CV:和田文夫(X)
飯塚昭三(レッツゴー仮面ライダー、スーパーヒーロージェネレーション)
鈴村展弘(仮面ライダーブレイブ)
概要
仮面ライダーシリーズに登場する巨大ロボット。
身長26m、重量5t。シリーズ最初の巨大怪人である(設定上は「V3」にもライトホエールという名の巨大怪人が登場していたらしいが)。
目から放つ赤色破壊光線、指先から放つミサイル、口から吹く白い毒ガス、そしてその巨体そのものを武器とする。
『仮面ライダーX』では、アポロガイストが壮絶な死を遂げた後にGOD機関悪人怪人軍団を率いる最高幹部として登場した。あまりにも巨大な姿と上記のイラストのように基地の中で頬杖をついて横たわりながら配下に指令を下す尊大な態度で、視聴者に強烈な印象を与えた。
作中では「GOD総司令に次ぐ大権力者」として描かれており、怪人を将軍へ推薦する権限を有している。
体内にはGOD総司令である呪博士がコードで頭部を機器類に接続した状態で鎮座しており、Xライダーが口から侵入した際には迎撃用のトラップが仕掛けられ、戦闘工作員やサソリジェロニモJr.がXライダー迎撃のために待機していた事から、このロボット自体が呪博士を守る要塞の役目を持っていたことがうかがえる。
また、迎撃手段を破られた際の最終手段として呪博士の脳波が途絶える(=呪博士が死亡する)と自爆するようにセットされていた。
その巨体が能力を発揮する為には南原光一博士が開発した極分子復元装置=通称・RS装置を体内に組み込む必要があったらしく、南原博士が9枚に分割して友人知人に送り届けた設計図を奪取すべく悪人怪人を送り込み、Xライダーと争奪編を繰り広げた。
争奪戦の最中に痺れを切らし、RS装置の完成を待たずに立ち上がっている。
RS装置完成後は遂に自ら日本制圧に乗り出し、Xライダーをその巨体で圧倒したが体内に入り込まれ、呪博士の身体をサソリジェロニモJr.諸共ライドルで貫かれて致命傷を負う。呪博士はXライダーを道連れにしようと最期の力を振り絞って頭部に接続されたコードを引きちぎり、自爆機能を作動させたため頭部を残して跡形もなく爆発四散した。
他作品での活躍
漫画
『仮面ライダー11戦記』では、大首領が新たに率いる組織ガイストの秘密兵器として、3体のネオ・キングダークが登場。デザインはオリジナルが人間を象った顔だったのに対し、鉄仮面をかぶったようなロボット然とした顔で、角は3本になっている。
パワーはロボライダーが敵わないほどで、武装は角からの放電、肩の大型ミサイル、手首の大砲など多彩。さらにバックアップコンピューターには悪の意思をフィードバックするシステムがあり、3号機に乗り込んだ本郷猛の意思を一時乗っ取った。
1号機はドクトルG、2号機はジェネラルシャドウ、3号機にはブラック将軍が乗る予定だったがブラック将軍は戦死し、パイロット不在となる(予定ではアポロガイストが乗ることになっていた)。
2号機と3号機は、乗り込んだ本郷が洗脳を振りほどき2号機を機能停止に追い込んだことで、シャドウが基地ごと爆破させた。
残りは大首領の指令が下るより先に、風見志郎の姿を目撃したドクトルGが独断専行し、V3、仮面ライダーストロンガー、仮面ライダーアマゾンを1号機で窮地に追い込むが、スカイライダーが重力低減装置を利用した攻撃で大ダメージを与え、さらに仮面ライダー2号の策略で機能停止に追い込まれ、大首領にドクトルGが処刑されて沈黙した。
『仮面ライダーSPIRITS』では、バラロイドの持つ銀のドクロから生成される液体金属がXの記憶を読み取ってキングダークに化けた。
後にGODの忌まわしき記憶を引き継いだ「呪ステーション」に記録されていたデータと、滝和也のボディ(生体コア)により、キングダーク2号機が復活。しかも、呪博士の意思と、「どんな物体でもエネルギーに変えてしまう」恐ろしい能力を持つRS装置による凄まじい破壊力を持っている。しかし、仮面ライダーZXにより頭部を破壊されたほか、滝の精神力及び神博士をはじめとする科学者の良心により、呪博士の怨念が抑え込まれ、最終的に海に転落し、Xライダーの真空地獄車を受けてあえなく粉砕された。
『仮面ライダーSD』では、グランショッカー八鬼衆の1人アポロガイスト率いる神話軍団の巨大ロボットとして登場し、石油コンビナートをスイカ割りの要領で破壊する作戦に投入された。
小説
『仮面ライダーEVE』
漫画版初代ライダーのその後を描いた本作品においても、Xライダーと交戦の末に破壊されたことが語られている。しかし終盤でショッカー首領が完全復活を遂げると、傀儡に過ぎなかった「岩石大首領」共々復活。航空自衛隊のF-15戦闘機部隊がすぐさま迎撃に向かうも、蚊蜻蛉を落とすかの如く蹴散らした。
最後は「仮面ライダーガイア」として覚醒した門脇純によってショッカー首領が滅ぼされたのに伴い、鉄屑に戻ってしまった。
『S.I.C HERO SAGA』
『X EDITION -ゼウスの息子-』では、『X』本編で残った頭部が脱出ポッド代わりとなり、辛うじて生きていた呪博士がRS装置を組み込んだ新たなボディにオリジナルの頭部を取り付け世界征服に乗り出そうとしていた。
しかし呪博士はアポロガイストのボディへ脳を移植するなどの肉体改造を行った代償として1か月しか生きられなかった。
それを克服するために必要なパーフェクターを奪うべくXライダーを捕らえたが、仮面ライダーV3と仮面ライダー2号の妨害によって新たなアジトが爆破され、キングダークも動き出す前に爆破された。
『DECADE EDITION オーズの世界』においてはショッカー首領(勿論傀儡ではなく首領本人)が蘇らせた再生巨獣部隊として岩石大首領、ネオショッカー首領、バダン首領こと骸骨恐竜と共に暴れ回った。
最後は「鎧武の世界」から飛ばされてきた呉島貴虎率いる黒影トルーパースイカアームズ部隊の神風特攻によって全滅に追い込まれた。
『MASKED RIDER DEN-O 『ロスト・トレイン』』では消滅したXライダーの代わりに1974年にやって来たブレイドと対決。地球上に切れない物は無いとされるブレイラウザーの斬撃も物ともせず、キングフォームのキングラウザーの一撃を浴びても脛にかすり傷を負う程度で済むなど装甲が歴代随一の硬さとなっている。無敗のキングフォームすらも手も足も出なかった恐ろしい存在であるが、RS装置が搭載されていなかった事が原因でジャックフォームによって体内に侵入されてしまう。
実写作品
『劇場版仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』では、よりスタイリッシュなデザインにリファインされたリ・イマジネーションキングダークが登場。
身長45m、体重4万tと、原作より更に巨大になっている。
大首領であるシャドームーンの戦死後、唐突に登場(漫画版ではシャドームーンと合体する)。大ショッカー要塞を崩して現れ、その巨体でオールライダーを苦しめたが、仮面ライダーディエンドが仮面ライダーJを召喚。
J単体では苦戦を強いられたため、さらにディケイドをファイナルフォームライドさせたジャンボディケイドライバーをJに装着し、ディケイドコンプリートフォームジャンボフォーメーションに変身させたことで形勢が逆転。
最後はオールライダーの力を結集した「ファイナルカメンアタックフォームライド・ジャンボディメンションキック」を受けて爆発四散した。
『レッツゴー仮面ライダー』では、ショッカー主催の会議に「GOD機関代表」として出席した……が、サイズ的な問題もあり用意された座席にはアポロガイストを座らせてその後ろでかつてのように寝転びながら、人類殲滅を訴えるジャーク将軍と大神官ダロムを説得する。
しかし、戦闘面では何ら見せ場の無いまま岩石大首領が起こした地割れに転落。結果的にはキングダークをも凌駕する岩石大首領の巨大さを印象付けるためだけの役回りに終わった。
平成ライダー第18作『仮面ライダーエグゼイド』のスピンオフムービー『仮面ライダーブレイブ Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!』にも登場。
どうやら浅倉威(仮面ライダー王蛇)を始めとするビーストライダー・スクワッドに原典同様に寝転がりながら指令を出しているようだが、そのメンバーは
- 仮面ライダーサソード(蠍/サソリジェロニモ)
- 仮面ライダーダークキバ(蝙蝠/コウモリフランケン及びヒルドラキュラ?)
- 仮面ライダータイガ(虎/タイガーネロ)
- 仮面ライダービースト(こいつ悪のライダーじゃねーだろ)
と、それぞれ悪人軍団を思わせるメンバーになっている。ビーストは神話怪人キマイラだろうか。
また、指令塔であるキングダーク自身もどこか様子がおかしく…。
ゲーム
『ザ・グレイトバトルⅢ』ではザンエル(シリーズのオリジナルキャラ)が乗り込んで動かしている。
『ザ・グレイトバトルⅥ』ではシャドームーンが乗り込んで動かす。どこかで見た絵面である。
『SDヒーロー総決戦 倒せ!悪の軍団』では、ステージ5「ショッカー基地」のボスとして登場。
寝そべって動かないが、攻撃力の高い弾を連射してくる強敵。と思いきや安地があるので知っていれば楽勝だったりもする。
ある程度ダメージを与えると中から呪博士が現れて、それを倒すとクリアとなる。
『ガンバライド』ではシャバドゥビ1弾でステージボスとして登場。
特殊ルール&特殊演出での戦いとなり、これは最終弾のシャバドゥビ6弾まで変更なし。
必殺技は目から光線を放ちなぎ払う「破壊光線」。
『ライダージェネレーション2』ではワールド3の「鋼・鉄・巨・人」で敵として登場。
キングダークが崖から上半身を出している状態での戦いとなり、こちらは相手の頭部や手を攻撃してダメージを与える。
口から毒ガス、手からミサイル、手を叩きつけるといった攻撃を行う。
『バトライド・ウォー2』では劇場版ディケイドのステージの大ボスとして登場。眼から強力な破壊光線を放つ機能が追加されている。原作では手も足も出なかったディケイドだが、本ステージでは掴みかかってくるキングダークの巨体に攻撃をぶちかますことが出来る。
『スーパーヒーロージェネレーション』では初代ライダーステージのボスユニットとして登場する。
『ロストヒーローズ』ではスーパークライス要塞共々ライドダンジョンのガーディアンとして登場。ただし、肝心のディケイド本人は登場しなかった。Wやオーズなら登場したのだが。
また、ぱちんこ『仮面ライダーフルスロットル』では全身が金色の装甲に換装された、より禍々しいデザインの強化版「エンペラーダーク」が登場している。角が長く肩の装甲が段々になっているなど、どことなく東洋の鎧のような趣を感じさせる。もちろんRS装置も完備している。