概要
大まかな作り方はカップ麺と変わらないが、大体の商品が「蓋を半分剥がし、かやくを入れて熱湯を注いで3分待って、湯切りしてソースを入れて混ぜてふりかけをかける」だけで「焼く(もしくは炒める)要素が一切無い」ため正確に言えば「ソース味の混ぜそば」である。実際の焼きそばとは味こそ似ているが、料理としては別物とも言える。
所謂「カップ焼きそば現象」の語源となった(尤も「ソース焼きそば」自体が中華料理の「炒麺(五目餡かけ焼きそば)」とは別物なのだが)。
…まぁ「油揚げ麺(スナック麺)」の場合は既に焼いて(揚げて)あると言えなくもないが。
尚、エースコックが「本当に焼いた」カップ焼きそばを開発するにあたって、4年も掛かってしまった実績があるため現在は後継商品は存在していない。
今後も追随する企業は現れないだろう。
なお、袋麺の焼きそばという商品もあり、これらはフライパンなどで、まず少量の水で麺を茹でてほぐした後、そのまま油を混ぜて炒めて作るものが多い。こちらは実際に「焼く(炒める)」工程が入るので、焼きそばと言える。
カップ焼きそばと同じようなスタイルのものとして「カップ焼うどん」「カップ油そば」とか「カップまぜそば」、「カップ汁なし担々麺」、「カップスパゲッティ」が出たり消えたりを繰り返す(というか期間限定だったりそうでなかったり)感じである。
カップ焼きそばにありがちな事
「だばぁ」現象とその対策
麺が戻った後で戻し湯をシンク等に棄てる必要が有り、湯切りに失敗して上記イラストのような事態になるのはよくあることだった。
近年では湯切り口の位置がフタ側から本体のカップ側に変更されたもの(湯切り時にフイルム状をはがすと、湯切り口が現れるタイプ)が主流であり、湯切り時に失敗する可能性はほぼなくなっている。メジャーなカップ焼きそばの中で上記イラストのようになってしまう恐れのある商品(フタ側に湯切り口のある商品)はペヤングやきそばが残っていたくらいである。
「だばぁ」しないペヤング
2014年12月の異物混入事件を切っ掛けとして、まるか食品はペヤングの容器とフタを改良。他社製のカップ焼きそばと同様の物に変更した。
これによりペヤングでもだばぁはしなくなった。
新型は2015年6月から各地域で順次発売された。なお、この時に「新型ペヤングをいち早く食した」のは2015年6月5日放送の「ダウンタウンなう」にて「あと何分待てばええねん!」と糾弾していたダウンタウンの松本人志である(同番組は撮って出しに近い生放送であり、約5分遅れで松本が新型ペヤングを食する様子がお茶の間に流れた)。
カップラーメンと作り方が紛らわしい問題
「湯切り」という独自の調理工程が存在することや、近年のカップラーメンには後入れのかやくが多いことから、ソース・かやくを投入するタイミングを間違えてしまう事故が多々発生する。
その他、滅多に無いことだが期間限定商品として本当にカップラーメンとカップ焼きそばの中間の作り方をする(お湯を切りながら残す)つゆ焼きそばやあんかけ麺が存在する。
東京拉麺のペペロンチーノはラーメンにもパスタにも出来るようになっている。
湯切りのお湯がもったいない問題
「やきそば弁当」「焼そばバゴォーン」に代表される様に、北国のカップ焼きそばには「粉末スープ」が同梱されている場合が多い。「湯切り時のお湯の有効活用」という、非常に合理的な配慮であるにもかかわらず、本州で発売されている商品(「U.F.O.」などのポピュラーな商品)には実装されていない(物産展や限定入荷している店などで「やきそば弁当」などを購入する必要がある)。
現実的な解決方法として、例えばマルコメ生みそ汁シリーズを作っている人がいる。また、クノールカップスープを作る人もいるとか。
余談
アメリカ合衆国にもカップ焼きそば系統のカップ麺は存在しており、東洋水産や日清食品が発売している。これらは水を入れて電子レンジでチンする調理方法となっている。
代表的な商品名
東洋水産
- ごつ盛り ソース焼きそば
- マルちゃん正麺 焼きそば
- 昔ながらのソース焼そば
- 焼きそば名人
- 俺の塩
- やきそば弁当(北海道エリアのみ)
- 焼そばバゴォーン(東北エリアのみ)
まるか食品
日清食品
- 日清焼そばU.F.O.
- ラ王 焼きそば
- デカうま ソース焼きそば
- やきそばできました。(北海道エリアのみ)
エースコック
明星食品
関連イラスト
関連タグ
ヤキソバン:日清焼そばU.F.O.のCMキャラ
最強銀河究極ゼロ:18話はカップ焼きそば回
折神紫:周囲には秘密にしているようだが、カップ焼きそばが好きらしい。