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昭和ライダー

しょうわらいだー

1971年に制作された初代の『仮面ライダー』に連なる、昭和期に制作されたライダーシリーズの総称。
目次 [非表示]

栄光の昭和ライダー

守るぜ平和! 俺ら昭和!


概要編集

平成ライダーに対する、それ以前のライダーの便宜上の呼び名。


2000年に放送された『仮面ライダークウガ』は制作スタッフの関係もあってBLACKの作風を大きく受け継いだ作品と近年では言われるようになってきたものの、当時はこのBLACK自体が昭和ライダーのイメージから大きくかけ離れた作品であり賛否両論だったこと、またクウガが石ノ森氏が亡くなった後に作られた作品という部分もあってこちらも別物とみなす層もおり、結果的にファンの間では長らく仮面ライダーシリーズで両者を区別して扱うことが多かった。


更にそこから時間が経った2009年、『仮面ライダーディケイド』において制作会社の東映がそれまでファンの造語に過ぎなかった「平成仮面ライダーシリーズ」の公式ロゴを各媒体に露出。正式に『クウガ』を平成第1作と定め、『ディケイド』は平成ライダー10周年作品として様々な記念企画を展開した。

この「平成ライダー」に対して、1号からJまでの15人のライダーを昭和ライダーと呼ぶ。ただし、『仮面ライダーBLACK RX』の11月話以降は平成期に放映されている作品であり、厳密には「昭和」の作品ではないが、元々作風の違いによる分類なので、一般的にはこれらの作品も「昭和ライダー」に含める。(RXの放映開始時は昭和なので、平成以降の例に当てはめるのであれば昭和でも相違ない)


ネオライダーの3人は劇場公開年に他に活躍しているライダーがいない時期にシリーズを支えており、春映画やライダージェネレーションなどのゲーム作品でも歴代と同列に扱われ、(当時は主役やサブで細かく区分けする概念が無かった事もあるが)13号、14号、15号…としてカウントされている(この辺りはBLACKとRXを1つにまとめるか個別にカウントするかでややこしくなる)。

その後、下記の「仮面ライダー大戦」の上映時にクウガから始まる平成ライダーが15人という事で、それにクウガ以前までのライダーを合計すれば15人になり同じ数で対決できるという発想によって公式に「昭和ライダー」として(やや強引に)カテゴライズされ始めた。

仮面ライダー図鑑の年表でもセンターでアイコンが表示されるその年の代表ライダーとして扱われており、(肝心の映画での扱いはともかくとして)以降の平成ライダー時代にTVシリーズが放映されていた他の劇場版やネット配信の作品などよりは1枚上のポジションに位置する。


ネオライダーの上映時期が完全に平成である事も含め、現在では昭和ライダー扱いする事に違和感のあるファンも少なくない。

元を正すと、下記の4時代による制作時期の開きや平山P、吉川P体制による製作陣や作風の違い、石ノ森氏が関わっていないことや時代による違いをクウガが放送していた当時のファンが以前の作品との区別のため大雑把に昭和で一括りにした事により起きた弊害とも言える。


2014年3月には、昭和ライダーと平成ライダーが対決する映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』が公開された。


一覧編集

昭和1期編集

1971年〜1975年に放送された一連のTVシリーズ及び1976年の正月に放送されたTVSP「全員集合!7人の仮面ライダー!!」までの時代区分


総合してシリアスな作風の作品が多い。初期(初代、V3)は主に子供を対象とした部分があったが、Xの頃からはロボットアニメの流行など、時代の変化に対応してか大人に向けた部分もある程度増え始めてきた。

ストーリー形式は1話完結であったり、連続ドラマであったりと作品によって変わる。後期の作品の方が連続ドラマの内容が多い。


昭和2期編集

1979年〜1981年に放映されたTVシリーズ及び1982年から雑誌展開やショーなどが行われた「仮面ライダーZX」の一連の企画から1984年のTVSP「10号誕生!」までの時代区分


作風はよりアクション性が増した部分や、ストーリーは基本シリアスだがコメディチックな演出が増えているなどエンタメ的な要素がかなり強い傾向にある。

昭和1期と比べて、1話完結の話が多い。主人公は憧れの年長者であった1期に比べより身近なお兄ちゃん的なタイプが増え、近年で言えば平成二期前半(W〜ウィザード)の路線に近い作風である。

ここまでの8作品10人ライダーが初代からほぼ同じ製作陣で製作されており、世界観も明確に繋がっている為、全ての作品でプロデューサーを担当した平山亨になぞらえ「平山ライダー」や、殺陣を担当した大野剣友会になぞられ「剣友会ライダー」とファンから呼ばれる向きもある。



昭和3期編集

所謂「平山ライダー」から大半のスタッフが刷新され、宇宙刑事シリーズのスタッフが新規に参加して製作されたシリーズ。世界観も(RXの終盤までは)前作との接続を切っていた。石ノ森氏が考案していた初期の路線に原点回帰しており、より氏の意向が重視されている作品群とも言われる。

ただし2作目のRXではそういったテイストから一転、当時吉川Pが手掛けていたメタルヒーロー的な作品へと舵を切った。

またこの時期になると制作側にも髙寺成紀氏など後の平成一期に関わるスタッフが参加しており、作風がかなり近い作品もある。

なお3期というのは製作陣や時代区分から見た場合の便宜上の数字で、単にBLACK2作として扱われる場合が多い。3期はDVDなどの公式商品でも使われているのだが、これはBLACK世代の自分たちは独立した1作目であるという自負心から通し番号を避ける傾向があるため。

年代作品名登場ライダー
1987〜1988仮面ライダーBLACKBLACK、(シャドームーン)
1988〜1989仮面ライダーBLACKRXBLACK RX

ネオライダー編集


昭和3期とある程度製作陣が共通している為BLACKとネオライダーを一纏めにする向きもある。BLACKからJまでの全ての作品でプロデューサーを担当した吉川進になぞらえ「吉川ライダー」、あるいはやはり全ての作品で主役ヒーローのスーツアクターを担当した岡本次郎になぞらえ「次郎ライダー」と呼ぶ場合もある。


平成の昭和ライダー/令和の昭和ライダー


他媒体展開編集


設定の特徴編集

平成以降の作品群は石ノ森氏と関わりがありその考えを重視したスタッフ、関わりはないがシリーズを見てライダーらしさを追求したスタッフなど実質的な翻案であるのに対し、原作者・石ノ森章太郎が直接、設定の根幹に関与しているため平成とは明確に異なる設定もある。


  • 石ノ森氏の考えにより、昭和ライダーは元々人間であるが、何らかの形で改造人間になるという設定が守られている。平成の作品のように怪人や宇宙人といった異種族がライダーに変身することはない。

この設定が昭和ライダーでは一貫して守られている。また、その他にも作品によって多少の例外はあるが、昭和のシリーズに共通する特徴が以下の通り存在する。


  • 仮面ライダーは改造人間であるゆえに変身し超人的な力を発揮できるが、一方でそれは普通の人間でなくなってしまった悲劇であることが多い。
    • 初期は特にこの悲劇性が濃厚で、本郷猛が子供の手を満足に握ることすらできない自身に苦悩する描写が見られた。一方、スカイライダー=筑波洋人類を守ることができるこの姿を誇りに思っているというニュアンスの発言をしている。
    • 改造の経緯は多種多様。「悪の組織に改造されたものの、洗脳前に脱走」というパターンがメジャーであるが(ZXは洗脳された後に正気に戻った)、スーパー1のように平和目的で改造された例もある。
    • 先輩ライダーによる改造という事例も存在する。1号・2号は「重傷を負った後輩の命を救うための緊急処置」として、風見志郎をV3に改造した。V3もXをパワーアップさせる手段として、体内にマーキュリー回路を組み込んでいる。
    • なお、彼らの悲劇は何も改造後に始まったわけではなく、ほとんどが肉親を失っているという人物が多い。
    • 自ら志願して改造された例としては、親友の復讐のためだったストロンガー、宇宙開発への貢献だったスーパー1、父の人体実験を手伝っていたつもりがいつの間にか生物兵器に改造されていた真が挙げられる。
    • 敵組織を倒す使命を与えられて改造された例としては、アマゾンやJが挙げられる。
  • 変身前は本名で呼び合い、先輩ライダーには敬語で接するが、変身後はライダー名で呼び合い、相手が先輩ライダーであってもタメ語となる。だが、V3は1号・2号を「本郷さん」「一文字さん」と呼んだことがあり、ストロンガーはXやアマゾンとの初対面時には敬語で接した。
  • 昭和ライダーシリーズは全て世界観を共有している。強大な敵の出現には今までのライダーが世界各国(※)から馳せ参じ、協力して立ち向かう。それを象徴してか、一旦の節目である『ストロンガー』の最終回予告では「仮面ライダー最終回」とナレーションが入った。
    • 特に第1期はシリーズを通したキーマンとして、おやっさんこと立花藤兵衛という後見人がいる。時にはライダーたちの特訓に協力したりと、まさにライダーの父親的存在であった。『スカイライダー』以降(一部の平成ライダー含む)にもこの立ち位置を受け継ぐ人物が登場していることからも、その重要性が窺い知れる。
    • また、時代を跨いだが昭和ライダーである『RX』においても、歴代ライダーが特訓ののちに駆けつけた。
    • ネオライダーはその枠から外れかけていたが、仮面ライダーワールドの描写を見るに一応は同一の世界にあるようである。

仮面ライダーたちの海外での戦歴(※)

判明しているもののみ記載。なお、1号を覗いたライダーたちの『RX』での戦歴は、『仮面ライダー OFFCIAL DATA FILE』にて判明したものである。

ライダー活動地域
1号ヨーロッパ(スイスなど)、アフリカ(旧2号編)→オーストラリア(V3)→ニューヨーク(X)→アメリカ(ストロンガー)→メキシコ(スカイライダー)→アリゾナ拠点にアメリカ大陸西部(RX)→東ヨーロッパA国(MEGAMAX)
2号南米(新1号編)→オーストラリア、アメリカ(V3)→パリ(X)→インド(ストロンガー)→アマゾンポリネシアアラスカ(スカイライダー)→チリアルゼンチン(RX)→東ヨーロッパA国(MEGAMAX)
V3モスクワ(X)→エジプト(ストロンガー)→ヨーロッパ(ジャッカーVSゴレンジャー)→ボルネオ、ギリシャ(スカイライダー)→ロシア拠点に東ヨーロッパ(RX)→地中海諸島G国(MEGAMAX)
ライダーマンタヒチ(X)→ギリシャ(ストロンガー)→ニューヨーク、南アフリカ(スカイライダー)→インド拠点に東南アジア(RX)→地中海諸島G国(MEGAMAX)
Xスペイン(ストロンガー)→エジプト(スカイライダー)→オーストラリア拠点に南太平洋(RX)→南アメリカC国(MEGAMAX)
アマゾンアマゾン(ストロンガー)→ペルー(スカイライダー)→アマゾン(RX)→南アメリカC国(MEGAMAX)
ストロンガー東南アジア(スカイライダー)→アフリカ大陸南部(RX)→中東北部A国(MEGAMAX)
スカイライダー西ヨーロッパ(RX)
スーパー1アメリカ大陸東部(RX)
ZXサハラ砂漠拠点にアフリカ大陸北部(RX)

  • ライダーが戦う相手は、同じく改造人間を戦力とする邪悪な組織。しかもそのほとんどの組織が、首領とだけ呼ばれる同一の個人によって作られた。その最終目的は全世界の征服である。
    • 首領の姿は一貫しておらず、一つ目の黒マント姿に始まり、岩石の巨人や空中に浮かぶ髑髏の姿で出て来たこともある。人間でないことは確かだが、この正体不明なことが視聴者の想像と恐怖をかきたてる。ただし、『BLACK』の創世王や『RX』のクライシス皇帝はそれらとまったく異なる勢力である。
    • 改造人間の素体になる人物は身体能力や知能の高い犯罪者や悪人が多いが、善人のケースも少なくない。またその多くは、その事実が周りに認知されることもないまま最終的に怪人として仮面ライダーたちに倒される形で葬り去られるが、元の姿に戻って生存するケースも多々ある。
    • 改造人間の中には人間に憑依する能力を持った怪人も多々存在する。しかし憑依された人間は怪人の人間態としてライダーに認知された挙句そのまま怪人として葬り去られたケースが多い。
    • 戦闘員はあくまで一般怪人の派生または幼体であることが多い平成とは異なり、特徴的な奇声を発する見るからに怪しい兵士であることが多く、特撮作品における戦闘員の始祖ともいうべき存在と言える。ゴルゴムには戦闘員がいなかったと思われがちだが、毎回のように登場しないだけできちんと存在する。この流れは『RX』まで続いた
  • 仮面ライダーが使用するエネルギーは風(1号、2号、V3、スカイライダー、スーパー1)、太陽(X、BLACK、RX)、電気(ストロンガー)といった自然界と大きく関連したものを基本的に採用している。これは石ノ森氏が描いたテーマとして「昆虫の化身であるライダー(=自然)が、強大な科学力を持つショッカー(=文明)を討ち滅ぼす」という、当時の社会にあった高度経済成長期で弊害となっていた環境破壊のアンチテーゼが作品の裏にあったため。なお古代文明のアイテムで変身するアマゾンや、自身の体内で核融合された水素エネルギーで変身するZXなど自然の力を必要としないタイプも一部例外としてある。

モチーフになったとされる生物

ライダーモチーフ備考
1号2号BLACKBLACKRX仮面ライダーZO仮面ライダーJバッタ昭和では最多
V3トンボバッタ説もある。
ライダーマン不明
X諸説あり企画書ではバッタということになっている。カタツムリカミキリムシをモチーフに検討デザインが描かれたことも。
アマゾンマダラオオトカゲ(架空種)実際はピラニアだったという説がある。企画段階では昆虫をモチーフにする予定だった模様。
ストロンガーカブトムシアメフトのプロテクターやスーパーマンのS字マークの要素も取り入れられた
スカイライダーイナゴ
スーパー1スズメバチ
ZXカミキリムシ

  • 設定や内容が凄まじく難解な平成シリーズと比べると、昭和シリーズは簡潔でかなり解りやすい。基本は1話完結で、怪人が悪事→ライダー登場&一時退却→さらに怪人が悪事→再びライダー登場し怪人爆死のパターン。スタッフ陣は時代劇やポルノ映画などの経験者が多いため、内容もどことなくそれっぽい渋さがある。
  • アマゾンまでは腸捻転現象により、制作局の毎日放送はなぜか朝日新聞系のテレ朝(NET)の系列局だった。その後これはいかんということで毎日放送がTBS系に移り、ストロンガーからはTBS系での放送となってテレ朝(NET)はライダーを失うことになってしまった(そこで代替としてできたのがスーパー戦隊シリーズである)。

ビジュアルの特徴編集

  • オープニング映像は『アマゾン』を除き、一貫してバイクにまたがり疾走するライダーの姿をカメラがひたすら追うという、シンプルながらも格好よくライダーのイメージを決定づけるスタイル(この方式は平成の『仮面ライダーアギト』まで続けられた。余談だが同作は、コロムビアレコードが楽曲を製作した最後のライダーでもある)。加えてその締めくくりにはナレーターの名調子によるライダーの設定解説が入り、物語の導入を引き締めた。
    • 劇伴は『仮面ライダー』から『ZX』までのシリーズは、過去作のBGMを流用する機会が非常に多かった。1作ごとにBGMを作り直すという試みはそれだけ画期的だったわけ訳である。
  • デザイン面においてはバイクのライダースーツの意匠が取り込まれており、シリーズ中でも異彩なデザインを持つことで有名なアマゾンさえもグローブ、ブーツ、マフラーといった特徴的なデザインは踏襲している(このデザイン上の記号を外したのはBLACKが初めてであり、以降の作品に大きな影響を与えている)。
  • 『仮面ライダー』以来、敵の改造人間=怪人の多くはおどろおどろしい怪奇性に満ちた姿をしており、ストーリーもハードかつシリアスな面が強いサスペンス調な作風となっていて、TVの前の子供たちをそのドキドキする硬派な世界観に引き込むと同時に震え上がらせた。
    • 怪人の殺人シーンは怪人のモチーフに関わらず、相手を溶かしたり、白骨化させたりという物が多かった。
    • 中には『スーパー1』のジンドグマが使役する日用品怪人のようなユニークなものも見受けられる。ライダーも時代とともに、視聴者への意識がかわっていったのだろう。
    • 『BLACK』からは海外映画の影響で生物感を増しつつ、やはり怪奇路線のデザインへ回帰した。
    • 制作資金の問題上で大掛かりな演出ができず、それを逆手に取って考え付いたアイディアでもある。
  • 全体的にフォームチェンジというものが後の平成ライダーに比べ少ないが、代わりに総合スペックは基本形態としては全体的に高いライダーがほとんど。特殊能力を抜きにするとオーマジオウでようやく届く、もしくはオーマジオウでも届かないといった者も存在する
    • すべてとは言わないが、平成に比べてアイテムによるパワーアップは少なく、特訓によって新たな必殺技を習得することが多い。
    • マシンは総じてバイク。このため、『RX』に乗用車が登場してなお、仮面ライダーの乗り物はバイクという印象が根強い。実は『仮面ライダー』放送時の玩具や、変身前に車に乗ってたことがあるのは内緒である
  • 大野剣友会が担当していた時代のアクションは基本的に徒手空拳が多め。多くの昭和ライダーが武器を使う場合、敵の武器を奪い取って巧みに扱うというパターンが多かった。
    • このため、武器を使うライダーはファンの間で賛否両論だったが、個人武器特殊能力で戦うも多く、まったくアイテムを使わないというわけでもないのだ。
    • 変身しない非武装の協力者も結構戦う。ただし、主に戦闘員相手にだが。
    • 特撮や合成の予算が厳しい一方、法律や規制、コンプライアンスが今に比べれば緩かったため、藤岡弘、氏の降板騒動でアクション面が改善されてなお、ライダーマシンでのアクションシーンや火薬量、ロープウェイなどの危険な場所(スタントマンではなく役者本人がやるシーンも多い)での撮影も非常に多かった。それだけに当時の子供たちの心を捉えて離さなかったのである。
  • 当時の写真スチールでは同じ原作者の東映ヒーロー、果ては別の原作者のヒーローと握手をするスチールが多く見られた。この名残からか、平成ライダーでも石ノ森原作ヒーローと共演する機会が見られる。

など、この時期ならではの魅力も実に多いことに気づかされる。


蘇る悪の組織編集

『ディケイド』以降の作品では往年の悪の組織や大幹部が、劇場版やネット配信作品で復活・リメイクするというパターンが多数見られる。それは往年の作品の本人だったり、並行世界の別存在だったりと立ち位置は様々である。

その最たる例が皆様ご存じのショッカーであろう。この組織は『ディケイド』劇場版で大ショッカーなる大組織として復活し、その後もスーパーショッカーだのスペースショッカーだの名前を変え、『レッツゴー仮面ライダー』や『スーパーヒーロー大戦GP』、『仮面ライダー1号』、『プリティ電王とうじょう!』では往年のショッカーが復活しており、ある種の便利屋ポジションを築いている。


『ディケイド』ではゲドンが並行世界の存在として再登場(ただし獣人は出てこない)、しかも首領格であった十面鬼ゴルゴス十面鬼ユム・キミルにリメイクされている。

GOD機関も設定だけであるがこれも並行世界の存在として再登場し、アポロガイストキングダークがリデザインされ、『【裏技】仮面ライダーブレイブ Surviveせよ! 復活のビーストライダー・スクワッド!』ではキングダークがGOD機関のボスを思わせる立ち位置で登場しているが、GODそのものの復活というわけではなかった(構成ライダーのモチーフから事実上のGOD復活とも解釈できるのだが)。

劇場版『オールライダー対大ショッカー』では死神博士地獄大使がリデザイン。後者は『仮面ライダー1号』にて往年作品の本人として利用された。


スーパーヒーロー大戦』では『MOVIE大戦2010』のゾル大佐に続く鳴滝のコスプレシリーズとしてドクトルGカニレーザーが復活したが、残念ながら2023年現在、デストロンがピックアップされて復活はしていない。


MOVIE大戦MEGAMAX』では劇場版ゲストでしかなかった銀王軍がリメイクされて登場。地球外の存在であった原典とは異なり、こちらは財団Xの離反派が地球外のテクノロジーで強化変身したものを筆頭に人工生命体で構成されているという思い切ったリメイクとなった。


『レッツゴー仮面ライダー』や『スーパーヒーロー大戦GP』(と前日譚である「春休み合体スペシャル」)ではブラック将軍が復活しており、演者は両作品で異なり、所属がいずれもゲルショッカーではなくショッカーとなっている(この作品群のショッカーは事実上のゲルショッカーのことなのだが…)。


仮面ライダー大戦』ではバダンが復活。TVSPからのチョイスであり、ヤマアラシロイドも新規デザインで登場した他、リメイク地獄大使をベースに暗闇大使も新デザインで復活した。

原典での敵役である仮面ライダーZXとの絡みも描かれた。


仮面ライダージャンヌ&アギレラwithガールズリミックス』ではまさかのブラックサタンが復活。戦闘員はリデザインされ、一つ目タイタンも女性として登場するなどのリメイクが成された。


平成以降の展開編集

ネオライダー3部作や、2000年代の『仮面ライダー THE FIRST』『仮面ライダー THE NEXT』、『ディケイド』以降の客演など何度かリメイクされている。


ただ2010年代後半には昭和の主演俳優の客演を一通り終えてしまったためか、『仮面ライダーエグゼイド』の「レッツゴー1号ガシャット」を境にレジェンドライダー系玩具が途絶えてしまったり、公式サイトの「仮面ライダー図鑑」には当初、昭和ライダーが取り上げられなかったり、平成ライダー20作品の第1話と第2話の恒常配信が行われている一方で昭和ライダーにはそれがなかったりとしばらくは若干不遇気味な時期があった(『ジオウ』が平成ライダー最終作として作られていた影響も大きい)。


ようやく2021年、仮面ライダー50周年という節目に際し、『仮面ライダー』が仮面ライダー図鑑に掲載され、4月1日には東映特撮YouTube Officialで恒常配信が行われるなど再びプッシュされ始めている。ライダー生誕50周年記念日の2021年4月3日には1号の変身ベルトであるタイフーンのCSM化が行われ、その後昭和ライダーをベースにした作品として『仮面ライダーBLACKSUN』と『シン・仮面ライダー』が製作された。


関連タグ編集

仮面ライダー石ノ森ライダー平成ライダー石ノ森章太郎特撮変身ベルト命知らずのスタント


仮面ライダー1号仮面ライダー2号仮面ライダーV3ライダーマン仮面ライダーX仮面ライダーアマゾン 仮面ライダーストロンガースカイライダー仮面ライダースーパー1仮面ライダーZX仮面ライダーBLACK仮面ライダーBLACKRX仮面ライダーシン仮面ライダーZO仮面ライダーJ


仮面ライダー3号/仮面ライダー4号/仮面戦隊ゴライダー:世に出たのは平成時代だが、企画自体は昭和生まれ。4号はライダーマンの前身企画として考えられていた。


栄光の七人ライダー ネオライダー

仮面ライダーSDもう全部あいつ一人でいいんじゃないかな

仮面ライダーSPIRITS仮面ライダーをつくった男たち/仮面ライダーEVE


バトルスピリッツ:「コラボブースターSP【仮面ライダー ~僕らの希望~】」にて昭和ライダーには系統:昭和が与えられた。


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