遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。
概要
数世代に亘る、銀河で圧政を敷く強大な帝国とそれに立ち向かう者たちの攻防を描いた、世界一著名なSF映画作品。“フォース”と呼ばれる力を駆使して銀河に平和をもたらさんとする騎士・ジェダイと、反対にそのフォースの暗黒面を極めて銀河を支配せんとする暗黒卿・シスとの長きに亘る因縁も軸となっている。
宇宙戦闘機や宇宙戦艦にロボット兵器を用いた大規模な戦闘に、ライトセーバーと呼ばれる剣を駆使した緊迫感漂う騎士たちの一騎討ちという対比、個性的な容姿のクリーチャー的な宇宙人や当時先進科学として考察され始めていたクローン技術の軍事転用など、多岐に亘る要素を1つに凝縮している。また単なる勧善懲悪や、圧政からの解放を目指したレジスタンス・ドラマに終始せず、“善悪の葛藤”・“人種問題”・“愛と欲望”などの二律背反を添えることで、それまでにない深みのあるSF作品に昇華している。
映画監督ジョージ・ルーカスが温めていた構想を元に映画化されたスペースオペラの代表作である。映画新旧3部作の6作品と新旧3部作の間を描いた『クローンウォーズ』『反乱者たち』なども存在。2015年からは新たな三部作が展開されている。
配給は「20世紀フォックス」→「Disney」と、変遷している。
莫大な製作予算が毎回投じられており、旧3部作はルーカス自身への配当を最低限に抑えることでそれを実現。新3部作では、ほとんどルーカス自身のフィルム制作会社「ルーカス・フィルム」が制作費用を捻出していた。Disneyに移行してからは、3DCGによるカートゥーンアニメシリーズを始めとした小規模展開を利用し、大きな制作へと予算を繋ぐ形式へと切り替えている。
シリーズ
⇒一覧を参照。
派生作品への対応
様々なスピンオフ
来るもの拒まずのルーカスフィルムの方針から小説・コミック・ゲームなど様々な媒体による数えきれないほどのスピンオフ作品が存在。いわば次々と発刊されるあらゆる同人誌が全て公式扱いになるという状況があった。出来のよい物も多いが、『ドラゴンボール』ばりに劇中死したキャラが蘇る(ボバ・フェットのように「巨大な猛獣に丸呑みにされて死亡した」とされていたキャラが後付けで「実は消化される前に脱出していた」事にされるパターンはもはやお約束。逆にチューバッカの様に殺されるケースもある。また、原作の最強クラスの人物(ヨーダやダース・シディアス)ですら足元にも及ばないチートキャラを平気で量産する作者が多く、「ぼくのかんがえたさいきょうのジェダイ」「ぼくのかんがえたさいきょうのシス」(早い話がいわゆるメアリー・スー)の発表会になっている問題点もある。例えばオリキャラのシスがフォースで銀河を丸ごと吹き飛ばす、ジェダイでもシスでもない者が惑星をフォースでぶつけ合うといった具合。また、それらの描写を根拠に原作キャラを雑魚呼ばわりするスピンオフファンも多数存在し、強さ議論などでは上位をスピンオフキャラが埋め尽くしていた。そのため、ファンも多いが同時にアンチも多い作品群となっている。
カノンとレジェンズ
『EP7 フォースの覚醒』発表にあたり、ルーカス・フィルムは今までのスピンオフ小説を非正史(レジェンズ)とすると発表。「クローン・ウォーズ」「反乱者たち」、その他2014年以降に発売されていく小説・コミック・アニメ・実写ドラマなどのディズニー版作品のみを正史(カノン)と発表した。ディズニー版作品は「『ルーカスフィルム・ストーリー・グループ』が直接監修を行い、これまでの非正史作品と違い一定の品質を保証する」として正史と明言されている。
ちなみに、ここで言う「今までのスピンオフ作品」には『EP3 シスの復讐』までの従来の実写映画の小説・コミック版も含まれる点には注意が必要。これらにはレジェンズ扱いになったスピンオフ作品の設定の他、映画製作と並行して執筆されていたという事情から映画本編や続編映画でカットされた没設定も数多く盛り込まれているためである。
なお、レジェンズに区分されている作品の設定は、今後もカノンに属する作品に活用されるという(例えばレジェンズ産のキャラクターや組織等が全く違う性格、役回りで登場したりする)。
日本ではあまり表面化していないが、海外ではこのカノンとレジェンズの区分が原因で"mixer"「混ぜる」と呼ばれる行為が問題となっている。これはWikipediaやウーキーペディア(本シリーズ専門のWikipediaのようなもの)などで設定を混合した状態にすることを指す。単純に編集者自身が混乱したり勘違いしている可能性もある(きちんと確認せずに誤った情報を書き込むのはもちろんそれはそれで問題である)が、閲覧者に対し、レジェンズの設定をカノンと思い込ませたい、或いは事実上のレジェンズ扱いへの抗議の意味合いを持って意図的に行うケースも多く存在すると見られている。
後者のような動機で行なわれるケースは『EP8 最後のジェダイ』公開以降、特に顕著に見られるようになった。
というのも、同作に関して言えば劇中でルーク・スカイウォーカーが死亡するなどファンの間に暗い影を落とす展開が賛否両論の論争を巻き起こしており、否定派の間では「歴代のスターウォーズ作品の中で最も上映時間が長いくせにつまらない」、「無駄なシーンが多すぎる!」、「30年以上も歴史のあるファノン(レジェンズ)をゴミ箱に押し込んでおきながらこんな出来かよ!?」などなど、旧来のファンたちの不評不平不満が大暴発。一部のファンの間では同作を正史から除外する事を求める運動が起こったほどである。加えて、その後制作された『EP9 スカイウォーカーの夜明け』も見方によっては「8を全否定している」と充分に受け取れる内容であり、こうした対立に対し更に火に油を注ぐこととなった。
少なくとも『最後のジェダイ』が原因でスターウォーズのファンをやめてしまった人々が決して少なくないことは確かである。
また、「スピンオフ」と「レジェンズ」が混同される事があるが、上述した通りカノンとレジェンズの分化後もカノンに分類されるスピンオフ作品が新たに制作されており、この2つの用語は全く別のものである。上述した新しい「カノン」への(一部ファンからの)マイナスイメージもあり、「スピンオフ」と「レジェンズ」を混同する事は荒れる原因にもなりかねない。
特に否定的なファンの間では「レジェンズ」という単語の存在自体が「旧来の作品に対する事実上の黒歴史扱い」として忌み嫌われている始末である。(彼らの前では正史・非正史の隔たりが比較的薄い表現である「スピンオフ」か、それでも区別したい場合は「ファノン」と呼んだ方がいいかもしれない)
他にも「カノン」「レジェンズ」のいずれにも属さない外典として「ノンカノン」と呼ばれる区分が存在し、「カノン」「レジェンズ」いずれかの作品で描かれる時間軸からずれたIFを題材にした作品などがこれに当たる。代表的な物としてはアニメ『スター・ウォーズビジョンズ』やレゴの映像作品、一部子供向け絵本などが分類される。
ピクシブ百科事典を含む日本語のウェブサイトでも、数は少ないもののカノンとレジェンズがごちゃ混ぜのサイトや項目が存在する為、注意が必要である。日本の場合は問題行動というよりも、カノンとレジェンズに区別される前にサイトや記事・項目が作られ、そのまま放置されているケースや、日本語訳された資料が乏しいなどの理由で情報の更新が追い付いていないケースが多い。
主な登場人物
メインキャラ
- EP1~EP3
- EP4~6
- EP7~9
- ドロイド
- エイリアン
ジェダイ
シス
国家
組織
エイリアン・民族
キャラクター
ドロイド
武器
超兵器
戦艦・戦闘機
登場する惑星
本シリーズでは、1つの惑星が1つの国家として成り立っており、銀河共和国はそれら複数の惑星国家が連合を組んで成立している国連のようなものである。
ちなみに、同じような恒星間国家の世界を描いた『スタートレック』では、地球やヴァルカンなど一部例外を除いた惑星は「○○3号星(例:ナレンドラ3号星。ナレンドラ星系の三番目の惑星、という意味)」というような呼び名がされ、一方、衛星には固有名詞が与えられる場合が多いのだが、同様のパターンはこちらではあまり見られず惑星自体に固有名がある。また、"○○星系の首都"といった形で「○○・プライム」と呼ぶこともある。
また、そうした国家を形成する惑星の他にも、その地域の1つにされている小惑星や衛星もあり、ムスタファーやホスなどの人間が住めないような惑星も、人間とは大きく生態の異なるエイリアンやクリーチャーが生息していたり、様々な目的に利用されたりしている。
- ナブー
- エピソード1の舞台となった惑星。新三部作のヒロインであるパドメ・アミダラの出身地。
- ミッド・リムに属する美しい景観を持つ惑星。シーヴ・パルパティーン皇帝の出身惑星でもあり、その美しさは皇帝も誇りとして語る程。惑星のコアは硬い冷えた岩石で構成され空洞になっていて海水に満たされており、反対側まで通っていくことは可能である。
- ただしこの惑星では地上に生息するクリーチャーはほとんどが大人しい反面、海中に生息するものは非常に獰猛である。そのため惑星のコアを通り惑星の反対側まで移動する事は上述した通り「理論上可能ではある」とされつつも、「実際には自殺行為に等しい」として避けられている。
- 長年、入植した人間とグンガンという水棲種族の原住民の間で緊張状態が続いていたが、ナブーの戦いをきっかけに同盟を結ぶようになった。
- タトゥイーン
- 新三部作の主人公であるアナキン・スカイウォーカーの出身地であり、犯罪王ジャバ・ザ・ハットの根拠地。またルーク・スカイウォーカーが幼少期を過ごした惑星でもあるため、様々なシリーズによく登場する。
- 銀河系の中枢から離れたアウター・リム・テリトリーに属する砂漠の惑星。太陽が連星であるため、乾燥した気候である。そのため、水分農夫達は水分凝結機で大気中のわずかな水分を収集して生活している。この惑星の二つの太陽が沈む情景を奏でた『Binary Sunset』はシリーズを象徴する名曲中の名曲である
- 発見当初は多くの鉱物資源が埋蔵されていると見られ、大勢の入植者たちがこの惑星を訪れたものの、現地調査の結果、有用な鉱物資源はほとんど存在しないことが判明し、持ち込まれた鉱石運搬用の乗り物であるサンドクローラーは遺棄され、大半の人々はこの惑星から去り、脱出資金のない一部の人々(後の水分農夫たちやその農作物を商う商人となった)だけが残った。
- この惑星では法の支配が行き届いておらず、ジャバ・ザ・ハットのカルテルを初めとする犯罪組織の拠点としても利用され、犯罪者や賞金稼ぎ、ギャングの温床となっていた。また、砂漠には入植者への襲撃や略奪を繰り返す原住民族タスケン・レイダーもおり、非常に危険である。
- 銀河共和国の影響力もほとんど及ばず、共和国の通貨がこの星では通用しないほか、共和国の法律で禁じられている奴隷制度も存続している。銀河帝国時代には、帝国から総督やサンド・トルーパーの治安部隊が現地に派遣されていたが、惑星住民の生活環境の改善や治安向上等の政策はほとんど行われていなかった。
- コルサント
- コア・ワールドに属する惑星。地表は全て都市で覆われ、一部の山脈を除いて自然は一切残っていない。銀河系文化、社会の中心地であり、旧共和国や帝国の首都が置かれていた。そのため、政治劇の多い新三部作の舞台になっている他、「キャシアン・アンドー>キャシアン・アンドー(ドラマ)」での登場が多い。
- 公転軌道は太陽から離れているため、赤道付近を除くと人間が快適に生活可能な気温を保つことができないので共和国政府は軌道上に巨大なミラーを設置し、収束させた太陽光を地表に投射することで、地上を暖めている。都市で消費される生活用水もこれらのミラーで北極と南極の氷を融解させることによって作り出され、地上を走る網の目状のパイプラインによって惑星全体に供給されている。
- 人口は公式記録でも1兆人以上であり、アンダーワールドの下層は広大なスラム街となっており実際はそれ以上と推定されている。コルサントは人間種族の母星としても有力視されており、人口の68%が人間だと考えられている。
- 旧共和国時代にはジェダイ騎士団の拠点となるジェダイ・テンプルが置かれ、ジェダイ候補生はそこに集められ、修行を積んでいた。
- カミーノ
- アウター・リム・テリトリーの更に外側に位置する水の惑星。表面は全て海に覆われ、軌道から確認できる程の嵐が絶え間なく続く。クローントルーパーの製造拠点となった。ジャンゴ・フェットのクローン、ボバ・フェットはここで誕生した。エピソード2の重要惑星であり、『クローンウォーズ』でも何度も舞台になっている。
- 惑星のデータはジェダイ公文書館から何者かによって消去されており、この星のことを知る者はあまりいない。
- かつて内陸部の巨大な氷棚を融解させた惑星規模の温暖化を経験しており、その結果、大規模な海面上昇によって海洋面積が拡大し、惑星上の全大陸が水没した海洋惑星となっている。
- カミーノアンは、独自の高度なクローニング技術を主産業としており、首都のティポカ・シティには上記のクローントルーパーを製造した、大規模なクローニング施設が立地する。そのためクローン大戦中には独立星系連合軍からの攻撃を受けた。その後クローン戦争は終結するも、銀河帝国樹立直後にクローントルーパーの製造は全面中止され、クローニング施設は帝国艦隊による軌道爆撃により破壊されている。
- ジオノーシス
- エピソード2終盤のクローン戦争開戦の舞台となった惑星。登場回数はそれほど多くはないものの、高い武器製造技術を持つ昆虫型種族ジオノーシアンが住んでおり銀河の歴史を左右する超兵器デス・スターの原案を生み出した惑星として有名。
- アウター・リム・テリトリーに属し、上述したタトゥイーンとも非常に近い位置に存在する惑星。土星のようなリングに囲まれ、地表には荒野や砂漠が広がっていた。タトゥイーン同様銀河系中枢の目が届きにくいため、エピソード2では密かにバトルドロイドや軍事兵器の密造が進められていた事が発覚し、クローン戦争の緒戦となるジオノーシスの戦いが勃発した。
- そしてクローン戦争が終盤に差し掛かった頃、銀河共和国による占領を受けたこの惑星でデス・スター建造計画が始動。銀河帝国時代に大部分が完成するとジオノーシアンの大多数が帝国軍によって虐殺された。
- イラム
- キャッシーク
- ムスタファー
- アウター・リム・テリトリーに属する惑星。二つのガス巨星の重力に囚われ、現実の木星の衛星イオの如く常に溶岩が流れている状態にあった。クローン戦争末期、ダース・シディアスは分離主義評議会を集め、ダークサイドへ転落したアナキンに始末させた。その後、アナキンとオビ=ワンによる対決が繰り広げられ、この対決でアナキンは右の義手以外の四肢を全て失い、全身に火傷を負った。(シスの復讐)
- その後サイボーグのシスの暗黒卿ダース・ベイダーとなったアナキンはこの惑星に自らの拠点となる城を築き、エクセゴルヘ導くウェイファインダーを隠していた。(スカイウォーカーの夜明け)
- ポリス・マサ
- かつて惑星だったが今や小惑星と成り果てた天体。アナキンの妻パドメはこの小惑星でルークとレイアを産んだが、自身は息を引き取ってしまった。(シスの復讐)
- コレリア
- コア・ワールドに属する都市型惑星。スターシップ造船事業で名高いこの惑星は銀河帝国の影響下に入った後、スター・デストロイヤーやTIEファイターの製造拠点として徴発された。
- ハン・ソロの出身惑星であり、映画『ハン・ソロ』冒頭の舞台でもある。
- オルデラン
- エンドア
- ケフ・ビァ(ケフ・バアとも)
- 衛星エンドアと同じ惑星を公転する衛星。第二デス・スターの残骸が30年経過しても尚残存している。(スカイウォーカーの夜明け)
- エクセゴル
- 『スカイウォーカーの夜明け』終盤の戦場であり、決戦の地である惑星
- 未知領域に属するシスの惑星。シスを信奉する熱狂的なカルト集団シス・エターナルが長年にわたり外界との接触を断ち密かにシスの秘術を継承しており、その存在は星図に記載されておらず住人以外ではシスの暗黒卿などごくわずかな者にしか知られていなかった。
- パルパティーンは自身の死に備え、この惑星に銀河帝国が研究した最新の科学技術を持ち込み、シス・エターナルの秘術と融合させる事で自らの復活を可能とし、最高指導者スノークを生み出した。そして復活を果たすとこの惑星でファイナル・オーダーを創設するが、レジスタンスとファースト・オーダーによる最終決戦の結果、パルパティーンの野望は打ち砕かれた。
- ネヴァロ
- アト・アティン
- 不思議なバリアで覆われた長閑な惑星。『スケルトン・クルー』の主人公たちの故郷であり、宇宙で迷子になった彼らが目指す惑星。
- 住人であるウィム曰く「つまらない惑星」。『共和国の大いなる事業』に携わっているらしく、分析官や金融関係の職業の人たちが多い。
- その場所はどういうわけか謎に包まれており、『伝説の宝の星』として宇宙の好事家たちの間では噂として広く知られている。
- 惑星・小惑星群
1~9:映画本編のナンバー / CW:クローンウォーズ / 反:反乱者たち / RO:ローグ・ワン /
Mand:マンダロリアン
惑星名 | 登場 | 特徴 |
---|---|---|
マンダロア | CW, Mand | 戦争により荒廃した、戦闘民族マンダロリアンの母星 |
ダソミア | CWなど | 魔術を扱う「魔女」が支配する暗黒の惑星にしてモールの故郷 |
ウータパウ | 3 | 強い太陽光が降り注ぐ岩石惑星。グリーヴァス将軍終焉の地 |
マイギートー | 3 | 様々な鉱産資源を有する溶岩の惑星。クローン戦争の激戦地の一つ |
フェルーシア | 3 | 巨大な植物が繁茂する温暖な惑星。クローン戦争の激戦地の一つ |
ケイト・ニモーディア | 3 | 通商連合が財産を保管している惑星。独立星系連合の根拠地の一つ |
サルーカマイ | CW,3 | 草原と農地の広がる惑星。クローン戦争の激戦地の一つ |
ヤヴィン4 | 反,RO,4 | 古代の遺跡が散在する森林衛星。初期の反乱同盟の基地があった |
ホス | 5 | 惑星全体が氷で覆われている極寒の惑星。ヤヴィンを追われた反乱同盟が秘密基地の建設を試みていた |
ダゴバ | 5 | 惑星全体がジャングルと沼地で覆われた無人の惑星。ヨーダが隠遁した |
ベスピン | 5 | ガス状惑星。ディバナ・ガスという燃料の採掘基地として軌道上にコロニーがある |
ジャクー | 7 | 広大な砂漠が広がる惑星。帝国末期、軌道上で帝国軍と新共和国軍の最終決戦が繰り広げられた。地表にはこの時の難破船が多く残されており、廃品漁りが生活の糧としている |
タコダナ | 7 | 伝説的な宇宙海賊マズ・カナタの居城がある自然豊かな惑星 |
ディカー | 7 | 初期のレジスタンスの基地があった惑星 |
ホズニアン・プライム | 7 | 新共和国の輪番制首都惑星の一つ。元老院議事堂や艦隊司令部があった |
オク=トー | 7, 8 | "最初のジェダイ寺院"として有力視される古代の寺院がある海洋惑星。一時期ルーク・スカイウォーカーが隠遁した |
ラムー | RO | 帝国建国後しばらくアーソ一家が隠れ住んでいた荒れ果てた惑星 |
ウォバニ | RO | 帝国の労働キャンプ(強制収容所?)がある惑星。リアナ・ハリクが収監されていた |
ジェダ | RO | 古のジェダイと強いつながりがあり、ジェダイやフォースを様々な形で信奉する宗教家が集まる荒凉とした惑星。カイバークリスタルの産地 |
イードゥー | RO | 常に嵐が吹き荒れる岩石の多い惑星。帝国の秘密研究所がある |
スカリフ | RO | 海の多い年間を通して温暖な惑星。帝国の極秘情報保管施設がある |
クレイト | 8 | 古い反乱同盟の基地がある惑星。ディカー撤退後ファーストオーダーとレジスタンスの激戦の舞台となる |
パサーナ | 9 | アキ=アキ種族の母星。ルークが失踪する前に最後に立ち寄った惑星 |
キジーミ | 9 | 密輸業者や犯罪者が屯する寒冷な惑星 |
余談
- 今でこそSF映画の金字塔として知られる本シリーズだが、第1作公開当時の前評判は散々だった。シリーズの醍醐味の1つと言われている「汚れを施したセット」など挑戦的な要素を入れすぎた結果、コケる匂いがぷんぷんの映画となり、当事者の監督であるジョージ・ルーカスなど、劇場公開から逃げ出すように当時電話もテレビもつながっていなかったオーストラリアの片田舎に逃亡したと伝えられている。
- というのも、当時の映画業界ではSF作品は売れないというのが共通認識であり、当時SFといえば大ヒットした『2001年宇宙の旅』であり、その枠をぶち破ったルーカスの持ち込み案、例えば宇宙空間での高速ドッグファイト、冒険活劇、独特の世界観etcは周囲の理解を得られず、SF映画にとって生命線である特殊効果の会社からも協力を断られる始末だった。ちなみに、その結果「じゃあ志同じくしてくれる仲間集ってチーム作るか」と言って結成されたのが、今日に続く特殊効果の第一線で活躍するILMである。
- そんな中でも公開前から「大ヒット間違いなし」と確信していたのがルーカスの親友であり監督としてライバルでもあるスティーブン・スピルバーグであった。第1作、今で言う『EP4 新たなる希望』が公開されるや大ヒットを叩き出したのを逃亡先のルーカスに伝えたのも彼である。また盟友のロン・ハワードも第1作封切り当日チャイニーズ・シアター向かいのダイニングにおり、ものすごい人数の人だかりができてて何事かと思ったら全員がスターウォーズをみに来た人たちだったと後年のドキュメンタリーで当時を振り返っている。
- なお、制作時のルーカスは予算は底をつきそうだわ、特殊効果班は全く進捗ダメだわ(ILMの面々の名誉のために言っておくが、彼らも手法や撮影機材諸々ゼロからのスタートだったため、精一杯やっていたのである。逆にルーカスの要求が無茶だったとも言える)前評判は散々だわで精神的にかなり参っており、親友のスピルバーグの撮影現場を訪れた際、ルーカスのあまりの意気消沈ぶりにスピルバーグが「僕の映画と君の映画の興行収入の1%を交換しよう」と提案したという。ちなみにその時スピルバーグが製作していたのが、映画『未知との遭遇』」。本シリーズ同様、こちらも現代まで語り継がれるSF界の名作映画の1つである。
- 各映画作品には「エピソード○+副題」と表記があるが、旧三部作についてはエピソードナンバーは振られていなかった。『新たなる希望』に至っては初公開時には副題すらなく単なる『スターウォーズ』だった。ナンバーが公開時から題名に含まれたのは『ファントムメナス』がはじめて。
- なお『ファントムメナス』だけはなぜだか邦題でも和訳されずに英語読みのままである。
- 異様なほど設定が作り込まれていることに定評があり、映画で一瞬だけ映るキャラクターにも名前がついていることが多い。そのためファン有志による非公式データベース『ウーキーペディア』(スターウォーズ版ウィキペディアみたいなサイト)には膨大な数のキャラクターやメカニックの名前が登録されている。
- 現実世界にいる視聴者にはさっぱりだが作中世界では一般常識な言葉をよく盛り込んでくることでも有名。『新たなる希望』はすでにクローン戦争という単語が出ている他、劇中に全く登場しない惑星ケッセルの名前が何度も出てきた。(「ケッセルのスパイス鉱山で働かされるか...」や「ケッセル・ランを12パーセクで...」など)
- これらのちょい役のキャラが後年のスピンオフ作品に登場することも多い。
- これら作品を跨いだキャラクターの登場に加え、多く作品では必ずウィルヘルムの叫びという叫び声の効果音が使用されたり、登場人物の誰かが"I have a bad feeling about this"「嫌な予感がする」と発するのが一種のお約束となっており、ファンにとっての密かな楽しみとなっている。
- 時系列としてはあととなる旧三部作を制作したあと、前日譚にあたる新三部作を制作した関係で、初見では各映画をどの順番に見るのがいいのかファンの間で今も激論が交わされている。主流なのは「公開順に旧三部作 → 新三部作を見る」派と「時系列順に新三部作 → 旧三部作を見る」派だが、「アナキンの心境の変化を感じたいなら『クローンウォーズ』も見なきゃ」とか「『ローグ・ワン』を見たら是非そのまま『新たなる希望』を見てほしい」とか様々な意見が出され混沌の様相を呈している。そのカオスっぷりは「Twitterのリプや反応が欲しければ、スターウォーズの見る順番についてつぶやけばいい」とネタにされているほど。
関連書籍
- スター・ウォーズ 禅の教え エピソード4・5・6 著者:枡野俊明 出版:角川書店