「やっと近付いたと思ったのに。コツコツ実績作って本社戻れってか…だるっ…」
変身する仮面ライダー
データ
- 身長:193.9cm
- 体重:79.9kg
- 特色/力:触手・毒
概要
『仮面ライダーガヴ』第12話で初登場した、クラゲを思わせる容姿をしたグラニュート。
透明感のある白い頭部や触手を生やした身体を持つ。また、初登場の時点で既に有り金を使い果たし無一文になったためか、グラニュート界にいながらも衣服を着ていない状態だった。
第15話で、ニエルブの生体改造によって人間態を獲得。メッシュの金髪パーマで、どこか虚ろな表情をした青年の姿に擬態するようになる。
擬態当初は黒い外套と黒い帽子を被った(役名は「帽子の男」)いかにも怪しい風体であるが、公式情報にてダウンベストをメインにした、怪人態と同じ色合いのカジュアルな服装に変更する旨が明かされている。
刺胞を備えた触手を無数に伸ばし、刺した対象の幸福度を一時的に極限まで高める神経毒を打ち込む能力を有する。毒を注入された人間はあまりの幸福から身動きや危機回避すら取れなくなるため、閉鎖空間さえ確保できれば直前までの人間の心理状況に関係なくとも簡単に超高品質なヒトプレスを多数確保できる (闇菓子製造担当のグロッタからも「こんな高品質なヒトプレス、なかなか手に入んないわよ。」と絶賛されている。)という、ヒトプレス集めの申し子のような有用な能力持ちのグラニュートである。
その能力を認知してなのか、ランゴからも「(仮面ライダーに)くれぐれも見つかるな。特にお前はな」と秘密裏に行動をするように指示されるなど、新人ながら重宝される旨の発言をされている。ヒトプレスの質も量も申し分無い為、幹部陣からの評判も良いが、反面閉鎖空間にいる人間全員をヒトプレスにする=一度に大量の行方不明者を出す事になる為、「やりすぎて目立つな」と釘を刺されている。
また、バイトの中でもフィジカルデータが突出して高く、ニエルブが開発したドライバーの実験体として選出された。
人物像
初登場時は既に真っ当な思考ができない寸前まで闇菓子に毒されたかのような様子をみせたことに加え、ストマック家やエージェントにも謙虚に接している。
しかしエージェントの監視から離れた途端、気怠げな雰囲気を醸し出し、闇菓子ではなくストマック社への潜入が目的であると思わしき本心を漏らしている。
事実、闇菓子を受け取っても口にすることなく投げ捨てており、少なくとも他のグラニュートのように中毒になっているわけではない模様。
さらに新人バイトながら、人間を攫うことに対する躊躇は一切見せず淡々と仕事をこなすなど、上記のフィジカルデータも含めて妙に荒事に慣れている様相もみせている。
動向
闇菓子を求めて彷徨っており、覚束ない足取りながらも密売所から強奪しようとするが、売り子をしていたランゴの女性エージェントに阻止されてしまう。
「頼む・・・。もう金がないんだ!」
「どうしても食いたいんだ!何でもするから頼む!」
それでも諦めきれず必死に懇願した直後、現れた男性エージェントによって「迷惑になりますからこちらへ」と告げられ、売り場から引き剥がされる形で連行され、奪おうとしていた闇菓子も売り子のエージェントに没収された。
その後、ショウマの著しい成長ぶりに危機感を覚えたランゴの思惑で、新たなるバイトの補充人員としてストマック社へと連れてこられた。
再び目隠しをされてニエルブの実験室に連れ込まれ、困惑しながら「あの、私は何をすれば・・・?」と尋ね、ニエルブから手術台に寝てもらうよう促される。
ニエルブの生体改造により人間態を得たことで、ランゴから改めて闇バイトとして正式に採用される。
命令されるがままエージェントによって人間界に送り込まれたが、エージェントの監視から逃れた途端に露骨に物憂いな態度になりつつも、裁判所に傍聴人として参加し能力を解放。その場にいた人間全員をいとも簡単に上質なヒトプレスに変え、淡々と回収した。
裁判所で集めたヒトプレスがランゴとグロッタから高く評価されており、映画館で集めたヒトプレスをエージェントに渡した際にそれを伝えられる。
報酬として受け取った闇菓子を受け取った後中身を確認するも、一つも口にせずすぐに乱雑に放り出し、「やれやれ…とりあえず認められたな…この調子で、もっと信用されるようになれば…」と呟いた。
なお、ランゴは「あいつが闇菓子にはまってくれてよかったよ」と完全に信用しており、他のバイトを囮にラーゲ9を本命として動かすことを画策しているため、今のところ本意には気づかれていない模様。
その一方、新たなライダーシステムの使用者としてニエルブから密かに目をつけられる。
余談
- 名前は「クラゲ」のアナグラム。「ラーゲ9」の名の通り、近年のライダー怪人では珍しい個体ナンバー以外の形で名前に数字が付く怪人である。また本編中でコードネームを呼ばれた初の個体でもある。
- スーツの上半身はオタケの改造と思われ、キノコの意匠や胴体のハエが一致する。下半身はハウンドなどと同様の毛皮付きのスーツを使用している。下半身のスーツは第13話より登場するロジョーと併用されているが、第13話時点ではまだ生体改造が完了していなかったため、ガヴの下部には改造の証である金具パーツが取り付けられていない。
- CVを担当した庄司氏は『魔進戦隊キラメイジャー』のクリスタリア宝路/キラメイシルバー以来の出演であり、奇しくもそちらも第12話が初登場回となる。
- 初登場では声のみの出演であったが、第15話では人間態も庄司氏が兼任する。
- 上記の通りスーツの下半身はロジョーとの併用だが、奇しくもロジョーの演者も戦隊戦士の変身者を演じた。
- 第17話で仮面ライダーヴラムに変身することになるが、キラメイジャーで大治小夜/キラメイピンクを演じた工藤美桜氏も本編後に以前出演していたシリーズとコラボしたスピンオフ作品で限定ライダーに変身しており、数少ない同一戦隊から複数のライダー変身者が登場した。
- 第12話でラーゲ9のスーツアクターを担当した米岡氏は当時放送中である『爆上戦隊ブンブンジャー』でブンブルーを担当しており、その撮影の合間を縫って出演していた。第13話以降は兼任が難しいためか、前作で仮面ライダーガッチャードのスーツアクターを担当した永徳氏に交代している。
- 毒で幸福を与えるという効果は、麻薬の使用で快楽を得る様子に通ずるものがあり、これは中毒性のある闇菓子を食べて幸福を得ている一部グラニュートにも当てはまる。
- 3号ライダーに変身する怪人は相川始/仮面ライダーカリス、登太牙/仮面ライダーサガ、チェイス/仮面ライダーチェイサーに続いて4人目となる。
関連タグ
ヒドロゾア・テグラ:仮面ライダーに変身(装着)した事があるクラゲ怪人。
3号ライダー変身者
黒鋼スパナ ← グラニュート・ラーゲ9 → ???