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概説
現在伝わっている日本神話の多くは、『古事記』『日本書紀』『風土記』の記述をもとにしている。
古事記は主に国内向け、日本書紀などは国外向けに書かれたものとされ、それぞれに共通する部分は多いが、神の名や筋書きなどに多少の違いはある。
なお、内容的には古代ギリシャのギリシャ神話をはじめ、朝鮮半島の神話、西欧のケルト神話、南北アメリカ大陸のインディアンの伝承、東南アジアのマレー系民族やオセアニアのポリネシア民族の神話に似たものが多く、これらの民族と日本人の同祖論と結び付けられることがままあるが、(古代日本と密接な関係があったことが明らかな)朝鮮半島のそれを除くと、疑わしいものがある。
他の神話と決定的に異なる点として「太陽神の直系の子孫が今日まで国を治めている」ことが挙げられる。
あらすじ
天地開闢(てんちかいびゃく)
生まれたばかりの混沌とした世界に天界「高天原」が生まれ、神々が生まれます。
国生み
最後に生まれたイザナギとイザナミは下界に矛を降ろして、大地に島を作りました。
葦原中国に降りた二柱は日本列島と八百万の神々を生んでいきます。
黄泉
火の神・カグツチ(迦具土神)を生んだイザナミは亡くなり、イザナギは後を追って黄泉の国へ行きますが、そこでの約束を破ってしまい、二柱は永遠に別れてしまいます。(※神の数え方は「何人」ではなく「何柱」)
戻ったイザナギが禊(みそぎ)を行い、三貴子(天照大神・ツクヨミ・スサノオ)が生まれます。
スサノオが大暴れしたため天照大神は天の岩戸に隠れてしまい、世界は闇に包まれます。
外の神々はお祭りをして天照大神を誘い出し、光を取り戻します。
ヤマタノオロチ
地上に追放されたスサノオは、出雲の地でヤマタノオロチと戦闘し、勝利。
スサノオはヤマタノオロチの尻尾を切り開いて発見した天叢雲剣を天照大神に献上し、黄泉の王となります。
国作り
因幡の白兎を助けたスサノオの子孫の大国主(オオクニヌシ)は、兄弟達に勝ってスサノオの娘・スセリヒメを嫁とし、スクナヒコナとともに、次に三輪山の大物主とともに国作りをします。
地上が形作られ、大国主を中心とする神々は「国津神」と呼ばれました。
国譲り
高天原の神々「天津神」は地上を統治するのは天照大神の子孫と考え、大国主の元へ何度も使者を送り、出雲大社を建てる事を条件に、地上の統治権を譲る約束をします。
この時反対したタケミナカタはタケミカヅチとの勝負に敗れ信濃(現在の長野)の諏訪へ逃れます。
天孫降臨
天照大神の子孫のニニギノミコトは三種の神器を持って日向(現在の九州・宮崎)の高千穂に降り立ち、コノハナサクヤ(木花咲耶姫)を后とします。
山幸彦と海幸彦
ニニギノミコトの子の山幸彦は兄・海幸彦の釣り針を取りに龍宮へ向かい、トヨタマヒメと結ばれます。
戻った山幸は海幸を倒し、トヨタマビメとの間にウガヤフキアエズが生まれます。
日本の建国
ウガヤフキアエズの子・カンヤマトイワレヒコは大和(現在の奈良)の地への進出を考え、先住の敵を倒していき(東征)、大和で即位し、初代天皇・神武天皇となります。
これより前を「神代」、これ以降を「人代」と分け、日本の歴史へとつながります。
その後も天皇の子孫「皇室」が続き、今に至ります。
日本神話の関連タグ
古事記に無くとも主要なものを含む。
上記以外の神々
オオワタツミ(大綿津見):海の神でまたの名を豊玉彦。豊玉姫と玉依姫の父
オオヤマツミ(大山祗):山々の神で酒の神でもある。木花咲耶姫と石長姫の父
オオマガツヒ(大禍津日)、ヤソマガツヒ(八十禍津日):黄泉の穢れから生まれた凶事をもたらす神
クニノトコタチ、タカミムスビ、トオツマチネ、ヒルコ、ククリヒメ、アメノウズメ、サルタヒコ(猿田彦)、アメノサギリ
イソタケル(五十猛)、ククノチ、イワナガヒメ、アメノフトダマ、ワカヒルメ ナキサワメ ヌナカワヒメ
アマツミカボシ、ホアカリ、コトシロヌシ、ヒトコトヌシ、オオトコヌシ、ヤトノカミ
稲荷神(イナリノカミ、イナリシン、具体的な神としてはトヨウケヒメ、ウケモチ、ウカノミタマ等を祭る)
大直毘神(オオナオビ)
両面宿儺(リョウメンスクナ)、阿曇磯良(アヅミノイソラ)、九頭龍(クズリュウ)
天之棚機姫(アメノタナバタヒメ)、水江浦島子(ミズノエノウラノシマコ)
家津美御子(ケツミミコ、ケツミコ)、八束水臣津野命(ヤツカミズオミツヌ)
八咫烏、白兎神、金鵄、常世長鳴鳥、天鳥船、雉鳴女、八尋和邇、五色亀、タニグク
特殊なカテゴリー
妖怪と関わり合いのある神
神話の神々で妖怪視されたり、零落したと思われるものもいます。
カヤノヒメ(ノヅチ)、アメノマヒトツ(一本ダタラ、一目連)、
サルタヒコ(天狗)、八束水臣津野命(巨人、ダイダラボッチ?)、
ヨモツシコメ(これは元から妖怪のようなもの)
関連のある作品
GGGが保有するディビジョンフリートの全てに神々の名称が冠されている。
イザナギ、カナヤゴ、スサノオ、アマテラス、フツヌシ、タケハヤ、ヒルメ、ワダツミ他
使用される忍術の一部に、日本神話の神々の名称が使用されている他、近年は思想面でも(おそらく)題材にされていると思われる描写がある。
第三作の乃木若葉は勇者であるにおいて、各勇者が「生太刀」、「大葉刈」といった日本神話上の武器を手に戦う。
非公式ではあるが、シリーズ全体の構成は、国譲りがモデルらしい。
女神転生シリーズの原作となった伝奇SF小説。主人公とヒロインがイザナギとイザナミの転生体という設定から始まっており、コンピュータから召喚された悪魔と戦う。なお最強武器はヒノカグツチである。ツクヨミとスサノオ、アマテラスの転生体も登場する。
『真・女神転生Ⅱ』では天津神と国津神の対立が描かれ、『超力兵団』ではその設定が掘り下げられた。『真・女神転生Ⅲ』は太陽の代わりにカグツチが輝くボルテクス界が舞台で、『真・女神転生Ⅳ』では日本陸軍に召喚された日本神話の神々「必殺の霊的国防兵器」が、近未来の天蓋に覆われた東京で不本意ながら使役されている。
主人公含めた仲間達の初期ペルソナが日本神話の神々の名が使用され、一部ボスの名前にも使われている。(アメノサギリ、イザナミ、クスミノオオカミ等々)
アマテラスと、七柱のめがみたちの元の殆どが日本神話から来ている。
例外はソトオリヒメ(衣通姫)。
一部の登場人物の元ネタとスペルカードで日本神話に冠する名前が使われている。特に儚月抄の作中において綿月依姫が能力を使役して神降ろしした時に色んな日本神話の神を降臨させている。
一部の登場人物が日本神話の神々の生まれ変わりであり、主人公たちの所属する全領域異常解決室は「現実世界に転生している八百万の神の守護」および「神が不可思議な事件を丸く収めて解決に導く」こと。神が転生した人物の名前も元になった神の名前を元にしている。