(人間態)「そうか。最近バイト仲間が消えているとは聞いていたが……」
(怪人態)「お前の仕業ってわけか!」
データ
身長:231.3cm
体重:118.7kg
特色/力:棘/打撃力/適応力
概要
ストマック社に雇われ、グラニュート界から人間界に現れたグラニュートの一体。
人間界では、キッチンカーで移動弁当屋を営むオレンジ色の制服を着た華奢な体躯の女性の人間態で潜伏・暗躍している。
ハリセンボンや機雷(若しくは鉄球/モーニングスター)の様な姿をしており、人間の頭蓋骨を上半身に被ったような紺と黒の刺々しい身体と口で鉄球を咥えているような見た目の両腕を持つ。頭部はピンク色の不気味な色合いとなっている。
全身から生えている鋭い棘は射出されることで起爆する性質を有し、新たな棘が瞬間的に生え変わる。また、前腕部は強力な外敵からの攻撃に反応して、より硬く大きく変化することで適応していくため単純な近接戦闘においても手強い。
幸福な人間を見つけて狙うのではなく、家畜に餌を与えて肥えさせる要領で普段は人間に美味しい弁当を食べさせて幸せになったところをヒトプレスにしていたと思われ、時には罠を張り、それに掛かって幸せの絶頂に陥った所を捕えるなどかなりの知能犯。闇菓子の味に直結する良質の幸せのスパイス集めが上手く、報酬として一度に五つの闇菓子を提供されているなど、ストマック社からの信頼も厚い。
上記の通り大人しい口調の女性に擬態していたが、本来の姿に戻った時の低い声質が明らかに男だったこと、東映公式ホームページで彼と紹介されていた事から本来の人格は男性らしい。
活躍
ジープとシータに集めた一ヶ月分のヒトプレスを納品、闇菓子を受領した後、普段通り弁当屋のふりをしながらターゲットを見繕っていたが、自身を拾ってくれた町工場の立て直しのため、なりふり構わず大金を欲していた筋元弥彦に目を付ける。
わざとキッチンカーを手薄にし、偽札を忍び込ませて大金があるように見せかけ、筋元が手提げ金庫から金を盗むよう仕向けると、札束を抱えて幸福に満ち溢れた彼を襲いヒトプレスに変えてしまう。
一仕事を終えると次のターゲットを探すため車で移動するが、筋元の動向を監視していたポッピングミゴチゾウの報告を受け駆け付けたショウマに行く手を阻まれ、口封じのため彼もヒトプレスにしようと襲い掛かる。
「あぁ、こいつと一緒にいた人間か。面倒だな。質は落ちるが、道連れにしてやるか!」
ガヴに変身したショウマを前に擬態を解いて本来の姿を現すと戦闘を開始。自身の能力で新たに生成された両腕の硬い棘を用いて戦闘を有利に進める。
ガヴが変身したザクザクチップスの特性を利用した衝撃とは異なる斬撃によってダメージを受けてしまい、ならばと棘をミサイルのように飛ばしての爆撃をお見舞いするもパンチングミアシストを発現したガヴのしなやかな動きから繰り出すパンチの応酬に圧倒される。
負けじと更に両腕を強化して赤く染めた棘の拳を叩き込もうとするが押し負けてしまい、今度は強化するよりも先にソーダの気泡を模したエネルギーを周囲に展開されたことで身動きが取れなくなってしまう。
「闇菓子をやめられるわけねぇだろっ!」
そして、必殺技の準備を進めるガヴの最後通告を案の定跳ねのけるが気泡から拳へと変化したエネルギーの乱打を四方八方から食らい、上空から振り下ろされる「パンチングミパンチ」を自身の拳にぶつけて相殺しようとするも、遅れて送り込まれたパンチのエネルギーを防ぐことは出来ず内部から爆散・敗北した。
余談
- 人間態を演じた小鳥遊女史は『仮面ライダーリバイス』にも出演しており、約3年ぶりの出演となる。
- 本来の姿である怪人態の声を担当した石住氏は特撮初出演。ニチアサは『ドキドキ!プリキュア』の坂東宗吉(奇しくも飲食業繋がりでもある)以来10年ぶりの出演となる。
- スーツアクターの鍜治氏は前話のグラニュート・ウィップルに続き連続での登板となる。
- 彼が経営していたキッチンカーは調理から販売まで1人でこなすワンオペ営業であり、獲物に足る幸せな人間を生み出すと言う目的ありきとはいえ弁当屋としても真面目に営業していた様である。彼の弁当を味わったショウマからも、弁当屋としての姿が人を害する為の物であった事を惜しまれていた。
- 下半身のスーツはヤードに流用された。
関連タグ
プローンファンガイア、カニアマゾン、クックロイミュード:同じく飲食業を隠れ蓑に悪事を働いたライダー怪人達。前者2名は水棲系の生物がモチーフという共通点も併せ持つ