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「知らないなぁ……俺はただ、頼まれ事をされてねぇ」


CV西野純一郎

人間態の演者:兼任

スーツアクター北村海


データ編集

身長:199.6cm

体重:87.5kg

特色/力:回転力/粘液/起爆性因子


概要編集

仮面ライダーガヴ第5話・第6話に登場。

ストマック社に雇われ、グラニュート界から人間界に現れたグラニュートの1体。

人間界では、黒いコートに同色のシルクハットを被った、サラサラヘアーの大道芸人人間態で潜伏・暗躍している。


上側が黒ずんでいる無数の黄色いキノコを上半身に生やしたような外見をしており、胸部と一体化した柄部分が人のような顔を構成している。

ひだの部分は規則正しく並んだ歯のようになっており、両腕にはキヌガサタケのような網状のフリルが覆っている。

下半身はウィップルと同じ細めな造形のもの。

オタケ


体内から分泌される粘液を身体中に纏っており、相手の攻撃を受け流す事ができる他、ブレイクダンスの要領で放つ高速回転からのキック攻撃であらゆるものを蹴散らし、起爆性の因子(胞子?)を拡散させ、広範囲の物を爆撃する事もできる。

多彩かつトリッキーだが近接戦闘では仮面ライダーに押されていたため、本人の腕っぷし自体はあまり強くない模様。


パフォーマー気質の軽薄なお調子者の性格をしており、闇菓子にのめり込んでいるのもあって、将来性よりも目の前の利益に深く考えずに飛びつくなど思慮に欠けた行動が多い(それでも別の手段で人間の捕獲を実行しており、すぐには貰った闇菓子を食べようとしないなど、手当たり次第に攫っているハウンドよりは大分マシである)。

人間態の容姿から自分の芸を見せて喜んだ人間をヒトプレスにして捕えていたと思われるが、思っていたよりウケが良くなかったのか、幸せな人間=質の良いスパイスを安定して集められなかった模様。

活躍編集

仕入れ担当のジープエージェントにヒトプレスを献上するが、質の良い人間が少なかったために闇菓子1つしかもらえなかった状況に愚痴を溢していた。


「美味そう!……あぁ、ダメだ勿体ねえ! もっと大事に食わねえと……でも、やっぱ食いてぇなぁ……」

エージェント「もう1つ、闇菓子をやろうか?……ただし、極秘の依頼を受けてもらう」

「あぁ! 何でもやる!」


それでも「お楽しみ」として残しつつ、ミミックキーを自身のガヴに噛ませて人間に擬態すると、再び大道芸人として次の獲物を探そうとしたところにニエルブの眷属であるオレンジの装飾が施されたエージェントから極秘の依頼を受け、夜に取材で張り込んでいた塩谷壮士を強襲しヒトプレス化させ、真っ二つに割り殺害してしまった(その内の半分をニエルブに渡している)。


その後は報酬をもらえたのか上機嫌でいつも通り大道芸で人間を集めつつ、それに嬉々とする人間をヒトプレスにしようと見定める折、手品という体で観客の中から女性を選び出しヒトプレス化しようとしたが、ポッピングミゴチゾウの知らせで駆けつけたショウマに阻まれてタネのガヴが露呈してしまう。幸い観客たち(特に女性の隣にいた彼氏と思われる男性)はガヴ自体も手品の一つとしての認識だったのかパフォーマンスを妨害したショウマを責め立てる方に意識を向けていたため自身の正体まではバレなかったが、悪態をつきながら「店じまい」として即座に逃走する。


その後もしつこく追い掛けてくるショウマに痺れを切らすと、逃げた先で擬態を解除して本来の姿を現すが、彼が変身した仮面ライダーガヴを見てバイト仲間を消す「赤ガヴ」であると知って驚愕。最後通告に対しても「うるせぇ!お前の命を手土産にしてやる!!」と案の定、耳を貸さずに交戦を開始。

闇雲に殴りかかったところをガヴガブレイドによる斬撃のカウンターを喰らい、意表を突いたトリッキーな戦法で翻弄するも徐々に押され、キッキングミアシストによる『キッキングミキック』で止めを刺されそうになるも、自慢の粘液で足を滑らせて回避させる事に成功。


「あれ?あははは!間一髪、粘液のおかげで助かったぜぇ〜〜♪」


そして、目眩まし代わりに胞子を爆破させて撤退し、命辛々逃げ切って安堵するオタケだったが、師匠である塩谷の仇を討つため犯人を探していた辛木田絆斗に遭遇。絆人がヒトプレス化した塩谷の欠片を見せ「お前の仕業か?」と確認してきたため「おお、そうだ。それがどうした?」と意にも介さず答えた結果、彼は怒りのまま仮面ライダーヴァレンへ変身。

単なる捕獲対象だった人間が変身したことに驚きながらも交戦し、最初は手術直後の痛みで攻撃の照準を合わせられない彼を嘲笑い翻弄するが、身体に鞭打って火事場の馬鹿力を発揮するヴァレンの猛攻を受けて次第に圧倒される。

更に足場を崩されて横転したところをアッパーカットのようにヴァレンバスターを身体に叩き込まれ、銃撃を浴びながら空高く打ち上げられると同時に放たれた必殺技が直撃したことで致命傷を負って敗北。


「ぐぅっ、あ……赤ガヴの他にも邪魔者がいるなんて聞いてねぇぞぉ……!?」

ヴァレン「だろうな。生まれたてだ」


廃材に落下し、チョコ塗れの状態で這い蹲ったまま想定外の存在に恨みがましく嘆くも、悲鳴をあげて爆散。

目先の利益に食いつき、引き際を弁えずに侮った故に自分が手に掛けた人間の弟子に倒されるという、因果応報な最期を迎えたのであった。


余談編集

  • 演じた西野氏は現実のパフォーマーとしても活動している他、声優経験もある。
  • スーツアクターを務める北村氏はハウンドに続く登板となる。
  • 名前の由来は茸の別の呼び方である「たけ」からと思われる。
  • 公式では本話にてショウマが粘液に対して「なめこ!?」と反応した様子と、第4話にてなめこ汁が登場したのを結びつけ「伏線だった」とネタ混じりにセルフボケツッコミをしている。
    • なお、特撮に登場するキノコ怪人は大半が毒、寄生や幻覚能力を用いるものが大半であり食用キノコモチーフであると明言された(能力もそれに準じた)ものはほぼ初めてである。恐らく今作のテーマが「食育」であること、後述する死亡時の演出などから配慮されたのだろう。
  • キノコの怪人でありチョコ漬けの最期だったため、放送終了後にネット上ではこのチョコ菓子になぞえられており、直前にヴァレンが放った技がどう見ても巨大なチョコの球であったため、これとセットでネタにされた。なお、これに関しては公式サイトでも『チョコまみれのキノコ…どこかで見たことがある…?(ちょっとおいしそうですね)』と言及されている
  • 今週の怪人枠ながらもネームドキャラである絆斗の師匠を殺害し、2号ライダーの戦う動機になる大きな役割を果たした。
  • 尚、オタケがヒトプレスにしようとした女性の相手(ボーイフレンド?)が、ほぼ目の前でオタケの〈ガヴ〉が見られる状況だったにもかかわらず、ショウマを一方的に非難していた姿に違和感を覚えた視聴者の中から「実はオタケとこの男はグルじゃないのか?」 と疑われている模様。
    • とはいえ、一歩間違えたら女性に怪我を負わせかねない形で割り込んできて彼女を突き飛ばしたショウマにも一応の責任がある上、観客目線ではいきなり芸を邪魔して襲ってきたと思うため追及されるのも無理はない。また、オタケは小道具を使った芸も披露していたため、周囲から「ガヴとベロが手品の小道具に見えていたのでは?」というなどのフォローも存在する。
    • そもそもグラニュートが世間一般に認知されていない怪人であるため、たとえガヴが見えていたとしてもその存在を把握している人物でもない限りその身体的特徴からグラニュートであることをすぐに見抜くのが至難の業であることも今回の混乱に影響を及ぼしていると思われる。


関連タグ編集

仮面ライダーガヴ グラニュート

キノコ ナメコ


キノコモルグ:キノコモチーフのライダー怪人で、こちらは子供を喜ばせるふりをした作戦を展開した。

ポイゾナスマッシュルームマルガム前作に登場したキノコモチーフ且つライダーキックを防いだライダー怪人繋がり。

トードスツールオルフェノク:同じキノコモチーフ且つ大道芸人のライダー怪人繋がり。

ダイキノコワルド:なめこでヒーローを滑らせて妨害した戦隊怪人。

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