概要
『仮面ライダーガヴ』作中における「ガヴ」とはグラニュート族の腹部に存在するもう一つの口器の名称であり、主人公であるショウマの腹部にも備わっている。
本記事ではショウマが仮面ライダーガヴへの変身に用いる変身ベルトとしての「ガヴ」について説明する。
ショウマのガヴは通常種のグラニュートと比べるといくつか相違点があり、
- 人間界のお菓子を食べると、該当するお菓子の味・食感、そしてショウマの感動を反映し、ゴチゾウと呼ばれる眷属を生成(お菓子以外では反応しない)
- 生成したゴチゾウを、このガヴ経由で咀嚼し舌鼓を打つ(物理的な意味で)ことで、該当するゴチゾウの特性を具現化し、変身やツール生成を行う(頭部の口ではゴチゾウ側が拒否する)
の2つの機能を発現する。
これらについては、人間界で初めてグミを実食するまでショウマ自身も認識していなかった。
実は、元々ガヴに眷属を生み出す力が備わっていなかったショウマにその力を持たせるために、父・ブーシュが大叔父・デンテに手術を頼み込み、その結果として現在の形状になった経緯があった事が第5話で明かされている。
ただし、それでも単独で眷属を生み出すことはできず、兄姉からは「出来損ない」「失敗作」と蔑まれており、施術者であるデンテも人間界のお菓子が鍵となることは完全に予想外であった模様。
ちなみに手術前の形状については、第6話にてニエルブがそれと思わしきデザインが描かれた資料を眺めている場面がある。
デリカッションやガヴドルは当然なく生物感がある外観だが、やはり他のグラニュートと比べるとどこか印象が異なる形状をしている。
外見・機能
メインカラーは赤と黒。
バックル部は立派なアゴと舌を備えた真っ赤な獅子舞や饕餮の顔のような機械的な外観が特徴。
バックルの右手側にはビルドドライバーを彷彿とさせる回転式ハンドル型咀嚼器官「ガヴドル」、左手側には押しボタン式の舌鼓「デリカッション」をそれぞれ備える。
喉奥部分が発光し、ここからゴチゾウが生み出される。
上顎を開けると舌が前方にせり出し、ここにゴチゾウをセット。
上顎を閉じてガヴドルを回して咀嚼、デリカッションを押すことで上顎が軽く開きゴチゾウが覚醒、力が解放され各種形態や装備の力の源となる。
上記の通りショウマの腹部に備わった生体器官であるため、普段はバックルにあたる部分のみがショウマの腹に貼り付いている状態であるが、変身を行う際はゴチゾウの特性をその身に反映するための注入器官「ウェイタム」がベルト帯のように出現し、完全な「変身ベルト」の形状に変わる。
身体の一部、それも見た目通り第二の口と言って差し支えないものであるため手入れは欠かせず、能力の維持には毎日の歯磨きが必要となる(実際OP、第12話で寝起きに頭部の口とともに歯磨きをしている)。
上記の通り初見ではグラニュートにとっては従来のガヴとは思えない形状であるため、ラーゲ9には当初グラニュートとは気付かれず自身のヴラスタムギア同様外付けのベルトと間違えられ奪われかけ、外れないため引っ掴んで床に叩きつけられた。
立体物
放送開始前日の2024年8月31日に「DX変身ベルトガヴ」として発売。ポッピングミゴチゾウが付属する。
おかしな宝箱ver.で買うと「クウガゴチゾウ」と「ライダーヒーローシリーズ 仮面ライダーガヴ ポッピングミフォーム(クリアパープルVer.)」が付属する。
早期予約(7月26日~8月30日)で限定カード「ライドケミートレカ 仮面ライダーガヴ(マーベラスレアVer.)」が貰える。
味蕾が元ネタか、舌部分でゴチゾウを認識する。この認識には金属認識が採用されており方式は現在では珍しく、バンダイの玩具では過去にデジモンシリーズのデジヴァイス、同じ特撮シリーズならウルトラマンメビウスのガイズメモリーディスプレイ等に使われていたが仮面ライダーシリーズでは初めてである。
余談
- 主役ライダーが使用する変身ベルトの名称が「○○ドライバー」ではないのはキバットベルト(『仮面ライダーキバ』)以来約16年振り。
- 名称に「ベルト」や「バックル」の単語も付かない物で見れば23年前のオルタリング(『仮面ライダーアギト』)まで遡る。
- またバックルを装着するタイプではなく変身者と同化しているタイプのベルトはゴーストドライバー(『仮面ライダーゴースト』)以来8年振り。それどころか赤ガヴは「常にベルトが現出した状態」という昭和ライダーにも近い特徴がある。
- 撮影では、特殊メイクでショウマ役の知念氏のお腹を象って作った肌を付けている。血管や産毛まで細かく反映されており、引きで撮った時にもしっかり血色があるものになっているという。
関連タグ
仮面ライダーガヴ ショウマ(仮面ライダーガヴ) ガヴ(仮面ライダー)
仮面ライダーガヴに登場する変身アイテム一覧
ガッチャードライバー → ガヴ(赤ガヴ)