もしかして:
1.悪女(漫画)
2.上記を原作にした日本テレビの連続ドラマ
注意!
この記事は実在及び創作作品に登場する特定の悪役・キャラクター・人物を記載または誹謗中傷する項目ではありません。具体例は避けてください。
概要
読んで字の如く「悪い女」である。しかしその「悪」がどのような悪であるとするかによって、悪女と呼ばれる対象はかなり左右される。
多く語られるのは以下のようなもの。
- 自分あるいは自分に連なる一部の人物の益のために他者を害する行為を厭わない、つまり自分の目的や私利私欲のためなら卑劣な方法でも躊躇なく実行できる女性。
- 特に恋愛に関して、男を翻弄する(場合によっては破滅させる)小悪魔のような女性。ファム・ファタール。
- 不倫を行ったり複数の男性と恋愛・肉体関係を結んだりする女性(ビッチ)。
1については自らがした行為に対する自覚や罪の意識の有無は関係がない。犯した行為によってのみ判断される。
2については意識的に行っている者と無意識的に行っている者と両方が存在している。
1のタイプが用いる手段の一つとして2や3の行為が扱われる場合や、1の「目的や私利私欲」に該当するものがそのまま2や3の行為という場合も少なくない。
そして全ての項目において現実世界では『悪女』と呼ばれる人物の容姿の美醜はほぼ無関係と言える。
だが聖女のように思われている美人が実は…と言うことも往々にしてある。
「綺麗な花には棘がある」と言う言葉が指すように裏表のある女性は非常に多いのである。
二次元では
成り上がりやアウトローといった属性を持つヒロインとして描かれることもあるが、基本的には主人公やヒロインと対立する敵役であることの方が多い。
加えて作品の中で悪女として突出しているが故に嫌われてしまうキャラクターも少なくない。
とあるキャラに対する「悪女」というのは明らかに罵倒である。
更に二次元においてはまず外見の魅力で男を翻弄するというその性質上お色気担当だったり、ハニートラップ要員である率が高い。『悪女』の多くが妖艶な美女であるのはこの為である。
因みに上記1~3の全てを兼ね備えた代表的な悪女は、世紀の大泥棒から「裏切りは女のアクセサリー」とまで言わしめた彼女であろう。
二次創作における「悪女」
嫌われや夢小説においては「自身が他者の注目や愛情を独占することを生き甲斐とし、そのためなら手段を選ばず、障害になると見なした相手を目の敵にする女性オリジナルキャラクター」を悪役として登場させる場合にこの単語をよく使う。
近年のネット公開作品では往年の少女向け作品やレディースコミックに見られるような「親の権力や財力を笠に着たワガママ娘」「外面は良く、奸計と扇動で周囲を動かすのが得意な腹黒女」といったキャラの他に、「自身が誰からも愛される特別な存在だと大した根拠も無く思い込み、周囲からそのように扱われようとして自分勝手に考え無しな暴走をする」キャラが多い。
最後に挙げた誇大妄想タイプの悪女は原作知識ありの転生者やトリッパーとして描かれることが多く、これはネット小説の広まりによって目にする機会が増えた所謂メアリー・スー的な夢主(及びその愛好者)をヘイト対象として戯画化したもので、書く側も読む側も頭を使わず「そういうもの」として手軽に扱えるテンプレとして一定の需要がある。また、こうした「悪女テンプレ」は二次創作にとどまらず、悪役令嬢ものなどの一次創作にも流用されている。
歴史上の「悪女」
家父長制社会では女性は「夫を支え、優秀な跡継ぎを産み育てて御家を守る良妻賢母」の役割を求められたため、「夫やその正当後継者を盛り立てず(盛り立てられず)、国や家を混乱させた女」、特に「滅ぼした女」は「最低の悪女」として扱われた。
このような「悪女」は歴史家によって「いかに酷い女だったか」を強調する逸話が人格面・業績面を問わず多く書き残されるが、古代エジプトの女王クレオパトラ7世やフランス王妃マリー・アントワネットのように後世になってからそれらの情報がデマや曲解、政敵や時の権力者によるプロパガンダ等に基づいた作為的な悪評だと判明し、人物像や功績が再評価される場合もままある。
昔仕入れた知識で物を語ると恥をかくかもしれないので注意しよう。
余談
- 「悪女の深情け」「美女は悪女の敵(かたき)」といったことわざに見られる「悪女」というのは単に不美人のことである。
関連タグ
ダークヒロイン アンチヒロイン 悪役 ヴィラネス 敵女 女幹部 転生ヒドイン 悪徳転生者
マッチポンプ(自作自演)/痴漢冤罪/カッターキャー:悪女キャラの得意技とも言える悪行。
嘘泣き:前述の三つほどではないが、創作作品ではこれによって悪女キャラがゴネ得感覚で自分の要求や言い分を通そうとするケースも珍しくない。
悪のカリスマ/憎めない悪役:人気のある悪女キャラはこちらの要素も兼ね備えていることが多い。