「無理するな。お前も強くてカッコいい怪獣が好きなんだろ?」
「街を破壊し、大暴れする怪獣たちが大好きだ。でもそんなこと言ったら笑われるもんな」
「いい年して怪獣なんて幼稚な、ダサい、くだらない!」
「くだらなくて悪かったな!今こそ見せてやる!怪獣の本当の凄さを!その恐ろしさを!」
「全て壊してやる!こんな世界全てブチ壊すんだ!暴れろ、俺の最恐怪獣!キーングオブモーンスッ!!」
DATA
別名 | 最強合体獣 (さいきょうがったいじゅう) |
---|---|
身長 | 83m |
体重 | 8万2,000t |
飛行速度 | マッハ7 |
出身地 | 鹿島田浩のブレインワールド |
デザイン | 丸山浩 |
スーツアクター | 岡野弘之(『超時空の大決戦』) |
〃 | 高橋舜(『アーク』) |
概要
映画『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』に登場。
いじめっ子の少年・鹿島田浩が、何でも願いを叶えてくれる赤い球に願って出現させた怪獣。
元々は浩が粘土で作った王道な二足歩行型の怪獣人形であり、それに子分である中原耕平、小杉亘が作った怪獣人形の「作品コンセプト(by浩)」を取り入れることによって完成した。
複数の怪獣の特徴を併せ持つという点から、所謂合体怪獣の部類に含まれる。
本来の粘土人形は緑色だが、怪獣化した際の体色は何故か濃い青色を基調としている。
眼は3つ存在するが、額にある中央の眼は自らを生み出した赤い球に限りなく似ており、さながら赤い球自身が怪獣に姿を変えたとも言うべき姿である。
鹿島田少年の発言から、その造形には彼の強い怪獣愛が、凶暴性には怪獣オタクとして日々を過ごす中で堆積した負の感情が反映されていることが窺える。
戦闘能力
口から発射する、通過した地点全てが爆発する赤い超高熱光線「クレメイトビーム」が主な武器で、最大威力ではウルトラバリヤーをも貫く。
その他にも、怪力で相手を捕獲して腹部の鋭い牙で締め上げる拷問技「シャークファング」の他、背中の骨翼「ボーンウイング」はマッハ7の速度で空を飛行するだけでなく、フォトンエッジをも弾き返す強力なバリア「ボーンシールド」を発生させる器官でもある。
また、両腕の怪力「アームパワー」や、骨のような金色の外殻に覆われた尻尾「ボーンテール」による攻撃も強力。
一方で、単純な戦闘能力はガイアV2と互角なくらいであり、格闘戦ではやや押される場面が多かった。
しかし、赤い球の所有者のマイナスエネルギーを吸収することでパワーアップし、終盤では単独でもガイアを追い詰めるまでに至っている。
最大の特徴として、「無限の増殖」という特殊能力により、分身となるバジリスとスキューラを誕生させることができる。
ただし、バジリスは翼、スキューラは腹と存在が連動しており、それぞれが倒されると対応するパーツが破損して(飛行能力やバリア諸共)使用できなくなる上、各々が負っていたダメージもフィードバックされて急激に弱体化してしまう。
ちなみに、浩曰くバジリスとスキューラの「作品コンセプト」は自分自身で作り上げた怪獣をより強力にするための強化パーツとしての意味合いがあるようで、万が一2体が倒されても弱体化しなかった場合、事態はもっと恐ろしい局面、即ち「ウルトラマンが敗北する決定的瞬間」が実現していたことだろう。
劇中での活躍
浩が、まるでウルトラマンに変身するかのように赤い球を掲げると同時に実体化。
浩の鬱屈な感情と同調し、手当たり次第に街を破壊するも、時空移動メカ・XIGアドベンチャーに乗って再び戻ってきた高山我夢と激突。
クレメイトビームと尻尾での殴打でアドベンチャーを大破させた後、我夢が脱出・変身したウルトラマンガイアとの戦闘に移る。
格闘では当初ガイアに押され気味になるものの、シャークファングやボーンシールドを駆使して形勢逆転。
新星勉が浩を攻撃して赤い球を手放させるが、赤い球のコントロールが浩から平間優に渡ったことで、自分を束縛する“この世界”の破滅と再編を願う優のマイナスエネルギーを吸収してパワーアップ。
スキューラとバジリスの2体を生み出し、3体がかりでガイアを苦しめるが、勉が命懸けでキャッチした赤い球に「光」を願ったことで出現したウルトラマンティガとウルトラマンダイナが参戦し、他の2体と分断される。
それでもエネルギーが残り少ない状態にあるガイアを追い詰め、スプリームヴァージョンにヴァージョンアップしたガイアに対しても飛行しながらのトドメの特攻を仕掛けるが、ティガにスキューラ、ダイナにバジリスを各々倒されたことで、シャークファングとボーンウイングがそれぞれ破壊され墜落。
近接武器や翼を一気に失った上にダメージもフィードバックされたのか完全にグロッキー状態となってしまい、苦し紛れにクレメイトビームを放つもガイアのウルトラバリヤーで完全に防がれ、最後はフォトンストリームを受けて爆発四散した。
その後の作品への登場
本来は「かしまだくんのかんがえたさいきょうのかいじゅう」という特殊な位置付けにあったが、『大怪獣バトル』などの後続作品では普通に宇宙人が使役したり、野良怪獣として出現することもある。
現在のウルトラシリーズは、製作当時以上にパラレルワールド間の関係性が密となったためであろう。
『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』
AC版のストーリーモード第15話「歴史改変計画」では、レイオニクス抹殺を企むババルウ星人が使役する怪獣としてバジリスと共に登場。
ババルウ星人がアラドスを使って『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』時点の惑星ボリスにタイムスリップし、覚醒したばかりのレイモンを抹殺して歴史を改変しようとしたが、主人公達の活躍でババルウ星人共々敗北し、計画は破綻した。
後述のコミカライズ『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』(無印編)では、ババルウ星人が使役する怪獣はバジリスのみとなっており、キングオブモンスは未登場。
惑星ボリスでの戦闘シーンでは、怪獣を召喚すらしていなかった。
なお、両作品に共通してババルウ星人はレイオニクスの資格を有していない。
こんな凶暴で強力な怪獣をどうやって彼は手懐けたのだろうか…?
『大怪獣バトル ウルトラコロシアム』
最初に出会う個体は、バトルコロシアムの4つの試練の内の一つとして主人公の前に出現する。
この闘技場の管理者はメフィラス星人であり、彼の口ぶりから察するに999体いる手持ち怪獣の内1体とされ、高エネルギー反応を発していたことから並の怪獣の比ではない強さを有すると考えられる。
勝利後にプレイヤーキャラとなるのはこの個体である。
二度目に出会う個体は怪獣が絶滅したはずの地球にバジリス、スキューラを引き連れて出現。
丁度休暇に訪れていた主人公が撃破し、消滅した。
なお、発動する技バトラーは応援バトラーを復活させるシーリザーとなっている。
主人公によれば、「昔、赤い球の力で3体が暴れ回った」と語っているが、そもそもこの作品は『大怪獣バトル』シリーズの未来を描いた作品(M78スペースの話)のため、何故主人公がそんなパラレルワールドの出来事を知っているのかは謎である。
ギャラクシークライシスの影響を考慮するにしても、原作では赤い球の影響を受けた人間を除いて事件の記録は一切残っておらず、キングオブモンスによる被害も無かったことになっているため、この展開には矛盾が多い。
今回の出現もまた赤い球の力が使われたらしいことが示唆されているが…?
『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャーNEO』
何故かガッツ星人が実験場にしていた惑星の鍾乳洞で眠っており、レッドキングとナースの戦闘によって復活。
スキューラとバジリスを生み出してレッドキングを追い詰めるが、巨大化して加勢に入ったカネゴンによって他の2体と分断されてしまい、2体が倒された後にレッドキングのアースクラッシャーで倒された。
なお、原作となったAC版のストーリーモードで同じポジションに位置しているのは、ガッツ星人の操るグランドキングである。
ちなみにそのグランドキングは、本シリーズでは無印編でレイモン(バーストモード)=レイブラッド星人の操る怪獣という扱いで登場済み。
『ウルトラマンオーブ』
本物は登場しないが、ジャグラスジャグラーの所持する怪獣カードの1枚として登場。
カードの属性は闇。
他のキング怪獣カード4枚との組み合わせで、「キングの5カード」を完成させた。
ちなみに、怪獣カードは怪獣の怨念をカードに定着させたものという設定があるが、どこで元となるキングオブモンスの怨念を調達したのか(そもそもどうやってキングオブモンスの存在を知ったのか)は不明。
『オーブ』の世界、もといO-50宇宙でもかつて誰かが赤い球を使ったことがあったのだろうか?
『小説 ティガ・ダイナ&ウルトラマンガイア~超時空のアドベンチャー~』
「俺達にはまだ、とっておきの切り札がある。その力で、この街を守るんだ!」
「戦え!俺達の最強怪獣!キングオブモーーンス!!」
『超時空の大決戦』の20年後の世界を描いた続編小説の本作では、回想シーンで度々登場。
その後、街を襲うカイザーギラレス13世の暴虐を止めるために、大人になった浩、耕平、亘の3人が赤い球に願って本物を出現させた(本来はウルトラマンを呼ぶつもりだったが、現在の赤い球の持ち主である久地俊介が赤い球に願ってウルトラマンを呼べなくしたため、代わりにキングオブモンスを呼び出した)。
しかし、クレメイトビームをシールドで塞がれた上に剣と鉄球の攻撃で次々とダメージを受けていき、浩達の声援も虚しくカイザーギラレス13世のビームを受け、断末魔の悲鳴を上げながら爆散してしまった。
ほとんど良いところなしで倒されてしまったが、これに関しては俊介曰く「小学生の頃から変わらない怪獣愛の浩達に対し、大人としての怪獣愛を注いだカイザーギラレス13世が負けるはずはない」とのこと。
しかし、そんなカイザーギラレス13世もこの世界で最初に誕生したウルトラマンガイアのV1の形態に圧倒された挙げ句、V2のガイアに瞬殺されてしまった。
かつてのキングオブモンスはガイアV2とほぼ互角だったため、今回のキングオブモンスはカイザーギラレス13世に対して相性が悪かっただけかもしれないし、浩達も正気だったため以前よりも弱体化していたのかもしれない。
『TSUBURAYA CONVENTION 2023 空想の力』
プログラムの1つ『『ウルトラマンガイア』25th MISSION NAME“ガイア”-XIGファイターズ Get glory!-』冒頭で行われたライブステージにて、新規造形の着ぐるみで登場。
オリジナルの着ぐるみより顔面がツルリとしている点と、肩の上にあたる部分がやや盛り上がっているのが特徴。
根源的破滅招来体の生き残りである根源破滅紳士なる存在が赤い球を用いて召喚、ウルトラマンガイアSSV、ティガ、ダイナを相手に激闘を繰り広げる。
『ウルトラマンアーク』
『夢の中では夢見るものが王』
『金色の翼』
『赤い怒りの第三の目』
『キング オブ モンス』
(※アオイの心の中に浮かんだメモに書かれていた文言)
「あたしは一生懸命頑張ったんだ……。毎日毎日くだらない仕事をして、友達の結婚報告を読んで、親の小言を聞いて……」
「なのにあんた達は!あたしから何もかも奪うのね!!」
「だったらこんな世界……ぶっ壊れてしまえ」
「ぶっ壊せ!!キングオブモンスゥゥ!!!」
第21話「夢咲き鳥」に登場。
出現には赤い玉(赤い球)が絡んでくるものの、今回の出自は宇宙由来となっている(おそらく偶然にも『超時空の大決戦』の球と同種の装置を開発してしまった惑星が存在し、そこから地球に流れてきてしまったと思われる)。
また、原典のように複数の怪獣のパーツを取り入れたのではなく、イメージした人物が小説のアイディアで思い付いた要素を組み合わせたことで誕生し、この外見となった。そのためかバジリスとスキューラを生み出す能力は最初から持っておらず、2体が倒されて弱体化することもない(メタ的に言えばそもそもこの2体の着ぐるみが現存していないので当然である。ただし、誕生時の鳴き声にはバジリスとスキューラのものも使われている)。
原典と同じくクレメイトビームやボーンシールドを使用する一方で、新たに全身から青白い大電撃を放つ能力や、ボーンウイングで敵を切り裂く技を披露している。
今回はリンの友人・芝アオイの願いを聞いた赤い玉がドリちゃんに姿を変えたのだが、急成長して人間サイズの怪獣へとなったことで防衛隊が出動する事態に発展し、ドリちゃんが攻撃されてしまう。その結果、夢を抱いても日々の生活で押し込まれてしまう世の中の上に、自分の夢を叶えてくれたドリちゃんを取り上げかねないこの世界に対してアオイが破滅を願ったことで、ドリちゃん=赤い玉が直接変貌した姿こそが本作のキングオブモンスである。
出現して早々にクレメイトビームで街を破壊し、現れたアークに対してもその脅威的な破壊力を武器に、攻撃を全く寄せ付けずに圧倒する強豪ぶりを見せる(クレメイトビームを至近距離で受けたアークは、『ガイア』第50話でのゾグ(第1形態)の波動弾を受けたウルトラマンアグルV2と同じように、ビルを複数棟巻き込みながら思いっきり吹っ飛ばされた)。
一方、アオイはキングオブモンスが迫る中、逃げ遅れて泣き叫ぶ少女の姿を見て自分がとんでもないことをしたと我に返り、誰かに助けを求めて叫ぶ。
その想いが届いた先は…はるか遠くの月。なんと月に居たギヴァスが、アーク=友の救援のために駆け付けてくれたのだ。
頼もしい助っ人を得たアーク達の猛攻にも全く引けを取らない大暴れっぷりを見せたキングオブモンスだったが、最後はギヴァスのグラップルで背後から抑え込まれたところにギャラクシーアーマーによる必殺技・ギャラクサーファイナライズを叩き込まれ爆散、遂に撃破された。
ギヴァスもアーマーの力で直前に空間転移で救出され、この闘いにより背中のグラップルと片腕のスコップクローを破損したものの大破は免れた。
事件後、アオイとリンの前で自ら正体を明かした赤い玉は再びドリちゃんの姿になると、 「私の旅を終わらせてくれ」「全てを夢にして忘れてくれ」 と自身の消滅を頼み、アオイもそれを聞き入れたことで、ドリちゃん=赤い玉は消滅。
一時の夢のような出来事は終わりを迎え、またいつも日常が戻るのだった…。
実写映像作品への登場は『超時空の大決戦』以来25年ぶり&2度目であり、TVシリーズへの登場は本作が初。
また、TDG三部作の劇場版怪獣がTVシリーズに再登場するケースもこれが史上初で、後年の実写作品に再登場した『ガイア』の関連怪獣はガンQに続いて2体目である。
出現経緯が原典とは似て非なる形なため、眷属の怪獣達を生み出すこともなく、どこかスペックダウンした感は否めないが、赤い玉が直接変貌した姿であるためか強豪怪獣としての圧倒的な強さは薄れておらず、劇中ではアーク一人では全く太刀打ちできない程に苦戦させ、ギヴァスが加勢に駆け付けても互角以上に戦って彼らを満身創痍にし、遂には最強形態まで使わせるという相変わらずの強さを見せるなど、最後まで一対一の勝負では倒せない超強敵として描かれた。
着ぐるみはおそらく、上述のイベントで新造されたものの流用と思われる。
元々がアトラク用として作られたためか、口の開閉機構がなく閉じた状態で固定されているようで、口を開くシーンはほとんどなく、遠景カット(ギヴァス出現時)で僅かに合成で表現されるのみ、クレメイトビーム発射の際もカメラアングルやCGで口元を隠すことで表現されている。
ゲーム関連
『大怪獣バトル』
AC版『EX』第6弾から参戦。
ステータスはバランス型で、カードによってはアタック・ディフェンス・スピード・パワーの4大ステータスの値が全て1000を超えているものもある一方で、リーダー怪獣にすると応援怪獣は1体しか出すことができないというデメリットがある。
必殺技は原典通りに「クレメイトビーム」の他に、ゲームオリジナルの必殺技として、クレメイトビームの強化版である紫色の破壊光線「ファイナルクレメイトビーム」、尻尾で敵を打ち付ける「モンステールアタック」が設定されている。
なお、にがて属性(弱点)が何故か「すごい毒」となっている(原典にはそんな描写はないが…)。
『NEO』以降はこれまでのデメリットを反映し、スタミナ(連続で戦えるステータス)が1と少なく、1ターン戦わせると次のターンは戦えないようになった。
必殺技の「クレメイトビーム」及び「ファイナルクレメイトビーム」には高熱属性が付与され、『NEO』第7弾ではゲームオリジナルの新必殺技「キングオブクラッシャー」が追加。
その技の内容は全身にエネルギーを纏って空から突撃した後に、ダメ押しにクレメイトビームでトドメを刺すというなかなか豪勢なもので、威力は最上位カードの「ファイナルクレメイトビーム」を上回る3700を誇る。
特性面ではTDG三戦士が敵だったことを反映してか、とくい属性(耐性)に「すごい闇属性」が、にがて属性に「すごい光属性」が新たに追加された。
ちなみに「すごい毒属性」がにがて属性になっている点は変更されていない。
また、『NEO』第4弾では技カード「紅い球への願い」が登場。
プレイヤーキャラにはできないものの、その効果は3ラウンドの間かつスタミナが2の時だけ、アタック、ディフェンス、スピードを700ずつ上昇させるというもの。
条件付きかつ3ラウンドのみとは言え、実質ステータス合計2100アップという、ノーマルカードなのが信じられないくらい強力なカードとなっている。
派生作品である体感型TVゲーム『Let'sTVプレイ 体感大怪獣バトル あやつれ!ウルトラ大怪獣!』にも先行参戦している。
『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』
レアリティ☆3の「力」属性の怪獣として登場。
弱点は「光」属性の攻撃。
攻撃を受けると2ターンの間だけ攻撃力と命中率が上がる「破壊衝動」を有する。
このスキルを覚醒させると、1回攻撃または必殺を受けるまでの間だけ受けるダメージを大幅ダウンさせたり、自分をリーダーに据えている状態で「速」・「技」属性の怪獣が揃っていると攻撃力をアップさせることが可能。
要は、原作通りにバジリス、スキューラの2体と組ませることを前提としたスペックというわけである。
イベント「恐嚇の超時空魔神」では、エタルガーの召喚するエタルダミーの1体として参戦。
立体物
後述する人気の高さから商品化にも恵まれており、ソフビ人形「ウルトラ怪獣シリーズ」では定番ラインナップとして、初商品化からブランドがスパークドールズ化されるまでの間、長きに渡って商品化枠に君臨し続けていた。
その後、(『ウルトラマンギンガ』放送開始の2013年から数えて8年後の)2021年の令和の時代に、『ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ』での『超時空の大決戦』の放映に合わせて、完全新規造形かつ以前よりもサイズアップした「ウルトラ怪獣DX」枠で発売された。
さらにその後、『アーク』出演に関連して、2024年12月7日に現行の「ウルトラ怪獣シリーズ」での発売も決定した(ちなみに、『アーク』本編での客演こそなかったが、デビュー作で戦ったウルトラマンガイアSVのソフビも同日発売された)。
2024年には、TDG三部作の怪獣型キャラクターとしてはゴルザに続いて2体目の快挙となる、S.H.Figuartsでの発売も決定。
同年6月26日より、プレミアムバンダイにて予約が開始された。
お値段はなんと17600円と、まさかの天体制圧用最終兵器ゼットン(16800円)超えである(流石にハルクバスター(35200円)には及ばないが、近年の材料費高騰を考えても高額の部類なのは間違いない)。
余談
- 名前の由来はおそらく「king of monster」、即ち「怪獣の王」だと思われる。なお、初期案の名称は「キンググロノス」だった。
- デザインは丸山浩氏が担当。氏の『ウルトラデザイン画集』によれば、裏モチーフは「△」。
- 特徴的な鳴き声はその後、TV本編のモキアン、OVのガクゾム、『ウルトラマンコスモス』のバデータ、『ディノクライシス』シリーズのティラノサウルス、『鉄人28号(2004)』の鉄人27号、『古代王者恐竜キング』のフタバサウルス、『映画ドラえもん のび太と奇跡の島〜アニマルアドベンチャー〜』のサーベルタイガー、『トランスフォーマー アニメイテッド』と『トランスフォーマー アドベンチャー』のグリムロック、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のティラミーゴ、『仮面ライダーガッチャード』のケミーなど、作品の垣根を越えて多くのキャラクターの鳴き声に流用されている。
- また、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』のオベリスクの巨神兵の必殺技「ソウルエナジーMAX!!」が発動する時にも、鳴き声として流用されている。
- 『超時空の大決戦』でティガとダイナがスキューラ、バジリスと戦った場所は、地味にそれぞれの最終回での戦いの舞台となっており、これは後にガイアも踏襲した。
- 『超時空の大決戦』で浩がキングオブモンスを生み出す際に「さいきょうかいじゅう」と言っていたが、キングオブモンスの別名が「最強合体獣」のため、長らく「俺の最強怪獣!」と言っているものだと思われていた。しかし、前述の続編小説でその時の台詞が項目冒頭の表記、つまり「俺の最恐怪獣!」と言っていたことが20年越しに判明した。そして同小説では、以前と違い敵ではなく味方としての扱いで、かつ浩一人ではないことを表してか、呼び出された際の表記が「俺達の最強怪獣!」に変化している。
- ただし、媒体によっては最初から全て「最強怪獣」表記とされているものもある。
- 実写作品では長らく『超時空の大決戦』1作のみの出演ではあったものの、その王道な容姿とウルトラマンを追い詰める戦闘スタイルから人気は非常に高く、『全ウルトラマン大投票』では『ガイア』の関連怪獣の中では最上位の第23位にランクインしている(ちなみに、次に順位が高いのは第34位のガンQ)。
- 『アーク』での登場については、第14話からOPの歌詞が2番に変更されたことに伴い、変更されたサビ(怪獣達の登場シーン)に登場していたことで本作への登場が確定した。
- OP映像の変更よりも前に、制作スタッフがOPの該当画像をポストした(現在は既に削除された模様)ことがあり、それによって早期からネット上で噂が出回ってはいた。
- 『アーク』登場への選出理由としては、作品のテーマが「想像力」という設定のため、同じく想像力繋がりで生まれた怪獣として選ばれたと思われる。
- また、人間の想像力から生まれた設定の怪獣が再登場するのは、前作『ウルトラマンブレーザー』のガヴァドンに続いて2年連続となる。
- 『アーク』第21話ではバジリスやスキューラ、そしてガイアの登場こそなかったものの、ドリちゃんがキングオブモンスへと変貌を遂げるシーンでは、バジリスとスキューラの2体の鳴き声が繋がって聞こえるようになっている(金色の翼が生えてくる時の甲高い声がバジリスで、その後変貌する時の野太く低い声がスキューラのもの)。他にも、グラップルでキングオブモンスを抑え込むギヴァスの姿がXIGアドベンチャーを彷彿とさせたりと、『超時空の大決戦』を意識したようなファンサービスも存在した。
- 『アーク』第21話の特技監督を勤めた内田直之氏は、キングオブモンス登場の話が来た時には、人気が高い強豪怪獣なのもあって相当なプレッシャーだったらしく、「弱く見えないよう最大限敬意を払って撮影した」と語っている。
- 『アーク』メイン監督の辻本貴則氏は、第21話の本放送前に勉役の濱田岳氏に会う機会があり、自身の素性を明かした上で「今度TV本編にキングオブモンスが登場する」と伝えると、とても喜ばれたという。
- 『超時空の大決戦』と『超時空のアドベンチャー』を手がけた、謂わばキングオブモンスの生みの親の一人である長谷川圭一氏も第21話を視聴し、「再び映像化されるとは感無量です。話も最高に面白かった。泣きました」と絶賛していた。
関連タグ
超時空の大決戦 超時空のアドベンチャー 大怪獣バトル ウルトラマンアーク
- ギャンゴ:人間の負の感情で実体化した怪獣の元祖。
- ガヴァドン:子供の妄想が実体化した怪獣の元祖。
- ザイゴーグ:体から眷属となる怪獣を生み出せる劇場版怪獣繋がり。
- スネークダークネス:似たような誕生経緯を持つ劇場版怪獣。
- ゴンギルガン:子供の負の感情が起因して誕生した合体怪獣繋がり。
- 怪獣(SSSS.GRIDMAN):ほぼ同類の存在。