企業におけるボーナス
業績に応じて給与とは別に与えられる手当のこと。賞与や特別手当とも呼ばれる。
欧米などでは会社の業績や個人の成果に応じて臨時で支給される手当のことを指すが、日本では夏と冬の年2回定期的に支給されるのが一般的である。
元々は日本でも欧米などと変わらない制度であったが、戦後の経済成長も相まって出費がかさむ夏と冬に備えるための一時金としての意味合いが強まっていき現在に至る。
日本では1度のボーナスで月給の1〜3倍程度の金額が支給されることが一般的であるが、育児中の子どもや要介護者がいる家庭にとっては、ボーナスの金額が給料以上に重要になることも。
また、ボーナスの時期は消費も活性化するため、ボーナスシーズンになるとセールが行われるなど消費者だけでなく企業にとっても重要な時期であるとも言える。
ちなみにボーナスの金額は基本給の〇ヶ月分となることがほとんどである。
例えば毎月の給与が、基本給15万円に加えて手当8万円、残業代5万円の合計28万円である人に対して、ボーナスが2ヶ月分支払われる場合、ボーナスの金額は30万円となる。
このように残業代や基本給以外の諸手当は一切含まれないので要注意。ボーナスの金額を抑制するため、給与の一部を基本給ではなく社員全員に一律で支給する手当として支給する企業も多い。
ちなみに、給料と違ってボーナスは減額や不支給を行っても違法ではない。退職金などと同様にあくまでも福利厚生の分類に入る。
そのため、支給の有無は経営者側に大きな決定権があることも相まって、好調にもかかわらずボーナスを出し渋る会社が少なからず存在するのも事実である。
とはいえ、ボーナスの出し渋りは労働者の意欲を奪い、会社や経営者側に対する不満や不信感を生じさせかねない。不景気による一時的な減額や不支給はともかく、長期的に出し渋ることは得策ではないだろう。
なお、年俸制で、決められた年俸の中に元々ボーナス分が含まれている場合、定期的なボーナスは支給されないのが一般的である。
派生の意味の「ボーナス」
転じてゲーム用語として一定の条件を満たす事でそれに応じた得点やアイテムなどがもらえる事や、それらを獲得する為のステージをボーナス(ボーナスステージ)と呼ぶ事があり、とりわけハイスコアを狙うためには積極的に獲得していかなければならないゲームも多い。
またパチンコやパチスロなどの遊技機用語として、大当りのことを指す。
このため多くの遊技において、大当りが確定した際に「ボーナス確定」という音声が流れるか、画面表示が行われる。
囲碁では、先手の黒が有利となる為、勝率を五分五分にするために、後手の白にコミという追加得点がある。2002年以降の日本では、一般的に6目半(6.5目)と設定されている(黒の0~6目勝ちは白の勝ち扱いとなる)。