鍛冶とは、金属を加工する作業の一種である。
概要
金属を精錬し、加工して様々な金属製品を生み出すこと。主に材料となる金属を熱して軟化させ、叩きながら成型していく工程を指す。
製造する物によって職種も分かれる。
鍛冶を職業とするものを『鍛冶師』と呼び、鍛冶を商う店を『鍛冶屋』と呼ぶ。
日本では『たたら製鉄』(もののけ姫に出てくる)と並んで神事との結びつきが強く、特に刀鍛冶などの刃物を扱う鍛冶はその特色が強く出ている。
代表的な鍛冶職
- 刀鍛冶(刀工) ―― 鍛冶としてもっとも認知されている分野。刀剣類の鋳造を担う。
- 鎧鍛冶 ―― 武器鍛冶と二分される分野。
- 道具鍛冶 ―― 大工道具や日用品を鋳造する分野。職人の道具を造る職人
- 包丁鍛冶 ―― 刀鍛冶とは別分野として扱われる。
- 野鍛冶 ―― 農具を鋳造する分野。
- 鉄砲鍛冶 ―― 鉄砲の銃身を鋳造する、鍛冶として特に技術力を要する分野。
関連タグ
鍛冶に関するもの
大体、鍛冶の神は、ハゲ(炎は毛根やられるんだよ)、足が悪い(一つ足の上に、水鳥系の水かきのような足をしているといわれる)、隻眼(使ってる方だか瞑ってる方だかが無い)、とされる。
- 天目一箇神 … 日本神話に登場する製鉄・鍛冶の神。
- 金山彦神 … 日本神話に登場する神。鉱山を司り、鉱業・鍛冶など、金属に関する技工を守護するとされている。
- 金屋子神 … 日本の中国地方を中心に、鍛冶屋に信仰される神。
- ヘパイストス … ギリシャ神話の鍛冶の神。ローマ神話のウルカヌス(バルカン)。
- サイクロプス … 単眼単角の巨人の一族。ヘパイストスの助手も務めている
- ディアン・ケヒト … ケルト神話に登場する生命、医療、技術(鍛冶)の神。
- ブリギッド … ケルト神話に登場する女神。火、金属細工(鍛冶)、豊穣、家畜、作物の実り、詩を司る。
鍛冶から生まれた用語
- 相槌
- 地団駄
- たたらを踏む
- 駄々をこねる
- 付け焼刃
- 鉄は熱いうちに打て:西洋のことわざであるが一応ここに。
- 焼きが回る
- 焼きを入れる