「もっと収穫しろってか……ふんっ、上等だ! 俺の腕を見せてやるよ!!」(第17話)
データ![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
身長:199.6cm
体重:73.7kg
特色/力:飛行能力/羽根/旋風
概要![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
ストマック社に雇われ、グラニュート界から人間界に現れたグラニュートの一体。
人間界では、つばの広いハットと赤いスカーフを身につけた白服の女性の人間態で潜伏・暗躍している。ボン同様本来の人格は男性だが、擬態を解いた直後も相手をおちょくるためにわざとオネエ口調で話していた。
長く伸びた黄色い嘴が映えるオレンジ色の猛禽類のような見た目をしており、顔部分は尖った耳やグラニュート共通の接合された口が存在し、一見すると黄色い顎鬚を生やした悪魔にもムササビにも見える。尚、飲食は嘴の方を使う。ハエの意匠は両手の甲でハエの羽根が鳥の翼の一部になっている。
下半身はウィップル等と同じ細めな造形のもの。
その見た目に違わず飛行能力を有しており、エネルギーを込めた羽を飛ばして攻撃する力を持つ。更に羽ばたくことによって風を自在に操り、旋風や物が落ちる気配がなく飛びつづけると言う不可思議な風を起こす事も可能。
ヒトプレス収集の手段は、スカーフを自身の風でわざと飛ばし、気付いた人間を人気のない場所まで誘い込んだのちそれを拾った人物に感謝の言葉をかけ、善行の達成感で満ち足りている瞬間を襲うというもの。
人間の善性に付け込んだ悪辣な手段であり、一度につき1人と回を重ねる必要はあるがほぼ確実にヒトプレスを入手することが可能。ただし手口の都合上、標的が周囲でも評判の「良い人」ばかりになったことが裏目に出て、普段家出や無断欠勤をする筈がない人物が急に消息を絶ったことが却って怪しまれる事態になった。ヒトプレスの質も量もそれなりに良好だったのだが、既にどちらの面でも優秀なラーゲ9が活動していた事もあり報酬の闇菓子はたった1個しか貰えず、ラーゲ9本人からも「ちまちまちまちまご苦労さん」と小馬鹿にされていた。
また、彼が助太刀に入った際に調子づいてすぐに逃走せず「少し羽を休める」と小休止するなど呑気なところがある。また、羽ばたく時には「バッサバッサ」と呟くのが口癖。
他のバイトグラニュート同様、闇菓子の虜になっており「あんなうまいもんこの世にまたとないぞ!」と絶賛し、その味についても熱弁している。
活躍![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
ある日、ヒトプレスを回収しにやってきたランゴのエージェントに罠に嵌めてここまで集めた御手洗タケシを含む心根の優しい人々のヒトプレスを納品するが、貰えた報酬の闇菓子はたった一つだけ。
上記の不満を漏らすも聞き入れて貰えない様子でエージェントに突っぱねられてしまい、仕方なくその場を飛び去り、その先のビルの屋上で頬張った後で狩りを再開した。
「さぁて、そろそろ狩り場で仕入れるか……」
手始めに自身が攫った人物の捜索を行っていた幸果に罠を仕掛けるが、聞き込みにより優しい人々ばかり狙う共通点に気づき危機感を覚えたショウマが割り込んできたため捕獲を断念、スカーフを拾ったお礼だけ言って即座に撤退するも、その先で今度は人間態のラーゲ9と遭遇。
同じグラニュートである事に気付かず、罠を仕掛けてヒトプレスにしようとするが逆に舌ごと振り払われ地面に転がされてしまう。ただならぬ気配に警戒を強めるも、「一応アンタの味方だからさ」と彼がニエルブから遣わされた用心棒であることを知り、共同戦線を敷く事にした。
その後、偵察に向かわせたザクザクチップスゴチゾウの案内で追跡してきたショウマと辛木田絆斗の前に出現。自らミミックキーを引き抜き正体を明かす。
「私を探してるの?私の正体、知りたいんでしょ……フフフフ!タターン!」
ショウマ「人の親切に漬け込んで攫うなんて…!」
「フフフフ……チョロくて助かったわ〜!オ〜ホッホッ!」
彼らが変身したガヴとヴァレンと交戦し、空中から攻撃を仕掛けて優位に立とうとするも、ブラウクリスマックスを使ったテコの原理でヴァレンに飛びかかられて地面に落とされ丸太で飛行能力を封じられてしまい、そのまま必殺技を食らいそうになるが、ふらりと遮るように現れたラーゲ9が変身した仮面ライダーヴラムが乱入。
「ハハハッハ!解ったか!?こいつは、俺を守りに来たんだ!」
圧倒的な戦闘力を持つヴラムのおかげで命拾いし、高みの見物を始める。
無事に逃げた後はいつものように獲物を誘き寄せようとしたが、絆斗とショウマが人間態のイラスト(なお、イラスト自体はそこまで画力のあるものではなかったが特徴的な人間態の容姿が災いして判別は容易かった)をSNS上に投稿し警戒を促したことで、それまでの手口が使えなくなってしまう。
焦りと苛立ち、そして闇菓子への中毒性も相まって冷静さを失っていき、その様子を冷めた目で見ていたラーゲ9の言葉に反応、闇菓子の魅力を狂ったように語ると、辛抱出来ずに擬態を捨てた別の策への切り替えを決断。
とはいえこの時既にバイトながら闇菓子の味を知らないラーゲ9への不審すら至らないところまで自暴自棄になり、ミミックキーを交換する手間すら惜しいと彼がとった方法は、「質より量で稼ぐ」べく市街地で突風を巻き起こして多数の人間を自分の元まで飛ばしそのままヒトプレスに変える、という暴挙であった。
「この方法なら、質は落ちるが数は稼げる!もっともっと集めてやる〜!」
数こそ揃ったものの、意図と能力に気づいたショウマたちがわざと突風に身を任せたことで、彼らをも引き寄せてしまう。
助太刀に現れたラーゲ9/ヴラムに任せて自身は納品するべく飛び去ろうとするが、ふわマロフォームやザクザクチップスフォームを使い分けるガヴの妨害を受けて失敗。それでもどうにかして振り切るが、ケーキングフォームのホイップ弾を受けたことで羽が開かなくなってしまい、地面へと叩き落とされてしまう。
「ハハハハハ……!闇菓子は最高だぁ!もっと、人間を集めないと……!」
最後通告を受けるも既に会話自体成立しておらず、ガヴに無謀な突貫を仕掛けた末に呆気なく真正面から「ケーキングブレイキング」を食らい、「闇菓子〜〜〜っ!」と最期まで闇菓子が食べられなくなることへの未練を叫びながら爆散した。
なお、突風で拉致された人々はヒトプレス状態でガヴに救助されたが、タケシ含む人々は既に工場に納品された後だった…。
余談![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
チョールを演じた前野氏は『memory of heroez』の伊達明/仮面ライダーバース・プロトタイプ役以来の仮面ライダーシリーズへの出演となるほか、TVシリーズへの出演は『仮面ライダーOOO』のカマキリヤミー役以来、14年ぶりの出演となる。
また、ニチアサ全体では、『デリシャスパーティ♡プリキュア』のローズマリー以来の2年ぶりで、特撮全体では『ウルトラマンレグロス』のファルード以来の1年ぶりの出演となった。
名前の由来は恐らく鳥類を捩ったものと思われ、デザインを担当したK-SuKe氏曰く、鳥類全般がモチーフとの事で定まった鳥がモチーフでは無い模様※。
撃墜される場面でショウマが完全遠距離のチョコダンガンよりガヴホイッピアを選んだ点について「チョコダンじゃ駄目なの?」と一部視聴者から疑問が投げかけられているが、(理論上計算すると)生クリームには油分が含まれておりそれで羽の質を落として羽ばたきを妨害できるのと、それに加えてチョコより質量がある為に墜落させやすいと考えれば合理的である(一応チョコにも油分はあるが質量も含めクリームには劣る)。
関連タグ![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
グラニュート・ボン:同じく人間の女性に擬態していたグラニュートで、こちらも声優が怪人態を演じている。