ユージャン・ヴォング
ゆーじゃんぼんぐ
ユージャン・ヴォングは『STARWARS(スター・ウォーズ)』シリーズに登場するエイリアンの種族である。
ただし、2016年現在非正史(レジェンズ)に区分されるスピンオフ作品にしか登場しておらず、この記事で以下に記す内容もそれらの作品の設定となっている。
なお、正史(カノン)のスピンオフアニメ「クローン・ウォーズ」の総監督デイブ・フィローニはこのアニメにユージャン・ヴォングを登場させる構想が存在していたことを語っており、その案を元にしたアートワーク等の存在を発表している。
銀河帝国壊滅後の新共和国に対して最も大きな敵となった勢力。外銀河からの侵攻者とみなされる。
彼らの特徴として、生命に対する概念がなく、死は最高の栄誉と見なされることである(『ウルトラマン』のバルタン星人とも共通する)。また機械文明を拒否しており、彼らが使う武器は携帯するものから宇宙船まで、すべて「生物」である。
銀河共和国側とは全く異なる思想・生体・技術の持ち主であり、極めて攻撃的な戦闘民族である。その圧倒的な戦力とバイオ技術によって瞬く間に銀河を侵略し、何百兆人もの人間を虐殺した。
新共和国の首都惑星コルサントを陥落させ、一時は新ジェダイオーダーすら壊滅させたが、ルーク・スカイウォーカー夫妻やハン・ソロ親子の活躍、また帝国の残党(インペリアル・レムナント)と新共和国との共闘により、多大な犠牲を出しながらも撃退され、長きに渡る戦いは終息した。
ユージャン・ヴォングの母星は別銀河にあった惑星ユージャンター。
しかしユージャンターはその銀河にあるサイレンティウムとアボマイナーという二つのドロイド種族の戦争に巻き込まれ、既に滅んでいる。そのため現在は巨大な複数のワールドシップという宇宙船が故郷になっている。
なお、銀河外円部にある生きた惑星ゾナマ・セコートは壊滅したユージャンターの破片が成長した、いわば子惑星である。
惑星でありながら一つの意識を持ち、ビームや戦闘機を生み出しての攻撃やハイパードライブを使っての移動が出来るその姿を若き日のウィルハフ・ターキンが目撃したことがかのデス・スター計画の発端である。
ユージャン・ヴォングの思想は創造主ユン=ユージャンを頂点とする様々な神々への信仰が根本になっている。
ユン=ユージャンは自らの肉体の一部を使って他の神々やユージャン・ヴォングを作り出したといわれており、これがユージャン・ヴォングが痛みと死を重要視する根拠である。
痛みを重視する彼らは入れ墨などの既知銀河でも広く知られた方法のみならず、健康な部位の切除、医療を目的にしないインプラント、日常的な拷問など、常に自身に痛みを与えている。
インプラントは痛みを得るために切除した部位に、他の新たな生物を埋め込むものである。これによってその部位から常に痛みを得られるほか、眼球の代わりに入れる毒液を噴射する生物プレイリン・ボルや装甲鱗、肩から直接生やすマントなど、新たな武器としての能力も獲得できる。これは神に近付くという意味のステータスシンボルでもあり、高位のユージャン・ヴォングほど様々な移植物を受け入れている。
ただしこの移植には失敗することがあり、もしも移植に失敗した場合は神に拒絶された『恥ずべきもの(シェイムド・ワン)』として名誉を剥奪され最低の階級に落とされる。シェイムド・ワンは名誉ある死を遂げることさえ許されず、ただ蔑まれるだけの階級である。
しかし、ジェダイの活躍が知られるにつれシェイムド・ワン階級の中にジーダイ(ジェダイのユージャン・ヴォング訛り)信仰として広まっていき、それがユージャン・ヴォング帝国の崩壊につながっていく。
痛みと死を重んじる思想は他の種族にも適用される。
互いの文化を教えあって和平の話し合いをするためにシェダオ・シャイのもとを訪れたカーマシの元老院議員エレゴス・アクラを拷問の末に殺害し、その遺骨を黄金とプラチナで絢爛に飾って、エレゴス・アクラの友人であるジェダイ・ナイトのコラン・ホーンに送りつけたのである。
また、彼らは祖先や仲間の死体を取り戻すためならば多大な犠牲を払うこともいとわない。これもやはり死を尊ぶ思想のためである。
彼らは機械文明を極度に嫌悪し、全てのテクノロジーを生物由来のもので構成している。
そのため惑星規模の環境改造や人体改造、遺伝子組み換え、生物兵器の開発など、驚異的な技術力を持っている。
なお、機械文明を嫌悪する理由は、前述の通り彼らの母星ユージャンターやその銀河がドロイド種族との戦争で滅亡してしまったためである。
彼らが既知銀河に侵攻した理由はこの思想である。
ユージャン・ヴォングとは『ユン・ユージャンの子供たち』『選ばれし種族』を意味し、立種族を征服・改造し奴隷化することは当然のことだった。
しかし既知銀河では様々な種族が平和的に共存していたうえ、ユージャン・ヴォングにとって最も許しがたいドロイドが多数存在していたのである。
ユージャン・ヴォングの思想にとって、既知銀河の種族を征服し、機械文明を破壊しつくすことはまさに『聖戦』であった。
開戦当初はこれまでのどんな種族とも異なるテクノロジー、兵器、思想、そしてフォースが通用しないという特徴を武器に破竹の勢いで進撃したものの、戦争後期からは犠牲を顧みない戦術による兵力の不足に悩まされることとなり、アクバー提督によりその弱点を突かれて以降は次々と敗北を喫することとなった。
ユージャン・ヴォングの兵士はヴォンドゥーム蟹の装甲服を着て、アンフィ・スタッフという蛇で武装している。
これはどちらもブラスターやライトセーバーを防ぐ驚異的な硬度を誇り、またアンフィ・スタッフは瞬時に軟化したり毒液を噴きだすことも可能。
ユージャン・ヴォングの宇宙戦闘機コーラル・スキッパーはシールドやブラスターに類するものは持たないが、極めて硬いヨリク・コーラルの船体を持つ。
またドヴィン・ベイサルという生物と共生しており、これが生み出す超小型ブラックホールがエンジンの代わりとして働くほか、このブラックホールによってプロトン魚雷などの攻撃を吸い込んで無効化したり、直接敵にぶつけて攻撃したりすることもできる。
しかしドヴィン・ベイサルのブラックホールを無効化する方法もないわけではない。低威力のレーザーを間断なく撃ち込むことでそれを引き付け、過負荷を起こさせることができるし、ブラックホールで攻撃された場合には慣性制御装置の範囲を宇宙船の船体よりも広く補正することで反らすことができる。
そのほか、戦艦に当たるウォーシップ、彼らの世界そのものであるワールドシップが存在する。
またドヴィン・ベイサルが生み出す重力井戸は、ハイパースペース航行をしている宇宙船をリアルスペースに引き出すことができる。
これはハイパードライブが重力井戸を検知するとそこに障害物があると判断して強制的にリアルスペースに戻るためである。
ユージャン・ヴォングはフォースの中に存在しない。これは彼等の故郷である母星と銀河系が滅びてしまったことで、フォースの繋がりが断たれてしまったことが原因である。
つまりフォースによって存在を感じることも、マインドトリックで操ることもできない。また念動力の効果も薄く、少しバランスを崩させる程度でしかない。彼らに有効なフォースの使い方は、フォース・ライトニングなどの物理的なものに限定される。
また同じ理由からユージャン・ヴォングはフォースの使い方を習得することができない。
ただ一人、シェイムド・ワンにして最高大君主シムラの道化オニミを除いては。オニミは自らの手でシェイピングし、太古の昔にユージャン・ヴォングが失ったフォース感知能力を復活させたのである。
なお、ランベント・クリスタルを焦点クリスタルに使ったライトセーバーを通してならばユージャン・ヴォングを感じることができるようになる。またヴォングセンスというフォースとは別の感覚、もしくはフォースとして知られているものの別の側面からユージャン・ヴォングを感じることができるようになったジェダイも数名いる。
刺青を施す、身体に儀式的な改造を加える、残虐な生贄の儀式を行うなどの特徴は古代アステカ文明の戦士をモデルにしている。
また、戦いによる死を最高の名誉とし特攻作戦を積極的に行う、初期は戦争を有利に進めたものの鹵獲された主力兵器が解析され対抗策が生み出されてからは生産力・兵力の不足のために苦戦する、戦後は一切の武装を解除され平和な種族となるなど、旧日本軍をモデルにしている部分もある。(帝国軍はナチスドイツがモデルと言われている)
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