共通データ
劇場版『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』(※)、『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』、『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』、『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』に登場。
(※)同時上映の『新世紀ウルトラマン伝説』には未登場。
概要
出身地は明かされておらず不明だが、ウルトラマンコスモスとは違う星出身の模様。
後述のように「ウルトラマン」ではあるが、性別は明確になっていない。
その名の通りに「正義」に対する真剣な眼差しと、一度決めたことを最後までやり通す強い意志(もっとも、裏を返せば融通が利かないということでもあり、それが後にコスモスと対立する原因となってしまったのだが)の持ち主である。メインカラーは赤で、攻撃力メインな能力、外見は所謂セブンタイプの容姿という、初代ウルトラマンタイプの容姿、スピードスタイル、守備メインな能力のコスモスとは正反対のパワースタイルの戦士でもある。
嘗てデラシオンによって、2000年後宇宙に害悪になると予見された「異形生命体サンドロス」に2000年の猶予を与えて見逃したが、その結果サンドロスは邪悪な存在となり、幾多の惑星を滅ぼしてしまったことから強い責任を感じ、それ以来サンドロス粛清の為にずっと戦い続けてきた。その過程でギャシー星人等の多くの宇宙人を救っており、「赤い勇者」や「光り輝く神」と呼ばれている伝説の戦士である。
『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』にて、地球を襲ったサンドロスの前に苦戦するコスモスの救援に現れ、宿敵サンドロスを遂に打ち倒すことに成功し、地球を去っていったが、その直後に今度は地球が「2000年後宇宙に害悪になる」と予見された為に、デラシオンの代理としてグローカーの指揮を取り地球に攻め入ることになった。
当初は断固として地球のリセットを主張してコスモスと対立、遂には直接対決にまで発展し、コスモスを戦闘不能の状況にまで追いやってしまう。
しかし、その後地球を偵察していた際に、地球を護るためにグローカーと必死に戦う地球怪獣達や、子犬を助けようとする少女の優しさに触れたことで徐々にその心境に変化が生じ、最後はデラシオンに反旗を翻して立ち上がった。
クラッシャーモードに進化してグローカールークを倒すも、グローカービショップに圧倒されるが、復活したコスモスと共に撃破。ギガエンドラ破壊のために奮戦するも力及ばず、最早これまでと思われた所で、コスモスと合体しウルトラマンレジェンドとなりギガエンドラを撃破。デラシオンの説得にも成功し、笑顔で去っていった。
スタンダードモード
ジャスティスの基本形態で、この姿でもコスモスのエクリプスモードとほぼ同等の戦闘力をもっている。
飛行速度 | マッハ13 |
---|---|
走行速度 | マッハ3.5 |
水中速度 | マッハ2 |
潜地速度 | マッハ2.5 |
握力 | 90000t |
ジャンプ力 | 1600m |
必殺技 | ビクトリューム光線 |
クラッシャーモード
グローカールークに対抗するために変身した強化形態。真の正義を貫く時に発現するとされ、スタンダードモードから全能力が向上している。
飛行速度 | マッハ15 |
---|---|
走行速度 | マッハ4.5 |
水中速度 | マッハ3 |
潜地速度 | マッハ3.5 |
握力 | 120000t |
ジャンプ力 | 1800m |
必殺技 | ダグリューム光線 |
ジュリ
演:吹石一恵
地球人に変身した姿で、ジャストランサーというバッジ状のアイテムで変身する。
この姿でも地球人を遙かに凌駕する身体能力を誇り、劇中では絡んできた暴走族を全員叩きのめしている。
因みに、名前が「ウルトラマン」でありながら女性に姿を変えるという珍しいパターンである。
だが、もちろんウルトラウーマンではない。
ジャスティスの姿でも戦闘時の掛け声は男性的だが、相手と対話する際には女性的なものになる。
これは、ジャスティスが性別を超越した存在であるという神秘性を演出するためにあえてこうした描写がなされているのである。
ちなみに、企画時は美青年のイメージだったが、純粋なムサシと対峙するキャラクターであることと宇宙正義を背景としうる存在とするために現在の形となった。
UGFシリーズ
『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』
「宇宙正義デラシオンの意思により、手を貸そう」
Episode.2にてコスモス(声:杉浦太陽)とともに参戦。
スピンオフ作品や再編集番組を除けば、映像作品には『THE FINAL BATTLE』から実に17年ぶりの客演となる。
現在もデラシオンのもとで宇宙の平穏の為に尽力しているようだ。
コスモスペースで異常なエネルギー反応をキャッチし、コスモスと共に調査を行っていたところ、ルーゴサイトとギマイラに苦戦する80・ネオス・セブン21と遭遇。80たちに加勢し、激しい戦闘を繰り広げる。
なお、コスモス以外のウルトラ戦士とは初の共闘となり、同じくセブンタイプのセブン21との共演も実現、初代ウルトラマンタイプとセブンタイプの二人のウルトラマンが二組も出会うこととなった。また、この二組は両方とも、
という共通点が存在し、ポジション、能力共に共通した者同士である。
セブン21とは、初めて披露した人間態が女性であるという共通点もある。
その登場は彼を含めた多くのファンを沸かせ、一時Twitterでも“ウルトラマンジャスティス”or“ジャスティス”がトレンド入りしたほどだった(同時に彼自身もトレンド入りするという珍事が発生した)。
ちなみに今作脚本の足木氏もいろいろと感慨深かったらしい。
『ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突』
タルタロス「慈愛の戦士とやらはどうした?貴様一人ではレジェンドになれんだろう?」
「お前が相手なら、出し惜しみは無しだ!!」
前作に引き続き登場することがPVで明かされ、Episode.7より参戦する。
「ユリアン王女レスキュー隊」として編成されたアストラ、ウルトラセブン21、アンドロメロス、ウルトラマンゼノン、ウルトラマンヒカリ、ウルトラマンビクトリーらと惑星バベルにて合流。そのままレスキュー隊へ参加し、ザ・キングダムへ乗り込むこととなる。
なお、加勢したのは今回もデラシオンの意向であり、コスモスがレジェンドやサーガに連なる力を持つとして狙われたことを看過できないと問題視したためである。セブン21は下記のボイスドラマなどで交流を深めたのか再会時に嬉しそうな声をあげていたが、コスモスが襲撃にあったことを話すとそれを聞いた全員が驚いており、ビクトリーにコスモスの無事を問われて無事を伝えると、自らが派遣された理由を語り、隊に参加。
ザ・キングダムではゼノンと共に行動し、前作で因縁のあるアブソリュートタルタロスと交戦する(このコンビは龍谷修武氏繫がりと言えるが、こちらの掛け声はサンプルボイスが使われている)。
ユリアン救出成功の報を聞いた後は、戦闘を切り上げてザ・キングダムから撤退し、ランデブーポイントである惑星ブリザードに到着後は、敵の増援による襲撃に備えて別働隊として待機していたゾフィー達ウルトラ6兄弟、ゼロ達と入れ替わる形でレスキュー隊のメンバーと共にユリアンの護衛につき光の国へ撤退した。なお、タルタロスとの交戦時にクラッシャーモードにチェンジしたが、撤退時にはスタンダードモードに戻っている。
コスモスはプロローグ編のみの登場にとどまったため、一応本作でも単独客演である。
GRFボイスドラマ
第10話「宇宙正義」、第15話「ドリームマッチ」に登場。
第10話では、デラシオンが『大いなる陰謀』の黒幕であるアブソリュートタルタロスを宇宙の脅威と見做し、ギャラクシーレスキューフォースや宇宙警備隊と協力体制を敷くことになったことをイザナ女王へ伝えに来たが、あいにくイザナ女王は公務のために惑星カノンへと戻っていて不在であったため、彼女が戻るのを待つことになる。
しかし、なかなか彼女が戻ってこなかった(加えて、応対に当たったソラやリブットに色々と気まずい思いをさせてしまった)こともあってか、最終的に伝言を伝えることを諦めてその場は一時帰還した模様。
第15話では無事にイザナ女王と会談することができ、帰ろうとしたところ、かつてルーゴサイトとの戦いで共闘したセブン21と思いがけず再会する。セブン21から以前助けてもらった礼を述べられた後、闘技場で手合わせを行うこととなった(ちなみに、最終的な戦績は10回対戦して5勝5敗の引き分け)。
ちなみに、宇宙保安庁きっての猛者であるセブン21と宇宙正義の使者ジャスティスの夢の対決に近くで観ていたリブットもいつになく興奮した様子であり、視聴者からは「この人の魂が乗り移ったのでは…」とネタにされていた。
余談だが、セブン21の明かされている年齢設定は1万8000歳(時間の進み方で差異がある可能性はあるが)であるため、1000歳差とウルトラマンとしてはかなり年齢が近い。
今作にてボイスドラマという形ではあるがコスモス抜きで初の単独客演を果たしている。
余談
スピンオフで主役を務める予定だった?
元は『コスモス』の後番組用として考えられたキャラクターで、映画への登場は所謂「先行登場」という形になるはずだった…という話が書籍に記載された事があるが、脚本を務めた川上英幸氏が自身のブログでこれを否定している。そのため先行登場した初の主役ウルトラマンはウルトラマンジードになっている。ただメタ的にはジードの先行登場なのだが、劇中では実際はジードの父親だったという事が示唆されている。
なお、その『ウルトラマンジード』で主演を務めた朝倉リク役の濱田龍臣は一番好きなウルトラマンはジャスティスと答えており、自身のTwitterや各種イベント等でもその思いの丈をよくぶちまけている。
また、ウルフェスではウルトラセブンとジャスティスのフュージョンライズをしてみたいと答えており(ちなみに相方のコスモスはウルトラマンヒカリとフュージョンライズをしている)、両者の共演は奇しくもUGFで実現することとなった。
没になったウルトラマンサーガでの再登場
コスモスが客演する映画『ウルトラマンサーガ』の初期プロットでは、ジャスティスを再登場させコスモスと共にウルトラマンレジェンドとなる内容が検討されていた(この時点のサーガはダイナとゼロの2体合体となっていた)。もし実現していた場合、ジャスティスの人間体をAKB48(秋元才加、宮澤佐江、梅田彩佳、増田有華、佐藤すみれ、小林香菜、島田晴香)の誰かが演じていた可能性もあったらしい。
中の人ネタ
掛け声を担当した龍谷は、後にウルトラマンゼノンやメトロン星人(RB)の声を演じている。ちなみに『大いなる陰謀』では、龍谷氏の出演はないものの、ジャスティス、ゼノン共に龍谷氏のライブラリ音声が使用されている。
また、UGFで声を担当した潘めぐみは、自身もウルトラシリーズの大ファンを公言しており、同時に『ULTRAMAN』の北斗星司や『ウルトラマンジード』のペガッサ星人ペガ等、数多くの円谷プロ作品に出演している常連声優の1人でもある。上記のように、ジャスティスファンを公言している濱田とペガ役で共演していたことから、ファンの間では早速そのことがネタにされている模様。
ちなみに、潘はジャスティスが出演する作品に一通り目を通してから収録に臨んだとのことで、公開されているボイスサンプルも放映当時の吹石氏に寄せたものになっており、イメージを壊さないよう配慮しながら演技したことが見て取れる。
また、潘は同作に登場するソラの声も兼任しており、ボイスドラマでは両者の本格的な絡みが見られたことから、一部では「潘めぐみ劇場」とネタにされた(ちなみに、別録りせずに両者のボイスを1回の収録で一度に吹き込んだとのこと。さすがである)。
ただし、掛け声に関しては、龍谷氏のライブラリ音源が使われているようである。
相方に青いウルトラマンが存在するウルトラマンは、これまで、そしてその後も赤が主役で青がサブだったが、ジャスティスのみは相方が青いウルトラマンながらサブトラマンである。
またUGFで共演したビクトリーとは、相方が互いにオーソドックスなウルトラマンタイプという共通点がある。
ゲームでは
『ウルトラマンFighting Evolution3』で参戦。モードチェンジも健在なのだが、次作の「Rebirth」でリストラ。
その後、『大怪獣バトル』ではNEO第8弾からスーパーコンボカードで参戦した…が、参戦したのはクラッシャーモードだけであり、これは後継作の『ウルトラマンフュージョンファイト!』まで続いたが(この影響でウルトラフュージョンカードやウルトラカプセルとして玩具化されたのはクラッシャーモードのみであった)、ウルトラディメンション第2弾にてようやくコスモスのフューチャーモード共々、スタンダードモードが実装された。
関連タグ
ジャスティスガンダム、インフィニットジャスティスガンダム(インフィニットジャスティスガンダム弐式)、イモータルジャスティスガンダム:名前繋がりのガンダムタイプ。
ウルトラセブン、ウルトラマンティガ:プロテクターのオマージュ。なお、平成ウルトラセブンにおけるセブンの立ち位置はジャスティスとは真逆である。
ウルトラセブン21:こちらも人間態として女性の姿を取った事がある。
ペガッサ星人ペガ、ソラ、北斗星司(ULTRAMAN)、エレキングさん、ケムちゃん:同シリーズのキャラのCV繋がり。
???:似たような存在。
ウルトラマンディナス:変身前の人間態が女性である後輩ウルトラマン。