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CV:中田和宏

人物

北米北部の新興都市フォートセバーン市の市長。その正体は宇宙革命軍ドーラット博士である。片眼鏡をかけた痩せた中年男性。


第7次宇宙戦争時にベルティゴパトゥーリアからなるニュータイプ部隊で南米の地球連邦本部を攻撃する「ライラック作戦」を指揮していたが、連邦軍(その中にジャミル・ニートの駆るガンダムXもいた)の攻撃によって作戦が失敗し、地球の北米に不時着。

不時着したパトゥーリアの真上と周辺にフォートセバーン市を築き、表向きは優秀な市長として振る舞いながら、裏では人工ニュータイプとして志願したカリス・ノーティラスに改造手術を施すなど再起の準備を進めていた。

エニル・エルの父ナーダ・エル少将とは旧知の仲であり、ライラック作戦失敗時は地球潜入部隊にいたナーダに助けられた過去がある。地球降下前は革命軍のニュータイプ研究所に在籍し、そこで人工ニュータイプの研究に携わっていたようである。そのため大戦後は既に失われていたはずだった人工ニュータイプを造る技術を保持してた、作中でほぼ唯一の人物であった。その革命軍への執着・忠誠はもはや狂信的とすら呼べるレベルである。


後にカリスを生体部品にしてパトゥーリアを再起動させ、15年の時を経てライラック作戦を敢行。用済みとなった自分の街を攻撃・破壊する。

この時の彼に対し、ジャミルが「戦争は終わったのに過去の遺恨を現在に押し付けるな」と非難するも「未来に心を寄せるよりは過去を選ぶ」と豪語するなど既に精神に著しい変調を来しており、その言動は過去の戦争の妄執に取り憑かれている……よりも、過去の戦争から生じた亡霊そのものと化していた。

カリスを救出するために駆けつけたフリーデンのガンダムチームと交戦。オールレンジ攻撃をかいくぐってきたガンダムXディバイダーのハモニカ砲により逆転され、脱出しようとするエニルを「脱走兵」として射殺しようとするが、中枢部に殴り込んだGXによりカリスを組み込んだ制御ユニットを奪回されたのを受けて拳銃で自殺した(コミカライズでは脱出を拒否し「革命軍万歳」を叫びつつディバイダーの攻撃で焼かれるパトゥーリアと運命を共にした)。


余談

政治家、科学者と多方面にわたって優れた才覚を持っていたことは疑いようもない人物だが、その思想、精神は大きく歪んでおり、まさしくマッドサイエンティストと呼ぶに相応しいキャラクター。


宇宙革命軍や新地球連邦が再起をはかっていたことをドーラット博士が察知していた様子はなく、そんな中でも戦後、南米に並んで最も荒廃していた地域の一つだった北米において徒手空拳で15年間でここまでの事をしたのは驚異的であり、それだけに一層、その目的の短絡さと悪辣さの落差が際立つ。「天才と狂人は紙一重」という言葉を体現していると言えよう。


また、ドーラット博士の有能ぶり(および狂気ぶり)や後に明かされた革命軍総統ザイデル・ラッソの「ニュータイプ」に関しての政治姿勢・主義も俯瞰するに、ザイデルにとってドーラット博士を地球に降下させたのは、自身の権力にとって邪魔者になりそうな博士を体よく追い出す目的を兼ねていた可能性がある。

人工ニュータイプに関するドーラット博士の研究やニュータイプ研究所に関するものが、本編の時代の革命軍にはまるで見られないのも、ザイデルのニュータイプ研究者への姿勢をうかがわせているとも解釈できる(新連邦のニュータイプ研究所は大戦時には革命軍の亡命研究者を受け入れていた過去がある、という事も後に本編で語られている。また、ザイデルの部下で新連邦潜入時はニュータイプ研究所に属していたニコラ・ファファスはザイデルに諫言したことで反乱者として即座に処刑されている)。


関連タグ

機動新世紀ガンダムX

宇宙革命軍


シン・アスカ:後の作品に登場する主人公にありながら過去に囚われた少年。だがこちらはノモアとは違って狂ってはいない。

サトー:↑と同じ作品に登場する過去の戦争の遺恨を引きずったテロリスト。STARGAZER版は中の人が同じでもある。

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