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概要編集

基礎データ

太陽からの距離44億9510万km
直径49528km
表面積76億1830万km²
質量1024垓1300京t
重力0.91(地球を1とする)
公転周期165年
自転周期0.67日
表面温度-227℃
分類氷惑星(天王星型)
衛星の数14

太陽系の第8惑星で最遠の惑星である。直径は地球の約3.9倍。太陽からの距離は約45億km。

天王星より小さいが、質量はこちらの方が大きい。また、惑星の中では金星に次いで公転軌道が真円に近い。


太陽系の惑星の中では最も遠い位置にある海王星は、地球から見える明るさは約8等級であり、肉眼では見えない。天体用双眼鏡で辛うじて見える程度、一般人で購入できる程度の天体用望遠鏡でも、青色をしているのが分かる程度である。


天王星の公転軌道が予測とズレており、その原因を未知の惑星による重力による影響と考えて計算された結果、1846年に発見された。名はローマ神話の海の神ネプトゥーヌス(ネプチューン)から取られ、日本語での呼称もこれによる。


海王星に接近した探査機ボイジャー2号のみ。海王星やその衛星の鮮明な画像を届けている。


特徴編集

基本的には天王星に似た、水素ヘリウムメタンアンモニアが豊富なガス惑星と考えられている。海王星といえば深い色というイメージがすっかり定着しているが、実際の色は天王星に近い薄い青緑色である。よく知られている濃い青の写真はボイジャー2号が撮影した色調が強調されたものである。海王星の青緑色は、天王星と同じくガスに多く含まれるメタンによる。


ただし、人間がこの惑星に接近して実際に目で見たとしても、天王星とは容易に見分けることができると思われる。というのは、外見の変化に乏しくのっぺりとした天王星に対し、海王星は外気のがはっきりと見てとれ、しかも常に変化しているからである。雲や渦のパターンも多様で、海王星を1周する雲の帯が現れることもある。このことから、非常にダイナミックな気候変化がある惑星だと考えられている。また海王星の大気は太陽から遠く離れている割に異常に温度が高いが、その理由は謎である。


大暗斑編集

海王星表面に特徴的な大きな黒い渦。1989年にボイジャー2号が接近したさいに発見された。木星大赤斑と違い不安定で、頻繁に消滅と出現を繰り返し、出現する位置も不定である。


この嵐は深層部で発生し、高度を上げることで出現すると考えられ、前兆として上記の雲が活発に発生する。その形は、コリオリの力の作用で維持していると考えられる。


環と衛星編集

周囲には薄いが環が存在し、十数個の衛星がある。この中で最大のものがトリトンである。海王星の捕獲されて誕生したと考えられ、逆行軌道を取っている。そのため、海王星に引っ張られて公転速度が遅くなり、将来的に潮汐力で砕かれ、環になると考えられている。


関連タグ編集

太陽系 惑星

海王みちるセーラーネプチューン


惑星記号

太陽 - 水星 - 金星 - 地球 - 火星 - 小惑星帯 - 木星 - 土星 - 天王星 - 海王星 - カイパーベルト

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