概要
主人公ラウル・エヴァンスの復讐対象者のひとつ。
軍人エルンスト・ブラウンを大黒柱とする一家。
関連人物
エルンスト・ブラウン
クルツ国将軍でブラウン家の当主。眼帯と獅子を模した鎧がトレードマーク。
自他共に認める王国最強の剣豪であり、周りを囲む多数の魔物を一太刀で薙ぎ払う程の腕前を持つ。
王都から離れた所に位置するオーベルト城の城主でもあり、使用人達や配下の騎士達に囲まれながら妻と2人の息子と共に暮らしている。
ブラウン夫人
エルンストの妻でアダムとコニーの母。良妻賢母を絵に描いたような淑女である(あくまでブラウン家にとってだが)。
ラウルによって人質に取られたアダムとコニーを救うべく、猛毒を塗った矢をラウルに対して放つが、ラウルの闇魔法で跳ね返され、逆に自身の胸を貫通してしまう。そして猛毒で悶絶しながら息絶える。
その死体はラウルの母親殺害の真犯人であるエルンストへの当てつけの為に、嘗てラウルの母の死体にされた様に、内臓を抉られた状態で全裸で木に吊るされる。
その後描写はカットされたがラウルによって食肉に解体され調理された模様。
直接的な描写こそないが、言動から察するに、彼女も夫であるエルンストの悪事に加担していたものと思われる。
実家は国家治癒師を何人も輩出している名家であり、父親は現当主で国立薬学研究所の責任者ダ・コスタ卿。その伝手を使って多くの薬を仕入れては食材となる人間に呑ませて正気を失わせ、地下牢に繋いでいた。
死後、夫であるエルンストが数々の非道な悪事の行いで地獄堕ちとなっていたことから、共犯者である彼女も同様に地獄に堕ちていた。
エルンストが地獄を司る神に追われている際、神によって息子達と共に召喚され、見せしめとして神の魔法で身体を解体される。
アダム・ブラウン、コニー・ブラウン
エルンストの息子達。ショートストレートヘアが長男のアダムで、ウェーブヘアが次男のコニー。炎の魔法の使い手。
2人共まだあどけなさの残る容姿をしているが、狩りの練習と称して小型の魔獣を嬲り殺しにする等、性格は極めて残忍。
魔獣に止めを刺そうとしたところをラウルに捕らえられ、彼等を助けようとした母親を目の前で殺される。その上、ラウルに脅されて母親の死体から腸をえぐり出させられる。
その後、揃って地下牢に連れていかれたところ、ラウルが偶然見つけた薬を飲まされて完全に正気を失う。
父親と共に食卓に座らされ、まずはコニーがラウルによって屠殺されてその肉をラウルが父親に喰わせ、その直後、斬り取られた父親の肩肉をアダムが喰わさせられる。
そして父親による必死の命乞いも空しく、父親共々アダムも屠殺された。
残忍な性格が災いしてか、2人共死後には地獄へと堕とされる。
エルンストが地獄を司る神に追われている際、神によって母親と共に召喚され、見せしめとして神の魔法で再び父親の前で身体を解体される。
使用人達
エルンストが城主を務めるオーベルト城で働く使用人達。
美男美女揃いだが、エルンストが捕らえた人間達を嬉々として屠殺し、懐を潤していた下衆共である。
ただ、全員が関わっていた訳ではないらしく、特に新しく働き始めた者はエルンストの食人について知らされていなかった模様。秘密に近づいた使用人は口封じとして、正気を失わせる薬を飲まされて地下牢に繋がれていた。
アダムとコニーがラウルによって人質に取られた際、ラウルによって城内から駆り出され、庭に埋めた人間の残骸を掘り返させられた上で皆殺しにされた。
死後は不明だが事件に関わってた者たちは主人のブラウン一家同様、地獄に堕ちたと思われる。
配下の騎士達
エルンスト直属の部隊の騎士達。その数1000人。
エルンストと同様に国の英雄として見られていたが、その裏で国王の命に従い、エルンストと共に王国内の村を襲い、焼き討ちにしていた。
エルンストの死後、その国王から無用の長物として切り捨てられ、ラウルへの遊興の贄として闘技場でラウル指導の下、皮剥ぎや斧で斬り刻まれるといった手段によって公開処刑される。
エルンスト将軍と共に数々の非道な悪事を行ったため、当然彼らも死後は地獄に堕ちていた。そして、彼等の内2人が地獄を司る神によってエルンストの前に召喚され、見せしめとして神によって体を解体される。