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ガンQ

がんきゅー

『ウルトラマンガイア』をはじめとするウルトラシリーズに登場する怪獣。読みはそのまま「がんきゅー(眼球)」。
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データ編集

別名奇獣
身長55m(コードNo.01)、56m(コードNo.02)
体重5万5千t(コードNo.01)、5万6千t(コードNo.02)
出現地矢渡山脈→幕田市(コードNo.01)、ポイント216B9→256B1(コードNo.02不完全体)、沢村修作の住む街(コードNo.02完全体)

概要編集

巨大な目玉に目玉だらけの手足胴体が生えているという筆舌に尽くしがたい凄まじい容姿をしており、従来の怪獣からは逸脱したデザインが多い『ガイア』の怪獣の中でも一際強烈なインパクトがある。

黒目だけ器用に動かして笑うことも可能。

嬉しいQ

↑こんな感じ


熱反応等の生命体が発するシグナルを一切持たないため科学的な解析が意味を成さず、実体だけが何者かの意思の元に暴れているまさしく不条理の塊と呼べる存在。

天才児集団「アルケミースターズ」の一員である我夢をして、その正体はわからなかった。


その正体と真の存在理由は、二体目の出現時に明かされる。


ウルトラマンガイア編集

第6話「あざ笑う眼」編集

ガンQガンQ 模写

XIGのファイターチームの演習中に、矢渡山脈に巨大な目玉だけの姿で出現(後に「コードNo.00」と命名)。ファイターの攻撃を受けるが、発射されたミサイル2発のうち1発を撃ち返して1機撃墜、もう1発を吸収してその場から消え去った。この状態でも念力を使用でき、周囲の岩を飛ばしてファイターを攻撃した。


その後、さらに花崗岩や石灰岩など様々な物体を吸収して肉体を構成した姿(コードNo.01)に変化。幕田市のコンビナート地帯を襲撃し、現れたガイアも体内に吸収して精神攻撃を仕掛けるが、内側から脱出され爆散した。武器として、目玉から光線を持つ。


第31話「呪いの眼」編集

根源的破滅招来体の手先ではないかと考えられていたが、その正体は500年前(戦国時代)の呪術師魔頭鬼十朗の化身であることが判明した。ガンQは既に霊体である魔頭が呪いの力で変身した姿であるため、生命を持たなかったのである。


魔頭は生前に破滅招来体の襲来を予見しており、その力を利用し、自身の天下を築こうと企んでいた。超能力者である自らの子孫・沢村修作の力を取り込むことでパワーアップし、再びガンQへと変貌する。


コードNo.02編集

奇獣 ガンQ(コードNo.02 不完全体)无题

01が強化された復活態。前回の戦いの影響で醜く歪んだ姿になってしまっていたが、先述の手段で完全体になった。不完全体は腐ったトマトを潰したような醜い外見をしており、これといった能力も持たない。

完全体は01の体に血管が浮き出たような姿になり、体から飛ばした目玉を遠隔操作し、光線を発射してオールレンジ攻撃ができるようになった。

ガイアを苦しめるが、修作が魔頭に対抗、ガイアを援護した結果不完全体に戻ってしまい、そのまま倒された。それと同時に修作も普通の人間に戻っている(超能力は魔頭が利用する目的で授けたものだった)。


その後の扱い編集

覚えやすい外見と名前故に大怪獣バトルシリーズやアトラクションショーでの参戦、映画での怪獣軍団としての登場など、再登場怪獣が昭和シリーズに比べるとかなり少ない平成シリーズの怪獣内でもその後のシリーズではかなり露出が多く、『ガイア』の怪獣としては出世頭のようなもの。子供にも描きやすいデザインであるため、人気に一役買っている。


ただし、『大怪獣バトル』以降は基本的に魔頭とは関係ないただの怪獣として出てくる。


また、その姿や『ギンガS』での活躍などにより一種のファンシーキャラとして扱われているが、『ガイア』劇中では不気味な出身や演出、ドラマ面でも我夢の科学的解析が通用せず恐怖を与え、結果的に過去のトラウマ(幼少時のいじめ)を引き出し、我夢がそれを乗り越え人間的に成長するというシリアスなストーリーのため、扱われ方としてはノーバに近い。


なお、他媒体では01の姿をベースとしたデザインで出てくることが多く、02の能力だったオールレンジ攻撃も01に組み込まれて最初から使えるようになっていたりする。


近年の登場に使われているスーツはいずれも大怪獣バトルで新造されたものの流用。

ガイア本編の不気味さや気持ち悪さが強調されたものと比べ全体的に丸っこくデフォルメしたようなアレンジがされており、現在のガンQが「かわいい」キャラとしての人気を獲得しているのはこのスーツのアレンジも一役買ってのものであろう。


大怪獣バトルシリーズ編集

ウルトラギャラクシー大怪獣バトル編集

レイの姉・ケイトの手持ち怪獣として登場。


第5話「ベラルゴシティの罠」編集

ケイトによって召喚され、レイのゴモラに負けたファイヤーゴルザを始末した。


第6話「もう一人の怪獣使い」編集

リトラを撃墜し、傷の癒えていないゴモラを苦しめるも、ZAPの介入で形勢が逆転し、スペースペンドラゴンのハイパーオメガ砲で撃破された。


ウルトラ銀河伝説編集

ウルトラマンベリアルの配下のベリアル軍団の一体として登場。ウルトラセブンアイスラッガーで倒された。

その後、ベリュドラの胴体を構成する怪獣の一体となった。


大怪獣バトルウルトラアドベンチャー編集

ブルトン並行宇宙から召喚させられる形で登場。ゴルザと共に東京宇宙港を襲撃する。しかし主人公・御蔵イオの召喚したゴモラ尻尾で弾き飛ばされ、ゴルザの放った超音波光線をモロに浴びてしまいあっけなく爆死した。


大怪獣バトルウルトラコロシアム編集

異次元空間から突如出現し、戦いに慣れていない主人公を苦しめた。


ウルトラゼロファイト編集

第1部「新たなる力」にて、バット星人グラシエが率いる地獄の四獣士の1体として登場。「不条理のガンQ」と名付けられ、ベムスターとコンビを組んだ。通称:ベムQコンビ

ガンQの眼とベムスターの口は何故か繋がっており(元々が不条理の塊故に深く考えるのは野暮かもしれないが)、口が吸収した光線を目から発射する戦法を取るが、それを逆手に取ったウルトラマンゼロルナミラクルゼロとなり自らを光にして口に突っ込み、まとめて内部から撃破された。


新世代ヒーローズでの登場編集

ウルトラマンギンガ編集

劇場スペシャル2にて人工のスパークドールズ「スパークドールズイミテーション(SDI)」として登場。

渡会健太ウルトライブし、久野千草がライブしたアクマニヤ星人と共に「ガン見」することで石動美鈴がライブしたモチロンを撃破するが、礼堂ヒカルがライブしたゴモラにアクマニヤ星人もろとも倒された。


ウルトラマンギンガS編集

第7話「発動!マグネウェーブ作戦」編集

ガッツ星人ボルストモンスライブして登場。

シェパードンのビクトリウム鉱石のエネルギーを奪うため、ボルストの分身能力を利用してシェパードンやウルトラマンビクトリーを苦戦させ、分身の1体をファイヤーゴルザと交代させてウルトラマンギンガをも苦戦させた。

しかしビクトリーのキングジョーランチャーで残りの分身体と本体を攻撃された所にUPGのマグネウェーブ攻撃が目に直撃しダメージを負いビクトリウムシュートで倒された。


スパークドールズチブル星人エクセラーに回収され、ファイブキングの左腕となった。


第11話「ガンQの涙編集

ガンQの涙

何をやっても中途半端なサラリーマン・吉田がアクマニヤ星人ムエルテによってモンスライブされた。

しかし彼の性格が災いして人間大のサイズにしかならず、助けを求めたUPGに攻撃されたり、アパートに帰れなくなったりと散々な目にあい、空腹で彷徨っているところをサトル少年に助けられる。

一緒に自転車の練習をしたり、母親のために料理を作ったりしていくうちに少年との間には友情が芽生えたが、エクセラーから大目玉をくらって必死の捜索を行っていたムエルテに見つかってしまう。

サトル少年の自転車を踏みつけられたことで怒りが頂点に達して巨大化し、ムエルテを追っていたところ、現れたウルトラマンギンガと一時は戦闘になる。その後、正体がばれたムエルテによって操られてしまい、ギンガとビクトリーに襲いかかるがサトル少年の呼びかけによって自力で洗脳から逃れ、2人と共にムエルテを倒した。

その後はサトル少年にお礼を言い、いつかまた一緒に遊ぼうと告げて目から大粒のを落しギンガコンフォートで元の姿に戻る。その後、涙=スパークドールズはサトル少年が大切に持っているようだ。


不気味なイメージの強かったガンQであるが、この回ではサトル少年と格ゲーに興じたり、料理をしたり、身体の目に目薬を差してもらうといった、これまでのガンQのイメージとは一味違うコミカルな姿を見せてくれた。


第11話は、当初の脚本では目玉をモチーフとしたガンQとの対比として盲目の少女が登場する物語だったが、話が暗くなることを懸念してか、最終的に自転車に乗れない少年が登場する物語に変更された。


なお、劇場スペシャルのガンQについては言及されなかった。


また、「DXビクトリーランサー」でこれとファイヤーゴルザメルバレイキュバス超コッヴの5体のスパークドールズを立て続けにリードさせて、トリガーを引くと……。


ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル編集

ラーメンが好きでラーメン屋を経営していた。

何と普通に喋りまくる上、怪獣なのに人間態まで披露している。

ペガブースカに先述の『ギンガS』第11話を紹介した。


劇場版ウルトラマンR/Bセレクト!絆のクリスタル編集

ウルトラマントレギアの策略でベムスターと共に綾香市に出現し暴れ回っていた所を、ロッソブルジードの3大ウルトラマンと交戦した。

かつてのベムQコンビと同じように眼がベムスターの口と繋がっており、これで相手の攻撃を跳ね返した。しかもトレギアによってペガが体内に取り込まれていたため、ジード達も迂闊に手が出せない状況になっていた。

しかしロッソとブルの活躍でペガが救出され、最期は3人の合体光線でベムスター共々撃破された。

なお、本来なら通用しないが、今回はベムスターと繋がっていたことが仇となり、自身の眼とベムスターの腹部に同時に光線を撃ち込まれたことで、光線を逃すことができずに倒されている。

ベムスターとの共演は『ゼロファイト』以来であり、ウルトラ戦士と戦ったのは『ギンガS』以来である。


ウルトラマンZ編集

第8話「神秘の力」にて、ガンQの体組織が含まれた石が登場。


ある大富豪がレイキュバスの体組織の入った石と共に持っていたのだが、ピット星人に奪取され、それがセレブロの手に渡り、ガンQの怪獣メダルの製造に使われた。


なお、この石がどういった過程で生成されたものなのかは不明。当然、魔頭との関連性も不明である。


ウルトラマントリガー編集

第17話「オペレーションドラゴン」で、ガンQのGUTSハイパーキーが登場。

アブソリュートディアボロからエネルギーを奪うという重要なミッションの要として使用された(発動時にはガンQの鳴き声が発せられるという演出も)。

ガンQの力が人間の戦力として使われたのはこれが初である。


番外編編集

ウルトラゾーン編集

ミニコーナー『怪獣English』で登場。

生命体でないことを説明する際に「学歴も資格もない」とどこぞの妖怪漫画のような言い回しを使用した。

体質故に「目の中に入れても痛くない」の意味が理解できないとのことである。


コントパートでは『山崎マッサージ』に来店してきた客として登場(CV:山本匠馬)

体温がないので血流が悪いという設定で、何気に血液の有無に突っ込んだ作品はこれが初。

各部の目にはそれぞれ対応したツボがあるらしく、その一つが頭の突起だが、あまりにもツボが多すぎて店員も混乱していた。また、各部位の目にも視覚能力があるという。


ウルトラマン_version02 UNIQLO 2020 Spring/Summer編集

ユニクロとのコラボ企画である特別映像で登場。突如市街地に出現してユニクロ店舗を襲っていたところにウルトラマンティガと交戦した。ティガには終始押され気味で、加勢しに現れたベリアルもセブン親子が引き受けた事で逆転とまでは行かず、最期はゼペリオン光線で爆散した。


何気にティガとガンQの組み合わせは珍しいが、繋がりが全く無い訳ではなく、錦田小十郎景竜やファイブキング関連で繋がりがある。


漫画編集

酩酊!怪獣酒場編集

第37話にて遊園地のアトラクションで順番待ちをしている怪獣として後ろ姿が登場。

当時は昭和怪獣の登場が中心な為、シルエットなど以外で平成怪獣が登場するのは珍しかった。


ゲーム作品編集

FE3編集

プレイアブルキャラクターとして参戦。怪獣には珍しく援護コマンドが存在し、『ガイア』で02が見せた目玉が出現する。また、光線系の必殺技を吸収して、防御と回復を同時に行えるためトリッキーな戦いが可能。

ウルトラモードでは原作再現として、ガンQに取り込まれてから内部で戦うことになる(これは他モードではできない)が、結構難しく、うっかりガイアスラッシュで遠距離攻撃を行うと、眼玉を飛ばしてきてゴリゴリ体力を削られるので注意。接近戦に専念しよう。

OP映像では初代ウルトラマンとティガを相手に戦いを繰り広げた。

また、PS2のセーブデータ管理画面におけるFE3のアイコンにも採用されており、割と優遇されている。


ウルトラ怪獣モンスターファーム編集

本作にも育成可能な怪獣として登場。

また、ガンQをモチーフにした「ガンQキャンディ」という育成アイテムも登場。怪獣に与えると命中が上がる


ガンQベビー編集

ニンテンドーDS専用ソフト『怪獣バスターズ』及びそれの完全版『怪獣バスターズ パワード』に登場する小型怪獣の1体。

不気味なゲル状の単眼スライムのような姿をしており、プレイヤーを見つけると体当たり攻撃を繰り出してくる。複数の生息が確認されており、ガンQの幼体だと推測されるが、ガンQは上記のように正体は魔頭鬼十郎の化身である。その所の詳細は不明。


もしかすると、次元を超えて(そもそもゲームの世界はパラレルワールド)魔頭の怨念が生み出した産物なのかもしれない。


ルボイア星人編集

漫画ULTRAMANのゲーム化作品「BE ULTRA」に登場するガンQをモデルとした宇宙人。

巨大な一つ目やムチ状の腕にガンQの意匠が残っており、よく見ると腕の先には手が生えている他、奇妙な球体が納められたキューブが体に付いている。巨大な単眼は浮遊しており、これをギョロギョロと動かして周囲の様子を窺う。また、元ネタ同様に同様に対象の吸引能力を持つ他、目から怪光線を放つ。

『ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE Episode: TIGA』では上海異星人居住区に住む個体が空間接続能力を闇の勢力に利用され、ガタノゾーア顕現の鍵とされてしまう。


名前の由来は恐らく「eye ball」(眼球)のアナグラム。


ライブステージ編集

ウルトラマンフェスティバル1999編集

第1部にヌアザ星人イシリスの配下としてコードNo.02が登場。

ガイアV2キックであっさり倒されるあたり、本編の個体ほど強くはない。


ウルトラマンフェスティバル2006編集

第1部に登場。ギギが召喚し、メビウスに不意打ちを仕掛けたが、そこへウルトラマンガイアウルトラマンアグルが参戦。流石にこの二人相手では分が悪すぎたようで、不条理な能力を使用する前にフォトンクラッシャーとフォトンエッジを浴びて爆散した。


ウルトラマンプレミアステージ2編集

宇宙人軍団配下の怪獣の一体。

ここでもこれといった特殊能力を見せる事なく、ウルトラマンタロウのストリウム光線を浴びて倒された。


ウルトラマンフェスティバル2018編集

第2部で登場。

マグマ星人軍団配下の怪獣の一体。常に楽しげなステップを踏んでいるのが特徴。

マガゼットンマグマ星人軍団とのタッグでウルトラ戦士たちを追い詰めたが、力を振り絞った湊兄弟のコンビネーションに徐々に押され始める。アーマードメフィラスの召喚したカミソリデマーガによって湊兄弟の攻勢もこれまでかに思われたが、そこへ伝説のウルトラ6兄弟が駆けつける。

初代ウルトラマンのいつにも増して荒々しいストロングファイトでグロッキーになり、エースの投げ技で地面に打ち付けられてバーチカルギロチンで切断された。アクターさんの体が心配になるオーバーキルっぷりであった。


余談編集

平成生まれのウルトラ怪獣であるが、ティム・バートンが気に入りイラストを描いている。


『ガイア』においてガンQ登場回の監督・特技監督を務めた北浦嗣巳によると、当初は3回の登場が予定されていたという。


北浦監督によると、スタッフからは02の不完全体の姿は「気持ち悪い」と不評だったとのこと。


目玉というモチーフは恐怖心をそそる外観と、失敗したものに向けられる視線を重ね合わせている。


『ギンガS』の登場回の監督を担当した田口清隆監督は企画会議にてガンQ回の監督を担当した北浦嗣巳チーフプロデューサーの前で「この怪獣嫌いなんですよねー」とうっかり失言してしまい、ガンQに愛着のある北浦プロデューサーから「悪かったな」と睨まれてしまい、慌てて平謝りしたらしい。

監督回を経て現在では好きな怪獣になったという。


TDG三部作の怪獣の中では「平成怪獣の顔」ともいうべきゴルザが2016年を最後にスーツでの出番が終了して以降も、2019年頃までスーツで登場し続けていた、「もう一つの平成怪獣の顔」とも言うべき存在である。

特異なデザインでありながら、どこか愛嬌があるのか、それとも名前が非常に覚えられやすい為であろうか。それとも、ある時は呪術師の化身として、またある時は単なる宇宙怪獣として、またまたある時はコミカルな怪獣として登場するなど不条理の塊ゆえに扱いやすいからであろうか。それはガンQ本人にもわからない。


関連タグ編集

ウルトラマンガイア ガイア怪獣 ウルトラ怪獣

根源的破滅招来体


一つ目のキャラクター

アクマニヤ星人 ガンモンス クラッコ バックベアード


奇獣(TAROMAN)

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