概要
歴代のウルトラ怪獣達が一同に介して繰り広げられるスーパーバトルをテーマとしたアーケードゲーム・大怪獣バトルをWiiに移植した作品。2008年10月16日発売。
ストーリーモードの時系列は『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』から25年後の話で、ちょうどウルギャラからアーケード版(およびそのコミカライズ)の間の話に当たるが、マケット怪獣であるはずのファイヤーウインダムが野良怪獣として登場するなどのツッコミどころも散見される(とはいえ、登場キャラクターはどれも個性が立っている)。
システム基準としては当時のNEO弾でのシステム(スタミナありで0になると交代)では無く、長らく続いたEX弾でのシステムを採用しており、ファイナルラウンドのBGMも「エターナル・トラベラー」(『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』でのOPテーマにしてEX弾でのファイナルラウンドのテーマ)が流れる。
ただしアーケードでのシステムとやや異なる点もあり、攻撃回数は5回→3回まで下げられていたり、発売当時はアーケード版には参戦していなかった怪獣がパスワードを入力する事で使えるようになったり、ややアーケード版と異なるモデリングだが、同じく先行参戦したキャラなど独自の要素がある。
最大の特徴としては「Wiiリモコンを振る」という物で、これで振りながら相手を激突という仕組みとなっている(一応、オプションモードでアーケード同様にボタン連打型にコンフィグを変える事が出来る)。
アーケード同様にストーリーモード(時代設定としては『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』から25年後の未来)やメフィラス星人が主催するバトルコロシアムモードなどネタに飛んでいるモードも存在する。
以下はストーリーモードにおけるクリア条件である。
クリア条件 | 該当怪獣 | 備考 |
---|---|---|
○○を倒せ! | ファイヤーゴルザ、ガンQ | 一般的なクリア条件。 |
○○軍団を倒せ! | 恐竜戦車、サタンビートルなど | 連戦形式(2連戦もあれば3連戦)なので、なるべく早期決着で挑みたい。 |
ひっさつわざを使わずに○○を倒せ! | ベムスター、ミズノエノリュウなど | 必殺を使う事が出来ず(スーパーコンボなどは例外)、ファイナルラウンドになると強制的に敗北となる。 |
ずっと○○の状態で○○を倒せ! | カネゴン、バルタン星人(ベーシカル)など | 何かしらの補正がずっと掛った状態でスタートする。 |
応援バトラーと技バトラーが使えない状態で、○○を倒せ! | ブルトン、ブラックキング | このミッション系はたった1人で戦うミッション。 |
○○を倒せ? | バルタン星人、アーマードダークネス | 一見、一番上のミッションと同じように書かれているが、実際は負けイベント。後で上の○○を倒せ!に戻る。 |
同作での怪獣は第1弾からNEO1弾の一部で65体(隠し及び先行参戦を含めると69体、更に応援バトラー専用キャラを含むと70体)で、技カードに相当する技バトラーは総勢200枚以上も存在するので登場するのは実質300以上となっている。
ウルトラ戦士大集結
本作から2年後の2010年2月25日に同じくWiiで発売。正式名称は『大怪獣バトル ウルトラコロシアム DXウルトラ戦士大集結』。
内容としては前作の内容をそのままにしつつも、新たな要素として応援バトラーしか使えなかったウルトラマン及びセブン以降のスーパーコンボ(もしくは技バトラーでの技)でしか出なかったウルトラヒーローがプレイアブルとして追加した内容となっている。
また当時、アーケードでは最新弾である「ギャラクシーレジェンド3弾」までに登場したウルトラヒーローを全て網羅しており、加えて2009年末に公開された映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場したウルトラマンゼロ(ただしボイスは宮野真守氏による物では無く、セブンのボイスを加工した物が使われている)とウルトラマンベリアルも参戦。
「VSウルトラヒーローモード」というストーリーが追加されているが、後続作品と矛盾する展開も多いため、こちらに関しては本編と違ってパラレルではないかと思われる。
ただし前作で応援バトラーとして先行参戦していたウルトラマン、本作で参戦したゼロ、ベリアルを除くとセブンからメビウスのウルトラヒーローはレベルを最大まで上げても必殺技は変わらない(威力やステータスは上昇したり、技バトラーの発動するタイミングが変わる事もある) ただし、厳密に言うとウルトラマンは前作ではLv.1では必殺無し(解放時点でLv.2扱い)だったが、本作ではLv.1とLv.3の技がスペシウム光線共通となった。
またウルトラヒーロー追加に伴い、パスワードも新たにいくつか追加されているなど続編というよりは前作の発展及び完全版的な内容になっており、購入するのであれば、こちらをお勧めする。
コラボイベントを開催した『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』もサービス終了しており、現時点では世界観を知る手段に乏しい本メディアミックスの中でもWiiと本ソフトさえあれば、貴重な大怪獣バトルを体験できるメディアの一つでもある。ただし、先述したようにストーリーはあくまでも本作オリジナルなので注意が必要である。
登場人物
主人公
本作における主人公。地球人のレイニクスでスペースペンドラゴンMk-Ⅱのパイロットを務めるZAPの環境調査員。当初は素人同然の実力であったが、パートナーのゴモラと共に持ち前の怪獣知識を活かして困難を切り抜けて来た。ポケモンよろしく、行く先々で倒した怪獣を入手していくため、使役怪獣はウルトラマンベリアルに迫る数となっている。
一応は彼もM78スペースの人物なのだが、ギャラクシークライシスがシリーズの根幹にある設定とはいえ、明らかにガタノゾーアの戦績やキングオブモンスの経歴など、明らかにウルトラシリーズが放映されている現実世界の人間か、パラレルワールドの住人でないとわからない情報を知っているなど異質な面もちらほらある。
(※)ガタノゾーアの件はギャラクシークライシスで情報がM78スペースにもたらされたと解釈すればつじつまが合うが、『超時空の大決戦』の出来事は赤い球に触れた当事者以外の記憶から消えている為、第三者である主人公が知っているのはおかしな話である。
参戦怪獣
アーケード版EX第8弾までの怪獣/ウルトラマンが登場。
加えて当時の最新シリーズであったNEOからも複数体参戦しており、中には本作が先行登場となった怪獣も多いが、全て参戦しているわけではない。以下はNEO以降に登場したバトラーのリストである。
なお、初代ウルトラマンは無印からNEOまでのスーパーコンボに採用された技を使えるが、セブンは『NEO』に参戦した際に習得していたアイスラッガーを習得していない。
怪獣/ウルトラマン | 本家での参戦弾 | 備考 |
---|---|---|
リトラ | NEO第1弾 | 怪獣カードとしての参戦弾となる |
アーマードダークネス | 同上 | 同上 |
インペライザー | 同上 | 同上 |
ザムシャー | 同上 | 同上 |
レイモン | NEO第4弾 | 怪獣カードとしての参戦弾となる。技はスーパーコンボ版がベース |
レイブラッド星人 | 同上 | 珍しく本作ではストーリーに関わってこない |
アギラ | NEO第3弾 | |
ウルトラマンシャドー | NEO第5弾 | |
ウルトラの父 | NEO第3弾 | |
アストラ | NEO第5弾(単体での参戦はRR第1弾) | 必殺技はNEO第5弾のスーパーコンボ版がベース |
ウルトラマンキング | NEO第4弾 | |
ウルトラマン80 | NEO第8弾 | |
ウルトラマンアグル | NEO第7弾 | |
ウルトラマンゼアス | NEO第5弾 | |
ウルトラマンコスモス(ルナモード) | NEO・GL第3弾 | スーパーコンボでの参戦 |
ウルトラマンコスモス(エクリプスモード) | NEO第6弾 | |
ウルトラマンジャスティス(クラッシャーモード) | NEO第6弾 | |
ウルトラマンレジェンド | NEO・GL第3弾 | |
ウルトラマンネクサス | NEO第3弾 | |
ウルトラマンメビウス(フェニックスブレイブ) | NEO第7弾 | スーパーコンボでの参戦。 |
ウルトラマンティガ(グリッターバージョン) | NEO第2弾 | |
ウルトラマンダイナ(グリッターバージョン) | NEO第2弾 | |
ウルトラマンガイア(スプリーム・ヴァージョン(グリッターバージョン) | NEO第2弾 | |
ウルトラマンゼロ | NEO・GL第2弾 | 技は歴代スーパーコンボに準じている |
ウルトラマンベリアル | 同上 |
本作オリジナルユニット
怪獣/ウルトラマン | 備考 |
---|---|
ウルトラマン(怪獣) | 本家では怪獣カード化されていない(バトルカード化はされた)。応援専用 |
グリッターティガ | NEOに登場したグリッターバージョンではなく、ティガ最終回版の方。画像は第3話のもの |
ギガバトルナイザー | 技バトラー扱いでランダムで怪獣バトラーを召喚。 |
その他
NEO以降のシステムは採用されていないため、援軍ユニットやトラップ、ブレイブバースト/レイオニックバースト/ウルトラパワー、タッグ必殺技(一部のウルトラマンは合体技をデフォルトで持っている)、レイオニクスバトルは残念ながら未実装である。
無印の特典は『大皇帝の魔手』と呼ばれる、アーマードダークネス、インペライザー、グローザム、デスレムがランダムで召喚できる怪獣カード、DXでは『ウルトラマンベリアル』の怪獣カードが付属する。
え?そこは暗黒四天王では?と思うかもしれないが、無印の販売当時は『NEO』第2弾が稼働しており、初プレイアブル化したエンペラ星人関連の怪獣を特集した形となる。巨大ヤプールはNEO第3弾からの登場であり、選出できなかったというわけである。とはいえ、デスレムと同時期(NEO第2弾)に実装されたアーマードメフィラスが選抜されていない理由は不明である。
関連動画
関連タグ
大怪獣バトル / アーケードゲーム / ウルトラギャラクシー大怪獣バトル / ウルトラ銀河伝説 / ミズノエノリュウ(同作におけるみんなのトラウマ)