概要
『コミックボンボン』に1992年から2005年まで連載(2001年4月~2002年7月まで休載)された、御童カズヒコによるギャグ(たまにシリアス)漫画。
ウルトラシリーズと忍者ものを融合させた作品。その割にはテレビゲームや自動車が登場するなど世界観は現代的である。
当初は「疾風ウルトラ忍法帖」のタイトルで始まり、その後「ウルトラ忍法帖寿」「ウルトラ忍法帖超(ウルトラ)」「ウルトラ忍法帖輝(フラッシュ)」とタイトルを換えながら続いた。
舞台は「鶴亀の国」。基本的に下ネタやメタ発言、パロディネタの飛び交うドタバタギャグ漫画だが、シリアスな話も多い。また、作者の御童氏もときたま漫画に登場し、登場人物にバカにされたりぶちのめされたりするのがお約束。
『ウルトラマンダイナ』第13話では単行本が劇中の小道具として登場している。
単行本は全部で16巻(5・5・4・2)だが、終盤の一部エピソードは収録されないまま絶版となった。
後に復刊ドットコムで「疾風」が全3巻で登場。書き下ろしの「ウルトラ忍法帖短(ショート)」が収録された。
全コミックスに加え未収録分も掲載された電子書籍版が2015年から2018年までeBookJapanで販売されていたが、円谷プロの事業撤退により配信停止されていた。
これは作者も寝耳に水過ぎて本気で驚いたらしく作者はこのことを不本意に思っている。
しかし2024年8月29日に円谷プロがeBooksJapanと再契約したらしく、配信が再開された。
程なくして、9月4日に作者が食道がんにより永眠となった。
用語集
鶴亀の国
舞台となる日本っぽい国。ウルトラの父そっくりなバカ将軍が治めている。人口7万3千人。
忍獣(にんじゅう)
忍術を使う怪獣や宇宙人の事。こいつら以外にも怪獣や宇宙人はたくさんいる(ツインテールやザラガスのような巨大怪獣もたまに出てくる)が、忍獣は武者頑駄無のような無茶苦茶な当て字を使った名前にされる。
主な登場人物
ウル忍サイド
ウルトラヒーローを元にしており作中でもウルトラ族と呼称されている。将軍ウルトラの父のもとで、鶴亀の平和を守るために活躍している正義の忍者……のはずだが、とにかくチームワークが悪い。しかも給料が安いうえ、お頭のゾフィーに横領されることもある。が、シリアスエピソードではうって変わって大活躍する。
主役かつ、ウル忍のリーダー。だいたい「マン」と呼ばれる。本名はハヤタ・マン。
馬鹿でスケベでドジで怠け者で性悪でケチでドSな主人公にあるまじき人物。
脳みそが小さく、油断すると耳から落ちていくほどのバカ。頭蓋骨の中を超能力で爆破されても余計に頭がよくなってしまったほど。
何を食べても腹を下さず、好物が「カビの生えたまんじゅう」。
本気で悪役に寝返り、ネオ朧党編で日本を征服した実績もある。
しかし、根は誰よりも仲間を思いやる男で、マジになればどこまでも熱く強くなるヒーロー。
ウルトラマンの技の他、バカ忍法と火炎の術を得意とする。
実は元捨て子で、ゾフィーに忍者の才能を見出され、彼に育てられた。
初期はバカなマンに対するツッコミ役。と言っても一緒にバカをやったり、逆にツッコミを入れられたりする事もあった。本名はダン・セブン。
実力者で、現役時代は朧党に一番恐れられていた。
寿編の途中からぱったり登場しなくなり、のちに怪我の後遺症が原因で引退していた事が判明。ときどき右腕が痺れて、動かなくなってしまう。
現在は同僚で「くの一」だったアミアと所帯を持ち、子どもである21も授かった。また、焼き鳥屋を経営している。
一度ウル忍が壊滅しかけた時に再起し、それからは協力者として度々登場した。
ウルトラセブンの技の他、「クシ乱れ撃ち」やクナイを使った技が得意。辛いもの好き。
幼少期から優れた技術を持ち、その才能をゾフィーにも認められ忍者として弟子入りした過去を持つ。
ウル忍のお頭。左目に眼帯をしている。
この人も大概バカな上、人望もない。
レストラン「ゾフィール」経営のため、部下全員の給料を9割以上横領したことも。
また、いい歳して「爆乳娘」というアイドルグループの熱烈なファンで、ポスターやカードを堂々と収集しているスケベジジイ。
しかし、人格者の面もある。
ネオ朧党編の後でマンが本気で自分を助けに来たときはそれまでの行い(抜け忍&裏切り&日本征服&それでも信じていたゾフィーの頭を爆弾で吹き飛ばした事など)を水に流し、演技と分かっていたとはいえ刺客のササヒラーをも庇った。(※普通は抜け忍の時点で死罪)
また、エースが里帰りするときはボーナスを与えたりもした。
シリアス編では、決して挫けない強い精神力が最大の武器であった。
前線からは身を引いていて滅多に戦わないが、雑魚や下手な忍獣ならば瞬殺できる程の実力は残っている。
マンの項目にもある様に彼の育ての親。普段は口喧嘩が絶えないが、マンが最も必死になるのはゾフィーが命の危機に瀕した時である。
ウル忍の頭脳担当のちびっ子忍者。常に「です」を語尾につける。
初期はやや残酷で悪趣味な一面が見られたほか、「忍者は儲からないから医者を目指す」などと言っており、顔付きも生意気だった。
しかし、話が進むにつれ常識人・優等生キャラになり、同時に被害者ポジションにもなっていった。
登場後しばらくはセブンに代わり、マンの相方ポジションに。
ウルトラマンタロウの技の他、「解剖バラバラの術」が必殺技。甘党。
マンと同等のバカ(1ケタの足し算が出来たことを得意がるほど)である無宿人。沢庵と梅干がないと生きていけない。
しかし、本気になるとマンと互角。つまりダイナやガイアを含めても、ウル忍陣営でツートップを張るほどの実力者(セブンも全盛期は肩を並べていた)。
剣技やウルトラマンエースの光線技を「無宿殺法」として用いる。
畳を車体、ヤカンをエンジンに見立てた「タタミカー」という乗り物を扱える謎能力を持つ。
『疾風』の最終話から登場。
盗みが生き甲斐である悪ガキ。かつ、嘘ツキ。
忍者小学校編ではタロウと共に主役のポジションだった。
ウルトラマンレオの光線技と盗術を用いる。
盗術のレベルが非常に高く、全く音を出さず金物を叩いて暴れたり、脳みそを相手に気づかれないまま盗んだりも出来る。
初めは穏やかめの顔付きだったが、目が釣り上がるなど徐々に悪ガキらしいものに変わっていった。
『寿』の序盤から登場。ウル忍の最年少。
泣き虫であるが、芯は強い。当初はうまく顔芸やコケることが出来ず悩んでいたり、あまり喋らずジェスチャーで表現していた。
非常に心優しく、マンのことを「マン先生」と呼んで慕っている。日本を征服してクビになったマンが復帰できるようにあれこれ苦心したほど。
ダイナの門下生としても最年少だが一番の実力者。一度増長して、カッコつける事ばかり考えていたためダイナに一喝された。
漫画・イラスト共にマン並みの出番の多さで、セブンとタロウに続く最後の相方ポジション。
ダイナ流及び荒神流6代目師範を務める貧乏な拳法家。
作中で最もストイックな性格で実力もかなりのもの。
原作技は使わず、空手の技を駆使して戦う他、とある秘技を体得している。
そのキャラクター性からシリアスパートでは大活躍する。マンから「真面目すぎるのが弱点」とよく言われており、水着のねーちゃんをけしかけられた時は動揺しまくっていた。カラーで見るとストロングタイプである事が分かる。
元々は荒神流先代師範の下で師事していたが、同門の裏切りにより師を殺害され、その罪を擦り付けられたため逃亡したという過去がある。
本作世界とはパラレルワールドのウル忍。
家族を失い、敵である虓魔王(こうまおう)を追ってやってきた。誰よりもまともな性格の好青年。
事件解決後はダイナの厄介になる。ウルトラマンガイアのフォトンエッジが必殺技。
シリアスキャラが仇となりギャグパートに戻ってからは出番が……
セブンとアミアの子供である赤ん坊。
作中最強のエスパーで、数々のチート能力を発揮するウル忍サイドの切り札。
寝ているところを無理に起こすと機嫌が悪くなり、周囲を破壊しまくる。
一度、頭身だけ成長した事がある。
- 轟万造
アルバイトでウル忍もやっているラーメン屋の店主。
忍者としては趣味で齧っただけにもかかわらず相当な実力者で、ゾフィーが太鼓判を押すほど。
事実、虓魔王編で大活躍したササヒラーですら手も足も出なかった。
また、何故か異次元に関する情報に詳しい。
ウル忍が遊び呆けてたことに激怒した将軍の手により編成された「新ウル忍」のリーダー。
ゴマすりとオヤジギャグが得意技で、将軍に寵愛されている。
人は良いのだが戦闘はダメダメ。正式なウル忍の座を掛けてマン達と対決するが、敗北。
その後は二軍扱いになるものの、明らかに一軍より好待遇を受けている。
新ウル忍のメンバー。
本物より更に目付きが悪いが、性格は善良で優しい。
ナイスと同じく戦闘はからっきし。
新ウル忍のメンバー。
にせウルトラマン共々、非常に影が薄い。
新ウル忍のメンバー。
ロボットでありながら、一度はマンを追い詰めるぐらい強い。
ただし本物と同じく持病があり、こちらは胸の発作で部品を吐き出してしまう。
これまた本物と同じく飲食業に手を出しており、高級ステーキハウス「牛七」のオーナーでもある。
出身地はもろ西部劇な「峰曽多村」で、ここを舞台にガンマンの格好をして活躍したことも。アンヌという幼馴染がいる。
峰曽多村編でマンが移動手段にと拾った牛。意外にも足が速く、喧嘩も強い。
その実力はゾフィーにも認められ、なんとウル忍入りした。
その他ウルトラ族
- 将軍
遊ぶことが大好きな、でかい子供のようなバカ殿で、毎回ウル忍に無茶ぶりを行う(時々ボコられるが、雇い主なので逆らえない)。
ちなみにタロウのお父さんではない。
鶴亀の国の家老。
将軍のわがままに付き合わされる苦労人。
ケンカは弱い。
初期はウル忍の準レギュラーだったが、だんだんセブンと仲良くなり、「疾風」中盤で付き合い始めていつの間にか寿退職していた。
男勝りで「女のくせに」は絶対禁句。
結婚後は亭主と共に、21の世話をしながら焼き鳥屋を経営している。
マンから「かわいそうすぎる」と言われるほどセブンのことを雑に扱っている。
鶴亀寺の和尚様にして、鶴亀国立小学校の校長先生。
ウル忍の知恵袋的なおじいちゃんだがボケをかますことも。
闇の邪法編ではシリアスな一面も見せた。
学歴社会と少子化でどんどん人数が減っている鶴亀国立小学校の一人しかいない先生。
一人で12クラスを受け持っているためにガリガリにやつれたり血尿を流したりしたこともある。
勉強一辺倒で教師になったため実力はなく、生徒相手にも負ける。
でもキレると怖い。
8歳の少年。大人しくて聡明で子供なのに教員免許を持っているほどの天才児。
神仙術や陰陽術など、数々の妙技を体得している。
怒ると手が付けられず、町はずれの古寺で墨海上人という即身仏の元でキレないように修業を積んでいる。
ウルトラの父とは違い、れっきとしたタロウの母ちゃん。
現役の忍者であり、美人で有能だが「かっとびランド」の母に勝るとも劣らないほどのスパルタ。
みどーが「読者にはウル忍を読んで現実を忘れて欲しいのに、厳しいお母さんキャラを出しちゃダメか」と考えたため、登場は一度きり。
空手の天才少年で、小学校1〜5年の間、ずっと大会で優勝し続けている。
6年時の大会でティガと対決することになるが…?
原作とは打って変わってアメコミチックでダイナミックなケンカ殺法を得意とする。
しかし人一倍ドジでマヌケなうっかり者。
日本語が喋れなかったが、脳みそを剥き出しにして五十音を聴かせるというマンの荒技で使えるようになった。
パワードの部下で、いびられている。
とある事件でパワードの怒りを買い、マンの元へ転がり込んだ。
以降はウシと一緒に居候している。
こちらは日本語ペラペラ。
みどー曰く、マックスにウル忍たちとは違った物の見方や考え方をさせ、読者に色んな事を考えて貰えるようなキャラにしたかったとのこと。
朧党
ウルトラシリーズの宇宙人・怪獣をもとにした「忍獣」で構成される悪の軍団。
しかし、こっちの方が待遇もチームワークもはるかによい。
なお人気が高そうなレッドキングは作者も思い入れがあったため、出すタイミングを見計らっている内に連載が終わったとのこと。
朧党の首領。年齢は自称45歳だが実は60代。
作戦によって、部下を冷酷に斬り捨てる(それどころか行き過ぎたおしおきでトドメを刺してしまう)こともあるが、基本的にいい人。
本人は悪役にアイデンティティーを持っているようだが、部下の誕生日を月ごとに祝い、無理に部下を呼んだときは高い給料で報いる、理想の上司といえる。
また、ウル忍サイドであるはずのセブンとアミアの間に21が産まれたときも純粋に祝い、金一封を渡した事も。その後も21を本当に可愛がっており、無類の子ども好きでもある。
ゾフィーやマンとも仲は良い模様。
ネオ朧党編が解決したのはめひらすの人望の賜物といえる。
手裏剣以外は忍者としても超一流。
キミヒロという不良息子がいる。
- 怪夢瑠(ケムール)十人衆
めひらすの忠実な部下。
10人兄弟で名前は怪夢瑠一郎〜十郎。兄弟なのに結婚して子供連れているやつもいる、ギャグ漫画だから(作者は無かったことにしたがっている)。
シリアスパートである、闇の邪法編では十郎がまさかのメインキャラクターに。
- 沸苦(フック)
朧党の科学主任。
よくわけのわからないものばかり作るマッドサイエンティスト。
でも、なんだかんだ言って役に立っている。
言わば悪事(イタズラ)専門のドラえもん。
- 笹比羅(ササヒラー)
通称「三角頭」。朧党の幹部。
妻と息子を大事にするよき父親。仕事を離れると、ウル忍とも仲がいい。
得意技は「朧忍法・鎌鼬」。
単なるモブ忍獣だったが、いつの間にかレギュラーキャラとなり、虓魔王編の序盤では主役同然の扱いだった。
みどー自身が驚く程の出世頭。
- 琥陀羅亜(コダラー)
朧党の忍獣にしては珍しく、終始シリアスだったキャラクター。
ウル忍全滅を任されるほどの実力者で、タロウ、レオ、エース、ゾフィーに重傷を与え、マンも処刑寸前まで追い込んだ。
しかし、マンの危機に駆け付けたセブンとのコンビネーションの前に敗北する。
- 挫流鈍(ザルドン)
ムショ帰りで十八年ぶりにシャバに出てきた。
デタラメに強くゾフィー、マン、セブンの総出でも一度も勝てなかった。
また、苛烈な制裁を加えたり敵味方構わず手当たり次第食ったりするため、冥府羅洲も含め全ての朧党員からも恐れている(党員の半分が食われたらしい)。
かつて捕縛出来たのもゾフィーと冥府羅洲が結託し、睡眠薬を盛って眠らせたため。
強すぎるのでシリアス編(闇の邪法編)には出させて貰えなかった。
その他
- 邪鬼姫 阿留波(邪鬼一族編)
邪鬼一族の女首領。
滅んでしまった一族の再興と、全宇宙の征服が野望である。
胸を露わにしての「おっぱい火炎」などのお下劣技も登場。
この事で作者は円谷プロから「ウルトラでHな話は止めてね」とやんわり注意されてしまった。
- シャドー(荒神流編)
武道の流派「荒神流」の元で、幼い頃からダイナと共に学んできた兄弟弟子。
実力はダイナ以上だが、力に溺れ総帥を殺害、道場を乗っ取り非道な犯罪者集団にしてしまった。
くずみの国を支配し、更なる勢力拡大と、ダイナの持つ荒神流の極意書を奪う事が目的。
にせウルトラセブンと異なり、ウル忍ではロボットではなく、普通の悪のウルトラ戦士。
- 虓魔王(虓魔王編)
人々の苦しみや悲しみをエネルギーとし、ガイアの元いた世界を滅ぼした元凶。
次の標的を鶴亀の国へ定め襲来した。
21の潜在能力に気付いており、抹殺を目論む。
普段はローブを羽織ったデスフェイサーの姿をしているが、顔を破壊すると真の姿となり、理性なく破壊の限りを尽くす。
このシリーズは一般人どころか仲間もバンバン死に、洗脳によって味方同士で殺し合うなど、他のシリアス編と比べてもハードな展開が多い。
虓魔王の部下、虓魔四天王の一角で2人1組。
村を丸ごと氷漬けにし、人々を生きたまま氷の柱に閉じ込めるという非道を行い、その惨さにマン達は涙し、激昂した。
- 炎鬼キリエロイド(虓魔王編)
虓魔四天王の一角。
対象を一瞬で消し炭する程の炎を操る。また、口の中に蜘蛛を大量に飼っており、これを獲物の体内に侵入させ内側から焼き尽くすという残忍な技を使う。
一般人やテペト(人畜無害な怪獣)を大量に焼死させた他、ウル忍の仲間を三人も葬った。
- 雷鬼ジャミラ(虓魔王編)
虓魔四天王の一角。21を抹殺しに来た。
非常に頑強で、冥府羅洲やダイナの攻撃が全く通用しない。
ちなみに容姿のモデルはパワードジャミラ。
- 呪鬼アブドラールス(虓魔王編)
虓魔四天王の一角。
ガイアとは虓魔衆の中でも特に因縁がある。
洗脳術でエースを操り、同士討ちを狙う。
また、腐泥肉という術でティガとガイアを覆い、肉塊にしようとした。
- 戀鬼(闇の邪法編)
かつて朧党が勢力拡大のために潰した「怨霊党」の跡取り。
闇の陰陽五行の力を使い絶大なパワーを手に入れる。
その最中で十郎を犠牲にしたために、冥府羅洲を本気で怒らせた。
- ゼットン(最終話)
流れ者の忍獣で、最終話に登場。
過去にZ屯と言う名前で登場した個体とは別人。
ティガを人質にした事でマンを本気にさせ、八つ裂き光輪の連射で倒された。
マンは長年の戦いで心臓病を患っていたために、この戦いの後に死んでしまった。
「ウルトラ忍法帖」に2コマだけ登場していた爆乳グラビアアイドル。
余談
様々な事情から登場できなかったウルトラ戦士がいる。
ちなみに本作はきちんと当時の円谷プロダクションから許可を得ており、21をセブンの息子として登場させることも当初は反対されていたという。
・アグル
みどー(作者)のホームページによると、作中にウルトラマンアグルを登場させる予定があり、ある程度デザインも完成していた。
しかし、当時の円谷プロから「秘密のあるヒーローなので漫画に出すのは待って欲しい」という指示を受けてすぐには出せず、そのままタイミングを逃してしまったらしい。
・ジャック
こちらの方に関しては顔がマンと瓜二つである上に区別がつかなくなるという理由で登場させなかったものの、連載初期頃にはマンとは双子かつ頭も良く真面目な性格で出すか、マンとそっくりな町人としてマンが仕事をサボるためにマンの身代わりを引き受けられる話などを構想していたものの、結局は登場のタイミングを逃してしまったとの事。
・ユリアン
同じく登場予定だった。
タロウと恋愛させるつもりだったが「恋愛はボンボンの読者層と合っていない」と担当編集に言われ、見送ったとのこと。
コッチでは80とイチャついてたのに……
・ゼアス
当時は出光石油のCMに起用されていたことから許可が得られずに未登場となった。シャドーはCMに登場していないので許可が降り、『荒神流編』のボスという形で登場している。
こちらは3人とも円谷からも了承を得てデザインやウル忍と絡む構想まで出来上がっていたが、ボンボンの改編に伴い連載が終了されてしまい未登場となった。
関連項目
銀魂、世紀末リーダー伝たけし:この辺のノリを想像していただくとわかりやすいかも。
ウルトラ怪獣かっとび!ランド:これとどっこいどっこいレベルでひどい(ホメ言葉)ライバル誌のウルトラ漫画。
駈斗戦士:コミカライズは実質ウル忍の仮面ライダー版だと思ってよい。
ウルトラマン超闘士激伝:掲載紙が同じだったウルトラ漫画。コチラは『ドラゴンボール』に例えられることもある