タグとしてはウルトラマンガイアV1、ウルトラマンガイアV2、スプリーム・ヴァージョンあたりが特に機能している模様。
概要
地球と人類に破滅をもたらす根源的破滅招来体に対し、地球の大地が遣わした赤い光の巨人。地球と交信した高山我夢が変身。
ギリシャ神話の地母神の名を有するだけあり、変身後に着地すると土砂を大きく吹き上げるのが特徴。
これまでの人智を超えた力を持つ異星人であるウルトラマンと違い、地球の化身として扱われている。そのため、ウルトラマンの弱点である3分間しか戦えないという設定が存在せず、体力の続く限りは無限に活動できる。ただし、残りのエネルギーが少なくなると胸にあるライフゲージ(カラータイマーに当たる部分)が赤く点滅する。これは従来の制限時間の警告ではなく、その名が示す通り、格闘ゲームの体力ゲージ(残り少なくなると赤くなる)に近い。
なお、パワーアップによって基本形態そのものが変わったという特撮では珍しいヒーローである(劇中で明確にパワーアップとして基本形態が変わったのは他にこの人とこの人、そしてこの人たちくらい)。
後のウルトラマンオーブも基本形態が何度か変わったウルトラマンとなっている(あちらはパワーアップだけではなく、弱体化によって事実上の基本形態が変わっている)。
ガイアの光は意思を持っており、第33話で崖から転落した我夢を助けている。
データ
変身者 | 高山我夢 |
---|---|
変身アイテム | エスプレンダー(第2話でのみ光電子管を使用) |
身長 | 50m(ミクロ化も可能) |
体重 | 4万2千t(ミクロ及び等身大時は不明) |
活動時間 | 不定(体力の限界でライフゲージが点滅し、変身が解ける事もある) |
飛行速度 | マッハ20 |
走行速度 | マッハ5 |
水中速度 | マッハ1 |
潜地速度 | マッハ1.2 |
ジャンプ力 | 1200m |
握力 | 50000t(人間換算で50kg) |
スーツアクター | 権藤俊輔、中村浩二、武安剛、清水一彦、関貴之進、福沢博文、高橋伸稔、長谷川恵司(映画) |
CV | 吉岡毅志(本編)、三宅淳一(ウルころ) |
テーマ曲 |
必殺技
フォトンエッジを始め、アクションが型破りなものが多い。
V2以降のものは該当記事を参照。
詳細はリンク先を参照。
クァンタムストリーム
ワイドショットなどのように腕をL字に組んで放つ光線…なのだが、発射前に腕をT字型に組んでエネルギーを溜めてから、傾けるように右腕をL字型に構え直して発射する。また、通常は右腕が前になるように構え、左手は握り拳なのだが、普通にL字型の組み方を取ったこともある。
繋ぎ技として使われることが多いが、この技で敵を撃破したこともある。
この技で倒した怪獣
コッヴⅡ、ヴァーサイト、サイコメザードⅡ、パズズ、レギオノイド(運命の衝突)
ガイアスラッシュ
両手から発射する三日月型の光弾。主に牽制に用いる。
ガイア突撃戦法
体をスピンさせ、ドリルのように頭から敵に突進して貫く。
ガイアヒーリング
相手を大人しくさせる技。ある意味次回作に通じる技。
ガイアブリザード
両手を突き出して放つ冷凍光線。
クァンタムフラッシュ
強力な発光効果を持つ光球を発射する。
ホーリングフープ
エネルギーをライフゲージに収束させ、両腕から光球を放つ。
威力はエリアルベースの外壁に穴を開けるほどだが、劇中では命中せず。
エネルギー放出
体にエネルギーを収束させ、一気に解放する技。
レザイトの戦いでは閃光を放って拘束を脱した他、ディグローブの大爆発から都市部を守るためにバリアーを作り出した。
ガイアパンチ
数あるパンチ技の総称。
ストレートパンチ、カウンターパンチ、飛行して放つパンチなど様々な形で使用された。
ガイアキック
様々な形で放たれる蹴り技。
ヒットするとオレンジ色の閃光を発することがある。
ガイアニーキック
膝蹴りを浴びせる。
ガイアダイビングキック
空中から急降下キックを浴びせる。
リボルサクセッションキック
バク転の勢いで相手に両足蹴りを見舞う。
ガイアチョップ
敵にチョップを見舞う。
部位破壊などに用いられる。
投げ技
前方に相手を投げる「ガイアホイップ」(ジャイアントスイングも含まれる)、相手を後方に叩きつける「ガイアバックドロップ」、巴投げに似た「ガイアレッグホイップ」などがある。
ガイアリフティング
巨体を誇る怪獣をも両手で軽々と持ち上げる。
ガイアヘッドロック
文字通り、敵の首を絞める。
アストライドアタック
敵に跨って攻撃を浴びせる。
形態
ウルトラマンガイアV1
当初の姿であり、後述のV2との区別のための通称。
ウルトラマンガイアV2
V2は「バージョンツー」のこと。
物語の途中、ある出来事をきっかけにパワーアップした姿。
胸のプロテクターの内側が黒いのが特徴。
ウルトラマンガイアSV
SVは「スプリーム・バージョン」(スプリームは最高の意)を意味する。
ガイアV2が自身の力を最大限に発揮した姿。正真正銘ガイアの最強形態である。
より筋肉質な体型となり、体には青が追加され黒い部分の面積が増えるなど、歴代ウルトラマンの中でもかなり派手な姿をしている。
フォトンストリームなどの新たな必殺技を体得し、圧倒的な戦闘能力を誇るが、1分間しか戦えないという裏設定がある。
特殊能力でチート扱いのウルトラマンとは違い、純粋に「強い」のが魅力。
敵を大地に叩きつける技、つまり投げ技を多用することも特徴であり、一度の戦闘で敵を何度も投げつける姿は「投げの鬼スプリーム」として親しまれている。
ガイア最強の姿なだけあり、なんとスプリーム・ヴァージョンを用いたすべての戦いで勝利しているという凄まじい勝率を誇る。
ウルトラヒーローズEXPO 2023 サマーフェスティバル『NEW GENERATION THE LIVE』にて登場したガイアの新形態。
ウルトラヒーローズEXPO2021にて光を掴んだアグルに次いで、ガイアが25年越しにもう一度光を掴み新たな姿へと変わる。
名義上は「ガイア」のものとなっているが、アグルとの光を合わせた事実上の合体戦士に相当する。2人のスプリーム・ヴァージョンの力が融合し、何者にも負けない超パワーを発揮する。
ガイアのタイプチェンジ
ガイアの場合は、前2作品で見られた状況に応じて能力を変える「使い分け」とは異なり、能力そのものを上げるいわゆる「強化型」。チェンジすると一部の能力に偏ることもなく、より有利に戦うことができる。
強化型は後にウルトラマンネクサスやウルトラマンメビウスにも引き継がれ、平成ウルトラマン及び令和ウルトラマンの多くは強化型のタイプチェンジを用いる。だが、ほとんどの場合はガイア同様、中盤に強化形態が登場するため、それまでの姿の活躍の出番が減ってしまうことも多い(ただし上記のように完全上位互換ではないために、場合によって既存形態の方が有利になったり、出来ることに制限がついたことで以前の形態が出番を平すことなく活躍することもある)。
後のシリーズでの客演・影響
◎…我夢の姿で登場した作品
●…我夢の姿で登場していないが、我夢役の吉岡氏がガイアの声を担当した作品
△…登場していないもののガイアが何かしらの影響を及ぼした作品
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』◎
我夢「待ってろダイゴ…」
アスカ「今行くぜ…!」
「ダイナァァァァァァッ!!」
「ガイアァァァァァァッ!!」
アスカ・シンとともにマドカ・ダイゴの戦いを見て、ガイアとして戦う別世界の自分の記憶が宿り、その手に浮かんだエスプレンダーで変身。ダイナとともにティガに加勢し、キングゴルドラスを倒した。当然のことながら変身時のガイア着地も健在。
劇中で登場したグリッターバージョンはV2ベースだが、映画との連動で『大怪獣バトルNEO』に参戦した際にはスプリーム・ヴァージョンがベースとなっているという小ネタがある。
『決戦!ウルトラ10勇士!!』●
「君たちの地球は、君たち自身で守るんだ!」
本編開始時には既にエタルガーに敗れ去っており、時空城に他の平成ウルトラマンともども幽閉されていたが、UPGの活躍によって救出される。
最終決戦の際には、ティガやダイナとともにファイブキングのエタルダミーと戦う。一進一退の攻防を繰り広げるが、最後はスプリーム・ヴァージョンへとチェンジし、ティガ・パワータイプのデラシウム光流とダイナ・ミラクルタイプのレボリウムウェーブ、フォトンストリームの合体技でファイブキングを撃破。最後は他のウルトラマンたちとともにクロスオーバーフォーメーションを発動、必殺光線の発動により時空城を破壊した。
何気に珍しい技名を叫ぶガイアが見られるほか、地味に映像作品で久々にスプリーム・ヴァージョンが登場した映画である。
『THE_ORIGIN_SAGA』◎
「今は別々の場所にいても、気持ちはまだ繋がってるんじゃないのか」
地球で新たに芽吹いた「命の樹」を守るよう地球の意志に呼ばれたことを切っ掛けに、時空を超えて『ガイア』本編とは別の地球へと飛来。リパルサーリフトを使用しての森脇翔平を救出、命の樹の分析面で事件解決に貢献した。
かつて藤宮と激しく対立したという経験から、相棒と袂を分けたガイを強く励ました。後に我夢の言葉が現実のものとなるのは、まだもう少し後のお話。
ガイアの姿ではベゼルブ程度は難なく撃破。さすがにクイーンベゼルブ及びサイクイーンに対してはアグルとのコンビネーションをもってしても苦戦するも、最終的にはコスモスやダイナ、オーブらとともにサイキの野望を打ち砕いた。
ぶっちゃけさっさとSVになればもうちょっと楽に勝てただろとか着地の砂埃が『ガイア』本編より小さいと往年のファンには突っ込まれていたりもするが、コスモスもスペースコロナモードが諸事情により登場しなかったという背景を持つことを踏まえるとSVのスーツ自体が『10勇士』の時点で限界だった可能性もあるし、ガイアが目立ちすぎて主役であるオーブの活躍が減るのも良くないと判断されたのかもしれない。
『ウルトラマンZ』△
ハルキ「変幻自在、神秘の光!」
今作では光の国から強奪されたゲネガーグから飛散したウルトラメダルの1枚として登場。第8話にてファイブキングに苦戦するゼットたちにヘビクラが明け渡す形で入手し、ティガやダイナのメダルとウルトラフュージョンしたガンマフューチャーに変身可能となった。
厳密には幻影なのだが、ガンマイリュージョンによる召喚にて登場。スプリーム・ヴァージョンの変身やフォトンエッジ、クァンタムストリーム、フォトンストリーム、地味に『ガイア』本編でも1回しか行われなかったフォトンクラッシャーとフォトンエッジの重ね掛け等々、少ない出番でも当時のファンをニヤリとさせる演出が満載。
第22話でのフォトンクラッシャーとエッジの重ね撃ちや第24話のTDスペシャル+最終回版フォトンストリームといったレア技の使用は奥野竜也助監督の提案によるものである。
『ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突』△
ウルトラマンゼット・ガンマフューチャーのガンマイリュージョンによってティガ、ダイナとともに実体化に近い幻影が登場。べリアル帝国軍残党勢力と交戦した。
因みに劇場作品とは言え、ガイアと一体化した我夢は時空移動が可能なライドメカを開発したことがあり、今後の展開によってはダイナ同様、オリジンサーガのように本編(若しくは限りなく近い歴史を辿った)時空のガイアがギャラファイシリーズに出演する可能性がないとも言い切れない。
他媒体での登場
『フュージョンファイト』
ガイ「闇を砕いて未来を照らせ!」
『オーブ』本編においては一切登場しないが、ゲーム『フュージョンファイト』では同じく大地のウルトラマンであるウルトラマンビクトリーとフュージョンアップしたフォトンビクトリウムが参戦。スプリームバージョンよろしく、こちらはゲームならではの過剰にマッシブなスタイルとなった。 ただ、良くも悪くもガイアはタイプチェンジがやや特殊なウルトラマンという印象が強いためか、実装されたフュージョン形態はフォトンビクトリウムのみという少し寂しい扱いであった。
まあ一応ウルトラ兄弟なのに参戦形態なしの80とかアストラもいるので、選出されただけマシなほうなのだが。
リク「咲かすぜ、騎士道!!」
『ウルトラマンジード』本編では一切登場しないものの、『フュージョンファイト』においてはウルトラマンヒカリとフュージョンライズしたフォトンナイトが登場。相棒が天才科学者という意味ではなかなか小粋な組み合わせと言える(ガイアとヒカリはともに光剣の技を持つという繋がり)。
『ウルトラマンタイガ』
ボイスドラマにおいて、タイタスの口から大地の力を使うフォトンアースと絡める形で言及された。地球出身という独特な背景もあってか、タイガとフーマはタイタスの話から初めてガイアの存在を知った様子。
『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』
ウルトラマン側のメイン主人公として登場。
余談
デザイン画では、「オスカー」という名称もあった。
データの項に記載されている通り、ガイアは歴代のウルトラマンでもトップクラスにスーツアクターの人数が多い。
TV本編だけでも権藤俊輔氏・中村浩二氏・武安剛氏・清水一彦氏・関貴之進氏の5人担当で回されており、スーツもそれぞれ専用に用意され(身体のラインも各々に合わせて変えられている)、V1とV2もプロテクターを塗り替えただけでなく別途作られている為、TV本編だけでも最低V1が5個+V2が5個+SVが2個の合計12個のスーツが作られている(代打と思われる福沢博文氏と高橋伸稔氏のスーツがあったかは不明)。
更に『超時空の大決戦』では長谷川恵司氏用にV2とSVが一着ずつ作られている為、それも合わせると計14着のスーツが当時の撮影で使われた事になり、当時作られたスーツの数にしてもやはり歴代トップクラス。勿論、客演なども含めればもっと増える事となる。
現在は基本1形態につき1つのスーツしか作られず、スーツアクターも1〜3人程度な事が多い為、スーツやアクターの数においてもガイアが非常にお金をかけて作られていた事が分かる。
関連イラスト
関連タグ
ウルトラマンタイタス:同じく知性と筋肉を兼ね備えたウルトラマン。ガイアもまた「力の賢者」と呼べるかもしれない