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概要編集

クルツ国将軍。眼帯獅子を模した鎧がトレードマーク。

王都から離れた土地にを構え、使用人達や配下の騎士達に囲まれながら妻と2人の息子と共に暮らしている。


嘗て魔物に襲われたバーデン村に駆けつけた際、母親を惨殺され勇者としての力を覚醒させた幼き日のラウルを王都へと連れて帰り、彼の剣術の師を務めた。


肉が好物であり、彼の食卓には肉料理が多く並べられている。


甦ったラウルが王都で暴れた後、王国からの指令に基づき、ラウル討伐の為に配下の騎士達と共に王都へと向けて発つ。


戦闘能力編集

武器は大剣

自他共に認める王国最強の剣豪であり、国の英雄の一人として讃えられている。

ゴブリンキングの一撃を受け止める怪力をもち、さらに周りを囲む多数の魔物を一太刀で薙ぎ払う程の腕前を持つ。

さらに剣に炎を纏うことや、斬撃を飛ばすことも可能。


本性編集

そんな彼の本性はおぞましいカニバリストであり、何人もの人間を捕えては使用人達に調理させ、そのを喰らう事に悦びを感じる狂人である。ラウル討伐を命じる密書を届けに来た王国の使者でさえ、捕えてその日の夕食として食してしまった。


前述のラウルの故郷であるバーデン村を襲ったのも、実は国王の命を受けて魔物の仕業に見せかけた彼の仕業であり、ラウルの母を惨殺したのも他ならぬ彼自身である(彼がバーデン村を訪れる道中に幼少期のクリスティアナと出会い、彼女から聖魔法をかけられて欲望の箍を外され、カニバリズムに目覚めたものと思われる)。

また、ラウルが濡れ衣を着せられたマコーリー村の虐殺現場にもサンドラと共にラウルを捕えに来ていた事から、彼も虐殺に関与していたものと思われる。


上述の通り自他共に認める王国最強の剣豪だが、同時に「自分こそが最強」という事に異常なまでの執着心を見せており、勇者の称号を手にしたラウルの事を「小童」「勇者という称号がなければただの貧相な小僧」と見下している。

これは自分がどんなに不利な状況に陥ろうとそう簡単に揺らぐことはない。


結末編集

王都へと向かう途中、自身が食した使者の幻影からラウルがオーベルト城で息子達と共に待っているという伝言を聞いて単身自身が城主を務めるオーベルト城へと引き返す。

真実を知ったラウルによって妻を殺され、息子達を人質に取られた事で怒りに燃えてラウルに斬りかかるも、闇魔法の力を手にしたラウルの前には敵わず彼に終始弄ばれる形で敗北。自身は敗北を認めずに最後まであがいていたが、ラウルの手によって自身の得物である大剣を破壊された後両手を切断されて気を失う。

その後、目覚めた時には薬によって正気を失わされた息子達と共に食卓に座らされ、息子達共々体の部位を切り刻まれた上に、調理した肉をラウルによって無理矢理共食いさせられる羽目になる。

先の惨敗も重なり、完全に心が折れてしまった彼は泣きながら命乞いをするが、その有様がかつて殺めたラウルの母と全く同じである事を指摘され更なる衝撃を受けると同時に自分達が助からない事を悟ってしまう。最早どうする事も出来ず、恐怖と絶望に泣き叫びながら屠殺された。


そして、荒野へと遺体を持っていかれ、コヨーテやネズミ、カラス、虫等に全身の肉を喰われ、髪だけが残った骸骨の状態となった。

利用価値を見出されたその骸骨は、ラウルの闇魔法によって操られ、使役される事となる。

国立薬学研究所で行われた「かくれんぼ」では鬼として研究員を次々と捕まえるも、薬でベルセルク化させられた研究員達に潰されてしまう。

残った頭蓋骨だけ瓶詰めにされた状態で荒野へと戻され、ラウルの「復讐コレクション」として飾られる。


地獄にて編集

あれだけの悪事を重ねてきた為、死後には当然の如く地獄へと堕とされた様であり、ラウルが地獄を司る神に謁見した際に、余興として地獄を司る神によってラウルの前に召喚される。

復讐された時の記憶が強く残っている様であり、ラウルの顔を見た瞬間、ビビって泣き出す程メンタルはボロボロになってしまっていた

共に召喚されたルーカスとは違い、石化による魂の解放は望んでいない様である。同じく一緒に召喚されたクリスティアナが神によって石化されて粉々にされると、驚きの余りラウルにしがみ付いたり、神によって時間経過とともに石化される様に魔法をかけられると、恐怖のあまり泣き叫びながら助けを求めていた

魔法が解かれて石化が治るも、巨大化した神の標的とされる。ラウルによって地獄の僻地へと飛ばされて震えながら身をかがめるも神に見つかってしまう。更なる恐怖を与えようとする神により同じく地獄に堕ちた彼の妻、息子達、部下の騎士2人が召喚され、彼の目の前で身体を解体される。目の前で大切な家族や部下が解体されるも、恐怖から何もできずただ絶望するばかりであった。

恐怖と絶望で泣き叫んでいたところ、神の巨大な指で何度も突かれ、心身ともにボロボロになり一思いに潰すよう神に求めたその時、ラウルの策によって動いていたベネケ博士が薬を携えて彼の前に現れる。

渡された薬を飲むと狂戦士化(以前同じ様な薬で狂戦士化した人間は巨大なゾンビの様な見た目になっていたが、彼の場合は何故か骸骨化)し、彼を踏み潰そうとした神を一太刀で退けた。


ラウルが地獄を司る神を殺害した際には既に薬の効力が切れて元の姿に戻っており、ラウルがとある人物への復讐を終えて帰還し堕天使達から新たな神として迎え入れられると、新設される刑場において罰せられる為に堕天使達により連行される。


余談編集

なお、骸骨となった彼は、本編からかけ離れたおまけ漫画においてたびたび登場し、読者からそれなりの人気を博している。

番外編「将軍の部屋」(コミックスでは「将軍の間」)では、骸骨の彼が物語の登場人物達と対談している様が描かれている(BGMとして某有名女優がゲストと対談する部屋のメロディーが流れている)。


関連タグ編集

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