バルキー星人
ばるきーせいじん
『ウルトラマンタロウ』最終回(第53話)「さらばタロウよ!ウルトラの母よ!」にて初登場。
ウルトラ戦士と容姿が似ているが、これは次回作の主人公・ウルトラマンレオのNGデザインを元に再デザインされたためである。
母星が海洋性の環境ゆえに水中戦に長けているとされ、素早い動きを見せる。独特な形状のバルキーリング(別名:バルキーソード)が最大の武器。
額からはバルキービームを発射する(『ウルトラゾーン』に登場した際には目からビームを放っている)。一説によると予知夢を見せる能力があるらしい。
宇宙金属が埋め込まれた頭部による頭突き攻撃は強力(劇中未使用)。
「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」で明かされた設定によれば、カラータイマーのような器官はパワークリスタルと呼ばれ、宇宙空間にあるダークパワーなるエネルギーを吸収しているらしい。
基本的には好戦的で荒っぽい海賊のような種族だが、中には義理人情に厚い者もおり、地球人をはじめとする他種族と友好的な関係を結ぶことに成功した事例も一部存在する。
CV:鹿島信哉
前述の通り、最終回に登場。一応ラスボスである。
卑怯で卑劣な性格。地球の海の支配を目論んで地球に飛来し、侵略の手始めに母星から連れてきたサメクジラにタンカーを次々と襲わせた。白鳥健一の父が乗る日々丸も沈没させられ、犠牲となってしまった。また白鳥船長は生前に光太郎を世話していたこともあり、主人公にとっては恩人の仇となる。
ウルトラマンタロウとサメクジラが戦っている最中に乱入し、背後からタロウを羽交い絞めにするが、ZATの援護攻撃を受けて失敗。サメクジラがタロウに倒されると、テレポーテーションで逃げ出した。
しかし、東光太郎がウルトラバッジを手放した直後に再び姿を現わし、「バッジのないタロウなど恐ろしくもない!」と言い放って襲いかかろうとしたが、額をZATガンで銃撃される。
巨大化してバルキービームを発射しながら光太郎を追い回したが、石油コンビナートにおびき出され、自らひっくり返したタンクから溢れた石油を浴びたところをZATガンで点火され、見る見るうちに炎に包まれて爆死した。
今まで沈めてきたタンカーと繋がりの深い石油が敗因となったのは、皮肉としか言いようがない。
この爆発シーンは第30話からの映像を流用したため、一瞬だけ改造ベムスターが映ってしまっている。
ウルトラマンメビウス
CV:神谷誠
第16話「宇宙の剣豪」に登場。CREW GUYSのドキュメントZATに記録が残っている。
バルキーリングの刃が長くなっており、剣のような形状となっている。マグマ星人を倒した宇宙剣豪ザムシャーに挑戦し、地球上で戦うも敗北してしまった。
ちなみに同話に登場したマグマ星人ともども当初は登場予定がなかったが、ザムシャーの強さを見せるためにチャンバラができる宇宙人ということで登場が決定した。また、当初はテロリスト星人が登場する予定だった。
ウルトラ銀河伝説
ウルトラマンベリアルがギガバトルナイザーの力で復活させた怪獣軍団の一体として登場。バルキーリングでメビュームブレードと剣撃を繰り広げ、メビュームシュートと超振動波も瞬時に回避する。長く生き残ったが、最後はウルトラマンゼロのゼロスラッガーで切り裂かれ敗北した。
その後、ベリュドラの首を構成する怪獣の一体となった。
ウルトラゾーン
CV:熊本浩武
宇宙区星雲七丁目8番地に出現し、現地の警官に職務質問される。
警官にヤルキ星人("ヤ"は闇取引の"ヤ"、留守を狙った空き巣の"ル"、金品強奪の"キ"など犯罪行為に結び付けられた)だと名前を間違えられ、訂正を求めた(結果として"バ"は爆発物製造に結びつけらてしまう)。
迷子になったサメクジラを探しており、そのサメクジラで地球侵略を目論んでいる。最後はバルキーリングを持っていたことが銃刀法違反に引っかかってしまい、しょっ引かれてしまった。
ウルトラマンギンガ
CV:橋本達也
すべての次元に存在するウルトラ戦士や怪獣を人形へと変えた異形の手のモノの手先闇のエージェントとして、スパークドールズの状態から復活。ダークダミースパークの力で心に闇を抱える人物を怪獣にして暴れさせることを使命とする。
そのため専ら等身大で活動していたが、第6話でティガダークの力で巨大化し、ギンガと直接対決。ティガダークと共にギンガを追い詰めるも、ジャンナインの加勢により形勢逆転し、ギンガクロスシュートで倒された。
ここでのバルキー星人はかなりコミカルなキャラクターであり、盛んに英単語を使った怪しい言葉使いで悪人に迫ったり、踊り狂ったりして現状を謳歌していた。
ちなみにこのとき、安全帽や水玉手拭いを着けていた上つるはしまで持っていたので一部で『宇宙土方』なる異名を頂く羽目になっている。
その後はなぜギンガに勝てなかったのか使役した怪獣たちの研究をしたり、ナックル星人グレイとともにワームホールに吸い込まれて大怪獣ラッシュの世界に来てしまったりしていた。
ウルトラマンギンガS
第16話(最終回)「明日を懸けた戦い」で復活。『ギンガ』では使わなかったバルキーリングを持って他のエージェントやゼットン星人ベルメと共にダークルギエル特戦隊を名乗りヒカルとショウに襲い掛かるが、UPGやビクトリアンによって倒された。
その後、スパークドールズに戻ってしまったものの、ダークルギエルが破れたことにより肉体を取り戻し、イカルスやグレイとともにUPGで雑用係をやらされていた。
バルキー星人ハルキ
演・CV:橋本達也
『ウルトラマンX』第9話「われら星雲!」に登場した個体。声や性格が『ギンガ』に登場した個体とそっくりだが、同一人物かは不明。クレジットでは人間態の名を含めて「バルキー星人 春木」と記載されている。
詳細はリンク先を参照。
ギャラクシーレスキューフォースボイスドラマ
CV:岸哲夫
第11話「花と星と」に登場。
ある海洋惑星に滞在していたところをソラとジョーニアスに発見される。
当初は何か良からぬ目的のために滞在しているのではないかと疑われ、戦闘になってしまうが、実際はサメクジラの幼体であるサメキチを生け簀ではなく広い海洋で育ててやりたいと考えての行動であることがわかり、事情が判明した後はジョーニアスにより、サメキチをU40で引き取って育てることを提案される。サメキチの命が助かることを知ると泣きながらジョーニアスとソラに感謝の意を示し、彼らと無事に和解したのだった。
なお、戦闘シーン自体は断片的かつごくわずかだったが、ソラに止められるまであのジョーニアスと互角の戦いを繰り広げており(実際、ジョーニアスからも「やるな!」と感心されている)、戦闘力に関しては歴代のバルキー星人の中では恐らくトップクラスの実力者であると思われる。
ウルトラ6兄弟 THE LIVE ウルトラマン編 in 博品館劇場版
バルタン星人バルルの住んでいた惑星に出現。ザラブ星人、マグマ星人とともに侵略を目論む。
バルルから奪った鉢植えを取り返そうとしたロボットのガロットを破壊するが、ウルトラ6兄弟が登場。レッドキング、ヘルベロス、ギーストロンを差しむけるが全滅する。
ゾフィーはザラブ星人、バルキー星人はウルトラセブン、ギーストロンはウルトラマンジャック、ヘルベロスはウルトラマンエース、そしてマグマ星人にはタロウ、と非常に珍しい対戦カードになっており、アイスラッガーとバルキーリングがぶつかり合うシーンは必見。
大怪獣ラッシュ
双剣使いのハンター・キルバ(画像参照)と、クロスボウ使いのギーガー、槍使いのラースが登場。
ラースは『新ウルトラマン列伝』にてバルキー星人(SD)の妄想したプラズマギャラクシーでの姿という形で登場している。
ULTRAMAN(漫画)版
CV:M・A・O
愛らしい容姿のガールガイドの人間態という姿で登場した女性の星人。何気にウルトラシリーズ初の女性バルキー星人である(ただし星人名というよりも個人名として『バルキー』と名乗っている)。
姿も女性らしさを強調しつつも怪しさのあるバルキー星人といったもので、首から下のボディースーツのような部位も原典に似たもの。
地球に移住しながらも、地球人を下等生物と見下す富裕層の異星人たちのガス抜きのためだけに殺人ツアーを仕事として請け負う。また、かつては獅子兄弟と同じく“星団評議会”の裏稼業を担っていたようだ。
劇中にて殺人ツアー中の星人たちと警視庁に乗り込んだところ、ちょうどそこにいた東光太郎=タロウと鉢合わせ、戦闘。自らも異星人としての正体を明かしてタロウと交戦する。本人曰く、自分は殺人までは犯していないというが、どっちにしろ見過ごしていたことに変わりないのでタロウからは怒りをぶつけられた。
戦闘中にタロウの熱気に押され、どういうわけか個人的にタロウを気に入り、彼に(マスク越しだが)キスをして去っていった。
その後、“星団評議会”での立場が危うくなりつつあるメフィスト大使に取り入り、彼の世話役として活動する。
アニメではバルキュアと言う名前で登場。
ウルトラマン超闘士激伝
第四部「エンペラ星人編」のメインキャラクターとして登場したが、それ以前にもモブキャラとして登場したりしていた。
エンペラ軍の三大幹部の1人「海軍参謀」として登場。ちなみにあとの2人はブラック指令とザム星人。性格は狡猾で、目的達成のためなら味方の犠牲も厭わず、戦闘狂ながら武人肌なザムとは犬猿の仲で、同じく狡猾な策士タイプの指令からはライバル意識を抱かれている。
サメクジラの形をした戦艦に搭乗。ウルトラの三大秘宝の一つであるウルトラベルが隠されているイーストン星を襲撃し、ジェロニモンの協力もあってではあるがウルトラベルの入手に成功した。
ウルトラマン超闘士激伝新章
既に死亡しており、ジェロニモンに生き返らせてもらえなかったことをザムや指令とともに恨んでいた。
皇帝空間最上層の鎧の間でジェロニモンにより復活させられ、エンペラ星人愛用の鎧アーマードダークネスと合体し闘士ゾフィーを追い詰めたが、ゾフィーのブラックストリームM87によって穿たれたブラックホールに投げ込まれそうになり、自らアーマードダークネスを斬り捨てて1人だけ逃げようとした。しかし、霊魂であっても現世に出現してしまった以上、闇の引力からは逃れられず、皮肉にも最初の犠牲者として異次元空間の中に飲み込まれていった。
酩酊!怪獣酒場2nd
第45話で登場。世間ではイケメン冒険家として通っている。登山に挑戦し、雪崩に巻き込まれて行方不明になったと思われていた。
しかし、サメクジラが恋しくなって事前に引き返しており、サメクジラと感動の再会…
を果たすわけもなく、マスコミやファン、密猟者に追われてストレスが溜まっていたサメクジラにぶっ刺されて致命傷を負う。
次元の穴と連動する心の穴の持ち主であるラスボスの1体に思われていたが…。
ウルトラ忍法帖
「俺もあのダイナ先生が?って思ったよ…」
「しかし、欲が生まれれば人は変わるんだ!!」
長編シリーズの1つ・荒神流編で登場した。
かつてダイナが荒神流に所属していた時の教え子で、荒神流の総帥シャドーによりダイナへの刺客として差し向けられた。
先代を殺したシャドーに敗れたダイナが極意書を持って逃げた後、ダイナが後継者に選ばれなかったことを妬み先代を殺して逃げたとシャドーに嘘を吹き込まれており、ティガと寒稽古を終えたダイナが荒神流に居た時のことをウル忍に話していた所を襲撃した。勝負には負けたがダイナが昔と変わっていなかったことで自身がシャドーに騙されていたことに気づき、ダイナが全てを話そうとするがもう1人の刺客・佈暗陀主が放った釵で致命傷を負う。
佈暗陀主がダイナに倒された後ダイナの道場に運ばれるも既に手遅れであり、最期はダイナに詫びながらもう一度共に稽古をしたいと頼むも叶わず力尽きた。遺体はダイナによって埋葬された。
ダイナはシャドーと決着をつけるため荒神流の本拠地くずみの国に向かうことになる。
ちなみにウル忍寄りの敵役としてバルキー星人を選んだ理由は「顔がウルトラ戦士っぽかったから」というレオのNGデザインを意識したもの。
光太郎と健一の前に現れたロケ地はお台場晴海埠頭である。この場所では『ウルトラマン』第32話、『帰ってきたウルトラマン』第14話と最終回(第51話)、『ウルトラマンA』第18話、『レオ』第4話、『ウルトラマン80』第12話、『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティスTHE FINAL BATTLE』、『ウルトラマンマックス』のDASHの基地、『ウルトラマンオーブ』最終回(第25話)など、多くのロケが行われた。
『全怪獣怪人』では、水中での戦いを得意とする宇宙海賊であると記述されている。
ニンテンドーDSの怪獣バスターズ/怪獣バスターズパワードでは、バルキーリングを模した武器『バルキーブレード』を作製可能。ただしバルキー星人本人は登場しない。
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