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「イライラするんだよ……」

演:萩野崇
CV:砥出恵太(ガンバライド/クライマックスヒーローズ/ライダージェネレーション)

人物

関東拘置所に拘留されていた凶悪殺人犯。4月10日生まれの25歳。
優しく微笑んだりするシーンも多い美形だが、その容姿に反して数々の暴力行為や殺人の動機は、全て「イライラしたから」という下らない理由。暴力という快感を求める真性のサイコパス
遅々として進まないライダーバトルに業を煮やした神崎士郎に、カンフル剤の役割として選ばれた。彼からカードデッキを受け取ると、脱獄して仮面ライダー王蛇としてライダーバトルに参加している。
仮面ライダーゾルダこと敏腕弁護士北岡秀一を「自分を無罪にできなかった」という理由で逆恨みしており、事ある毎に付け狙っている。
とは言えこれは逆恨みどころの騒ぎではなく、むしろ浅倉の凶行とあまりにも身勝手過ぎる動機を考えると、懲役10年という「有期刑」に持ち込んだだけで御の字と言える。それを可能にした北岡の技量も正に神業。
本来なら懲役10年どころか無期懲役や死刑になっても何らおかしくなく、犯罪者の取り締まりの厳しいアメリカとかだったら超法規的措置として銃殺されても止む無しとされていただろう。実際、TV版での末路はその通りだった。
悲しい過去や自分なりの正義などで悪事をするのではなく、悪さをする深い理由など特にないと笑って「理由をつけて安心したがる……!」と吐き捨てる。つまり、人間は自分を正当化し、安心するためにもっともらしい理由をつけてるだけだと揶揄する純粋な悪人であり、その凶悪さ故にライダーバトルを円滑に進められる存在として士郎に選ばれた。

殴るか殴られるかの暴力に身を置いていないと落ち着かない体質。中の人が同じ涼村暁からも、「蛇皮ジャケットの誰かさんみたいにイライラしてなかったか?」と言われている。
大した理由も無く肉親を含む多くの人間を殺害した凶暴性に加えて頭もキれ、他の人間の感情を平気で利用し踏みにじる冷血漢。具体的には、

  • エンドオブワールドを受けそうになった時に近くにいた仮面ライダーガイにする。
  • 変身しようとした真司を鉄パイプで殴り、手傷を負わせて戦闘を有利に動かす。当然特撮業界ではかなり大きいタブー行為であり、掟破りにも程がある。
  • 桃井令子の情に訴えかけて生き別れの弟・暁を連れてくるよう誑かし、彼をベノスネーカーの餌にする。その直後、混乱した令子の腹を殴り、気絶させる。
  • 再逮捕されてカードデッキを没収される時にメタルゲラスの契約のカードだけ抜き取って隠し持つことで、メタルゲラスに護送車を襲わせ、警官を食い殺させて脱出。
  • 接見に来た新しい弁護士を襲った上で、自分が「浅倉に襲われた弁護士」を演じる事で担架で運び出されるよう仕向ける。
  • TVスペシャルではベノスネーカーの助けを借りつつ、鏡の無い独房に収監されていた所を面会に来た真司のペットボトルを奪い、床に水をまいて水面を作り出して変身する(因みに仮面ライダードラゴンナイトキットも同じ方法で脱出する場面がある)。
など。仮面ライダー史上最凶最悪の人物、というか人の姿をした怪物とでも呼ぶべきか。
その醜悪な性質は秋山蓮北岡秀一霧島美穂などの多くの人物から「人間じゃない」とまで評されるほどである。
しかも決して完全にイかれた狂人ではなく、理性的な思考をみせる事も多い。狂気に溺れずそれを制御して悪を為す、知性ある怪物…まさしく悪魔のような男。

なお、浅倉が殺人を行うのは(あくまで本人の視点から見れば)彼なりに理由のあることらしく、浅倉と同じく殺人犯であった須藤雅史とは異なり、契約モンスターを強化したり契約を継続させるためだけに契約モンスターに人間を襲わせた事は一度もない。3体の契約モンスターが契約破棄寸前の飢餓状態になってもそれは一貫している。(※メタルゲラス芝浦淳エビルダイバー手塚海之と、それぞれ元の契約者を浅倉に殺害された復讐心から契約違反を望んでいたため、人を襲うことを拒否していたのではないかと蓮は推測している)

つまり、感情的に暴れる時はとことん感情のままに暴れるが、いつもアッパー系に暴れているというわけではなく、意外にも普段はクールでさっぱりとした性格をしている。
(自分の弟や警官をモンスターに襲わせたことはあるが、前者は「昔からウザかった」ためで後者は逃走のためである)
ただし、霧島美穂の姉を殺害した理由に関しては明らかになっていない。

以上のように、邪悪そのものともいえる存在の浅倉だが、「モンスターをおびき寄せるための囮」としてモンスターに狙われていた少女、浜崎実加を守ったこともある。この時は浅倉自身も意図しない形で、ミラーモンスターに家族を奪われた少女にとって彼の存在が心の支えになっていた(浅倉自身も、少女が用済みになったにも関わらず殺さずに立ち去っている)。
また、自らの手で殺すと決心していた北岡や敵である真司、蓮とも状況によっては協力する、東條の居場所を北岡に尋ねる、北岡に「城戸真司がバカだと思う奴は手を上げろ」と言われて本当に手を上げる、自分が望む環境を与えてくれた神崎士郎には食事中に遭遇すると自分の食料を分け与えようとするなど、非道な人物でありながら彼なりに最低限の人間性や協調性は持っており、(本当に最低限ではあるが)人情味を持った一面もある。

が、逆にそう言った最低限の人間性がありながら人々を虫けらのように殺害する姿は、ただ悪事を働くだけの人間よりもよほど恐ろしいと言える。

経歴

本人曰く「殴られて育ってきた」と述懐しており、両親に虐待されていたことを匂わす描写が存在する。また、再会した弟・暁との会話から判断するに、幼少時代は弟と比較されながら過ごしたと思われる。これが彼が弟を嫌っていた理由であろう。ちなみに、両親は自ら家に放って殺害しており、弟も殺す算段であったが、殺し損ねた為に先述のように招き寄せて殺すという執念深さを見せている。

「仮面ライダー龍騎 超全集」には北岡秀一が入手していた彼の経歴が詳細に記されている。
それによると、神奈川県立西ノ浜高校を中退、その後西ノ浜自動車工場や中古車販売店に勤務していたという。その後、度々傷害事件(斎藤雄一の件?)や殺人事件(おそらく霧島美穂の姉の件)を起こし、服役する事となった。学歴的には中卒ということになる。

そんな陰惨な人生を送ってきた割に、車に乗る時には律儀にシートベルトを締める。ルール云々ではなく、自分の身を守る意識の表れだろうか?
メタ的な考察をすると恐らく公道での撮影許可を得る都合であろうが、なんともキャラに似合わない珍場面である。
無理やり理屈をつけると「警察に目をつけられると厄介だから」という事かもしれない。

食事=生への執念

劇中では食事するシーンが何度かあるが、いずれも強烈な印象を残すものばかりである。
トカゲを焼いて食ったり、数個の生卵をコップに入れて飲んだりする姿はまるで蛇の様。時には北岡が食べていたパスタを奪い取り、具のムール貝を殻ごと口に入れて噛み砕き、北岡をドン引きさせた(流石に殻は吐き出した)。
他にも、劇中ではカップ焼きそば東條悟から奪ったラーメンを食べたことも。(カップ焼きそばのお湯はどこから調達したのかとツッコミたくなるが、隠れ家には2Lペットボトル入りの水とヤカンの存在が確認できるため、そちらから調達したものと思われる)

更に本人曰く、泥を食べたこともあるらしい。
因みに士郎に対して、「食うか?」と前述のカップ焼きそばやトカゲの丸焼きを差し出したこともある(さすがに士郎も口にしようとしなかったが)。

ちなみに上述のムール貝のシーンでは、萩野氏は最初、監督の田崎竜太などのスタッフから「(本当に)殻ごと食べてもらっていいですか?」と指示されたらしいが、実際にそんな事ができるわけがなく(萩野氏曰く「食べれねぇよ! 固ぇわ!」とツッコんだという。ちなみにリハーサルで一回だけダメ元で挑戦してみたものの案の定無理だったらしい)、最終的に予め殻を割った貝を口に入れる事で撮影を成功させたものの、この際、萩野氏は口中が血まみれになる程に口内を切ってしまったという。

また、トカゲのシーンでは流石に本物を食べさせるわけにはいかず、トカゲのフィギュアに鶏ミンチを付けたものを撮影用に用意されたが、撮影では焼いた事でフィギュアのプラスチックが溶けて鶏ミンチに臭いが移ってしまい、萩野氏はそのプラスチック臭い肉に、内心悶絶しながら食べる羽目になった。

劇中での動き

仮面ライダーガイ芝浦淳)、仮面ライダーライア手塚海之)を自らの手で葬り去り、後に二名の契約モンスターであるメタルゲラスエビルダイバーと契約し、ユナイトベントで「獣帝ジェノサイダー」を誕生させる。
物語の後半では、ただ幸せな暮らしを送りたいと願ってライダーとなり、幸せの絶頂にいた仮面ライダーインペラー佐野満)も殺害した。
彼が恋人の名前を叫びながらミラーワールドから消滅する場面は作中屈指のトラウマシーンである。

ライダーバトルという殺し合いそのものを楽しんでおり、生き残った暁にはさらに戦いを続けることを願うつもりでいた。士郎は度々彼の前に現れて戦いを促しており、浅倉も士郎には食事を勧めるなど多少好意的だった。

最終回にて宿敵であるゾルダを殺害するも、そのゾルダは北岡ではなく由良吾郎であった。宿敵・北岡秀一が自分に殺される前に死んだことで願望を達成できなかったことでイライラが限界点に達し、最期は警官隊(機動隊、恐らくSAT)が待ち伏せている屋外に鉄パイプを握りしめて駆け出し、蜂の巣にされ死亡した(その時点で何度も脱獄して犯行を重ねる浅倉に業を煮やした警察上層部が「射殺やむなし」との意見で一致し、発砲および浅倉射殺を管轄の全警察官に許可した)。

エピローグ後のライダーもモンスターも存在しない新世界においては、指名手配犯にはなっておらず、凶悪な犯罪も犯してはいない模様。道の真ん中で倒れていた真司のスクーターを邪魔だからと蹴飛ばすが、「俺をイライラさせるな」と発言するだけでそのまま通り過ぎる等、荒っぽさこそは変わっていないものの、本編に比べれば圧倒的に落ち着いた人物になっている事が伺える。一体何があったのだろうか…。

劇場版

姉の仇と自分を付け狙うファムを返り討ちにしようとしたが、リュウガ契約モンスターを葬られ、力を失ったところでファムにベルトのカードデッキを破壊され敗北。
変身が解けてなおファムを絞め殺そうとしたが間に合わず、雄叫びを上げながら消滅した。

小説版

TV版より一層キチガイ度がアップしている。
井上敏樹による別世界のライダーバトルを描いた「小説仮面ライダー龍騎」では、テレビでは絶対に放送できないような猟奇的な殺人を何十件と繰り返した残虐非道な人物として登場。カウンセラー曰く「診断出来る所が無い」。
「村の殆どの男性と性交渉を行っていた女子高生がぼっとん便所で産み落とした子」という悲惨な生い立ちであり、生後間もなくして母親を死に追いやり、養護施設の子供や職員、ホームレスや武装した警官まで、行く先々で出会うありとあらゆる人々を笑いながら殺しまくっていたというとんでもない外道である。
霧島美穂の両親を殺したのも彼であり、美穂がライダーバトルに参加したのも両親を生き返らせることが目的だった。
生まれた時からずっと糞尿の臭いを嗅いでいたことからか臭いに敏感で、「人間からはクソの臭いがする」と常に言っている。
他の仮面ライダーを説得してライダーバトルを止めようとしていた城戸真司ですら、浅倉については説得を早々に諦め、最終的にはライダーバトルで倒す事を決意したほど。

龍騎以降での活躍

ビーストライダー・スクワッド

仮面ライダーエグゼイド』に登場する仮面ライダーブレイブが主人公であるスピンオフ作品『仮面ライダーブレイブ Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!』にて、浅倉威が変身前・変身後両方の姿で登場。
タイガサソードダークキバビーストといった野獣系ライダーを率いる形で登場し、ブレイブの変身者・鏡飛彩と対決する。

TV版の規制から解放された為かは不明だが、

  • 飛彩の助手・さつきを鉄パイプで一方的にメッタ打ちにする
  • 捕まえた永夢の頭をガラス等の破片が大量に入ったゴミ箱の中に突っ込む
  • その上でボロボロになった永夢の顔を容赦なく踏みつける
  • 極めつけに永夢の腹部に鉄パイプを叩きつける(無論、これらの重傷で永夢は変身さえもできぬまま戦線離脱となったばかりか、病室送りにされてしまったのは言うまでもない)
などTV版以上にやりたい放題であり、浅倉自身の風貌も相まって怖さが遥かに増している。

この他、さつきの買い物袋から取り出したサバ(正確にはハマチ)を生のまま齧りついては「サバじゃねぇ!」と言い放つなど中の人ネタも披露しており、更にはガードベントネタも健在である

活躍

序盤でキングダークとビーストライダー・スクワッドの会合に乱入し、いきなり味方であるはずのタイガ達に鉄パイプで襲い掛かる凶暴性を見せつけた。
その際に彼が「終わりのない戦い」を求めている事を察したキングダークからライダーガシャットを奪うように指示を受けたらしく、夜中に帰宅中だったさつきの前に出現。上述の中の人ネタを披露した後、ガシャットを要求した事で彼女からビンタを受けるも、「昔、俺をそういう目で見る女がいたな」とまるで意に介さず、鉄パイプで彼女をメッタ打ちにして病院送りにした(ちなみにこの時、さつきが助けを求めようとした警察官も浅倉の犠牲になっている)。

後日、今度はタイガ達に取り囲まれていた永夢を襲撃し、彼が持っていたナイトオブサファリガシャットを回収したが、あくまで命懸けの戦いを求めている事から「ゲームだと?下らん」とガシャットには全く興味を抱いておらず、ガシャットを放り捨ててからは永夢に上述の暴行を加えて重傷を負わせた。
続けて飛彩の助手・みずきにも襲い掛かるも、そこに駆けつけて来た飛彩と直接対決になる。タイガとダークキバがブレイブに倒される中、戦いに参加できない苛立ちを募らせていたところに何者かが投げてきたと思われるカードデッキをキャッチし、それによって遂に王蛇に変身。ブレイブと戦うのに邪魔だったサソードとビーストを一方的に叩きのめした後、ブレイブと1対1の戦いになり彼を変身解除に追い込む。

しかし、事前に永夢からナイトオブサファリガシャットを回収していた飛彩がサファリクエストゲーマーレベル4に変身した事で形成が逆転。彼の攻撃をサソードやビーストを盾代わりにする事で凌ごうとするも、ブレイブが王蛇のカードデッキに攻撃を集中させていた事で次第に動きが弱まっていき、とどめの「ナイトオブクリティカルフィニッシュ」を喰らい敗北。
変身が解けてからも「戦わなければ……死人も同じだ」と変わらず戦いを求め続け、最期は飛彩の前で笑いながら消滅したのだった(飛彩からは「お前が命を語るな」と切り捨てられたが)。

余談

演者も萩野氏ご本人であり、彼が浅倉威役で仮面ライダー作品に顔出し出演するのは実に15年ぶりとなる(萩野氏は仮面ライダーディケイド第19話や『オールライダー対大ショッカー』などでも王蛇を演じているが、これらの時は声のみの出演であり、顔出しでの出演はなかった)。
なお氏はオファーを受けた際に「エグゼイド」の作風を見て、「俺が出たら『ドラえもん』に『北斗の拳』が出るようなもんじゃねえの?」と突っ込んだとか。

この作品は、2017年2月19日(日)より配信中。

ただし、この作品は有料スマートフォンアプリ「東映特撮ファンクラブ」のオリジナル作品であり、視聴可能なのは会員のみであることに注意されたし。
なお、冒頭7分間だけは「東映YoutubeOfficial」にて無料配信中。

【特報】


【予告(15秒)】


【予告(30秒)】


RIDER TIME 龍騎

17年
RIDER TIME



仮面ライダージオウのスピンオフ作品『RIDER TIME 龍騎』にも登場。
これまでの映像作品とは違い、口元には無精ひげを生やしており、ジャケットの下には黒いインナーを着ている。

記憶を失った状態で集められた他のライダー達とは違い、何故かライダーだった頃の記憶が残っているらしい。

EPISODE1では、ライダーバトルが始まると共に「嬉しいぜ…また、祭りが始まるってか」と真っ先に王蛇に変身、真司が変身した龍騎に襲い掛かった。
ライダーバトル開始から4日目では、蓮が変身したナイトと交戦。そこに不意打ちで襲い掛かって来たデッドリマーをゾルダが銃撃で追い払った為、その事で庇われたという思い込みから苛立ちゾルダに襲い掛かろうとした……が、ゾルダの変身を解いた吾郎からはなんと「先生」と呼ばれ、自分に忠義を尽くそうとする彼の態度には流石の浅倉も困惑の表情を示した。
当然、最初は自分に尽くそうとする吾郎を拒絶していたが、何度暴行を加えても吾郎が離れようとしなかった事で流石に折れたのか、後にミラーワールド内の法律事務所で吾郎から振る舞われた手料理を味わった事で彼を気に入り、しばらくは付き従わせる事にした(吾郎には「お前を倒すのは一番最後だ」と告げている)。
その後、ガイライア達が真司と木村(ベルデ)の2人を追い詰めていたところに突如現れ、いきなり発動したベノクラッシュでタイガを殺害。その後も付き従えたゾルダと共に、ガイやライア、シザース達を相手に暴れ回る。

EPISODE2では、結果的にタイガ以外を倒す事は叶わず生き残った全員に逃げられる。
その後、再び法律事務所に戻り吾郎の食事を味わっていたところ(ちなみにこの時出された料理は本編で吾郎が真司から作り方を教わった餃子だった)、過去の記憶を保持していることから真司と蓮に自分達の過去について尋ねられるも、結局は「永遠に戦い続ける。それが、俺たちの運命なんだよ」と語って2人に襲い掛かった。

EPISODE3では、なかなか他のライダーと戦えない事にフラストレーションを募らせ吾郎に八つ当たりで暴力を振るう中、そこに現れた裏真司=リュウガから宣戦布告され、リュウガと激突する。しかしそこに介入して来たナイトとも剣を交え、その際にナイトが告げた「気付いているか?お前は死を望んでいる」という言葉に一瞬だけ動揺し、その隙を突いた飛翔斬でダメージを負う。
一命は取り留めてその場は逃走したが、疲弊した王蛇の前に実は記憶を保持していた吾郎が立ちふさがり、マグナバイザーの銃撃を受ける。更に彼の変身したゾルダのギガランチャーによる砲撃を喰らうもそのまま突撃し、相打ちに近い形ながらも彼を撃破した。
それでもまだ死亡していなかった彼は、生身のままべノサーベルを片手に真司と蓮に襲い掛かり、蓮に致命傷を負わせる。その直後に浅倉の肉体は限界を迎え、満たされぬ欲求を叫びながらその場に倒れ、消滅したのだった。

ファンからの扱い

彼の存在はそれまで『仮面ライダー=正義の味方』だったテンプレを打ち砕き、ダークヒーローという新たなジャンルを作る事で、シリーズ全体としても大きなターニングポイントとなる程の影響を与える事となり(厳密にはダークヒーローとしてもダークライダーとしても、浅倉が最初というわけではないのだが)、その最後までブレない突き抜けた悪のキャラクター性故に爽快感や強烈な印象を残し、『龍騎』のストーリーを象徴する存在として高い人気を誇る。また、女性ファンからは美形で色気が凄いと定評がある。

とはいえ、放送当初は『脱獄犯が仮面ライダーになる』という前代未聞の例だった事や、劇中での残酷な行いに対し、苦情が殺到する事となった。
そこで前述の「少女とのエピソード」が放送された後では苦情はなくなったと言われている。
苦情に関しては視聴者にとどまらず、テレビ朝日東映両関係者からもなかなか了承を得られず、浅倉の残虐性を表した描写で制作サイドが採用を妥協または諦めざるを得なかったシーンも少なくなかった(つまり本編中の描写でさえも、まだ子供向きに大分ソフトにしたという事である)という。
そして、初代仮面ライダーを演じていた藤岡弘氏も、浅倉を始めとする龍騎の仮面ライダー達の人物設定については「仮面ライダーという概念そのものを冒涜してる」と怒りを露わにしていたという。浅倉の名がその初代ライダーと同じ「たけし」であるのは何の因果だろうか。

演じた萩野氏も後に、龍騎を見ていた母親層からの応援は多かったが、小さな子供たちには殆ど怪人役と同じ扱いを受け、顔を見ただけで泣かれてしまったり、街中で「殺されるー!」と叫ばれた事で警察から職務質問を受ける羽目になったりと、悪役故に苦労したエピソードは数多く、イベントやインタビューで語っている。

それでも中には「王蛇のヒール(悪役)ぶりがかっこいい」と好意的に受け止めてくれた子供も何人かはいたそうである(萩野氏曰く「その子達からも怖がられはした」らしいが)。
実際、後年になって『龍騎』放送当時子供だった視聴者達からも「突き抜けたヒールぶりや強さが好きだった」という声が少なからず挙がっており、前述にもあるとおり全体的なキャラ人気は高かった事から、キャラクターとしては好きだが、直に会うとなると話は別ということかもしれない。
このほか、テレビブロスのように、浅倉を応援していた雑誌も存在していたりする。

その純然たるダークヒーローとしてのキャラクターは、多くの俳優やクリエイターなどの表現者達をも魅了し、門矢士仮面ライダーディケイド役の井上正大氏は平成ライダーで特に印象深いライダーを聞かれて王蛇と答えたり、龍騎のファンである鏡飛彩仮面ライダーブレイブ役の瀬戸利樹氏はビーストライダー・スクワッドで王蛇との共演が決定したと聞いて興奮する等、後に仮面ライダーを演じる事になる多くの若手俳優達からも一目置かれる事となった他、後に『仮面ライダー鎧武』の脚本を担当した虚淵玄氏にとっては思い入れの深いキャラクターになったらしく、『Fate/Zero』の雨生龍之介、『魔法少女まどか☆マギカ』の佐倉杏子など、自身が手がけたバトルロワイヤルモノ作品の多くに、「浅倉威枠」として意識したキャラクターを配置しており、鎧武では序盤におけるワイルドカード的存在として登場した凰蓮・ピエール・アルフォンゾ/仮面ライダーブラーボを浅倉をオマージュした凶悪殺人犯として登場させる構想もしていたという(しかし、残念ながら時代の変化によるテレビのコンプライアンスの厳格化の影響や、登場時期のストーリーがまだシリアス路線に入っていなかった事から、凶悪な人物として登場させる事は難しかった為、止む無く断念し、軍人という設定に変更したという)。

イライラ語録

  • 「イライラするんだよ…」
  • 近くにいたァ…お前が悪い
  • 「ほんとうに楽しいよなァ?…ライダーってのは…」
  • 「お前、泥を食ったことがあるか?泥だよ…俺は何度も食ったぜ。食いモンが手に入らなかった時に…。俺の口の中にはまだ泥の味が残ってる…! 残ってるんだよ…泥の…味が…。」
  • 「今は、さっきの弁護士を叩きのめしたいな。1分後にはアンタに変わってるかもしれないが」
  • 「なるほど。ライダーになるのは面白いな。イライラがすっかり消えた。」
  • 「興味ないな、いつ終わろうと知ったことか!今戦えればそれでいいんだよ。俺は…」
  • 「鬼ごっこがァ、趣味なのか?戦えよ!俺はまだ満足していない!」
  • 「弁護士さんは~♪金持ちだ~♪命が惜しくて逃げ出した~♪」
  • 「おかしくなりそうだったぜ…ずっと戦えなくてな」
  • 「ミラーワールドに刑事はいらない…」
  • 「俺はな…いつも腹が減ってるんだよ…お前を倒せば少しは満足できるかもしれない…!!」
  • 「フヘハハハハ!ドジなのはお前たちの方だったな!」
  • 「英雄だろォ…?おン前ェ…!」
  • ここかァ、祭りの場所は
  • 「俺たちが付いている…b( ー`ωー´) 」
  • 「何を言っているんだ龍騎…俺たちの使命を忘れたのか…(人間の!自由と!)平和を守る!仮面ライダーだ!」
  • 「みんな、行くぞ!!」
  • 「俺たちは仲間だァ…b( ー`ωー´) ずっとな…」
  • 「お前と出会えて俺たちは幸せだ!」


余談

浅倉のキャラクターを提案した小林靖子女史曰く、発案当初は死刑囚だったそうである。

ちなみに、浅倉が作中で着用(ミリタリーショップで店員を殺して強奪)している蛇柄のジャケットは演者である荻野氏の私物らしい。

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仮面ライダー龍騎 仮面ライダー王蛇
アンチヒーロー ワイルドカード 脱獄囚 金髪
サイコパス 吐き気を催す邪悪 外道 戦闘狂 美形悪役
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