「ここで殺られて、悲しみで返す訳にはいかない…!これからもっと、笑顔で…お返ししていくんだーっ!!!」
ジープ「…っ!何……!?」
「キミは…そうか、ケーキの力だ!!」
『ケーキ!』
『EATケーキ!EATケーキ!』
『ガヴ……ガヴ……』
『ケーキング!アメイジング!』
「力が、湧いてくる…!」
概要
ガヴにケーキングゴチゾウをセットすることで変身する仮面ライダーガヴの強化形態。
第14話より登場。
外見
頭部はホイップクリームのような王冠が形成され、複眼や全身各部の宝石はいちごを象った赤い雫型となっている。
元々銀と黒を基調とした素体のコンバディは、スポンジ生地のような白と金の「ブリリアコンバディ」に変化している。
スペック
身長 | 196.0cm |
---|---|
体重 | 91.2kg |
パンチ力 | 1.3t |
キック力 | 6.4t |
ジャンプ力 | 1.5m(一跳び) |
走力 | 9.0秒(100m) |
ケーキングゴチゾウによって生成された胸部「ケーキングブレスト」の生体組織が膨大なエネルギーを一気に消費することで凄まじいパワーを発揮。赤く変化した複眼「ケーキングアイ」はそれまでの6倍の視力を誇り、脚部の「ケーキングレッグ」は従来の2倍以上の破壊力を獲得。パワーだけでなく敏捷さも向上しており最小限の動きで相手の攻撃を回避する。
王冠のような頭頂部「ケーキングクラウン」は下記の兵隊「ホイップ兵」を統率する力も備え、まさに「キング」の名に恥じない能力を得た。
唯一腕部の「ケーキングアーム」は専用武器の運用に重点を置いているためパンチ力はグルキャンフォームなど一部のフォームに劣っている。
単純なスペック以外にも後述のガヴホイッピアで全距離攻撃に対応できる上、『ホイップ兵』召喚と言う奇しくも因縁のストマック家のエージェント生成と同様の能力も獲得して対多人数戦にも対応可能となっており、総じてこれまでのガヴとは比べ物にならない強さを誇る。
ただ、通常のガヴの形態と比べるとエネルギーの消費が激しく、ショウマも疲労が激しくなる。
このため連戦・長期戦には全く向いていないという欠点があり、良くも悪くも対強敵用のフォームと言える。
ホイップ兵
『ホイップパーティ!』
ケーキングフォーム専用武器「ガヴホイッピア」によって召喚される兵士。 初登場は第14話。 恐らくゴチゾウやエージェントと同じ眷属の一種だと思われ、ゴチゾウと異なり等身大の姿をしている。
- 外見
ホイップクリームのような頭部と「ホイップロン」という純白の前掛けを着用した兵士の姿をしている(前掛けと頭部以外はガヴの素体と共通)。
通常は穂先がホイップクリームのような形状の棍「ホイップロッド」を用いた棒術を得意とするが、ホイッピアにゴチゾウを装填することで様々な装備を使用することもできる。
耐久力はエージェントの銃撃を受けるだけで消滅する程度だが何度でも召喚可能。
ホイップ兵が倒された際に飛び散るクリームで視界を奪い、隙を作るという芸当も可能である。
同一に見えるがゴチゾウ同様それぞれ個体差があり、コミカルな様子を見ることも多い。
初登場の第14話でエージェントとの戦闘の最中、自分で振り回した槍で目を回してリバースしている個体がいた(それを心配し、水を持ってきて介抱していた個体もいた)。
第15話では、ガヴが必殺技でエージェントを倒す時に勝鬨を上げる個体もいた。
第18話では仮面ライダーヴラムに放つが、必殺技のライダーパンチに敗北した。
- デコレーション
ザクホイップ兵(左)/チョコホイップ兵(右)
ザクザクチップスゴチゾウでデコレーションしたホイップ兵と、チョコダンゴチゾウでデコレーションしたホイップ兵。
それぞれ腕部・肩部・脚部にアーマーが追加されている。更にザクホイップ兵はザクザクチップスラッシャー、チョコホイップ兵はチョコダンガンで武装しているため単純な攻撃力ならガヴに迫るが、どうやら一体ずつしか召喚できないようだ。
第16話では何故かザクホイップ兵がチョコホイップ兵を肩車しながら登場。そのまま斬撃からの組体操のサボテンに変えつつ銃撃というキテレツな連続攻撃で逃走を図るロジョーを足止めし、ガヴとヴァレンが必殺技を放つ際には巻き込まれないように物陰に避難していた。
- 各スペック
身長は共通で188.5cm
ホイップ兵 | ザクホイップ兵 | チョコホイップ兵 | |
---|---|---|---|
体重 | 43.3kg | 46.3kg | 43.3kg |
パンチ力 | 0.4t | 0.3t | 0.2t |
キック力 | 1.9t | 0.3t | 0.4t |
ジャンプ力 | 0.4m(ひと跳び) | 0.9m | 0.9m |
走力 | 12.3秒(100m) | 10.2秒 | 10.2秒 |
基本的にライダーとは比ぶべくもないが素のホイップ兵のキック力だけはガヴに匹敵し、ヴァレンを凌駕するレベルだったりする。
使用アイテム
ケーキングゴチゾウ
ゴチゾウの一種。ショウマが自作したケーキによって生まれた特殊なゴチゾウで、通常のゴチゾウと異なり使用しても本体が消滅しないという特性を持つ。
ガヴホイッピア
ケーキングフォームの専用武材。ホイッピアに搭載された特殊ホイップによって、ホイップ兵をはじめ様々な特殊能力を使用することができる。
必殺技
- ケーキングフィニッシュ
『ガヴ……ガヴ……』
『CHARGE ME CHARGE ME』
『ケーキング!フィニッシュ!!』
劇中では未使用。
- ケーキングブレイキング
『ホールケーキ!』
『ホイップチャージ!』
『ケーキングブレイキング!』
ガヴホイッピアの台座「ホールデコル」にケーキングゴチゾウを装填してホールケーキ状に完成させた状態で、特殊操作装置「ホイップッシュ」を3連続で押してチャージ状態にしてトリガーを引くことで発動する必殺技。
刺突と共に穂先から超・強力なエネルギービームを放出し、直撃した相手を消し飛ばしてしまう。第14話ではシータを、第15話ではジープの召喚したエージェント、第16話ではロジョー、第18話ではチョールを撃破した。
立体化
『ガヴGV2』弾で立体化。発売日は2025年1月発売予定。
ホイップ兵も同ラインナップに収録される。
2024年12月7日発売。同シリーズのガヴ ポッピングミフォームやヴァレンよりも可動ポイントが多い、シリーズ最多全身42ヶ所の関節構造となっている。
マントには軟質素材を採用しており、劇中の柔らかな質感を再現している。
余談
- ケーキモチーフのライダーはビルドのメリークリスマスフォーム以来。
- ホイップ兵のリバースなどのコミカルな描写は初登場回を担当した杉原監督がただの戦闘員や助っ人だと芸がないと個体事に少しお腹が出てる個体等で遊び心をいれている。
- 戦闘時に吹き出るホイップクリームは合成ではなく白い塗料やペンキで生クリームをリアルに再現したものを使っている。
- デザインについて第13話放送後の公式あとがきによると、初めは「動くとかっこいいのはよくあることだから」として、「派手で愉快」なデザインになるところだったらしい。幸い石森プロの田嶋秀樹氏が「皆さんほんとにそれでいいんですか?」と鋭く指摘し、スタッフが我に返ったおかげで事なきを得、現在の洗練されたフォルムに落ち着いた。
- 元々PLEXのデザインチームに「ケーキの王様だからといってケーキの顔にするのではなくホイップで装飾を作る威風堂々とした王の風格」というオーダーを出しており、初稿が上記のデザインだったことには納得いかず「お菓子をかっこ良く纏わせる」というデザインコンセプトのもと指摘とリテイクを重ねていた模様。(出典)
- 18話でチョールを撃墜する場面で完全遠距離のチョコダンガンよりガヴホイッピアを選んだ点について「チョコダンじゃ駄目なの?」と一部視聴者から疑問が投げかけられているが、(理論上計算すると)生クリームには油分が含まれておりそれで羽の質を落として羽ばたきを妨害できるのと、それに加えてチョコより質量がある為に墜落させやすいと考えれば合理的である(一応チョコにも油分はあるが質量も含めクリームには劣る)。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
ブシュエルフォーム:こちらもケーキの形態。
Xライダー:ホイップの刺突武器を使う先輩(ライドルホイップ)
スーパーガッチャード←ケーキングフォーム