概要
元々は剣士エックスであったが、転職(ジョブチェンジ)を繰り返し、闘士エックス、魔術師エックスを経て、騎士エックスとなり、最終的に勇者エックスの称号を得た異例の主人公である。
モチーフは『機動新世紀ガンダムX』のガンダムXであるが、勇者形態のみガンダムDXがモデルとなっている。
後にスペリオルドラゴンの使者となり、鎧闘神戦記ではスペリオルドラゴンに呼ばれ、遥か過去の時代に啓示騎士ガンダムエックスとして、時を超えて参上した。
騎士ガンダムエックス
鎧闘神戦記に先行登場した際の姿。
後の騎士エックスとは異なる姿をしており、モチーフのガンダムXの面が色濃く出ている。
また世界の危機を告げに来た役割から、レイズナーをモチーフに組み込んだデザインになっている。
後のカードダスでは「騎士エックス スダ・ドアカver.」とも表記されている。
鎧闘神エピオンを正気に戻すためにやってきて、ユニオン軍を支援した。
漫画版ではスペリオルドラゴンの使者を名乗り、天使リリーナ姫に新たな祈りの力を与えた後、スペリオルドラゴンを守るために帰還。その後は登場しなかった。
新たな祈りの力で鎧闘神ウイングは強化復活を果たし、エピオン(守護天使ミリアル)の洗脳も解くことが出来たがリリーナの新たな祈りの力はバロックガンの復活にも使われることになってしまう。
打ち切りの影響でエックスの正体ははっきりとは語られなかったもののスペリオルドラゴンの分身とされた。
華麗なる転職の歴史
※ここでは主にほしの竜一氏による漫画版を底本として記載する。
剣士
リオン・カージ界の樹上都市国家に暮らすサテライト族の少年。一人称は「おいら」で腕白な性格。
聖なる石・ルーンジスト(技のルーンジスト)が埋め込まれた大剣閃光剣(サテライトソード)が武器。
憧れの騎士を目指して、愛犬フリーデンと共に下の大地へとムササビの術で降り立った。
リオン・カージ界に魔界の魔手が迫っていることを知るとカリン市国の領主マリアに仕え、世界樹を破壊する貝獣パトゥーリアの討伐隊に加わる。
その戦いの最中、サテライトソードを最大に生かす「円の動き」を会得し、パトゥーリアを円月殺法で葬り去り、2つ目のルーンジスト(力のルーンジスト)を獲得した。
その功績により、世界樹の神殿で神官テクスにより、闘士への転職が許された。
技
・円月殺法:騎士エアマスターの柔の剣技と騎士レオパルドの剛の剣技を二人の戦いを見て学んだ剣士エックスが、月光を浴びてルーンジストの力で極限まで力が高まった状態で放った剣士の最終奥義。
尚、剣士エックスの裏モチーフは剣士ゼータと思われる。
闘士
重厚な鎧を纏い、怪力で戦う職。この姿になると、鎧が邪魔でサテライトソードが抜けない。性格はやや好戦的になる。剣は用いず、武器商人キッドが作ったハモニカ鉱の盾「月光の盾(ディバイダー)」を装備。
オルバニア国に攫われたマリアの娘ティファ姫を助けるべく、ワナと知りながら騎士ガンダムレオパルド、騎士ガンダムエアマスターと共に武闘大会に出場する。
強敵との戦いの最中気功拳など闘士ならではの格闘術を体得し、国王にして魔王軍幹部であった巨蟹アシュタロンをボルカニックフィストで倒し、ティファ姫を奪還した。
ティファ姫の持つ首飾り=3つ目のルーンジスト(魔のルーンジスト)を受け取り、世界樹の神殿で魔術士への転職が許される。
技
・騎士(ナイト)気功爆裂拳:元は騎士レオパルドや騎士エアマスターの技。
・炎撃拳(ファイアナックル):元は闘士デナンゲーのバビロニア炎撃剣。
・ボルカニックフィスト:ディバイダーに満月の光を浴びて繰り出した必殺のアッパー。
尚、闘士エックスの裏モチーフは闘士ダブルゼータと思われる。
魔術師
3つのルーンジストを胸に提げたローブを纏い、魔法剣「サテライトソード」と魔杖「ハモニカの杖」で魔術を行使する職。
攻撃・防御・回復・さらには召喚術など様々な魔術が使えて非常に便利。
炎、氷、雷の魔法をサテライトソードに込めた三属性の魔法剣を使える。
今回の任務はカリン市国の人々を動物に変え、ティファ姫や祖父である国王オブハートを攫った魔王軍幹部の魔術師ヴァサーゴの退治。
前線基地・浮遊城に乗り込み、驚異的な速度で魔術を次々会得していきながらヴァサーゴと相対するも、力及ばず敗れてしまう。しかしネズミにされたティファ姫が奪取した4つ目のルーンジストの力により幽体分身ビットエックスが現れ、復活を果たす。
本性たる巨大な蜘蛛の怪物チェストブレイクとなったヴァサーゴを最高魔術ルナラセイアにより打倒し、瀕死の重態となったレオパルドを蘇生させた。
ヴァサーゴが倒されたことで呪いが解け犬から竜に戻った守護竜ジーファルコン(元フリーデン)を連れて転職の神殿へと急ぐも大魔王ザイダリアにより、神殿は破壊され、テクスも消滅させられてしまう。
しかし、テクスが消滅直前に愛用の杖に転職呪文を刻んでいたことに気づいたジーファルコンが転職呪文を発動したことでエックスは遂に騎士となる。
パラレルの番外編では闇のルーンジストに洗脳された忍者マルハチが化けた偽魔術師エックスとの戦いも描かれている。
魔法
・炎弾撃射(フラアタク):炎系の攻撃魔法。
・氷剣撃射(アグアタク)、氷弾乱射(アラロアタク):氷系の攻撃魔法。
・雷光撃射(サビアタク)、雷球撃射(サボアタク)、雷光流撃射(サビロアタク):雷系の攻撃魔法。
・獣封変換(モスファント)
・召喚獣出現(サモモアペア):スダ・ドアカの魔法「コール」と同様にカードを使った召喚魔法。召喚獣を強化することも可能。
・幽体出現(エレメンアペア)
・月光聖矢(ルナラセイア)
ガシャポン第三弾ではビットエックスは炎、氷、雷の三属性にクロスチェンジ可能で、3体のパーツを魔術師エックスに装着することで3つの属性を組み合わせた最強状態になれる。
尚、魔術師エックスの裏モチーフは法術士ニューと思われる。
騎士(ナイト)
念願の騎士となった姿。
剣技・武力・魔法の3つの力を併せ持ち、強力な超能力を用いて戦う万能職。
父・騎士アナハイムガンダムの仇であるザイダリア(エックスに勝ち誇るあまり勝手にベラベラ話したせいでバレた)に対して、勝利を収めた…かに見えたがザイダリアは月の大地と合体することで巨大なオクトパスドラゴンの姿となって復活。騎士エックスは懸命に立ち向かうも、地球さえも破壊しかねないとされる恐るべき力に歯が立たず倒された。
しかし、二度と竜にも犬にも戻れないという運命を受け入れたジーファルコンと合体したことにより、最後の姿である勇者となる。
尚、騎士エックスの裏モチーフは騎士アレックスと思われる。
勇者
SDガンダム外伝世界において、勇者というのは職業ではない。いわば伝説の中の伝説であり、過去の主人公達ですら、その勇者の名を冠した者はいなかったのである。
過去にその名で呼ばれたのは伝説の勇者ガンダム(グラディエーターガンダムエクシア)と聖機兵ガンレックスの初代操手たる勇者インディアと伝説の勇者の再来と信じられたガンダム(騎士ガンダム)の3人だけであり、後に勇者ガンダムや騎士ガンダムは(黄金神と融合して)スペリオルドラゴンそのものとなった。
つまりはエックスが、SDガンダム外伝世界における邪悪を打払う救世主としての「勇者」となったのがこの姿なのだ。
騎士をも上回る聖なる力でエックスはザイダリアを吹き飛ばすが脳だけで逃走したザイダリアはルーンジストの地下鉱脈と融合し、月そのものと合体して宇宙を滅ぼそうとする。
勇者エックスはザイダリアの光線で勇者の鎧を消滅させられてしまうが、勇者の力自体はまだ残っていたのかザイダリアの二度目の光線を受け止め、押し返すことでザイダリアを完全に撃破する。
その反動で月は大爆発して完全消滅したのだがエックスがルーンジストの破片を用いて、第2の月を創造した。
エックスはジーファルコンとテクスの魂が新たな月に宿ったと信じ、地上に帰還。仲間たちと共に復興に勤しむのだった。
啓示騎士(リベルナイト)
スダ・ドアカに干渉できない状況にあったスペリオルドラゴンに呼ばれ、リオン・カージの過去であるスダ・ドアカワールドへと飛んだ姿。
左右非対称で勇者と騎士の中間のような姿をしている。
閃光剣(サテライトソード)は、左手に勇者エックス版、右手に騎士エックス版を装備した二刀流。
(右半身が転職前、左半身が転職後で描かれるエックスが転職する際の聖伝のカードダスのオマージュ。同時にツインサテライトキャノンが元ネタでもある。)
騎士ウイングガンダムに神の啓示を与え、バーサル騎士ウイングガンダムとした。
またバロックガン配下の機兵3体に石化させられていた新生シャッフル騎士団と五神機を解放して、旧シャッフル騎士団から預かった武器と鎧を託し、5人のガンダム族に再び融合して太陽騎士ゴッドガンダムになれる力を与え、神機4体をロード神機に進化させ、戦神機とロード神機4体に太陽の力が宿る装備を授けた。
転職を続けて勇者となった彼が他人の転職を支援するというなんとも奇妙な登場であった。
召喚士
『アルティメットバトル』で武者世界の天界から降臨した神輿丸が召喚して遣わしたエックス。
本来は「魔のルーンジスト」で賢者になった姿とのこと。
賢者自体への説明はないが、おそらく魔術師の上位職と思われる。
カードによる召喚は魔術師の頃でも使用できた能力だが、召喚合戦が行われているアルティメットバトルに最適化すべく、召喚能力に特化した召喚士になった。
そのため杖は持っていない。
モチーフはガンダムDX。
召喚士としての特徴である「第三のアカシックバインダー」はディバイダーがモチーフ。
閃光剣(サテライトソード)のデザインは勇者エックス時と同じ。
関連項目
三代目頑駄無大将軍 - 同名の武器「閃光剣」を所持。