もしかして
概要
クルツ国王女。
誰もが見惚れる美貌の持ち主であり、「国の宝」として全ての国民から讃えられている。
しかしその本性は底なしの性悪女であり、自らの美しさと王女という地位の高さを鼻にかけ、平気な顔で他人を蹴落とす様な冷酷無慈悲な性格の暴君である。
野心家でもあり、王立騎士団長サンドラに自分以外の兄弟達を殺させた上で世継ぎとなる男児を産み、その母として王国を牛耳る事を目論んでいる。
また加虐性癖があり、肉体的に傷つける事は元より、嘗てのラウルの様に実直な者に絶望を与える等精神的に傷つける事にも興奮を覚える。
その上極めて自己中心的で自分の思い通りに事が運ばないことを嫌い、気に食わない事があれば誰彼構わず当たり散らす凶暴性も兼ね備えている。
更には独占欲が異常に強く(元々彼女の独占欲は強かったが、聖女クリスティアナの暗躍により更に強まっていた)、ラウルに対して歪んだ愛情を抱き、ラウルを自分だけの奴隷犬にしようと画策する(スピンオフ漫画『聖女に唆されたドS王女は、女騎士とともに淫乱夢想する』によると、クリスティアナに欲望を掻き立てられてからは毎晩の様にラウルを想いながら自分を慰めていた)。
暗躍
自らの歪んだ欲望を満たす為、ラウルの心の拠り所を奪う事を目論み、彼が懇意にしていた近隣のマコーリー村を兵士に襲わせて村人達を皆殺しにしたり、彼と関わりのあった女達を衛兵達に強姦させた上で殺させたり、妊娠中の彼の姉・クレアを虐殺してその死体を彼の目の前に晒したりした。また、ラウルを牢に繋げた際にはムチで何度もいたぶり、ラウルの顔に跨って強制的にク〇ニをさせたりもしていた(また本人は無自覚だが、とある人物によって操られて本番行為も行っている)。だが、それでもラウルからは頑なに彼女の物になる事を拒絶されてしまう。
そして魔王を倒したラウルを用済みとして処分する為に、村の襲撃を全てラウルのせいにして彼を処刑した。
この様にラウルに対して数々の怨みを抱かせた為、当然の事ながら真っ先に甦った彼の復讐のターゲットとして選ばれる。
ラウルを処刑してから1年後に行われた自身とエミールとの婚礼の儀の最中、神官に化けて乱入したラウルによって式を妨害され、ラウルの闇魔法によって操られたサンドラによって顔がボコボコになるまで殴られ続けた上、魔法で生殖器を破壊されて子を産めない身体にされ、自身の計画を潰される。
ここでラウルは一旦立ち去るが、酷く逆恨みした彼女は国中にラウル討伐の大号令を出す。
子は成せなくなったものの彼女の野望は潰えておらず、ブラウン将軍やベネケ博士といった国の英雄(と思われているが、実際はヴィクトリアにも引けを取らない程の外道行為を行ってきた奴ら)達を殺して回っているラウルを討ち獲り、国民からの信頼を取り戻す事で、王国初の女王となる事を目論むようになる。
城内で国王の忠臣である大臣達を虐殺したサンドラの公開処刑の場に現れたラウルに、ラウルの闇の力に対抗できる光魔法の使い手である聖女クリスティアナを差し向ける。が、クリスティアナから彼女の攻撃命令を拒否される。
実はこれより少し前に、彼女がサンドラに命じて大臣達を殺させた(事実ではないのだが、恐らく城の使用人に変装したラウルが国王に虚偽の報告をしたものと思われる)として父親である国王から絶縁を宣言されており、その事を伝えに来ていたクリスティアナから、父親からの絶縁状を顔面蒼白になりながら受け取る。
“捨て駒”
ラウルの怒りを鎮める為に生贄として捧げる旨の絶縁状をラウルによって読み上げられ、兵士達も最早王女としての地位も権威も失った彼女の命令を聞かなくなり、皆が彼女を見放す中で醜く取り乱すも、王位継承者が自分しかいない事から国王が自分を見殺しにする訳がないと最後の悪あがきを見せるが、その直後にラウルから国王には隠し子である王子が後3人いる事を明かされ、完全に希望を断たれる。
全てを自分の思い通りに進めていたつもりの彼女だったが、国王はそんな娘の気概を認めつつも後継者として選ばせる事を良しとせず、秘密兵器を用意していた。つまり、ヴィクトリア自身もまた他者に騙され踊らされていた道化に過ぎず、仮にラウルの復讐が無かったとしても破滅の運命は最初から決まっていたのだ。
自分の滑稽さと信じていたもの全てがまやかしだった事実を最悪の形で突きつけられてしまい、絶望に打ちひしがれて醜く泣き叫ぶ様を民衆に晒され、彼女を国の宝として讃えていた民衆の心も離れていく中、サンドラだけが彼女に近づく。
が、公開処刑の下、民衆からリンチを受けていたサンドラの精神は既に崩壊しており、彼女を孤立無援の苦しみから救うという名目でサンドラによって身体を剣で貫かれる。
そして後を追う様に自らの首を切ったサンドラの身体が覆いかぶさる状態で事切れた。
末路
しかし、簡単に死なせようとしないラウルの魔法で無理矢理生かされ、人里離れた荒野まで引きずられる。何もかも失ったことで完全に心が折れてしまった彼女は命乞いをするもそれをラウルが聞き入れてくれる筈が無かった。
荒野にはラウルがこれまで殺してきた復讐対象者達(サンドラ、エルンスト将軍、リーネ・ベネケなど)の遺体が飾られており、そこで死ねない呪いをかけられ、嘗てラウルが処刑されたのと同じやり方で十字架に磔にされ、コヨーテやネズミ、カラス、虫といった動物達に生きたまま全身の肉を喰われ、凄まじい苦痛を味わい続ける事になる。
その後は長らく放置されていたが、クリスティアナの裁判の際、クリスティアナが聖魔法を使ってヴィクトリアを唆していた証拠としてラウルによって法廷に召喚される。
番外編
番外編「将軍の部屋」等では元の状態で度々乱入し、将軍そっちのけでゲストと絡んでいる。その時には本編の様な冷酷無慈悲な性格ではなく、完全にネタキャラと化している(ネタキャラとしては蜜たっぷりの芋けんぴの食べ過ぎでデラックスなあの人ばりに肥えた状態で登場した事もある)。
関連タグ
ド外道 人間のクズ 自己中 小物 小悪党 サディスト あばずれ 精神崩壊
番外編