概要
機動新世紀ガンダムXに登場するニュータイプ専用の特殊なシステム。
ニュータイプ能力を増幅させ、電子的な手段に頼らず妨害も受けない遠隔操作や超長距離通信、機体の制御などが可能になるシステムの総称である。
戦前の旧連邦軍及び、旧宇宙革命軍でそれぞれ異なる運用がされている。
連邦軍側では当時のガンダムタイプがGビット(無人モビルスーツ)の制御に使用している他、ガンダムエックスが月面施設に行う『サテライトシステム』の登録認証に本システムでアクセスする用途で使われている。
フラッシュシステムの有効接続範囲は尋常ではないほど長く、本編第2話でのサテライトシステムの登録認証時には、地上から月面基地の約38万kmもの超長距離のアクセスであったが全く問題にしなかった。
その他、ガンダムベルフェゴールは操縦系統に本システムが組み込まれており、通常のMSを超える圧倒的な反応速度と機体追随性を獲得している。
また、フラッシュシステムの応用によりニュータイプの精神波を増幅して、周辺の電子機器を停止させる『Lシステム』などの応用技術も、精神崩壊したニュータイプを用いて実験がされていた。
宇宙革命軍は主にベルティゴやフェブラル、パトゥーリアなどの有線・無線を問わない砲撃端末兵器を搭載したニュータイプ専用MS・MAに採用している。
戦前の旧連邦軍ではニュータイプを教育士官とした、ニュータイプパイロットの教育が軍事研究室などで行われていたようである。
戦後も新連邦軍は、この技術を利用するためだけの道具としてニュータイプを欲し、更にはニュータイプ研究所で特殊能力を持つ者達から『フラッシュシステム』を起動できるニュータイプを探していた。
この過程で見つかった「ニュータイプでは無かった者」(特異な能力者ではあるが、フラッシュシステムを使えなかった者)は「カテゴリーF(フェイク)」と呼称されており、この判定を有無を言わさず突きつけられたフロスト兄弟は、ニュータイプに対する憎悪を抱き本編へ至る。
更に旧宇宙革命軍の残党のドーラット博士に至っては、普通の人間を無理矢理『フラッシュシステム』に対応させる研究の末『人工ニュータイプ』技術を製造する禁忌に走った。
このシステムを利用した兵器によって第7次宇宙戦争は、泥沼かつ破滅的な戦いとなった果てに世界は荒廃。第8次宇宙戦争も同様に、このシステムに振り回されていた人々に引き起こされている等々、サイコミュに比べるとこちらは非常に危険性の高い、業の深いシステムとして描かれている。