概要
描き手(書き手)本人の、発想と想像によって作られた作品。
何かの二次創作ではない作品。もしくは二次創作の元となった作品や原作を指す。
「二次創作」に対して作られた言葉であるが、「創作」という単語自体に「一次的な作品」という意味が既に含まれているため、「一次創作」という単語は厳密に言えば重言に当たる(同様の例として「射程距離」や「固定砲台」などの単語がある)。
「オリジナル」や「創作」と同義。しかし、タグの普及割合を考えると「オリジナル」の方が圧倒的に多い。
しかし、オリジナルタグが付いている二次創作作品が多いのも事実の為か、オリジナルである事を強調すると言う意味で一次創作タグを使っているケースが、現在のタグ利用法になっている。
後述する小説では、特にオリジナルタグとの併用が顕著となっている。
小説の場合
このタグをオリジナルタグと一緒に付けるケースも存在する。これは、Pixiv公式で行われるようになった小説系のコンテストも影響していると思われる。
(イベントに関しては関連タグを参照の事)
一方でオリジナルタグのみではユーザーが目当ての作品を検索しにくい為、投稿者が一次創作タグを一緒に付けるという事もあるのかもしれない。
一部では一次創作タグが付いているのに、既存作品タグも一緒についているケースも存在している。日常、人生などの一般的単語が作品名になっているタグ、変態仮面のような本来は版権作品等を示すが一般単語としても使われるタグは検索等の目的で付けられている可能性も十分考えられる。
(七つの大罪に関しては、同じ名前の漫画作品(七つの大罪(漫画))も出ている。こうしたケースに関しては、タグの付け方に一層の注意が必要となる)
しかし、小説デイリーランキングで上位を独占している作品に代表される旬ジャンルのタグが付いていると、間違い以前の問題という可能性も否定できない。これは、一次創作タグの付いていないオリジナルタグの付いた小説にも言えることである。
ピクシブ文芸では一次創作以外の投稿を受け付けていないのだが、明らかに二次創作である作品を一次創作扱いとしてピクシブ文芸に投稿した場合、作品の削除と言う可能性があった。
(ピクシブ文芸は2021年にサービスを終了している)
タグを付ける際の注意事項(イラストも共通)
既存作品タグと一次創作タグが同時存在すると言うケースは、仕事絵、ヴァンガードご本人などのTCG作品、ソーシャルゲームで使用されたイラストの本人絵に代表されるといったようなレアケースに限られる。
(同じ事はオリジナルタグにも当てはまる)
小説の場合は、間違っても既存作品タグと一次創作タグを一緒に付けることの無いようにお願いしたい。何も知らない読者が公式設定と勘違いする可能性も考えられる為である。
(※二次オリも基本的には二次創作となり、一次創作ではない。詳細は二次オリの大百科を参照の事)
何事にもさじ加減は必要と言う事である。改めて、自分の作品が二次創作に該当するかタグの再チェックをしていただきたいと思う。
もし、二次創作に該当した場合、その際はファンアート・ファンフィクションなどの適切なタグに変更する事をお勧めする。
小説に関しては、2019年11月15日に以下のようなガイドラインが追加された。
(前略)当社の運営チームが「この作品に対する情報提供」フォームより情報をいただいたものから優先的にチェックし、「オリジナル作品」の定義に当てはまらない作品を発見した場合、「オリジナル作品」設定を解除することがあります。(ここまで引用)
(小説の表現内容についてより)
したがって、以下の余談(二次オリなど)に当てはまる作品にオリジナルが付いていた場合、タグに関しては強制解除される危険性もある。場合によっては作品削除やアカウント凍結のようなケースに発展する事もあるので、該当する事例の作品がある場合はオリジナル及び一次創作タグは外す事。
余談
文章やアイディア自体は自作、メインはオリジナルキャラだが、他の版権作品とのクロスオーバーや設定を借りている作品は基本的に二次創作扱いとなる。これは、誤用としてのオリジナルで一番多い例だが、一次創作タグでも似たような事例はゼロではない。
一次創作界隈には、うちの子語り、アニメ化妄想好きが多いとされているが、作家本人達が夢中になりたいのは本編の執筆であり、遊び、交流だけが目的のキッズは敬遠される傾向にある。
ただし、本編を執筆するモチベーションを上げるべく、信頼できる相手だけ、合同企画を開催しない相手だけとこういう小話をするのを好む作家は大勢いて、交流だけが目的のキッズが集まる界隈は作品を作ろうが会話をしようが必ず尻すぼみになるため、二次創作と同様に自浄作用があるという説もある。
関連タグ
コミティア 一次創作オンリーのイベント
文学フリマ 文学作品の展示即売会。小説の一次創作が多い
アルファポリス 元々は小説の出版社。一次創作オンリーで小説の投稿を受け付けている。二次創作は一切投稿できない。
エブリスタ こちらでも小説の投稿が可能。原則一次創作オンリー。二次創作は投稿しても強制非公開になる。
小説家になろう 一次創作メインの小説サイト。一部作品では二次創作も受け付けているが、盛り上がっているのは一次創作である。
comico 一次創作をメインにしている漫画サイト。2015年4月からは小説もスタート、5月28日には小説のコンテストが開催、チャレンジ部門もオープンした。
STORIE 2015年5月からベータテストが始まった小説投稿サイト。こちらも投稿可能作品はオリジナル・創作オンリーである。
カクヨム KADOKAWAとはてな共同の小説サイト。2016年2月29日にオープン。一部で許可されている二次創作も投稿可能だが、メインは一次創作となる。
ピクシブ文芸 pixivと幻冬舎が組んだ一次創作専用サイト。投稿ルールとしては、上記のアルファポリスと類似する。2021年3月にサービス終了。
ノベルアップ+ ホビージャパン運営の小説サイト。こちらも一次創作メインだが、一部で許諾されている二次創作は投稿可能。
マグネット! 小説サイトの一つ。原作者から直接許可を受けた二次創作は投稿可能としているが、実際は一次創作オンリーに近い。2023年7月にサイトを閉鎖した。
ラノベストリート 小説サイトの一つ。こちらは上述のアルファポリスと同様に一次創作オンリーだが、二次創作投稿の禁止理由はアルファポリスと類似する箇所もあるが、異なる理由も存在する。
ファンアート・ファンフィクション こちらは二次創作と同義であり、一次創作とは異なる。