概要
かつて日清食品の「日清焼そばU.F.O.」のTVCMに登場していたヒーローである。
テレビCMの他、オリジナルビデオやスーパーファミコンソフトが発売されたりなど、当時はかなりの人気を誇った。
正式な名前は「UFO仮面ヤキソバン」である。
1990年代前期に幼児~小学生だった人には、
「ソースビーム!」「あげ玉ボンバー!(※)」「メンアタック!」などの必殺技が記憶されているかもしれない。
※当時のU.F.O.に入っていた具。リニューアルされた現在は入っていない。
そしてヤキソバンの時代から2016年、故郷に帰ったはずのヤキソバンは……(後述)
無駄に力の入った豪華キャスト
宿敵であるケトラーはデーブ・スペクター氏、ケトラーが作成したヤキソバンの偽物であるにせヤキソバンはオスマン・サンコン氏が担当した。
ヒロインはTVCMでは戦隊でお馴染みの千葉麗子氏、オリジナルビデオでは高田万由子氏が担当した。
ちなみにテーマソング「あいつが正しいヤキソバン」は影山ヒロノブ氏が歌っており、
キャラクターデザインは海賊戦隊ゴーカイジャーとかと同じ人が行っている
力の入れようが尋常じゃない、結構正統派のヒーローである。
1995年ではヤキソバンが故郷の星に帰った後(契約期限切れである設定)、ヤキソバンのいとこであるヒロイン・「UFOガールヤキソバニー」がTVCMを受け継いだ。
演じたのは松雪泰子氏である。
ヤキソバマンが帰ってきた……!
2016年にCM「日清焼そばU.F.O. エクストリーーーム!編」が数本
さらに、2017年3月10日にはその続編とも言えるCMの新作が登場。
まさかのストーリー仕立てのCMであり、日清の本気度合いが半端ない。
時系列順に並べると……
「UFO仮面ヤキソバン」
↓
「UFOガールヤキソバニー」
↓
「エクストリームZERO!~ヤキソバンの悲劇~」
↓
「UFO仮面ヤキソボーイ」
↓
「エクストリーム!」
↓
「エクストリーム2!」
…だと思われる。
以下、時系列順に簡単に説明。
エクストリームZERO!~ヤキソバンの悲劇~
かつて地球を救ったヒーロー・ヤキソバン。その功績は素晴らしいものだった。
だが時代の流れは非情なものであり、今では人々から忘れ去られ、実の息子ソースにまでダサいと呼ばわれて毛嫌いされ、かつて所属して宣伝に励んでいた企業にすらも相手にされない。そんな冷遇の日々が続く無情な現実……。
過去の栄光、息子のソースとの思い出の日々……。もうどこにも彼の居場所はなかった。
すっかり世間の笑いものされたヤキソバンは、焼きそばを嫌いになり、闇に堕ちた。
時は経ち、ついに悪の軍団を作り上げ、謎の男(Mr.マリック)から大きな角をした悪魔的な仮面を授かり『魔王』となった。
エクストリーム!ヤキソボーイ篇
「焼きそばなんて滅んでしまえ!」
焼きそばそのものが嫌いになった魔王は、焼きそばを滅ぼすために各地を回っていた。
そこに、まだ若き青年だったソース(中川大志)と相棒のレジェンド・クロオビ(藤岡弘、)が現れ、食べ物を粗末にする魔王を食い止めるべく戦闘に突入する。
ソースは父を受け継ぐヒーロー・「UFO仮面ヤキソボーイ」に変身、レジェンドは『UFOバイク』に変身して敵に向かって疾走する。
(この時、ソースはまだ魔王が父だとは知らない)
「地球の焼きそば、舐めるなよ!」
果敢に立ち向かうも、まるで相手にならず敗北して終わるのだった……。
エクストリーム2! 篇
時は経ち、ソース(吉川晃司)はさらなる成長を遂げ、さすらいの賞金稼ぎのヒーローとして旅を続けていた。
それと同時に、魔王の破壊活動は地球だけではとどまらず、幾多の惑星をも滅ぼし、遂に皇帝『バッド・ゲドウ』へと上り詰めるまでになっていた。
さらわれたヒロインのエクストリーム姫(水原希子)を助けにいくため、ソースは再び戦いを挑む。
幾多の危険を振り切り、間一髪のところで姫を助け、ソースは皇帝に戦いを挑むのであった!
(よくよく見るとCMが終わる直前に撃墜されてるのはナイショだ!)
エクストリーム! 篇
多数の腕に武器を持ち戦闘状態になった皇帝と対峙。
激闘の末、皇帝の仮面を叩き割り勝利を掴んだのであった!
だが、仮面の下の顔……皇帝の正体が、実の父親だと発覚しソースは驚愕する。
「ファーザー!?」
これをもってヤキソボーイ編は終了となったため、衝撃的な幕引きとなってしまった。
お気づきだろうか…?
映像演出、ストーリー構成が完全に「スター・ウォーズ」でありオマージュである。
しかも再び豪華ラインナップでのキャスト揃いであり、日清の本気度合いが(ry
余談
CM中に出てくるヤキソバングッズの価値が「¥200」とあるが、少なくとも後述のゲーム版ヤキソバン単体だけでも極端にプレミア価格ではないがここまでは酷くはなかったりする。
UFO仮面ヤキソバン ~ケトラーの黒い陰謀~
ヤキソバンの懸賞グッズとして、スーパーファミコンソフトが用意されていた。
内容はベルトスクロールアクション。いわゆるファイナルファイト系のゲーム。
当初は懸賞版のみだったが、後に市販版が発売されている。内容はほとんど変わらない。
懸賞版(非売品)と市販版は次のように違いがある。
- 懸賞版はゲーム起動時に日清食品のロゴが表示される。また、ヤキソバンからの当選の挨拶デモが存在。
- パッケージが異なる。懸賞版はマイケル富岡氏扮するヤキソバンが表、デーブ・スペクター氏扮するケトラーが裏とパッケージにあり、商品管理用バーコードが無く「非売品」の文字がある。製品版はアニメ調のヤキソバンがパッケージになっている。
- ソフトのラベルにも違いがある。製品コードも懸賞版が「SHVC-Y7」市販版が「SHVC-Y9」と両者が微妙に違う扱いがされている。
市販版が出た為、懸賞版のプレミア価値が下がったとされているが上記の違いがある故か懸賞版は市販版よりやや価値がついている模様。
ちなみにこのゲームのオープニングデモにて、ヤキソバンの母星は地球から約100億キロ離れているとの旨が説明されるが、100億キロと言うのは長さ的には太陽から海王星までの2倍ちょっとで、実は太陽の重力圏内。地球から十分観測可能な位置でそんなに遠くない。しかし移動となると話は別で、例えばボイジャー2号はマッハ10の飛行速度で地球から海王星に行くのに12年かかっている。
関連イラスト
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懐かCM カップ麺 カップ焼きそば 悪堕ち ケトラーの黒い陰謀
岡村隆史:とぶくすりにて(恐らく)これのパロディである『カケソバン』になったことがある。