アニメ全般については「機動新世紀ガンダムX」を参照。
本項では主役MS(モビルスーツ)の「ガンダムエックス」について記述する。
「これで動いたら俺、神様信じる!」
データ
形式番号 | GX-9900 |
---|---|
全長 | 17.1m |
重量 | 7.5t |
装甲材質 | ルナ・チタニウム合金 |
パイロット | ジャミル・ニート、ガロード・ラン、カイ、リック・アレル |
概要
第7次宇宙戦争において旧地球連邦軍が切り札として開発したニュータイプ専用ガンダムタイプMSの内の一機。
その最大の特徴は、ニュータイプ能力を増幅しGビットや機体制御等を行う「フラッシュシステム」と無線外部エネルギー供給機構「サテライトシステム」を搭載している事であり、月の太陽光発電施設からのマイクロウェーブ送信(厳密にはスーパーマイクロウェーブである)によって膨大なエネルギーを供給できる様になりその出力を利用した戦略レンジ向け大型超長距離エネルギー砲でコロニーすら破壊可能な威力を誇る「サテライトキャノン」が使用可能な事である。ガンダムエックス自体もサテライトシステムからエネルギー供給を受けられる為、マイクロウェーブを受信可能な状況ならばエネルギーは実質無限であり常時高出力の武装を使い続ける事が出来る。また、リフレクターと機体各所に分散配置された青い「エネルギーコンダクター」と呼ばれるパーツの併用でMWで受信したエネルギーを蓄える事でMWが受信が出来ない状況となってもサテライトキャノンを使用しない通常戦闘ならば1週間無補給で戦闘継続可能な程のエネルギー総量も持ち合わせている。リフレクターはMW受信以外にもサテライトキャノン使用時とは逆方向にリフレクターの受信面を開いて向け、反発力フィールドを形成し巡航飛行を行う「ホバーリングモード」として使用可能。なお一部で勘違いされているがこのホバーリングモードはあくまで「巡行飛行用」であり飛行自体は背部のバックパックスラスターのみで戦闘機動レベルの飛行まで普通に可能である。
余談だが、このモード時における反発力フィールドによる発光現象から、「光の翼を持つモビルスーツ」との異名が設定されていた事が、当時のプラモデルの解説に載っていた。
その高火力と戦略的優位性故に、起動するにはGコン(Gコントロール・ユニットorGコントローラー)と呼ばれる操縦桿を兼ねた起動キーと、ニュータイプ能力を用いてフラッシュシステムを介しサテライトシステムへの登録を行う必要があるなど、何重ものセーフティが施されている。
ただし、一度登録を行えばニュータイプでなくともサテライトシステムの起動は可能(ガロードが最初にサテライトキャノンを用いた際にはティファがシステムへの登録を行った)。
また、本来は中継衛星を用いて時間・場所に関係無くサテライトシステムを使用出来るのだが、劇中では第七次宇宙戦争によって中継衛星が失われた為、地球上で使用する場合は月が出ていなければチャージ出来ない(月が出ていれば昼間でもチャージできる)という制約が存在する。
照準用ガイドレーザーは地上から月まで目視可能な程高出力で多少の曇り空は関係ないため、厳密には月がほとんど見えない、おぼろげにしか見えない状態であっても月と機体が一直線上になっていれば大抵の場合チャージは可能。
またMS型ビットである12機のGビットの運用が可能でありフルスペック状態では正に決戦兵器に相応しいポテンシャルを発揮する旧連邦最強のMSだった。
反面、その性能をフルに引き出すには優れたNTの存在が不可欠であり、後述の戦果もありNTを戦争の道具とする思想の蔓延に拍車をかけた。
本機はサテライトキャノン以外にも圧倒的な強度を誇りビームの直撃にも耐えるルナチタニウム合金製(宇宙世紀に登場する物とは関係ない別物)の堅牢な装甲・肩部装甲内の大型バーニアとリフレクターユニットによる高い運動性と機動性・地形を問わない汎用性・シンプルながら大出力かつ高機能な武装等、そもそもの出自が決戦兵器である為、汎用機としての基本性能も極めて高い。通常武装もサテライトシステムに対応した大型ビームソードやシールドバスターライフルといった大出力の物を装備し、MSだけでなく戦艦すら簡単に撃破する攻撃力を持つ。陸海空宇宙のあらゆる領域でトップクラスの戦闘力を有する。
実際に大戦中にジャミル・ニートはコロニー落とし阻止の戦略的運用及び旧革命軍との対集団MS戦などの戦術的運用の両面で多大な戦果を挙げている。(皮肉にも結果的にその強力過ぎる存在が旧革命軍に恐怖を与え、世界荒廃の原因の始まりともなるが)
防御力の方も上述通り堅牢な装甲を持っているため異常に高く、ガンダムヴァサーゴにオプションのショルダーバルカンを、ベルティゴにバックパックのサテライトシステムを破壊されたぐらいしか損傷はなく、本体の方も15年前の第7次宇宙戦争でフェブラルと死闘を繰り広げた際の回想ぐらいで、事実上本編では戦闘でGX本体が損傷したことは一度もなかった。
反面、戦後はGビットもほぼ失った上に個人運営のバルチャーの運用するMS単機としてはサテライトキャノンは威力が高過ぎる為に容易に使用出来ない過剰火力(特にフリーデンはバルチャーとしては穏健な交易と廃墟のサルベージが主業であり、原則艦の護衛以上の戦力が必要無い)であった為、ベルティゴ戦での中破を機に対MS戦に適した火力と汎用性を向上させたガンダムエックスディバイダーに改修される。
劇中ではガロード・ランが搭乗した機体(NT-001)と、15年前にジャミルが搭乗した機体(NT-002)の二機が存在。
3号機(NT-003)は大戦中に何らかの理由で破壊、もしくは行方不明となったとされている。2018年発売の『Blu-ray BOX』の連動企画として掲載された後日談作品『NEXT PROLOGUE』において初めて登場し、ついに明かされるかとファンの間で期待が高まるも、これはガロードのNT-001を元のGXと同じ仕様へと修復した機体でしかなかった(つまり3号機=3度目の改修機という紛らわしいネーミング)。
現在、相変わらず3号機の行方は不明である。外伝『UNDER THE MOONLIGHT』において黒いGXが登場しており、これも3号機の候補の一つとなっている。が、この機体が「3号機である」という明確な描写や設定記述はない。
武装
本機最大の特徴ともいえる戦略級兵器で革命軍のコロニー落としに対抗する為に造られた超高出力ビーム砲。最大出力では一撃でコロニーを破壊する事が可能で、射線上の物全てを消滅させ、一瞬で広範囲を殲滅する。Gビットと同時運用する事による全13機の一斉射では最大13基ものコロニーを同時破壊する事すら可能。第7次宇宙戦争ではジャミルがこれを使用し多数のコロニーを破壊した為、サテライトキャノンを恐れた革命軍は作戦を強行し異常な数(資料によって曖昧だが40~50基以上)のコロニーが一気に地球に落とされ、地球上の100億人の人口が9800万人にまで減る人類史上最大の悲劇の引き金となってしまった。
バックパックに接続されており、普段は逆L字に折り畳まれた大型リフレクターと砲身で構成されている。ちなみに後述の大型ビームソード含むこの背部武装のモチーフは実在の人物佐々木小次郎。
サテライトシステム起動時はこの大型リフレクターがX時に展開、砲身が右肩に乗りグリップが展開する。マイクロウェーブを受信するとリフレクターとエネルギーコンダクターが青白く光ってエネルギーの変換・蓄積を行い、チャージが完了し引き金を引くと発射される。公式絵やファンアートでは片手で砲撃体勢を取る構図が多いが実際の劇中では精密砲撃時の照準補正の為か両手で保持している場合が多い。
余談だがMWは不可視でありGXの胸部に当てられているのは、MW送信施設の照準用ガイドレーザーであり、このガイドレーザーとGX側の受信部とで「回線リンクが成立する」事でMWの送信が行われる。一部では未だにこのガイドレーザーをMWそのものと誤解したり胸部でMWを受信変換するのだと勘違いしている人が居るがそれらは間違いである。
また、MWが送られてくるまでの僅かなタイムラグを逆手に取り、GXが受信するはずのMWを対象物に当てて、分子振動のエネルギーで爆発を起こす、視認可能なガイドレーザーのみを送信させてSMWの送信前に中断する事で乱戦中の戦域で月への道を強制的にあけさせるといった特殊な使い方も劇中で行われている。
シールドバスターライフル
小型シールドとバスターライフル両方の機能を有した武装で未使用時はコンパクトな収納形態となりバックパック右下のコネクタに接続されサテライトシステムを通じてエネルギーチャージされる。下記の大型ビームソード同様、サテライトシステムからのエネルギー供給により大出力かつ高い威力を誇る。射撃時にはグリップが展開されセンサーがポップアップし銃身が延伸展開する事でライフルモードに変形する。シールドモードにはセンサーと銃身を収納しグリップを折り畳んでシールド装甲を展開し変形する。装甲部分は通常の3倍の強度が持たされている。機構上シールドとライフルの機能は併用不可だが、その反面一体式によりライフルとシールドを個々に装備する事に比べての軽量化やライフル自体の強度が通常の物とは比較にならないので戦闘中破壊されにくい等の利点がある。
大型ビームソード
サテライトキャノンの砲尾にマウントされた高出力のビームソード。
大型の護拳付きのグリップ形状を持ち抜刀時はビーム発生部分から断面がX字のビーム刃が発生する。
こちらもサテライトシステムからのエネルギー供給を受けており、それ故に太く巨大な刀身と極めて高い威力を持つ。
ブレストバルカン
インテーク真下に左右二門ずつ装備された実弾兵器。牽制に用いられる。高速弾による高い命中精度を持つ。
特に撃ち分けはせず四門全一斉射で用いられていた。
ショルダーバルカン
一話限りで使用された外付けオプション。左肩上のバックパックハードポイントに設置する。登場早々にガンダムヴァサーゴのクロービーム砲で破壊された。
ゲームなどでは
VSシリーズ
機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムにて初参戦。
目玉であるサテライトキャノンは射撃CS入力でチャージし、チャージ完了後は特殊射撃で発射可能という手動チャージ方式。
最初期の頃はお世辞にゲームバランスが劣悪でガンダムXも不遇な性能となっていた。
逆転装備サテライトキャノンと引き換えに最高コストにしては貧弱な武装と鈍い機動力をもっており、非常にピーキーな性能。
これだけならまだしも、ガンダムXだけ武装が1つ分無い。
これは比喩ではなく、なぜか特殊格闘はコマンド入力しても何も起こらない。しかも原作でシールド一体型のライフル故に「シールド破壊=メイン射撃喪失」という唯一かつ極めてハイリスクなゲーム内の仕様から「ガンダムエックスのコスト内訳(トータル3000)はサテライトキャノン:1500、ティファ:500、本体:1000」というユーザーからの揶揄を受けていた。
ただし、続編NEXTにてシールド破壊の仕様が無くなったおかげでメイン射撃喪失の恐怖に怯えなくて済む様に。 サテライトキャノンも時間経過でチャージされるように変更された。
また、特殊格闘でディバイダー装備への換装も可能になったことでゲロビをチラつかせて中遠距離に強い万能機としてのサテライトモードと癖の強い近中距離遊撃機としてのディバイダーモードを使い分けてて戦う上級者用機体に大幅変更された。
EXTREME V.S.シリーズ以降
EXVSシリーズ以降は、ジャミルのディバイダーにとって代わられたものの、エクストラ機体として、Xとディバイダーに換装しながら戦うという原作無視的な機体となって登場。ディバイダー時の武装はジャミル機に劣るものの、換装ムーブを用いることで軽快な動きが可能になっている。
オーバーブーストでは、ディバイダーのコンパチ機体から大改装。
コストは2000に、レオパルドとエアマスターのアシストに加え、サテライトキャノンの照射に加え、薙ぎ払いや、9話で見せたマイクロウェーブ避けからの水蒸気爆発といった、原作初期を強く意識した機体となっている。
また、コマンドでの換装こそ無くなったが、武装としてのハモニカ砲も残されており、これを使う時だけディバインダー形態になる
使いやすいくサテライトキャノンというワンチャン武装がある反面、武装が率直ゆえにシンプルすぎる点や、換装ムーブが出来なくなっており、無理は厳禁。
覚醒技はGビットを4体呼び出してのサテライトキャノン。
オーバーブーストにはこれに加えてガロードの自称「炎のモビルスーツ乗り」を由来とする新規の乱舞技『炎の連続攻撃』が追加された。
スーパーロボット大戦シリーズ
特徴であるサテライトキャノンは月が出ていないと使えず、チャージに数ターンかかる等制限がある分、スーパー系の必殺武器に匹敵する攻撃力の単体版と射程無限のMAP兵器版も存在する大火力機体となっており、隠し条件でGビットが追加されればより強化される。
また、ディバイダー形態は換装となっており、こちらの方が武装の充実していたり、月の有無に関わらず戦える為、使い易い場合が多い。
関連動画
バリエーション
ガンダムエックスディバイダー
カリス・ノーティラスのベルティゴとの戦闘で中破したガンダムエックスを改修した機体。完全破壊されたサテライトキャノンの代わりにシールドと多連装ビーム砲、ブースターを兼ねた複合兵装「ディバイダー」を装備している。
ガンダムエックス(ジャミル・ニート機)
第七次宇宙戦争にて大破。番号はNT-002。
新連邦軍によりフェブラルと相打ちになった頭部と左腕が吹っ飛んだその時のままの状態で回収され、ガンダムダブルエックスのサテライトシステム登録に使われた。
また、ときた洸一作の外伝「ニュータイプ戦士ジャミル・ニート」において、ジャミルはサテライトキャノン完成前に宇宙用バックパックとビームソード2基(旧版の単行本裏表紙では、この機体はエネルギーコンダクターやボディのカラーリングが異なる)を装着して出撃。ライラック作戦を阻止している。フェデラルと交戦し半壊してしまったが、戦友の駆るGファルコンに救出され地球へ降下し、荒野にて廃棄される。
ガンダムエックス(リック・アレル機)
外伝『UNDER THE MOONLIGHT』に登場する機体。
メカデザインは柳瀬敬之氏によるアレンジが施されており、アニメ版では丸みを帯びていた装甲が直線的な箱組状になっており、エネルギーコンダクターも角が立った緑色のクリアパーツ状になっている。
ローレライの海に眠っていたが、ニュータイプの少年「カイ」と共に目覚めた。
コックピットには冷凍睡眠装置が備え付けられており、カイはそれによりコックピットで眠りについていたが、他のガンダムにこの装置があるかは不明。
当初はカイが搭乗し、機体色も黒だったが、カイが体調不良を起こしてからはリックの乗機として使用され、カイがガンダムベルフェゴールに搭乗してからはリックの専用機となり、破損した右腕を修理した際に機体色も白に改められた。なお、エネルギーコンダクターの色が緑のままのため、アニメ版と全く同じカラーリングではない。
修理と色の変更の際に新武装バスターシースライフルとホルスターシールドを装備する事になるが、破損した右腕は正規の部品ではなくでっち上げで作り上げたもので修理されたため、後に故障を起こしてしまう。
この際に使用目的も無くデッドウエイトとなっていたサテライトキャノンはリフレクターを残して外された。ビームソードを収納する場所も失われてしまうため、バスターシースライフル側にビームサーベルを収める形式となった。
老朽化に加えて旧世代機のために基本性能は戦後に製造されたディクセン・ホーネットなどに劣るが、ブラック・ホーネット隊に鹵獲された際にディクセン・ホーネットの部品を用いて改修され、ソフトウェアもアップデートされており、基本性能は向上している。
ディクセンとの交戦時の破損や鹵獲により装備は失っていたが、新たにバスターシースライフル・改とゲネイオンシールド(シールドクロー)を装備し(失った装備は回収されていたが、修復・改修されて新装備となったかは不明)、ガンダムX改となった。同時に取り外されていたサテライトキャノンの砲身も再度搭載されたが、再びサテライトシステムを起動することはなかった。ビームサーベルはライフル側に加えてサテライトキャノン側にも搭載され、ビームサーベル二刀流が可能となった。
これらの基本性能と武装強化により改修前は最新鋭機であるディクセンに苦戦を強いられていたが、ガンダムX改になってからはディクセン・モードエックスを抑え込む機動性と重装甲を素手で破壊するパワー、ビットディクセンをビームソードで数機まとめて切り伏せる等、最新機体とも互角以上に戦える性能を獲得している。
既に認証登録済みのためにサテライトシステムは使用可能だが、月の施設が失われたために再設定により衛星軌道の太陽光発電衛星のBATENから照射を受ける。(BATENはSMW中継衛星を回収した発電衛星であり、GXでのアクセスが可能)
BATENは月と比べて30%程に送信出力が落ちているが、キャノンそのものの威力に関連しているかは不明。最終的にBATENは失われた事でSMW送信施設がなくなった事でサテライトシステムの使用はできなくなり、リフレクターの破損によりSMWを受ける事も不可能となった。リックは独立後もGXを継続して使用しており、破損したリフレクターは修復されている。
本機が3号機として目される理由は、1号機はフリーデン関係で保持されている可能性が高いこと(実際後年の漫画では放棄されていなかった)、2号機は大破していて使い物にならないこと、等が挙げられる。ただし先の通り明確な記述がないため、この機体が何号機かは一切わかっていない。
ガンダムX 3号機(NEXT PROLOGUE)
『NEXT PROLOGUE』に登場。名前こそ3号機だが、設定上もう一つ存在すると言われていた3機目のガンダムX(NT-003)ではなく、かつてガロードの愛機としていたガンダムX 1号機(NT-001)を再改修・再生させた機体。つまり、NT-001の3度目の改修機である(原型機⇒サテライトキャノン装備型⇒ディバイダー⇒3号機の流れ)。
旧連邦軍研究施設の残存部品をかき集め、足りない部品は新造して修復したが、かつての姿と異なり肩の部分までライトブルーに塗装されている。装甲や機動性といった全ての基本性能が30%程向上し、リフレクターによる飛行性能も更に上がっている他、大型ビームソードやシールドバスターライフル等の元々の武装に加え、ディバイダーで装備していたビームマシンガンやハイパーバズーカの使用も可能となっている。
ガンダムダブルエックス
新連邦軍が開発したガンダムエックスの後継機。
詳細はガンダムダブルエックスの項を参照。
ガンダムX魔王
「ガンダムビルドファイターズ」に登場する改造ガンプラ。
詳細は当該項目参照。
ガンダムアルテミス
「ガンダムブレイカーモバイル」に登場する改造ガンプラ。
本作の主人公が使用するガンプラで、ガンダムXとデスティニーガンダム、ガンダムF91のミキシングとなっている。
ガンダムアレウス
「ガンダムブレイカーモバイル」に登場する改造ガンプラ。
アルテミスの強化型で、バックパックがデスティニーのウイングになっており、サテライトキャノンが2門に増設されている。
なお、このサテライトキャノンはガンダムDXのツインサテライトキャノンではなく、GXのサテライトキャノンを2つ使用している。
アレウスの強化型で、バックパックにフリーダムガンダムの機翼が使用されている。
立体物
ガンプラ
リアルタイムでは1/144とHG 1/100が発売された。 後にBB戦士シリーズにラインナップ。
前作Wの売れ行きが好調だったためか、実は1/144はアニメ放送前から先行発売されている。
1/144はサテライトキャノンは差し替え無しで展開出来るが、リフレクターに回転軸が省略されているため完全再現ではなく、リフレクターの展開が上下逆になってしまっている。
ビームソードは1/144はビーム部分が白成形なので塗装が必須なのもWと同じ。シールドバスターライフルは差し替えでの再現だが、スコープとグリップの収納機構は省略されている。
HG 1/100はリフレクターとエネルギーコンダクターが光沢のライトブルーメッキで再現されている。同スケールのW同様「運河彫り」とも揶揄された設定画以上に数多のディテールアップのスリットが設けられている。
サテライトキャノンは差し替え無しで展開が可能。ただし肩軸は固定式なので劇中のようなトリガーを引かない方の腕で砲身を支えるといったポーズは取ることが出来ない。
シールドバスターライフルの方も差し替えなしで展開。
特筆すべきがビームソードで、なんと二枚のビームエフェクトを交差して嵌めあわせることで文字通りビームの断面のXを再現している。これは後述のMGですら再現されていない。
その他、一話限りのオプションだったショルダーバルカンも付属する。
ちなみに放送当時はスペースワールド限定モデルというものも存在した。(オリジナルのホワイト部分がマリンブルー、カメラや受信部のクリアグリーン部分がクリアオレンジ、ブルー部分がダークブルーに変更されている)
BB戦士シリーズにラインナップ。 ビームソードとサテライトキャノンが同梱していて、ビームソードにはクリア素材が採用されている。 サテライトキャノンは、パーツ組み替え&リフレクターパーツ装着することで起動状態を再現される。
登場MS全体が不遇扱いされがちなXなのもあって長らくこの三種類しかなかったが、2010年に最新フォーマットのHGAW 1/144で立体化。
サテライトキャノンは一部差し替えで再現され、リフレクターパーツはホログラムシールを使用するという独特の再現方法になっている。シールドバスターライフルは豪快にもライフルモードとシールドモード両方が付属する。
後に同ランナーを流用したガンダムX魔王が発売された。
2014年にはついにMGが発売。映像化されている歴代ガンダムシリーズの主役一号機としては最後の発売となった。
フレームにKPSを使用しており、非常に高い可動範囲を持っている。もちろん肩も引き出し機構があり、砲身を左手で支える劇中通りのポーズも難なく取れる。他ガンダムシリーズより一回り小さい17m台MSなおかげで、この素材にありがちな武器の保持が弱くなりがちという欠点も特に発生していない。
もちろんサテライトキャノンもシールドバスターライフルも共に差し替えなしで展開。
リフレクターの光沢の再現はハニカム模様のディテール入りの無色クリアパーツの下にオーロラシートを挟み込む形で再現され、このおかげでメッキにも匹敵するかなり見栄えの良いものとなっている。一方HG 1/100ではリフレクターと同じメッキ成形だったエネルギーコンダクターはディバイダーと同じダークブルーをさらにクリア化したものが採用されている。
HG 1/100では同じクリアグリーン成形ランナーの使いまわしだったカメラ部とビームソードエフェクトもしっかりと異なる緑で分けられている。これに加えてリフレクターの無色クリアとエネルギーコンダクターのクリアダークブルーのランナーもあるので実にグリーン二種・無色・ダークブルーの計4色ものクリアパーツが用意されているという一風変わった扱いとなっている。
このように非常に出来が良い一方、バックパックとリフレクターを繋ぐアームに追加された関節が破損しやすいという報告も多く、サテライトシステム展開時には気を使いたい部位である。
また、コックピットに座るガロードのフィギュアが何故かパイロットスーツ再現という点も指摘されがち(劇中でガロードがパイロットスーツを着たのはダブルエックスに乗り換えてからが初めてである)。後発のダブルエックスでは私服のガロードのフィギュアが付くため、拘る人はXとダブルエックスでパイロットに座らせるガロードのフィギュアを交換するのも定番となっている。
後に3号機もプレミアムバンダイ限定で発売された。
アクションフィギュア
MS IN ACTIONでもROBOT魂でも発売されていない(後継機のダブルエックスはROBOT魂化されている)がGUNDAM FIX FIGURATIONでは何故か立体化されているという非常に特殊な扱いを受けている。
GXビットとのコンパチモデルであり、何気に初のGXビット立体化でもあった。
SDガンダムでは
原作設定を反映し、DXが強化形態、あるいは親族であることが多い。
以下はガンダムXをモチーフとしたキャラ。
作品名 | キャラクター | 備考 |
---|---|---|
『SDガンダム聖伝』 | 騎士エックス | 最強形態勇者エックスがDX |
『超SD戦国伝武神輝羅鋼』 | 新凰頑駄無 | 元エピオン |
『SDガンダム三国伝』 | 曹丕ガンダム | 父・曹操ガンダムがDX |
『SDガンダムワールドヒーローズ』 | アルセーヌガンダムX | 月下の怪盗紳士 |
別名
実は作中ではまともに「ガンダムエックス」の名前で呼ばれたことが無く、登場人物からはもっぱらこれらの名称で呼ばれる(ガロードがフリーデンからの発進時に数回呼んだ程度)。