概要
「Ultra Party Guardians」の略称で、新たな超常現象に備えて国際防衛機構内に設立された防衛チーム。
物語の舞台である雫が丘に伝わる超常現象の調査の結果、ビクトリウム鉱石の存在や怪獣の出現を察知したことで結成された。
結成してまだ間もない組織なため組織や人員も小規模だが、新たな超常現象による危機に備えるため、一条寺コンツェルンの資金援助のもと規模を拡大中である。
現在は雫が丘山間部に基地「ライブベース」を建設中。
連絡時には、了解を意味するガレット(Got it)という合言葉を使用する。
ロゴマークは科学特捜隊と同じ流星のマークで、星の中央部分にライブサインが描かれている。
規模が小さい故なのか、劇中では現場へ駆けつける前にギンガが登場して出番を取られてしまったり(第4話冒頭など)、そもそも完全に空気になってしまう話があったり(第6話)とやや扱いが不憫な所があり、巨大怪獣相手にはあまり戦果を挙げていない。しかしチブロイドやダークルギエル特戦隊相手に生身で渡り合うほど白兵戦には滅法強い。また、マグネウェーブ作戦でシェパードンやギンガらを救ったりと決して活躍していない訳ではない。
何はともあれその分、終盤に明かされた超兵器(後述)の存在が余計に際立つこととなった。
また、『ウルトラマンX』では同作の防衛チームXioと共闘を果たした。
メンバー
UPGの隊長を務める人物。年齢43歳。
普段は観葉植物を愛し、ハーブティーを好む温厚な紳士だが、その観察力や指揮の腕は確かなもの。また、非常時には感情をあらわにして部下や仲間を守る熱い一面も持つ人物である。
第1話でのヒカルの勇敢な行動を見て彼をUPGにスカウトした。
国際防衛機構のビクトリウム・キャノン開発をメンバー内で唯一知っており、かねてから反対してきた。第13話で神山の強行なプロジェクトに反対したためゴウキ、ヒカル、友也と共にUPGから解雇されてしまう。そしてビクトリウム・キャノンがビクトルギエルとなり絶望のどん底に落とされた神山に「兵器に希望を見出すのは間違いである」と告げ、ヒカルとショウの会話から二人がギンガとビクトリーだと察知した。
ちなみに役者は別作品で敵組織の親玉を演じていたことがある。
UPGの紅一点。年齢19歳。詳しくは個別記事を参照。
UPGの格闘担当。年齢24歳。
雫が丘出身で地元愛が非常に強く、豪快かつ情にもろい熱血漢。常に体を鍛えており、空手においては黒帯を所得している。
第5話ではウルトラマンに頼ってばかりで自分達が何も出来ていない状況に苛立ちを感じ、そこにつけ込んだヤプールに意識を乗っ取られてしまうが、居合わせた妊婦を助けたい思いでヤプールに抵抗し続け、一時的にではあるが逆にヤプールの意識を支配し返すほどの強い精神力を見せた。
ヒカルの幼馴染で、アイドルである久野千草の大ファンである。
最終回では役者ネタを披露した。
「決戦!ウルトラ10勇士!!」ではトマトが苦手であることが発覚したが、持ち前の熱血さで打ち勝った様子。
ウルトラマンギンガに変身する青年。詳しくは個別記事を参照。
UPGの科学アドバイザーにしてヒカルの親友。詳しくは個別記事を参照。
『決戦!ウルトラ10勇士!!』での追加メンバー
ビクトリアンの1人でショウの幼馴染。「決戦!ウルトラ10勇士!!」から見習いという形で加入した新メンバー。
虫が苦手らしいが、ヒカルの励ましを受け、アリサやゴウキ共々何とも軽いノリで乗り切った。
ゴウキに対しては、その熱血ぶりについていけないのか、少々苦手意識を抱いている節があった。
なお、彼女のみ制服のデザインがやや異なっており、ズボンではなくスカートをはいている。
ギンガS本編でも活躍したアンドロイド。友也によって復活を遂げメンバーに加入。胸のワッペンがUPGの物となり、戦闘面でも実力は健在の様子。
「決戦!ウルトラ10勇士!!」のラストで加入。これによってUPGは2人のウルトラマンを擁することとなり、本編終了後の防衛チームとしては極めて異例の事態である。
なお変身者が2人という形なら、本編中では『エース』のTAC(2人の人間が1人のウルトラマンに変身という形だが)、『レオ』のMAC(片方は変身できないが)、『ネクサス』のナイトレイダー(片方から力を受け継いだという形だが)という前例は一応ある。
国際防衛機構
第13話から登場した、国際防衛機構の長官。名前の読みは「かみやま」ではなく「こうやま」。
『司令官』というポジションに位置する人間でいえば平成ウルトラシリーズ作品では最低といえる人物。
詳細は当該項目を参照。
その他
元々はダークルギエルに仕えるエージェントだが、ギンガSでの最終決戦にて敗北した後、雑用係として働かされている。
メカニック
まだ小規模の組織のためか、はたまた活動範囲が街1つと狭いからか、今までの防衛チームのような戦闘機は登場していない。
シュナウザー
コードナンバー:UPG-EV1
使用車種:日産リーフ
前線での任務に使用する特装車両。バンパーの両脇にビームバルカンが装備されている。定員5名。最高速度は250km。
マラミュート
コードナンバー:UPG-EV2
使用車種:e-NV200(電気商用車)
移動指揮車となる特装車両。シュナウザー同様バンパー部分にビームバルカンが付いているがこちらは二連装になっている。定員7名。最高速度は200km。
携行武器
チャージガン
隊員が携帯しているビームガン。モードを変えることで相手をマヒさせるパラライザーを発射することが出来る。
シュナウザーやマラミュートのボンネットとコードで接続することで発射するビームの威力を上げることが出来る。その威力はなんとあのインペライザーを撃破するほどである。
マグネウェーブを発射する第3レーダー塔やビクトリウム・キャノンの照準にも用いられる。アタッチメントを取り付けることでワイヤーアンカーを発射することも可能。
スマートシーバー
チャージガンと共に携帯している通信機。
スマートフォンに近い形をしている。
ビクトリウム・キャノン
完成したライブベースに隠されていた超兵器。詳細はリンク先参照。
余談
ライブベースの周囲は『ウルトラマンコスモス』、『ウルトラマンネクサス』、『ウルトラマンマックス』、『ウルトラマンメビウス』でも多く使用された味の素スタジアムで撮影が行われており、基地のデザインにもスタジアムの要素が取り入れられている。また、司令室は茨城県内の施設のホールを利用したロケセットで撮影された。ちなみに『ギンガS』が放送開始される1ヶ月前には味の素スタジアムでAKB選抜総選挙が開催された場所でもある。