タケハヅチ
1
たけはづち
「日本書紀」でのみ言及される織物と機織りを司る神。
『日本書紀』にのみ登場する織物と機織りを司る(諸説あるが)女神で、同じ織物と機織りの神であるアメノハヅチの別名、若しくは同一視される場合もある。漢字では“建葉槌命(たけはづちのみこと)”と表記される。
伝承によれば、悪神・アマツミカボシを討伐したとされているが、何故武神でもない機織りの神である彼女がアマツミカボシを誅する事ができたのかには諸説あり、代表的な例として次のようなものがある。
1:実は武神だった説
建葉槌命の「建」は「武」、「葉」は「刃」と読み替えると、武刃槌となり、正に武神に相応しい名前と解釈できる事から。
その裏付けとして、茨城県の日立市にある彼女を祀る『大甕倭文神社』の『大甕倭文神宮縁起』にはそれを窺わせる記述があるらしい。
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