概要
エピソード6で登場。森林衛星エンドアの原住民である。
ツリーハウスの集落を形成し、狩猟と採集を行って生活している。
アニミズム的な信仰を持っており、集落の中では呪い師が酋長とともに重要な役割を担っている。
体長は1メートル前後の小柄な種族であるが、戦闘力はかなり高い。文明レベルは人類で言うところの旧石器時代程度だが、彼等の知能自体は人類種と殆ど変わらないため、C-3POによる銀河情勢の説明を聞いた際も大筋をきちんと理解して反乱軍へ助勢している。
劇中での活躍
エンドアに設置された第2デス・スターのシールド発生装置を破壊するためにやってきたルーク・スカイウォーカー、ハン・ソロたちを罠で捕まえ、祈祷の儀の生贄にしようとする。しかし、先にイウォークたちと仲良くなっていたレイア・オーガナの説得や、金ピカに輝くC-3POを彼らが神の化身と勘違いしたことにより、反乱軍に協力することになる。
戦いではソロたちが策略にはまり窮地に立たされたところに一斉にあらわれ、石や投げ槍で帝国軍に襲い掛かる。機械テクノロジーで武装した帝国軍に対し、投石器やハンググライダー、丸太やロープを使ったトラップなどを用いて奮闘し、反乱軍の勝利に大きく貢献する。チューバッカと共に帝国のAT-STを強奪などもしている。
レイアと最初に仲良くなった赤い頭巾のイウォークの名はウィケット・ウィストリ・ウォリック。首をかしげる仕草はかわいい。
余談
- 愛くるしい姿をしているが、本来は豊かな森林に根付いた狩猟民族である。基本的に彼らが戦うのは自衛のためか、食料調達のためである。そして、腹が減れば人間種族であろうと食う。実際、短編アニメ「フォース・オブ・ディスティニー」では空腹になったイウォークが帝国軍の捕虜をとって食おうとしていた描写がある。
- 一方で、後年の作品ではイウォークジャーキーなる食品が登場する。このジャーキー、名前の通りイウォークの肉を乾燥させたものだという。仮にも独自の文明を持つ近く知覚種族なのに食品にしていいのだろうか...?(まあ、STARWARSの世界観はかなりアウトローな感じ満載なので今更かもしれないが)
- イウォーク族は「大自然に生きる素朴で原始的な種族が、自然を破壊する機械文明の象徴たる帝国軍を打ち破る」というイメージから生まれている。元々この役目を担う予定だったのがチューバッカの属するウーキー族であり、帝国軍との最終決戦はウーキーの母星であるキャッシーク星で行われるはずであったが、話が進むにつれてチューバッカが銀河の機械技術に慣れ親しんでしまっていたのでイメージに合わず、代わりにイウォーク族が創出されたのである。彼等が毛むくじゃらなのはこの名残であろう。イウォーク族が小柄なのはウーキー族と差別化するためでもある。
- 本国アメリカでは硬派なオタク層にイウォークを嫌う人間がおり、映画「スクリーム2」でエピソード6の話題になった時に女性が「チビ族(イウォーク)は好き」と言い、映画オタクのキャラが嫌そうな顔をするというネタがあるほど。なお後年比較にならないほどの嫌われ者が現れた為、イウォークへのそれは少しマイルドになったようである。
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