概要
人間同士の共食いのこと。食人、人肉嗜好、アントロポファジーとも。性的嗜好の一ジャンルとして知られる。
カニバリズムの語源は「Canibal」であり、昔スペインの人が「カリブ族が人を喰ってたらしい」と言った事に由来する。下記のとおり、ブラジルなどで有名な「カーニバル」は無関係である。
また、軍用機などが整備不良になった際、特に状態の悪い機体から部品をはぎ取り、他の機体を稼働状態にすることをカニバリズム整備(共食い整備)という。補給状態の悪い時には良く行われるが、絶対的な頭数が減ってしまうため戦力崩壊の第一歩ともいえる。
※男性が捕食対象の場合は「男リョナ」か「逆リョナ」タグの併用を、取って食べてる最中の場合は「捕食」タグの併用を推奨。
歴史
古代においては、現在のメキシコにあったアステカ帝国をはじめとして、祭祀の際の儀礼として行われていた地域がある。中国では、膨大な歴史の中で「恨みを晴らす」「忠義を表現する」「ゲテモノ食いのバリエーション」などさまざまな理由で食人がしばしば行われた。
なお食材としての人肉は「二脚羊(两脚羊)」などと呼ばれる。
しかしながら現在の倫理では当然アウトな上に、血液からのHIV感染やプリオン病で死ぬ事もあるためお勧めは出来ない。事実、かつて葬儀の際に亡くなった者の亡骸を食べる習慣のあったパプアニューギニアのとある民族が、「クールー病」なる風土病に苦しめられていた。
そうでなくても、死んだ人を食べるだけでも「死体損壊」として犯罪となる。
北米のネイティブアメリカンには、まれに人を殺して食う精神疾患が発生するという。それは冬の魔物ウェンディゴに取り憑かれたせいだと考えられ「ウェンディゴ症」と呼ばれる。
日本では記録にある中ではひかりごけ事件、小笠原事件、佐川一政事件(パリにおいて)、手首ラーメン事件、宮崎勤事件、肝取り勝太郎事件、野口男三郎事件(臀肉男三郎事件)などが知られる。
災害による飢饉でも食人が横行した。例えば日本近世最大の飢饉「天明の大飢饉」では、牛馬や犬猫どころか死んだ人間の肉まで食べて飢えをしのいだ記録がのこされている。
また、火葬された死体の骨を口にする「骨噛み」の風習を持つ地域が戦前まで複数存在していた。
擁護(?)
一方で上記の通り民族の文化、信仰に結びついた行為でもあることから人食いの文化を持つ人々を悪役として描いた作品を差別的として非難する声も見られる。
一例としては2013年の洋画グリーン・インフェルノが先住民族支援組織から非難声明を受けている。
イラスト
例
誤用
「カニを軽快なリズムに合わせたりしてバリバリ食ってやる」意味ではない。ってかこの蟹になりたい?蟹になりたいね!
「cannibalism」と「carnival」
カニバリズムは「カーニバル」の語源でもない。カーニバルの意味は「謝肉祭」であり、おおざっぱに言えばいつも食べてる動物達の血肉に感謝する的な意味である。決して人間の血肉に感謝するわけじゃない。そもそも語源となった言葉が違う。カニバリズムはスペイン語由来(厳密に言えば、スペイン語の母体であるラテン語に由来する固有語ではなく、かつて16世紀頃まで現在のハイチ、ドミニカ共和国、プエルトリコなどで話されていたとされる「タイノ語」という言語からスペイン語に持ち込まれた借用語)、カーニバルはラテン語由来(こちらはれっきとした固有語から成立している)である。
実在したカニバリズム(食人鬼)
- エド・ゲイン(但し取り調べで本人は否定している)
- エド・ケンパー
- ジェフリー・ダーマー
- アルバート・フィッシュ
- アルミン・マイヴェス
- ホセ・ルイス・カルバ
- 佐川一政
カニバリズム表現が多い作家
リンク先の閲覧には要注意。
漫画家
カニバリズム描写がある作品
下記は「カニバリズム描写がある」作品を羅列しただけで未分類のため注意。
人を喰うか餓死かの極限状況を描いたものから先住民を化け物扱いするものまで
ピンキリである。
漫画
- アシュラ(漫画)
- ガンニバル
- カンビュセスの籤
- 進撃の巨人
- チキタ★GUGU
- チェンソーマン
- 東京喰種
- ニッケルオデオン
- にんじん大好き
- バイオレンスジャック
- ヒトクイ / ヒト喰イ
- pupa
- ファイアパンチ
- まんがサガワさん
- ミノタウロスの皿
- エロ母と暴力息子
- ONEPIECE ※それを示唆する場面は有るが、公式は回答の提示は避けている
アニメ
ゲーム
※コンシューマゲーム、フリーゲーム、インディーゲーム、同人ゲーム、アダルトゲーム、BLゲームが混在。
- As_usual.
- 飢えた子羊
- elona
- 恐怖の世界
- グリザイアの果実
- この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
- TheCoffinofAndyandLeyley
- TheForest
- 沙耶の唄
- しらない星のあるきかた
- sweetpool
- Skyrim ※ボカされている
- ゼノギアス(ソイレントシステム)
- デスピリア
- DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー
- 2Dark
- 東方Project
- パワプロクンポケット11(ハタ人間)
- PigeonBlood
- Fallout ※原語版では「Cannibal」表記だが日本版では「Mystic Power」としてボカされている
- prototype
- 魔界戦記ディスガイア2(食肉エンド)
- やばたにえん
- RavenousDevils
- ProjectMoon作品(作品に登場する23区を筆頭とし、「ピエールのミートパイ」のように人食が一般的に行われている。)
小説
- 雨月物語「青頭巾」
- 怪談「食人鬼」(小泉八雲の作品で、上述の青頭巾を基にしている)
- クリムゾンの迷宮
- 水滸伝
- 羊たちの沈黙 / ハンニバル / ハンニバル(ドラマ)
- 復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する
- キマイラ・吼陰陽師など夢枕獏の伝奇小説
- ボーンズアンドオール
童話
特撮
- 仮面ライダーアマゾンズ
- 仮面ライダーガヴ(あくまで闇菓子の原材料として使用されるため直接的な描写は無し。)
映画
美術
その他
関連キャラ
※ネタバレ注意
食人したキャラ
※人もいるが人外キャラもいる。
- アリオーシュ(ドラッグオンドラグーン)
- アレックス・マーサー(Prototype)
- 家永カノ、松田平太(ゴールデンカムイ)
- エルンスト・ブラウン(復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する)
- 上月由香(ケモノヅメ)
- カーリー・ディゼル(コードギアス反逆のルルーシュ ロストストーリーズ)
- キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード(傷物語Ⅲ部冷血篇)
- 姫昌(封神演义、封神演義)
- グラトニー(鋼の錬金術師)
- クリップ(チキタ★GUGU)
- 黒木源造(学校であった怖い話)
- 匂坂郁紀(沙耶の唄)
- 白純里緒(空の境界)
- 崇高なるカルキスト・イオン(SCP_Foundation)
- 妲己(封神演义、封神演義)
- ティーア・ルミブル(伝説の勇者の伝説)
- 童磨/鬼は基本的に人間を喰うが、直接的な描写はおそらく彼のみ(鬼滅の刃)
- バニカ=コンチータ(悪食娘コンチータ)
- ハンニバル・レクター(羊たちの沈黙、ハンニバル等)
- 人食いミルドレット(ダークソウル)
- 比良坂初音(アトラク=ナクア)
- ピクル (刃牙シリーズ)
- ファナ・ストーン(グランブルーファンタジー)
- 牧村太郎(Devilman Crybaby)
- マレン(ボーンズアンドオール)
- 野蛮な人食い(エロ母と暴力息子)
- リゲル・アルゲバル(黒猫と魔女の教室)
- ルーミア、他の妖怪達も食人経験持ちが多数(東方Project)
- レイダー(Fallout)
- レザーフェイス(悪魔のいけにえ、テキサス・チェーンソー)
- ロード・ドーパントの変身者(風都探偵)
- 金木研(※1東京喰種)
※1ただしこの作品名通りほとんどのキャラクター自体が人喰いをする上、直接的な描写があるのはほとんど金木のみ為、主人公の金木のみ記載。
食人されるキャラ
食人されて、自分も食人したキャラ
※2
自身の執拗な拷問によって覚醒した彼に食われたが、無印の最終巻で幻影として金木の前に現れる。
※3
厳密に言えば、覚醒する前の彼に狂人によって勝手に移植されるが、同じく無印でヤモリの執拗な拷問によって覚醒しようとする彼に取り込まれて(もっと正確に言えばアニメの作中で正確に描写されながら喰われる)、最終巻で幻影として金木の前に現れる
人に食人させたキャラ
- カートマン(サウスパークS5EP1「カートマン・レクターの鬼畜晩餐会」)
- フェルディナンド(グラブル)