cv:藤原啓治
(少年時代:浅野まゆみ)/森川智之(劇場版『ハイエボリューション』)
※登録タグでは『ホランド』が多い。
概要
空賊集団「ゲッコーステイト」のリーダーであり、アマチュアリフ大会において最年少でチャンピオンに輝いたカリスマ的なリフボーダー。29歳。身長180㎝くらい。
短く切りそろえた跳ねっ毛の銀髪とあごの無精髭が特徴的。
元は塔州連邦軍の特殊部隊S・O・Fのエースだったが、ある事件を機に嫌気がさして同僚たちと共謀して月光号を奪取し、塔州連邦政府が民衆に隠蔽している事実について啓蒙して回る活動を続けている。
リーダーとしての資質は充分であり、また戦闘においても白兵戦・LFOの操縦技術・作戦指揮能力等ともに高く、状況を冷静に判断して的確にチームをまとめる。
黙っていればカッコいい''大人の男''なのだが、性格面に色々と難があり、時折メンバーからも二次性徴期真っただ中の子供と揶揄されることも。特にレントンへの風当たりは非常に強く、ストレスがたまると彼へ八つ当たりすることも珍しくない。
またエウレカへのこだわりも強く、彼女を傷つける者には容赦がない。入団間もないレントンの短絡的な言動に激昂することも多かった。これはエウレカとともにゾーンと呼ばれる幻覚的空間に入った経験から来るもので、「自分こそがエウレカを導く存在だ」という自負と使命感に起因する。同時にこれがレントンへの執拗な八当たりの原因でもあり、「自分の立場をレントンに持っていかれるのでは」という不安がホランドの中にあったようだ。
操舵士のタルホとは恋人同士、ハップとは幼少期からの親友件ゲッコーステイトの発起人という間柄。レントンの姉・ダイアンともかつては恋人関係であり、タルホとの関係が進展するまでずるずると彼女のことを引きずっていた。
物語後半でタルホの妊娠が発覚し、そこから止まっていた成長の秒針も動き出す。そして徐々にレントンとエウレカの関係を認めるようになり、最終的には二人を自分の子供のように見守る父親のような存在となった。
デューイとの因縁
塔州連合軍の最高指揮官であるデューイはホランドの実の兄であり、ともにノヴァクという王家の高貴な血を引く存在である。また、デューイと同じくフレイザーの金枝篇を愛読している。
デル・シエロの惨劇事件より以降、軍への不信感からエウレカを連れて脱走してからは絶縁状態となっており、さらにデューイがアドロック・サーストンの遺産である「アゲハ構想」を利用して野心を抱くようになってからは、その溝が決定的となった。
共に掲げる信念の違いから激しく争った兄弟は、遂に分かり合うことなくその関係に終止符が打たれることとなった。
キャスト変更に関する余談
新劇場版『ハイエボリューション1』では当時病気療養中の藤原啓治氏に代わり、森川智之氏がホランドを担当する事になった。
そして、療養から明けた後の続作である『ANEMONE』では、公開を前に急逝した辻谷耕史氏が担当していたデューイ役の後任として藤原氏が復帰することが発表された。
しかし、藤原氏も2020年4月12日に死去。ホランド役への復帰は叶わず、そのまま森川氏に引き継がれる形になった(ちなみにデューイ役は新たに山寺宏一氏が配役されている)。
なお、森川氏は藤原氏がつとめる『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし役も引き継いでいる。
漫画版でのホランド
原作同様に粗暴さが目立つが若干和らいでおり、むしろ「面倒見のいい兄貴分」な一面が強調されている。
また、彼自身がレントンの親代わり(の一人)になるシーンが追加されていることもあり、良くも悪くも「男気のある父親」の役柄を見せる描写がある。
アドロックとの接点が多く追加されている一方、レントンの姉・ダイアンとの接点が無くなっているため、タルホとの恋仲が明確に描写されている。
漫画版においてデューイの異常性が強調されると同時に、デューイとの複雑かつ劣悪な兄弟関係が原作以上に描かれており、兄との死闘の末に勝利を得ることを引き換えに、片腕を失った挙句、兄殺しによる深いトラウマを負う顛末を迎えている。
そして兄と同じく殺戮を正当化している事実を痛感したため、ゲッコーステイトのメンバーに危害を加えた塔州連邦軍の残党を許した上で休戦協定を結んだ。
休戦協定を結んだ際、「自分は殺すか殺されるか考えながら生きるのはもう疲れた」「醜い未来の世界をレントン達(=未来に生きる子供達)に託したくない」と述懐している。
最終的には、浄化されたコーラリアンが見せた「理想の世界を映した夢の景色」を見たことで、世界の未来に希望を見出し、タルホを含む仲間達共々、前向きに生きる決意をした。
全ての戦いが終わった後は軍事から足を洗い、タルホと結婚。
タルホと共にレントンの実家に立ち寄った際、彼女と共に新たな家庭を築いていることを報告している。
ハイエボリューションでのホランド
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アドロック・サーストン ダイアン・サーストン デューイ・ノヴァク
千地清正(デッドマン・ワンダーランド):彼をモデルにしたキャラクター。