崇めよ…争いなき完璧なる世界の創造神を…
概要
スダ・ドアカワールド十二神の一柱で、カッズ・ザルド界の破壊と想像を司る覇界神である。初登場時は古代神という扱いで、そのため『機動戦士ガンダム』放送当時の玩具(クローバー製)がモチーフという説がある。
前史(創世超竜譚)
武神デュエルカイザーより、地上の守護神の任を引き継いだ黄金神スペリオルカイザー00が作り上げた世界を自分の物とすべく、配下の軍勢と巨兵オーリゲン(後の鎧闘神戦記の古代機兵)と近衛騎士団(ゾディロック)を率いて地上に侵攻した。
戦いは地上の幾つもの勢力をも巻き込む修羅場と化し、黄金神スペリオルカイザー00との決戦で黄金神の操者(地上で活動する為の肉体、勇者ガンダム)に致命的なダメージを与えた。しかし自身も無事では済まず、赤熱化したヴァーチェゴーレム(後のサイコゴーレム)が引き起こした天変地異で配下の近衛騎士団もろとも、ラクロアの「機兵の谷」の最深部に封印されることとなった。さながら邪悪な巨神ティターンがオリンポス神により地獄の底に落とされたが如く。
ただし核であるバロックコアは封印から逃れた上、スペリオルドラゴンが新たなる操者に選んだ武者頑駄無真悪参のスダ・ドアカへの召喚を妨害する。これによって真悪参は騎士ガンダムとサタンガンダムに分裂してしまい、黄金神の復活を大幅に遅らせる事に成功した。
本編での登場(鎧闘神戦記)
その後は復活の時を待ち望んでいたが、黄金神話にてスペリオルドラゴンが死亡した事で封印が綻び、更にロームフェラー財団の考古学者トレーズ閣下によって発掘された事で、仮の復活を果たす。封印を完全に解除するためのカギとなる天使族の巫女リリーナ姫を捕らえる為、トレーズ閣下に創世軍オズワルドを組織させ、天使族の里や地上への攻撃を開始する。
おりしもその時、スペリオルドラゴンは先代のシャッフル騎士団と共に、勇者ガンダム達とバロックコアが転生したカッズ・ザルド界へ向かっており不在(まあ後付けだが)。守護天使ヒイロにバスターソードを与え、シャッフル騎士団に神託を与えるなど保険はかけていたが、それでも多勢に無勢で天使族の郷はオズワルド軍により壊滅。最大の障害であるシャッフル騎士団も、バロックガン自ら封印の力を与えた三体の機兵(雷迅機トールギス・熾炎機ヴァイエイト・瀑水機メリクリウス)によって各個撃破する。
鎧闘神となった騎士ウイングガンダム(ヒイロの変身した姿)や四闘神らの活躍でオズワルト軍が敗退した為、戦況を打破するべく電光騎士ゼクスを騎士ガンダムエピオンとして送り込み、一進一退の戦いが起こる最中、堕天使ドロシーによって誘拐されたリリーナを生体ユニットとして取り込み遂に完全復活を遂げた。配下だったモンスターと戦士団サーペントと近衛騎士団と歴代の勇者達に倒された悪の軍勢(ルーンレックス、アジバルド、暗黒卿マスターガンダム)を甦らせスダ・ドアカを闇で覆い尽くす。
しかしスペリオルドラゴンの導きにより現れた啓示騎士エックスによってシャッフル騎士団はパワーアップして復活、アルガス騎士団の生まれ変わりであったパートナー達の力を得て四闘神も守護機神となり、近衛騎士団も軍勢も壊滅。
神としての力をフルに発揮してシャッフル騎士団を圧倒するが、新たな力を得たウイングとエピオンの決死の攻撃で、リリーナを奪還。力を制御できず暴走を始めるが、ドロシーがリリーナに代わり生体ユニットとなったことで、豪嵐神バロックガンΩとして更なるパワーアップを果たすも、二体の鎧闘神のソウルユナイトした超鎧闘神ウイングとの最後の対決で遂に撃破される。カッズ・ザルド界から帰還したスペリオルドラゴンの力で、超鎧闘神ウイングと融合した事によってスダ・ドアカの新たなる守護神サンボーンへと生まれ変わった。
余談であるが良い子の雑誌『コミックボンボン』で掲載された漫画版においては、最終章のカードダス展開打ち切りに伴い駆け足終了となった為、リリーナ姫が全裸で括りつけられてミイラのようにやせ細ってしまうという衝撃的な描写が描かれている。
こちらはまだサンボーンの設定が無いため、ヒイロ・ゼクス・リリーナが合体した超鎧闘神ウイングにより滅ぼされた。
関連
バロックコア
バロックガンの神としての核(スペリオルカイザーに対するスペリオルドラゴンに相当)。モチーフはリボーンズガンダム。
嘗ての黄金神の戦いの際に操者に宿って激戦を繰り広げたが、勇者ガンダム達のトランザムアタックに敗れる。しかし勇者ガンダム達を道連れにカッズ・ザルド界へ帰還、覇界神の不在により平和となっていたカッズ・ザルド界は邪教集団ジットが跋扈する戦乱の世界になってしまう。
前述の通りSスペリオルドラゴンと先代のシャッフル騎士団がカッズ・ザルド界に現れるが、バロックコアは騎士アムロに似たカードマスター(モチーフはリボンズ・アルマーク)に姿を変え、Sスペリオルドラゴンを操ってマークⅢに変貌させ、自らの手駒とする。
勇者ガンダムが転生した騎士00クアンタやシャッフル騎士団は、騎士G-セルフ率いるメガファウナ団と共にバロックコアの手勢と戦い、Sスペリオルドラゴンを復活させる。バロックコアは魔神カバカーリーを取り込み偽神0バロックガン(モチーフは0ガンダム)となるが、復活した黄金神スペリオルカイザーが騎士00クアンタが精霊龍ELSとユナイトしたスペリオルカイザーELSクアンタと共に応戦、そしてスペリオルカイザーがELSと一体化したスペリオルカイザーZに浄化され、カッズ・ザルド界はソレスタル界へ新生することとなった。
悪の心が消えたバロックガンは改心し、カードマスターとしてソレスタル界に残った。
結果的に、悪意に満ちたバロックガンは心(バロックコア)も肉体(カイザーティーゲル)も無垢なる存在に生まれ変わるに至った。破壊神は改心したのだ。今後は真面目に生きてほしいものである。
豪虎カイザーティーゲル
バロックコアの守護獣であり、バロックガンの肉体を司る(スペリオルカイザーに対するカイザーワイバーンに相当)。創世超竜譚の時代の姿のモチーフはリボーンズキャノン。
鎧闘神戦記に登場したバロックガンはバロックコア不在の状態だった(つまり実質カイザーティーゲルである)。
近衛騎士団(ゾディロック)
バロックコアにつかえる騎士団で、スペリオルドラゴンにとってのシャッフル騎士団にあたる。
メンバーは『新機動戦記ガンダムW』に因み十二星座に準えている。
双子座の近衛騎士ジェミナス01
双子座の近衛騎士ジェミナス02
獅子座の近衛騎士レオス
蠍座の近衛騎士スコーピオ
天秤座の近衛騎士リーブラ
射手座の近衛騎士グリーブ
水瓶座の近衛騎士アクエリアス
乙女座の近衛騎士タオツー
蟹座の近衛騎士アグリッサ
牡牛座の近衛騎士GNフラッグトーラス
魚座の近衛騎士ジンクス
山羊座の近衛騎士GNキャノン
牡羊座の近衛騎士バロック1
全員が黄金神にも匹敵する力を持つが、古代の戦いでタオツー(洗脳されていた虎剣士GNアーチャー)、ジンクス、GNフラッグトーラスが離反しアグリッサ、ジンクス、GNフラッグトーラス、GNキャノン、バロック1が死亡、残り半数はバロックガン諸共封印されていたが、バロックガン完全復活と共に復活する。
またも一人離反者(ジェミナス01)を出し、残りはシャッフル騎士団と守護機神に蹴散らされる。
残念ながらリボンズに忠義を尽くした彼が人格元のキャラはいない