曖昧さ回避
- アルキメデスが浮力の原理を発見した際に発したとされる言葉「Eureka」を日本語読みした発音の一つ。他には「ユレカ」「ユリーカ」などの音写揺れがある。
- BONES制作のSFロボットアニメ「エウレカセブン」の作品群へ登場するメインヒロイン。
本稿では2.について解説する。
概要
CV:名塚佳織
本シリーズのメインヒロインであり、最大のキーキャラクターの一人。身長157㎝くらい。
一作目『交響詩篇エウレカセブン』から、劇場版『ポケットが虹でいっぱい』に至るまでの作品において、主人公であるレントン・サーストンとともに物語の中核を担っている。
また『エウレカセブンAO』では主要人物からは外されたものの、物語の鍵を握る重要な役割を担っている。
『交響詩篇』でのエウレカ
最古の高性能LFOニルヴァーシュを操る、ゲッコーステイトのLFOライダー。
年齢は不明だが、15,6歳程度とされる。
類い稀な操縦能力を持っており、その腕前はゲッコーステイトでも一二を争うほど。
劇中でレントンの故郷に墜落し、そこでレントンと運命的な出会いを果たすことになる。
人物像
青竹色の髪をショートカット、薄紫の瞳と明らかに常人とは一線を画す容姿をしている。またそれを単なる異質とさせない容姿でもある。
前髪を除けるための金色の髪留めと、首に付けた同色の首輪が特徴。
感性が少しばかり常識離れしており、その表情や言動も抑揚の無い、いわゆる不思議系キャラ。
不可視のはずのトラパーを視認できたり、機械の感情が理解できるらしく、ニルヴァーシュを自在に操縦できるのもこれらの能力が一役買っている。
この歳にしてすでにモーリス、メーテル、リンクという三人の子供(ただし三人とも養子)がおり、彼らから母親として慕われている。
レントンとの関係
最初はレントンに対して特別な感情は持っていなかったが、その出逢いをきっかけに変化していく自身の肉体と精神に戸惑いを覚えるようになり、その不安に駆られてスカヴ・コーラルの洞窟にアミダドライブを捨てに行った。だが、そこでスカヴに呑まれて肉体が結晶化してしまう。間一髪のところでレントンに救われ、ヴォダラク教のティプトリーから聖水による治療を受け、どうにか一命を取り留めて意識を回復させる。
その後、レントンから告白されるも、タイミングの悪さと気持ちの押しつけのような内容から拒絶してしまう。だがレントンがゲッコーステイトを離脱し、それを知って以降は徐々にレントンへの想いを大きくしていき、ギジェットからその感情が恋であると教えられ、初めてレントンへの感情を自覚した。
レントンがゲッコーステイトに帰還して以降は、お互いの気持ちを確認し合いながら親密な関係へと発展していく。同時にそれまで抑揚のなかった表情や言動も、年頃の少女らしい愛らしく非常に豊かなものへと変化していった。
その他
シウダデス・デル・シエロの惨劇
かつて塔州連邦軍の特殊部隊『S・O・F』に所属していたが、宗教都市シウダデス・デル・シエロにてヴォダラクの
命令自体は軍部によって都合よく捻じ曲げられたものだったが、この一件が彼女に強い衝撃とトラウマを与え、その場に生き残っていた三人の幼子を、自分の子供として迎え入れる原因ともなった。
変化し続けた容姿
- 登場当初はショートカットで、前髪を右に寄せておでこを出していた。
- 結晶化から回復してからしばらくは、スポーツ刈りに近いほどのベリーショートとなり、肌には結晶化の爪痕が残っていた。
- グレートウォール内部でサクヤと接触して以降は髪が元の長さまで戻るが、髪留めをせずに極力おでこを隠すようなった。
- グレートウォールを越えた世界に着いてからは、右腕が徐々にスカヴの結晶へと変化し、最終的にはそれらが背中に集約して妖精のような羽を形成した。
- 最終回にてスカヴ・コーラル内部でレントンから花の髪留めをプレゼントされ、最初の髪型に戻る。その際に白毫のような薄紫の結晶がおでこの中央にあった。
漫画版『交響詩篇』でのエウレカ
この項目は書きかけです
『AO』におけるエウレカ
フカイ・アオの母親であり、十数年前に突如として磐戸島沿岸に出現した少女。
拾われた時には既にアオを身籠っており、トシオの下で養生しながらアオを出産して育てていた。
しかし、10年前のスカヴバーストの際にニルヴァーシュを駆ってバーストの中へと消えていった。
落ちてきた当初は従来通りの髪色だったが、アオと一緒に映っていた写真ではアオと同じ緑のハイライトが入った黒髪であった。
なお、磐戸島の大人たちからは「スカブバーストを招いた元凶」という風評を立てられており、これが巡り巡ってアオへの大人たちの風当たりの強さに影響を及ぼしている。
そして12話にてまさかの復活。
衛星軌道上のスカヴコーラルから、ニルヴァーシュtype zero spec 2に搭乗し、月光号とともに登場した。
正確には赤ん坊を胎内に宿して6ヶ月のエウレカであり、イビチャの推測でアオを出産するまえで、且つ磐戸島に墜落してくる前のエウレカであるとしている。
前作の終盤と同じように、背中に妖精のような翅があり、眉間には白毫のような結晶体が光っている。
『あちら側』の世界で起きたスカブコーラルの異変を捜査中に、スカブの隆起に巻き込まれ、廃船となった月光号とともにこちら側へと転移してきた。
よって、劇中の序盤で登場するエウレカよりも前の時間軸にいるエウレカであり、当然ながらこちら側の世界に関しては全く知識がなかった。
性格は明るく、少女としての天真爛漫な一面を残しながらも母性に満ちあふれた女性としての顔を併せ持っている。なお、旦那さんとはラブラブなご様子。
途中、トゥルースの介入によって日本軍と連合軍の板挟みに遭い、ニルヴァーシュが囮になって軍を引き付け、その隙にスカヴバーストの中へと消えて元の世界(実際はAO世界の未来)へと帰って行った。
当初、誰もが(視聴者を含め)お腹の児がアオだと思っていたのだが、去り際に性別が女の子であることを明かして去っている。
これにより、アオに姉がいる可能性が出てきた。
更にこの前後にも、何故か半透明で幽霊のようになったエウレカが登場。
当人の談によれば、磐戸島のスカヴバーストでクォーツを摘出後に『時間軸の狭間』とも言うべき場所に飛ばされてしまい、僅かばかりの時間しかこちら側に接触できなくなってしまったらしい。
この間にも様々な行動を起こしており、1987年のロシアでのスカヴバーストに介入し、とある少女を救出してアオたちのいる時代に送り出している。
現在も元の世界に戻るべく苦心しながらも、アオを導くべく時間の狭間を彷徨っている。
その後、磐戸島でクォーツを使役する直前の時間にアオとレントンが現れ、アオが自分の代わりにクォーツガンを撃って歴史を書き換え、それに伴いレントンとともに元の別宇宙(故郷の地球)に帰還したことで、時間の狭間を彷徨うことはなくなった。
ハイエボリューションでのエウレカ
ハイエボリューション1
ネクロシス作戦の発案者であり、またネクロシス作戦を阻止しようとするアドロックを戦闘面で支え、サマー・オブ・ラブの現場に立ち会うこととなる。
レントンやゲッコーステイトのメンバーと出会う以前であるため、TV版の彼女よりも更に冷淡な印象が強いが、アドロックのことは父親のように慕っている。
ANEMONE
主人公石井・風花・アネモネに対立し、また彼女に救済されるヒロイン。
今までになかった(少なくとも見た目は)同年代の少女と絡む機会が多く与えられたため、今までの完成されたヒロイン像とは打って変わって、相手に呆れたり、罵ったりするような蓮っ葉な言動も増えた。
以下ネタバレ注意
第二部における全ての元凶である。
死の運命に捕らわれたレントンを救うため、シルバーボックスの力を濫用して世界を次々と作り出しては放棄し、レントンを生存させるべくやり直しを続けている。
この生成された世界の断片がANEMONEの世界にスカブとして出現しており、拡大と毒素の生成を続けるせいで26億人が犠牲になっている。
それだけに飽き足らず、スカブを除去し結果的にエウレカの妨害をしているアネモネに対し、眼前に彼女の父親の死に様を再現して見せ、その上で父親が生存する世界の創造を条件に協力を迫る卑劣さを見せる。
その手段を選ばない様を見て、アネモネはエウレカを魔女と罵ったほど。
決意の表れなのか、悪行に臨む際にはその振る舞いも完全に悪役であり、人のトラウマを抉りまくって交渉を進めようとするサディスティックなエウレカは今作ならでは。
EUREKA
主人公。前作から10年後、スカブコーラルの能力を無くしたただの人間として10年を贖罪に費やしていた。
ブルーアースで生まれたかつての自分と同じ能力を持つ少女、アイリスとの出会いから彼女の最後の旅路が始まる。
関連イラスト
AO版
関連タグ
ユリーカ - eureka の英語読み
綾波レイ - 元ネタと思われる人物。
シロ(デッドマン・ワンダーランド) - 彼女をモデルにしたキャラクター