オルデラン
おるでらん
オルデラン星系に存在する惑星。反乱軍同盟の創始者の一人ベイル・オーガナとその養女レイア・オーガナの故郷。
平和主義を尊び武器も軍隊も持っていない。青と緑色をし、白い雲に覆われ惑星の表面には莫大な水があり、山頂に雪の積もった山脈や緑が生い茂った草原があるという地球によく似た環境の惑星。
現在は人間が暮らしているがかつては昆虫型エイリアンのキリックが暮らしていた。だが資源が枯渇すると同時にキリックは別の惑星に移住し、コルサントから人間の入植がはじまった。
銀河共和末期にブレハ・オーガナが女王として統治し、彼女の夫であるベイルが銀河元老院で代表を務めている。
クローン大戦終結後はレイアが元老院代表を務め、議員の外交特権を利用し同盟軍の支援を行っていたが銀河帝国に捕らえられ、ダース・ベイダーによってデス・スターに連行される。
帝国軍司令官ターキン総督はレイアに反乱軍同盟の基地のありかを聞き出そうとし、さらにデス・スターの力を誇示するための見せしめとしてスーパーレーザー砲をオルデランに発射。結果オルデランは木端微塵に吹き飛ばされ、その残骸は小惑星帯となった。
因みにオビ=ワン・ケノービによるとその際にフォースの乱れが発生し、「何百万もの人々が恐怖の悲鳴を上げ、そして突然沈黙した」様な感覚がしたとの事。
上記のように惑星ごと木っ端微塵にされたオルデラン政府及び住民だが、一応その瞬間同星系の惑星(居住不能にしろ採掘など)で働いていた者や、他の星系に移住していたり旅行、出張などで一時的に移動していた者もいた。オルデラン崩壊直後にその真相が知れ渡ると惑星コルサントでオルデラン出身者達による暴動が発生し、帝国軍がオルデラン難民狩りに乗り出すなどの騒乱が発生するが、単に見せしめとしてふっとばされただけあってレイアが難民救出のため奔走した事もあり残党狩りは程なく下火になったらしく、民族としてのオルデラニアン(オルデラン出身の人間)は一応は復興している。
しかしオルデランの悲劇はこれにとどまらなかった。当然いずれはレイアが女王となるとオルデラニアン達が期待していたにもかかわらず、銀河がかかった選挙の真っ最中に先任者が引退したため、なんと2週間ばかりの継承の儀式を嫌がり、適当な親戚に王座を譲る暴挙にでる。
しかも、この親戚の女性、礼儀にうるさいだけあって、あなたが継承を拒否したら、それを継ぐ一人息子の継承権もなくなる。ジェダイの修行中だからって相談しなくていいのか?とはっきり指摘している。そしてレイアは全く意思確認せぬまま、息子がそんなもの欲しがる訳がないと言い切ったのである。
後にその息子は大いに親に反逆する事になるが、確かにオルデランの王位については全く話題せず完全無視。オルデランはある意味三代に渡ってスカイウォーカー家から酷い扱いを受け続けているのである。
スターウォーズシリーズの第1作である「新たなる希望」から登場しているわりに、映像化に恵まれていない。「新たなる希望」は登場してすぐ破壊されてしまったが、新三部作でもほとんど描かれることはなく、唯一「シスの復讐」の最終盤にレイアを連れて帰還したベイルの宇宙船が帰港する際の背景として登場したが、ほんの一瞬だった。
しかし、スピンオフドラマ「オビ=ワン・ケノービ」においてついに市街地や王宮周辺の詳しい描写がなされた。同作で描写されたオルデランの市街地はまさしく「未来都市」というような白や青などの冷色を基調とした高層建造物が林立しながらも道路には緑が溢れ、市街地から離れるとすぐ豊かな森林地帯が広がる、自然と文明が見事に共存している惑星として描かれている。また、王宮内は金銀貴石などの絢爛豪華な装飾はなされていないが、落ち着いた調度品や色合いなどにより威厳のある内装となっていることからも、オルデランの高い芸術性がわかるようになっている。