概要
機動新世紀ガンダムXにおける強化人間。カリス・ノーティラスがこれに該当する。
D.O.M.E.曰く「科学的な方法でニュータイプになろうとしたもの」で、その名の通り人工的にニュータイプ能力を発現させようとした結果の産物。
その能力を発揮するためにはベルティゴ等ニュータイプ専用モビルスーツに乗らなければならず、特にビット兵器やビットモビルスーツの使用には能力を大幅に使用する。要はニュータイプの兵器方面での能力を特に発現させた存在である(一応、読心などの能力も使えるが、そう高いものではないようだ)。
また無理な強化を施した結果、一か月に一度ほどの頻度で、激しい苦痛を伴う発作を起こす「シナップスシンドローム」という後遺症を発症することがあり、その予防と治療のために特殊な薬品の投与等を行うカプセル内での処置が必要となる。
カリスを強化したノモア・ロングことドーラット博士はその最終目的として超巨大モビルアーマーパトゥーリアの生体ユニットとして使用する事を目的としていた。また、人工ニュータイプを作り出す技術は作中の時代ではドーラット博士しか持っていなかったようである。父親のナーダ・エルが博士と旧知だったエニル・エルがシナップスシンドロームについて解説を受けた際に「(戦時のものより)改善されている」と発言していることから、大戦時もドーラット博士によって人工ニュータイプが作られていた事、その頃の人工ニュータイプがカリス以上に後遺症が酷かった事が窺える。
ニュータイプにとある思惑を秘めながら、新連邦諜報員として、ニュータイプに関する情報を含めた北米の調査をしていたフロスト兄弟もカリスの存在を知ることになったが、「出来損ないの人工物に用はない」と大きな意味を見出さなかった。