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「俺のお菓子、美味かったかぁ?」


CV赤澤遼太郎

人間態の演者:兼任

スーツアクター川島翔太郎


データ編集

  • 身長:203.2cm〜
  • 体重:122.7kg〜
  • 特色/力:刺突攻撃/防御力/巨大化/物質格納

概要編集

仮面ライダーガヴ第9話第10話に登場。

ストマック社に雇われ、グラニュート界から人間界に現れたグラニュートの一体。

人間界では、洋菓子店ガトー・コキーユ』の男性店主の人間態で潜伏・暗躍している。


背中に無数のと口を生やし、渦巻き状の巨大な黒いを背負ったヤドカリのような姿をしており、を思わせる触角を生やす橙色の黒ずんだボディを持つ。両手は甲殻類を思わせるギザギザのハサミとなっており、不揃いの歯がびっしり生えている。

下半身はボンと同じゴツゴツした造形のもの。

ヤード


前腕から繰り出すハサミによる刺突攻撃を得意とし、背部の殻は仮面ライダーヴァレン銃撃を弾くほどの硬度を持つ。また巨大化してモチーフとなったヤドカリの様な姿の四足歩行形態になることで、堅固な背部内に建造物などあらゆるモノを収納することが可能という運び屋としても優秀な能力を持つ。

ヤード(要塞形態)


ストマック社に対して質の良いヒトプレスを多く納品しており、人間として活動する際も闇菓子の原材料となる幸福の感情の質を落とさないよう表向きの仕事である菓子職人としても真面目に働くなどバイトとしての評価も高い。一方でより高い品質を求めて感受性が豊かかつ、感情表現が素直な子供をターゲットにする様子は正に外道。


トンネル内で子供が立て続けに行方不明になっている事件の犯人であり、マーキング代わりでもある店の菓子を食べて幸せな気分になった頃合いを見計らい、手早くヒトプレスに変えて回っていた模様。それでいて足がつきそうになったら自身の能力で店ごと各地を転々とするなど危機管理能力も高い。


活躍編集

狩り場であるトンネル内で子供達をヒトプレスに変えて誘拐しており、そこでマドレーヌを食べていた少年を背後から狙うも調査をしていた絆斗の銃撃で阻止されてしまい、そのまま彼の変身したヴァレンとの戦闘を開始。


「お前、赤ガヴの仲間か!狩場を嗅ぎつけられるとはなあ!」

ヴァレン「おい! ここに通る人間を襲ってたのか!?」

「俺の仕事はそんな雑じゃねぇ。大事なのは質だ!お前には用は無い!」


自身の殻とハサミで叩きのめそうとするも、狭いトンネル内では長所を満足に活かせず、臆さずに立ち向かってくるヴァレンの猛攻に不利を悟り、放った銃弾を殻で防御し相手が怯んだ隙に撤退した。


絆人は標的にされた少年が逃げる際に落としていったマドレーヌの包装と、ヤードが口にした記事冒頭の発言から「ヤードが『ガトー・コキーユ』の店主に化けているのではないか?」と推理し店に向かうも、一足違いで店は跡形もなく消え去り更地になっていた

しかし、店の前の歩道には何かを引きずったような跡が残っており……。


逃亡後は、公園でマドレーヌを食べていた高瀬きらりを発見し、彼女をヒトプレスに変えようと企み背後から忍び寄る。


続く第10話で絆人がショウマと共に調査を再開する中、きらりを捕えた後は各地を転々とし、より効率よく子どもが集められる幼稚園に拠点を変えて大量のヒトプレスを獲得することに成功。上機嫌に上司であるシータとジープに報告を終えて合流しようとしたが、地道な調査で居場所を突き止めた絆人と人間態の状態で対峙。


絆人「子供ばっか集めやがって……大の大人を襲えねぇ様な腰抜けに負ける気しねえな!」


「バカめ!俺が子供を狙うのは質が良いからだ。純粋な子供の幸せの方が高級なスパイスになるんだよ。見ろ、この笑顔!俺の菓子で幸せにしてやったんだ……感謝して欲しいねぇ!!!」


絆人「何が幸せだ……外道野郎!!」


彼の「子どもしか襲えない臆病者」という皮肉に擬態を解除し、幼い子を狙うメリットを得意気に語るも極めて身勝手かつ悪質な動機に怒りを覚えていた絆人から上記の台詞を吐き捨てられると、彼の変身するヴァレン及び二手に別れていたショウマが合流・変身した仮面ライダーガヴとの戦闘に突入する。


その防御力で最初は防いでいたがゴチスピーダーに乗り射出されたグルキャンゴチゾウの重量攻撃を喰らい、流れでチェンジしたガヴのグルキャンフォームの防御力とパワーに劣性を強いられる。故にヒトプレスの納品が間に合わないと危機感を覚えたことで殻であった幼稚園を変化させ背負い、巨大化形態へ移行。


「はっはっはっは!さらばだっ!!」


高笑いと共にその場から逃げようとするも、重量に振り回されながらヴァレンが撃ったブルキャンガトリングの銃撃で殻と脚の一部が破損し、逃走に失敗。


そのまま追い菓子バクキャンアシストの砲撃も加わり、殻に納めていたヒトプレスがどんどん外に散らばったことで完全に動揺してしまい、それをチョコのフィールドで足止めしつつヴァレンがスケートの要領で滑りながら素早く回収するというコンビプレイに翻弄されてしまう。


「おのれチョコまかと!俺が苦労して集めた高級品を盗もうとは……許せんっ!」


そう怒りを露にしたところ、再びガヴの放ったキャンディの銃弾が命中したことで完全に逆上。捕まえてハサミで両断しようとするも、その硬さと火力を前に歯が立たず逆に砕かれ、遂に捕まえた子供達も全て回収される。

そして必殺技の準備を始めたガヴは「合わせ技」として重装備と全身からエネルギーを溜め……。


「なんじゃそれは!」


止めに放たれた「バクキャンブラスト」とブルキャンガトリングによる大火力の一斉放射を全身に浴び、殻も何もかも丸ごと粉々に破壊されて敗北。最期通告を聞くことなく爆散する末路を辿った。


余談編集

  • 名前の由来は恐らく「ヤドカリ」の「ヤド=宿」から。ヤドカリをモチーフにしたライダー怪人は『仮面ライダークウガ』に登場するメ・ギャリド・ギ以来24年ぶりとなる。
    • 尚、ケーキ屋の店名「ガトー・コキーユ」のガトー(gâteau)はフランス語でケーキや焼き菓子、コキーユ(coquille)は貝殻を指す。
  • 尚、ヤードの所業を見た一部の視聴者から天道言葉を悉く踏みにじる=天道の地雷を践みまくったヤツ」と酷評されている。
    • これは天道語録「男がやってはいけない事が二つある。女の子を泣かせる事と食べ物を粗末にする事だ」「子供は宝物。この世で最も罪深いのは、その宝物を傷つける者だ」の2項目に真っ向から喧嘩を売った所業の解釈といえる。
      • 更にヤードの表面上の言動はかの初老のパン屋そのものの善行でもあるため、余計に彼の逆鱗を逆撫でている。

  • ヤードのスーツアクターを担当する川島氏はこれまでアクションクルーとして数々の仮面ライダー作品・スーパー戦隊作品に出演していたが、今回は初のスーツアクターとしての出演となった。
    • スーツの下半身はグラニュート・ボンの流用と思われる。彼もヤードと同じような手段と職業でヒトプレスを集め回っていた。

関連タグ編集

仮面ライダーガヴ グラニュート

ヤドカリ


メ・ギャリド・ギ:同モチーフのライダー怪人。


グラニュート・ボン:同様の食に関わる職業かつ、移動型拠点でヒトプレスを集めていた同胞。


マッシュ・バーンデッド:(舞台版限定だが)中の人繋がり。最終決戦後、お菓子を作って人を楽しませる事を生業にするようになったが、こちらは純粋に他者の笑顔を見たいが故のものである。

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