「月は出ているか?」
プロフィール
年齢 | 30歳 |
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身長 | 180cm |
体重 | 74kg |
CV | 堀内賢雄 |
概要
主人公・ガロード・ランが乗る陸上戦艦「フリーデン」の艦長を務めている男。
バルチャー、つまりは戦前の工場跡などでMSや希少となった戦前テクノロジー製品などを漁る商売人ではあるが、その日暮らしの金稼ぎや暴力的な私掠強奪などの強盗まがいの行動をする他のバルチャーとは違って、ニュータイプの保護を目的に行動している。
来歴
元々は第7次宇宙戦争時の旧連邦におけるエースパイロットであった。
高いニュータイプ能力を持ち、当時は15歳の少年ながらGX-9900ガンダムXを駆って、ライラック作戦の阻止など、著しい戦果を挙げる。旧革命軍のエースパイロットであったランスロー・ダーウェルとはライバル関係であり、幾度も激闘を繰り広げた。
同じニュータイプ部隊に属す女性教育士官ルチル・リリアントに恋心を抱いていた。
しかし、彼の放ったサテライトキャノンの存在が(勝利を焦った)宇宙革命軍のコロニー落とし作戦を強行させる事になってしまい、多くの命が失われることとなった。
それがきっかけで「コクピット恐怖症」となり、以降は長期にわたってMSの操縦が不可能となってしまう。
同時にニュータイプ能力も殆ど失い、後にGXディバイダーに乗り込んだ際には、ルチルの補助を受けなければフラッシュシステムを起動する事が出来ない程までに衰えていた。
だが、パイロットとしてのMS操縦技術の方は健在で、コクピット恐怖症を乗り越えた後はまともな被弾を一度もしない程の凄まじい強さを誇り、多数のMSを撃破する活躍を見せた。また、これまでは女性パイロットが乗り継ぐ事が多かった前半主人公機を、ガンダムシリーズの男性パイロットとしては初めて乗り継いだキャラクターでもある。
第7次宇宙大戦の終結後、廃棄されたMSなどを売り捌き行商する「バルチャー」チーム「フリーデン」のリーダーとなる一方で、ティファ・アディールを始めとしたNT(ニュータイプ)の保護に務める。
そんな中ガロード・ランがアルタネイティブ社より、ティファ・アディールの奪還の依頼を受け、フリーデンに侵入した事により彼の運命が大きく動く事になる……。
また、かつての乗機だったGXのGコンを所持しており、これがガロードに盗まれた事が15年の歳月を経てガンダムXが再び歴史の表舞台に立つきっかけとなる。
新地球連邦が出現した際には、ニュータイプを利用しようとする彼らと真っ向から敵対する。
本編における裏主人公的存在であり、第7次宇宙戦争時当時の彼はかなりの美少年で、ガロードと瓜二つの容姿をしている(この時の年齢も本編開始時のガロードと同じ15歳であった)。また、彼が慕っていたルチルはティファに似ている。
戦時中のガンダムパイロットというキャラクター性は機動戦士ガンダムにおけるアムロ・レイのそれに近いが、戦後の立ち位置はむしろ機動戦士Ζガンダムにおけるクワトロ・バジーナ(=シャア・アズナブル)に近い。
第8次宇宙戦争の停戦後は新連邦軍に復帰し、宇宙革命軍との和平交渉に赴いている。
ガンダム史上最悪の風評被害者
21世紀に入ると、ジャミルの名は不名誉な形でその名が広まってしまう。
当時、世間では就学も就労もしない、いわゆる「NEET」が社会問題となっている頃であった。
時期を同じくして、ガンダムXがスパロボZに参戦。この作品でガンダムXという作品を知った人達から、「なんだよニートって」と名前が原因となり、NEET扱いを受けるように(なお、放映当時~21世紀でのNEETという概念の浸透までは名前のジャミルで呼ばれることがほとんどであり、苗字で呼ばれることは全くと言ってよいほど無かった)。
しかもその前に発売されたAnother Century's Episode 3 THE FINALでは交響詩篇エウレカセブンのホランド・ノヴァク、OVERMANキングゲイナーのゲイン・ビジョウ、真(チェンジ!)ゲッターロボ 世界最後の日の神隼人との親交があるが、彼らはパイロットとして使用可能なのに対し、ジャミル自身は序盤でフリーデンがフロスト兄弟によって撃沈されてしまったために、フリーデンクルー共々ナデシコBまたは月光号に乗りこんでいるが、後にガロードがガンダムDXを手に入れてもガンダムXに搭乗することが無いため、さらに強調される事になってしまった。
(『Z』への参戦以前に出演していたスーパーロボット大戦α外伝、スーパーロボット大戦Rでは、ストーリー中盤で乗換可能になるが)
確かに(元パイロットでありながら)コクピット恐怖症によりMS操縦が出来なくなってはいたが、少なくとも廃棄されたMSやパーツを売り捌く「バルチャー」稼業(宇宙世紀で言う所のジャンク屋稼業相当)で生計を立てており、フリーデンの艦長としても指揮を取っているので、就労していないどころか就労の意志すらないNEETとは全く違う(強いて言えば自営業)
その上、原作では宇宙に上がれないフリーデンも彼の能力のおかげでバトル7、月光号共々【避ける戦艦】としてスパロボでは名を馳せている。
近年になって、この扱いはギャグとしての側面を持つ様になって来てはいるが、この扱いに不快感を覚える人が多少なりともいることをご留意願いたい。
加えて、彼の名前のつづりはJamil Neateである。Neateは英語圏で現実に存在する立派な姓なので、バカにするのはほどほどに。
というか、そもそも働かない方のニートなのはかつての機体の武装であり、しかもジャミルに戻された時にはそれが無い為、むしろ過労死レベルで働いている(なお、もっと働かなくなったのが後期主人公機の方なのだが…)。
搭乗機
GX-9900 ガンダムX・・・ジャミルが搭乗したのは2号機(NT-002)。
ガンダムDXの製造の為に解析され、サテライトシステム周辺のデータはコピー(クローン)された。
GX-9900-DV ガンダムXディバイダー・・・ガロードが入手したガンダムXの1号機の改修機。
たびたび使用していたが、恐怖症克服後は専用乗機となる。
ベルティゴ・・・修復されたカリス機を一度だけ応急的に使用。
関連タグ
クワトロ・バジーナ:ジャミルと似ている部分が多く、スパロボでは絡みが多い。
千手扉間(卑劣様):奇しくもジャミルと同じ中の人が演じる風評被害を受けている人物。こちらは逆にガロードと同じ中の人の演じる人物を危険視していた
アバンテJr.:リアウイングに「NEAT(ニート)」と書かれているため、こちらも似たような扱いを連想されがち。詳しくはリンク先参照。
キャプテンハーロック:デザインの元ネタ。