コーラリアン
こーらりあん
スカブコーラルから発生するものの総称。
初登場時は球状の雲の塊のような姿であり、明確な存在として登場したときは曲線軟体なデザインを有した大量の怪獣として人類を襲った。そしてその真の姿は珊瑚のような姿である。
なお、漫画版では珊瑚から進化した突然変異生物であることが示唆されている。
その本質は同化を唯一の繁殖・コミュニケーション手段とした地球外生命体であり、遥か昔にロケットに寄生して地球に飛来してこれを取り込み、作中で主人公たちが活躍する大地スカブコーラルを地球の表面に新たに形成した。
本来は低い知能しか有していなかったが、人類と融合することにより高い知能を獲得し、人類に興味を抱いためにさらなる同化を推し進める。だが人類からはそれは侵略にしか見えず、結果的に人類を地球から追い出してしまうことになってしまった。その後、偶然にも地球と同化した自身の元に新惑星だと勘違いして帰ってきた人類を受け入れ、今度は人類を同化以外で理解・コミュニケーションをとろうと模索する。作中ではスカブコーラルは隣人がほしかったのだと語られている。
その結果、完全な人の外見を有したコーラリアン(エウレカ、サクヤなど)を作りだし、同時にその試作でありLFOとKLFの素体ともなった大量のアーキタイプを人類社会に解き放ち、人類と共存させることで人類理解に努めた。作中の主人公レントン・サーストンと接触した際の不思議な体験にその試行錯誤の様が窺える。
そして物語終盤においてエウレカが指令クラスターと呼ばれるスカブコーラルのコアと接触することで人類を理解し和解する。だが同時にデューイ・ノヴァクの策略でコーラリアンを敵視するように扇動された塔州連邦軍によって指令クラスターが破壊され、統率を失ったコーラリアンが暴走しようとしたところをレントンらが代わりのコアを手に入れたことで沈静化、人類との共存歩調をとってゆく。
ちなみに作品媒体によってその出自、形態などが違い、共通する点としては人類を理解しようとしている点だけである。
また基本的に人類に対して害意はないのだが、作中では深刻なダメージを与える攻撃を受けたことで抗体コーラリアンとよばれる白血球のようなものが大量に出現し、その傷口周辺の生物を無差別攻撃した。