演:川﨑帆々花
概要
『仮面ライダーガヴ』の登場キャラクター。
ストマック家の次女で双子の弟ジープと共にストマック社の仕入れ担当を務めている。
容姿
袖に白いフリルをあしらった黒い正装に身を包んでおり、怪人態も犬や狼を思わせる獣のような白い頭部を持つ。
擬態時のジープとの差異は長髪の右サイドが白で男装をしていること。ちなみに、長さもジープより若干短い。
ストマック家が共通で持つ杖は、右腰にぶら下げている。
人物
基本的にぶっきらぼうで大雑把な口調など言動も男性寄りであり、女性のような柔らかい口調のジープとは姉弟で男女の特徴を逆転させているのが特徴。一人称も「俺」。
ジープと併せて、闇菓子に不可欠なヒトプレスの仕入れ担当と言うことや兄弟の中では未子と言うこともあり、業務に対して上司でもある兄姉からはパワハラまがいの扱いを受ける場面も少なく無くないが、社員としても家族としても彼らに対しては頭が上がらず中間管理職的な気苦労も少なく無い模様。
ジープ共々自分達がストマック家内で一番立場が低いことも自覚しており、自分達は出来損ないではないという一種の自己肯定感を得るために稼業に従事している節がある。
反面、自分の力で事態を解決しようと言う意識はジープと揃って薄く、仕入れについてはバイトに一認してフォローもせずに下請けのみ行なったり、ショウマの始末についてもニエルブに助力を得るも対抗策が無くなってからは早々に諦めている。バイトの仕入れ品質向上についてもあくまで良質なスパイスを集めるのが得意なバイトを選別するのみで、そこから助力したりする事は最後までなかった。事実、このような体制についてモチベーションが低下したり不満を抱いていたバイトも少なくなかったようで、仮面ライダーが認識される以前から「やつら(バイト)が飛ぶなんてあるあるだしな」とシータが語るなどバイトの運営能力はあまり高くなかった模様。
劇中ではショウマを見下すシーンこそ多いが、本質的には彼女達も上の兄達に怯えながら日々を暮らしているあまり良い環境で生活している訳ではない様で、度重なる失態を犯したことで、ランゴからは政略結婚を強制されることになる。
動向
バイトの失踪を「よくある話」と軽く流していたが、不審に思ったジープの反応からエージェントに調査させていたところ、初めてガヴの存在を確認した。
なお、赤ガヴ(=ショウマ)の存在はまだ自分たちだけの楽しみにしたいという理由からジープに口裏を合わせて他の兄たちには隠すことに(一応ニエルブには感付かれている様だが……?)。
ジープと共にエージェントを使ってショウマの抹殺を企てたものの、ふわマロフォームの猛攻でエージェントが撃破されたため、一先ず撤退した。
その後、仕入れ担当としての自覚が欠けているのではないかとランゴからジープ共々「任されたなら責任を持て。自分で考えて動け。出来ないなら家族だろうと切り捨てる」と叱責された上に脅されたため、遊ばずに大人しく素直に仕事を遂行することにしたが、その矢先に人間界にある拠点の一つが壊滅したことを知り愕然。
ショウマに苛立ちを募らせるが、このままでは彼の生存を黙っていた自分たちにも責任が及ぶと危機感を覚え、グラニュートの改造技術に詳しいニエルブに相談を持ち掛けるも却下された。
それからは損失を穴埋めするべく素直に仕事をするもグロッタが乱入。
仕入れの状況が著しくない理由を詰め寄られるも、バイトのグラニュートに責任を押し付けたが、その彼女が二人目の仮面ライダーと戦闘したことで仕入れが減っていた原因を会議で突きつけられてしまい、更にジープ共々「赤ガヴ」に関する失言をしてしまったことから侮蔑の視線を向けるランゴから二人揃ってクビを宣告された。
今まで遊んでいたツケが回った結果だが、当の本人達は赤っ恥を晒した元凶であるこの場にいないショウマに憎悪を抱き始めていた。
続く第9話ではジープと共に汚名返上をするべくランゴに直談判し、十日の猶予を与えられたことで質の良いヒトプレスのケース増加と赤ガヴの始末を実行することに。
バイトのグラニュートに捕獲を任せ、自身らはエージェントを利用してショウマを誘き寄せるとニエルブが製作した光学兵器を使って彼の変身するガヴの装甲を焼いて溶かそうとするが、レーザーすらも弾くグルキャンフォームへの変身を許してしまったことで形勢が逆転し、エージェントの撃破に顔を歪ませながらも撤退する羽目となった。
逃げ帰る結果となった第10話では苛立ちを露にしており、このままではかつてのショウマと同様に切り捨てられることに焦りを覚えており、五ケース分の良質なヒトプレスが確保出来たことを今回のバイトであるグラニュート・ヤードから伝えられたが、そのヤードが撃破されてしまったため失敗に終わってしまった。
第11話では改めてランゴから有無を言わさず解雇を宣言され、政略結婚=家族ではなく都合の良い道具扱いに愕然とし、反論することなくジープの手を握ることしか出来なかった。
会社としての立場も失い、家族からも事実上切り捨てられた事実は、出来損ないの癖に誰よりも幸せそうに生きるショウマへの怨みを募らせるのに充分で……。
余談
名前の由来は日本語で「舌」 (した) を意味すると思われる(彼女の兄弟たちが全員舌の外国名から取られていることから、ギリシャ文字のθから因んでいるとは考えにくくい)。
演者の川﨑女史は『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン10話にて女子高生役でゲスト出演経験がある。
ジープ共々敵ながら境遇や動向を心配する視聴者は多く、8話放送終了後には「双子ちゃんクビ」がトレンド入りするほどであった。
また、近年の仮面ライダーシリーズの展開を踏まえると恒例と化した玩具版でLEDが使われるダークライダーの新型のベルトが出る時期が近づいているため、視聴者からは「双子のどちらかが始末されそう」「失態を重ねすぎた挙げ句そういった新しいベルトの開発の実験台にされて切り捨てられるのではないか」といった声も上がっている。
さらに11話でランゴに富裕層に嫁ぐよう宣告された際には双子の反応から「処刑されるよりはマシかも知れないが、嫁がされて離れ離れにされるのはある意味死よりも酷い罰なのでは?」という反応も見られた。
関連タグ
ランゴ・ストマック(長男・ストマック社社長)
グロッタ・ストマック(長女・ストマック社菓子製造統括者)
ニエルブ・ストマック(次男・ストマック社技術開発担当)
ジープ・ストマック:(三男・ストマック社仕入れ統括。シータとは双子)