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LOVE&ARTシナリオライターコンテスト

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らぶあんどあーとしなりおらいたーこんてすと

公式企画「LOVE&ART」×pixiv 「7人目のシナリオライターコンテスト」へ 参加の際に必要となるタグ

イベント概要

MAGES.乙女ブランド「LOVE&ART」×pixiv 「7人目のシナリオライターコンテスト」とは、2015年6月2日より始まったpixiv公式企画。

本企画は「好きの一歩手前」をテーマとし、乙女向けのオリジナルゲーム原作を想定して、

あらすじと第1章となる作品を募集するもので、大賞作品は賞金30万円に掲載されるほか、副賞として賞金10万円が授与される。

大賞受賞者には、MAGES.乙女ブランド「 LOVE&ART」にて、ゲームシナリオライターとしてデビューのチャンスがあり、「主人公は、女の子」「日本が舞台」という設定で、広く作品を募集している。

開催期間

2015年6月2日(火)~2015年7月31日(金) 23:59まで

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公式企画

注意

こちらの公式企画小説を対象としたものである為、イラストは審査の対象に入らない。

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  • 彼の岸に咲く

    【あらすじ】  平成27年。交通事故に遭った主人公は彼岸花を目にしたのを最後に生涯を閉じる。  しかし、生きていた頃と変わらぬ体を持ち、彼岸花の咲き乱れる丘で目を覚ます。そこに現れた一人の男が主人公を連れ帰り、亡き妻・帰蝶に代わり妻になれと迫ってきた。  男の名は、織田上総介信長。尾張を統一し、天下をものにせんと企む武将であった。 戦国時代へとタイムスリップしてしまった主人公は信長のまっすぐな野望に見せられ妻の代わりを務めることになる。ひと癖もふた癖もある家臣たちに帰蝶本人でないと気付かれぬよう振る舞いながら、絆を深めていく。信長ともまた、ひとつ、またひとつと野望を達成していくうちに支え合うようになっていく。  しかし、主人公は自分は死んだ人間なのだから大切な人間を作らないと心に決めており、かりそめとはいえ信長の妻の立場なのだからと家臣たちにも心を完全には許さない。  なぜ自分は死ななかったのか、もう一度命を与えられた意味はなんなのか問いながら日々を過ごしていたが、次第に信長の様子がおかしくなっていく。家臣たちと主人公が会話をすれば嫉妬をし、らしくない振る舞いが目立つようになった。 その振る舞いで身を滅ぼしかねないことに気付いた主人公は、家臣たちと協力して調べるうちに、自分が彼岸花の妖気で再び命を得たことを知り、信長の変貌はその妖気に当てられてのことだと判明する。  信長は主人公を連れ帰る際に彼岸花を手折っていた。彼岸花には迷信がある。その花を手折ったものは火事に見舞われるか、命を落とすというものだ。  史実の信長の最期を知る主人公は自分こそが信長に災いをもたらすと思い、そばを離れるが、そのときになって自分が大切に思う人がいることに気付いてしまう。葛藤の末、大切な人とともにいることを選んだ主人公は、1582年の本能寺で、自分の2度目の生と向き合う。  彼岸花がもたらしたのは、信長の死ではなくみんなが生きる道、歴史を変える力だと証明するために。 【登場人物】 帰蝶(きちょう)17歳 交通事故に遭い死んだと思ったら、彼岸花の咲き乱れる丘におり、信長に連れ帰られ帰蝶の身代わりにされる。 素直な性格だが、自分は死んだ人間だからと大切なものを作らないと決めている。 織田上総介信長(おだかずさのすけのぶなが)30歳 美濃攻略を前に妻である帰蝶を失い、思案しているところで主人公と出会い身代わりにする。 傲岸不遜な性格ではあるが、家臣には慕われる。 甘党で酒には弱く、一滴でも飲むと甘えたがりになる。 前田又左衛門利家(まえだまたざえもんとしいえ)24歳 信長の家臣だが、問題を起こして出仕停止の処分を受けている。 何とか武功を立てて返り咲こうと必死で、帰蝶に口立てしてもらおうと接触し、懐く。犬体質だが、頭に血が上るのも早いため番犬扱いされる。 木下藤吉郎秀吉(きのしたとうきちろうひでよし)26歳 頭角を現しつつある信長の家臣。 飄々としており女好きだが、頭がよく油断のならない人物。 信長への忠誠心は人一倍強く、帰蝶に対しても丁寧に振舞うが違和感を感じて警戒している。 佐々内蔵助成政(さっさくらのすけなりまさ)27歳 2人の兄に家を任せ信長の下で実直に働いていたが兄2人が戦死したため急に家督を継がされた。 不安とプレッシャーの中で帰蝶の振る舞いに支えられるが、信長への忠義との間でさらに葛藤するはめになる。
  • 正義の味方はアテにならない⁉︎

    【あらすじ】 何もない真っ白な空間で目が覚めたどこにでもいる、ごくごく普通の女子高校生の春日 桃子(かすが ももこ)。 辺りを見回してみると、そこには同じように目が覚めた男3人と、熟睡している1人の男。 お互いは見ず知らずの他人同士。何事かと顔を見合わせていると、謎の天の声が流れてくる。 『日本は今、大変な危機に陥っている。謎の侵略者たちが日本人に変装して、身を潜めているのだ。目的などは一切わからない。すぐに捕らえたいところだが、その侵略者たちの変装技能は非常に高く、国民たちが全く気づかないくらいだ。そこで、その侵略者を捕らえるべく厳選に厳選を重ねた審査をした結果集められた、君たちは選ばれし5人なのだ!』 正義感の強い直情型の真田 紅太(さなだ こうた)、クールな頭脳派の蒼井 洋行(あおい ひろゆき)、頼れる兄貴的存在、みんなのまとめ役の高緑 修二(たかみどり しゅうじ)、戦闘時は豹変する天然年下少年の黄木 大輔(おうぎ だいすけ)。 そんなバラバラな4人の男とともに普通の女子高校生の桃子が知力、体力、メカニック、戦術などさまざまな力を磨きながら、時にはぶつかり合い、時にはときめきながら力を合わせて全国津々浦々と捜査して行き侵略者を確保せよ!そして首謀者の情報を探り出せ!! 【登場人物】 ・春日 桃子(かすが ももこ)/17歳。主人公。成績も運動神経も平均的な女子高校生。目立つことが苦手で平穏無事に暮らしていくことを願っていた。キャラカラーはピンク。 ・真田 紅太(さなだ こうた)/18歳。正義感が強く直情型の男。突っ走り過ぎるところがたまにキズ。運動神経は抜群。毎日の筋トレはかかさない。だが勉強はからっきし苦手。キャラカラーはレッド。 ・蒼井 洋行、(あおい ひろゆき)/19歳。頭脳明晰で物事を冷静沈着に判断する。機会イジリの得意なバリバリの理系男子。紅太とはよくモメてる。運動神経は残念な感じ。キャラカラーはブルー。 ・高緑 修二(たかみどり しゅうじ)/20歳。長男というよりおかん気質のみんなのまとめ役。普段は裏方だが、いざとなったら助けてくれる頼れる存在。実は料理が得意。キャラカラーはグリーン。 ・黄木 大輔(おうぎ だいすけ)/15歳。天然で普段はほっとけないみんなの弟的存在だが、いざ戦闘時になるとスイッチが入る不思議ちゃん。 キャラカラーはイエロー。
  • 秘密狂想曲-Rhapsody Of Secret-

    ――どんなお前だって、抱きしめてみせるから。たとえ、何もかも犠牲にしても。 【あらすじ】  主人公:乙原りんね(おとはらりんね)はある日、芸能事務所にスカウトされる。ただ、そのデビュー条件が「男性として」! そう、見た目や声が中性的な主人公は「男の子」としてスカウトされていたのであった。  両親を早くになくし、主人公は兄、侑士(ゆうし)と二人、細々と暮らしている。そんな家計を支えてくれる兄の負担を少しでも減らそうと、主人公はスカウトの話を受け、性別を偽っての芸能活動を始める。  学校、仕事、と男の子として生活する主人公。そんな中で出会っていく様々な人々に触れ、少しずつ変化していく不思議な感情。その気持ちに名前をつけるとしたら…。  今までずっと一緒に生活し、支えあってきた兄、侑士。妹である主人公に「兄妹」以上の感情を持っている事を告げ、主人公は動揺する。それでも主人公はその想いを受け止めようとするが、どうしていいのか分からず、その気持ちを整理できずにいた。  普通の「兄妹」だったはずが、少しずつその形を変えていく…。  それに感化されたかのように主人公の周りでは、次々と大切な「想い」をめぐる歯車が回り出す。  ピアノで想いを紡ぐ久慈ひさめ(くじひさめ)。夜遅い学校の音楽室で出会った二人。毎日のように連弾をするにつれ、二人の間の空気は少しずつ違うものになり、ひさめは自分の想いに気づく。二人の間だけで成立する音楽という対話でその気持ちを伝えようとする。  色々な人に可愛がられ、何一つ不自由のない主人公に嫉妬を抱く現役アイドル、水原優(みずはらゆう)。  幼なじみで陰ながら主人公を想い、支えている梓大地(あずさだいち)。主人公が兄と上手くいくように、と願っているが、やはり主人公の事を想っている自分を嫌悪し、思い悩んでいる。  同じ芸能人として主人公のよき理解者である女装アーティスト、益城夕陽(ましきゆうひ)…。 ――それぞれの想いが交錯し、想いが次々と募っていく…。 【登場人物】 主人公:乙原りんね(おとはらりんね)16才/RINNEとしてメンズモデル、アーティストとして活動中。一応女の子。性別不明なところや、テレビなどのメディアに出ない事で有名。歌は常にDLランキングトップをマーク。兄と同じ高校に通い、所属科は芸能科。勉強とバイトを両立させ、家計を支える兄を尊敬している。 乙原侑士(おとはらゆうし)17才/主人公の本当の性別や身の上を知る数少ない人間。主人公に特別な感情を抱いているが、実の兄ということもあり複雑な想いを心に秘めている。すでに両親をなくしているので主人公を常に守ろうとする。主人公と一緒に通っている高校では普通科特進コース所属。頭がいい。すべてを捨てて主人公と生きるか、今の主人公を守り通すのかで思い悩んでいる。 久慈ひさめ(くじひさめ)17才/主人公と侑士と同じ学校。音楽科器楽コース。専門はピアノ。ふと音楽室から聞こえてくる澄んだ音色に思わず立ち止まる主人公。そこから二人の関係は始まった。一見幼いが、心はとても情熱的で奏でるピアノの音色も熱い想いを秘めている。楽しそうに音を重ねる二人に、主人公の兄、侑士は嫉妬していた。 水原優(みずはらゆう)16才/主人公の男装を見抜く。小悪魔的な存在で学校でもちやほやされている。主人公と同じく芸能活動中。ことあれば主人公に突っかかってくる。歌唱力も高く、音楽DLサイトでは主人公と人気を分ける存在。やたら察しがよく、侑士が主人公のことを想っている事も見抜いている。主人公への感情が嫉妬なのか好意なのかが分からず、自分でも戸惑いを隠せない。 梓大地(あずさだいち)19才/大学生。主人公と侑士とは幼なじみ。カフェでバイトをしており、主人公と侑士はよく来店する。侑士が主人公の事を本気で好きな事には気づいている。主人公の鈍感さにあきれてはいるが、そのままの関係が一番なのではないか、と何も手出しはしない。自分が主人公を想う気持ちにも気づいているが、ひたすらに見なかった振りをし続けている。器用でいろんな楽器を演奏することが出来る。主人公にピアノを教えている。 益城夕陽(ましきゆうひ)20才/主人公の性別や身の上を知っているわずかな人の一人。主人公と侑士に幸せになってほしいと思っているが、いつしか自分も主人公に惹かれていく。主人公のよき理解者で、いろいろと機転がきく。小さなころ女の子として接されたのが癖になったのか、普段は女装をしている。伸びやかで甘い声質で、女性ファンがほとんど。ちょっと強引なところもある。いつか本当の自分でデビューする、という約束を主人公と結んでいる。 ※コンテスト応募のため、第一章まで書きましたが、続きが気になる、と読んでくださる方がいらっしゃいましたら、アンケートにご協力ください。
  • 薔薇の檻

    あらすじ この世に生を受けたときから、胸元に薔薇の蕾の刺青を持った少女、華。 刺青は華が成長すると共に、華の命を養分とし、蔦を伸ばし、蕾は大輪の薔薇へと姿を変え始める。 奪われてきた自由。近づくタイムリミット。狙われる薔薇の花。 そして華の前に現れる妖の青年達。 華を苦しめてきた刺青の謎とはなんなのか、華は刺青の呪縛から解放されるのか、華の運命の歯車が今静かに動き始める。 登場人物 八重咲華(やえざき はな) 胸に薔薇の刺青を持つ17歳の少女。全身に広がり続ける痣のせいで四季関係なく露出の低い服装。その特異な刺青のせいで家に幽閉されるような形で育った。 鬼岸棗(おにぎし なつめ) 鬼と人間の半妖。17歳。粗暴な言動と態度のせいで初見は怖がられることが多いが、根は情に篤い熱血漢。本物の妖怪になることを望んでいる。 弧谷春時(こたに はるとき) 九尾。18歳。美青年で常に敬語の物腰柔らかそう青年だが、大の人間嫌いで、主人公への態度がキツイ人物。 童島皐月(どうじま さつき) 座敷童。17歳。言動は子供っぽく。いかにも今どきの子らしい小柄な青年。人懐っこい性格でパーソナルスペースがやたらと広い。 烏丸仁(からすま じん) 鴉天狗。19歳。クールな外見と雰囲気だが、実はただ単にやる気がないだけの人物。放浪癖もあり、高い所が好き。 河野瑞樹(かわの みずき) 河童。21歳。大の女好きで、守備範囲が広い人物。その実、面倒見のいい兄貴肌な一面も覗かせる。河童呼ばわりすると鬼よりも鬼と化す。
  • 幻影師の境界線

    【あらすじ】 幻影師、と呼ばれる力を受け継ぐ主人公、阿月(あつき)は、歌う、あるいは踊る事で周囲に「今までの人生で最も愛する、あるいは愛したモノ」を見せる力を持っている。その力が人の心を壊してしまう事を恐れて、阿月は「境界」と呼ばれる場所で一人、猫の「あーちゃん」と一緒に暮らしている。 「寂しいな、退屈だな、でも仕方無いよね」 そう阿月が呟いたある日、猫のあーちゃんが庵を抜けて脱走。あわてて追いかけた先には、別の境界への道が開かれていた。あーちゃんを探す為、思い切って境界に飛び込む阿月。そこは「言葉を話すたびに、宝石を吐く」青年が一人で暮らしている境界だった。なおも逃げるあーちゃんを追いかけて、阿月はその宝石を吐く青年、「琥珀」と共に次の境界へと渡る。次から次へと境界を渡るうちに、阿月の回りには壊れそうな心を抱え、孤独に苛まれている青年達が集まり、不思議な一団が結成された。阿月はそこで皆と心を通わせ、自分の力と向き合う勇気を学んでいく。そして、人間の境界、彼女の故郷である「日本」へ皆と降り立ち、新しい生活を送り始める。慣れない人間界の生活の中、彼女自身が「愛」する人は果たしてこの中にいるのだろうか?それともーー。 登場人物 阿月(あつき、主人公)16歳 幻影師。自分の力に恐れを抱き、「見捨てられたモノ」の集まる境界で一人暮らしている。和風なテイストが好きで、出身地も日本の田舎町なので、その日本に近い境界にいる。常に人の顔色をうかがってしまう癖があり、ついつい加害妄想をしてしまったりと、他人を気遣い過ぎている。全ては他人を傷つけたく無いという想いがそうさせており、優しすぎるが故に自分が傷ついている事には全く気づけていない。ちなみに、超方向音痴である。 琥珀(こはく)??歳 宝石を吐く青年。話す度に宝石を吐くので、口数が少ない。感情が高ぶると、さらに宝石を吐く頻度が増えるため、感情を押し殺し、ついには感情の存在自体すら忘れかけていた。その力故に、欲深い人間達から付け狙われ、嫌気がさして境界に閉じこもっている。阿月と出会い、一緒に過ごすうちに少しずつ感情を取り戻して行く。見た目は十代後半だが、どうやら少なくとも一世紀分は生きているらしい発言をする。 あーちゃん ??歳(本人曰く、人間で言うとこの16歳ぐらいらしい) 阿月の猫。元は捨てられて死んでしまった猫で、境界に落ちて来た所を阿月に拾われた。阿月が一人で寂しがっているのを何とかしようと境界を飛び出し、阿月と似た様な境遇の青年達の場所へと引き連れて回る。後から阿月に恩返しがしたい、という思いが高じて人間の姿に変身できるようになる。ひたすら無邪気で、阿月を傷つけるものは何であれ許さない。人間語を話すのは、まだ少し苦手。 草真(ソーマ)20歳 歩いた後に花を咲かせる、という力を持つ青年。がんばれば力は押さえられるが、気を抜くと周囲に花が咲いてしまう体質。本人は花を愛するとっても良い人なのだが、顔が厳つく、体も大きい方の部類に入るのが悩み。昔、好きになった女の子が重度の植物アレルギーである事を知って以来、すっかり気落ちして人間としての生活を諦めてしまった。自堕落で花まみれな生活を送っていたが、阿月と出会い、花を誉められた事で自分の力とまた向き合う気力を取り戻していく。ぶっきらぼうな態度でも、その奥底に「良い人オーラ」が滲み出ている。 海里(かいり)18歳 普通の高校生。日本に戻った阿月達の住む家の近くにある商店街でバイトをしている青年。明るく気さくな性格で、とても人当たりが良い商店街の看板娘ならぬ看板息子。本人曰く、阿月は「好みのタイプ」らしく、積極的にナンパをしては玉砕している。最初は軽い気持ちだったのが、だんだん本気になり始める。実は過去に家族を事故で失っており、孤独感に苛まれて一人ぼっちになる事をずっと恐れている。なお、生きていれば海里の妹は阿月と同じ年である。
  • KISS ME!!

    【あらすじ】 いろいろな意味で女癖の悪い5人の男たち。 ある日、5人は何者かに校舎裏へと呼び出される。 そこで告げられたのは、 「お前たちに魔法をかけた。 運命の相手以外の女性に触れると途端に小動物に変化してしまう魔法だ。 元に戻る方法はただひとつ。 お前たちを心から愛してくれる人からのキスでその体質からも、女癖からも解放される」 という、とんでもないものだった!! 半信半疑の5人だが、すぐにその事実を目の当たりにすることに……。 いつもの甘い言葉たちとともに女の子に触れた途端…… ☆×◆○☆ 普段は女の子たちから「超絶美男子」、「声が素敵」などと言われている 彼らは、うさぎ、猫、犬、カルガモ、ハムスターの姿へと変化(けんげ)してしまった。 そんな姿になってしまった彼らにそれまでチヤホヤしてくれた女の子たちはそろって冷たい態度をとる。 彼女たちとのうわべだけの恋愛をそれなりに楽しんでいたはずの彼らだが、小動物の姿になって出会うこのお話の主人公 小堀 悠(こぼり はるか)から無償の愛の心地よさを知ってしまう。 ある日、猫の姿になってしまった「自称クーデレがモテる」男子、由信(よしのぶ)を助けようとして2階から転落してしまう悠を、良介(りょうすけ)、剣(けん)、優羽(ゆう)、紘(ひろ)の4人でキャッチしてなんとか大惨事を免れる。 そしてこのときに自分たちの姿が変化していないことに気づき、悠が“運命の女神さま”であることを知る。 そこから、男たちの“くちびる争奪戦”が幕を切って落とされた! 今まで付き合ってきた女の子たちとはまったく勝手の違う悠だけに5人とも苦戦を強いられるが、その「誰とも違う」悠の魅力に惹かれていく。 5人の男たちのこの気持ちは恋なのか。彼らはその答えを求めて今日も悠に迫りくる! 【登場人物】 主人公 小堀 悠(こぼり はるか) 17歳 高校3年生 大の動物好き!  人を見た目で判断することはなく、平等に接することができる心優しい女の子。 ある事故をきっかけに突然くちびるを狙われることになってしまう。 良介たちが動物に変化してしまうことには気づいていない。 高木 良介(たかぎ りょうすけ) 17歳 高校3年生 悠以外の女性に触れるとうさぎに変化 極度の寂しがり屋で密室が怖く、夜は部屋のドアを閉めて寝られない。 ノリが軽く女の子を見るとすぐに口説きだす。   増岡 由信(ますおか よしのぶ) 17歳 高校3年生 悠以外の女性に触れると猫に変化  「自称クーデレがモテる」と信じている。 さらには「クール」=「悪ぶってる」の勘違い付き。 悪ぶる……からの甘いセリフで女の子を落とすのを得意技としている。 佐藤 剣(さとう けん)17歳 高校3年生 悠以外の女性に触れると犬に変化  忠誠心の塊のような性格。 愛情をもらう代わりに相手の要望を聞くことで絆が生まれると信じている。 彼女の要望に応えられないことで嫌われる可能性にいつも怯えている。 生田 優羽(いくた ゆう) 17歳 高校3年生 悠以外の女性に触れるとカルガモに変化  何事も自分で決められない性格で彼女依存症。そのためいつも最終的にはフラれてしまう。 来るもの拒まず、去る者追わずな性格。 下山 紘(しもやま ひろ)16歳 高校2年生 悠以外の女性に触れるとハムスターに変化  悠の1つ下の後輩。 年上をターゲットに甘え上手な天然小悪魔体質。 自分で動くことが嫌いで、身の回りのことをやってくれる“先輩”が大好き。 小柄であることを普通の男子は嫌がるが、紘の場合はそれさえも武器にしている。 5人の男たちの共通点は“超美形”で“とても良い声”ということ。
  • 訳あって大家になりまして。

    (あらすじ) 前原未空は、早くに両親をなくし、叔父に育てられた。叔父はとても優しい人で未空を大学まで行かしてくれた恩人。そんな叔父が、未空の大学卒業後に、急な病でこの世を去った。 悲しみにくれる未空の前に突然叔父の弁護士と名乗る男が現れ遺言状を手渡した。 遺言には、生涯独身を貫いた叔父が未空に財産としアパートを分け与えると言うものと、そのアパートには深い事情を抱えた住人達がいて、その人たちの居場所を無くさない為に、大家として存続させてくれ。そう書かれていた。 突然の事に、唖然とした未空だったが、これまでの恩を仇で返すような事は出来ないと思い、叔父の意思を受け継ぐ決意をした。 叔父の弁護士と一緒に大家として住人と初顔合わせをすることになったある日、未空は弁護士から過酷な現実を突きつけられた。 過酷な運命に翻弄されながらも必死に更生しようと頑張る住人と、経営のノウハウすら知らないズブ素人少女の友情+愛の物語です。 前原未空(まえはら みそら)24歳 両親を早くに亡くし叔父に育てられた。ポジティブな性格。心の強い女の子。 横田晴樹(よこた はるき)21歳 ごく普通の男の子に見えるが、目の奥は黒く淀んでいる。よく嘘をつく。本心が見えない男。 前科 窃盗(養父に育てられたが、食べ物、着るものすらまともに与えて貰えず、生きるために犯した罪。) 小沢和清(おざわ かずきよ)27歳 容姿端麗。大人の妖艶さが漂っている。見つめられるとどんな女でも落ちてしまいそうな色気がある。 前科 詐欺(自分の大切な人が詐欺で騙され自殺。復讐のために騙した詐欺師を同じ手口でおとしめた罪。) 苑森幾十(そのもり いくと)32歳 知的美男子。いつも本を読んでいる。落ち着いた雰囲気をかもしだしているが、嫉妬深い。 前科 殺人教唆 (婚約者の裏切りが許せなくて人を雇い浮気相手を亡きものにした罪。) 伊勢倫太郎(いせ りんたろう)17歳 いつも悲しそうに笑っている。優しい性格。鳥が大好き。 前科 殺人(実の親からの過剰なまでの虐待に耐えきれなくなって犯した罪。)
  • LOVE&ARTシナリオライターコンテスト

    好きのその先を・・・知ってしまった!!

    晴海萌は17歳の高校2年生、13歳の時憧れのお兄ちゃん笠原時雨に彼女が出来てから誰の事も好きになることもなく過ごしてきた。 そんな時、突然カイルにとり憑かれてしまう。カイルはとり憑いた女の子のときめきを喰らう悪魔だったのだ。 でも、萌にはまったくときめきなどない。 これでは食事が出来ずに飢え死にしてしまうとカイルは萌を枯れ女、と呼び、無理やりときめかせるため恋する魔法をかける。その魔法は男の子と接触してちょっとでもときめくとそのときめきが何倍にも増幅して妄想してしまう”ときめき妄想状態”にしてしまうという魔法だったのだ。 義理の弟聖や後輩の蒼井と接触する度に好きでもないのに”ときめき妄想状態”になってしまう萌。 そんなとき憧れのお兄ちゃん時雨が大学を卒業して帰ってきた。 時雨に夏祭りに誘われた萌は複雑な気持ちながらもOKする。 夏祭りで告白をしようと思うが、時雨に今彼女がいないことを聞き、恋愛が分からないと言われてしまう。 その時、カイルのライバル、パレットが現れる。 夢魔であるパレットが今度は時雨に取り憑いて萌を誘惑してきて・・・。 ときめきは好きの先にあるもの、ときめきから好きになるっていうこともあるの? 晴海萌 主人公。高校2年生。しっかりしているようで少し天然なところもある。実は男子生徒の間で秘かにお嫁さんにしたい女子ランキングの上位にいるが本人は全く気付いていない様子。 悪魔にとっては萌のときめきは極上の食事となる。 カイル 「あんたなんか、萌なんて名前似合わねぇ。枯れ女で十分だよ」 取り憑いた人のときめく気持ちを喰らって生きる悪魔。普段は子供の姿をしているが大人の姿になることもできる。口は悪いが、性格はツンデレ。 夢魔と堕天使の間に生まれた悪魔でありときめきを喰らう力も夢魔としての力が半端に目覚めたもの。その生まれから悪魔から半端物と呼ばれ、また食事がたくさん必要で、食事をしない時間が長く続くと消滅してしまう。(本人は知らない) 萌の”ときめき妄想状態”の妄想は相手に触れると相手にも見えてしまう。 晴海聖 「オレは姉さんが嫌がることはしたくないんだ、絶対に」 萌の義理の弟。晴海家の養子。高校1年生。ずっと前から萌に片想いしているが義理の弟という立場と萌が時雨を想っていることを知っているためなかなか言い出せずにいる。運動神経も抜群で勉強も出来て、硬派だが優しいのでモテる。 蒼井そら 「僕、ずっと先輩に憧れたんです!先輩にこうして会えてすっごく嬉しい!」 萌より一つ年下の後輩の子犬系男子、聖とはクラスメイト。明るいが空気が読めないのでクラスではちょっと浮き気味。スキンシップが激しいのが萌の悩みの種。 趣味は天体観測で、研究家になるのが夢。父子家庭で萌には憧れと母親のような気持ちを抱いている。 笠原時雨 「久しぶり、萌ちゃん、相変わらず可愛いね」 「ボクは萌を愛してあげられるよ、この人間よりも誰よりも深く」 優しい萌のお兄さん的存在。今現在は彼女なし。イケメンなのでモテるが女性と長く付き合えない。広告代理店に勤めている。 夢魔のパレットがのりうつった時雨は色気たっぷりで萌に迫ってくる。
  • 月葬累夜-そして私は夜を累る-

    確か私が学生時代に書いた育成&恋愛ゲーム(パラメーター&選択肢で分岐するやつ)シナリオもどきを再構成したものです。 もう日の目を浴びる事のない作品だと思っていたのでどんな形でも公開できて非常に満足しております。拙い作品ですが読んでいただければ光栄です。日本(鎌倉時代初期)を舞台の伝記ファンタジー系です ********** 目覚めは薄暗い世界だった。 その中で私は彼の手をとった。 そして開かれた門を超えたとき……光あふれる世界で私は様々な人と出会いを交錯させる。 策略、憎悪、冷徹、恋慕、そして…… 様々な思いを隔てて物語は幕を開ける。 最後の時、私の手を握りしめているのは…誰? ********** <あらすじ>(859文字) 時は華やかな貴族文化から質実剛健の武士の時代に代わった頃。 主人公が目覚めるとそこはどこぞの屋敷の座敷牢だった。そして目の前には青年が一人。 青年は周と名乗り、そして主人公を朔と呼ぶ。 記憶を失ったと思われる朔に対して周は一年だけ付き合ってやる、といいその場から歩み出す。 そして三月。朔は周とともに町の外れの古びた屋敷に住まいを置く。 引きこもり気味な周に対して朔は自立すべく何でも屋として生活していた。 今の仕事は茶屋の店子。ここで出会ったのは人懐っこい新に浮世離れの雰囲気を漂わせる末人。 記憶がないのにこの2人を見ると懐かしさを感じる朔。向こうの態度も初対面ではないような素振り。月日がたち徐々に様々な記憶が不完全だが戻ってくる。過去に新と末人と関わりがあったことを思い出す。だが反面、ここ数年の事、そして周のことだけは記憶がない事に不安を抱く。 ある日の月夜、寝つけずに庭に出ると周と顔を隠した見知らぬ男の姿があった。 思わず身を隠して聞き耳をたてると会話内容はどうやら朔自身のことらしく、その時初めて周に不信感を抱く。 秋のある日偶然町中で周が誰かと歩いている姿を目撃する。普段殆ど外出しない周を不審に思い尾行。だが途中で撒かれてしまう。それでも朔が後を追うも不意に誰かに襲われ昏倒してしまう。 目を覚ますとそこは以前監禁されていた座敷牢。 すると目の前に現れるのは銀髪の男……水月と周。混乱する朔に対して水月は周は自分に仕える朔の監視役だと告げる。 そこで明かされるのは水月と朔の関係。2人の貴重な血族の話。同時に全ての記憶が蘇る。 水月は血族の純血性を保つために朔を娶る義務がある、と説明する。そしてその義務は今年末までの期限だと。 それまでに朔と儀式(血を交わす)をしないと朔自身が血族の特異性により命を失う可能性があること。 手を差し出す水月を拒絶する朔。意外にも擁護する周。 そしてその場から立ち去る2人は新や末人の助力も得て朔の運命を変えるべく模索する。 そして最後の期限の日。 雪が降る中朔は己の心に住まう彼と向き合う事となる。 <キャラクター> *主人公 『朔(さく)』 「一年後、私はどうなっているのかしら?」 記憶喪失の少女。囚われの身だったが理由はわからず。 目が覚めたときに目の前にいた周につれられて外の世界に足を踏み出す。 最初は物静かな少女だったが周と生活していくことによって自身の意志をはっきり出す快活な少女になる(スタート地点) というか出さないと生活できない。昼行灯な周に代わって何でも屋を営むようになる。 ある特殊能力を持つ数少ない一族の血を濃く継き、出生に関わる秘密がある。 それは朔が目覚めて一年後に結果として花を開かせる。 黒髪。薄い茶色い目。だが月の光を浴びるとうっすらと髪は銀色に輝く。(瞳は金色に似た色合い) *主人公の(一応)保護者 『周(あまね)』 「さあ、月の導きを待とうか」 朔が目覚めたときに最初に目の前にいた青年。 端正な外見に反して皮肉げな物言いが多い。常に気怠そうな感じ。 頭脳明晰で様々な薬や怪しげなモノなどを作り出す。 ちなみに資産持ちらしくどこぞに働きに行く様子はなく朔が普通に働けるようになると昼行灯化する。 実は朔の出生の秘密を握る重要人物。 元々は赤毛だが黒髪に染めている。瞳は基本黒、角度によって濃い深緑(アレキサンドライトのように光、角度によって色彩が代わって見える) (ゲーム的にいうと一週目から攻略はできるが二週目以降にTRUEENDが見える立ち位置) *主人公の失われた記憶の幼なじみ 『新(あらた)』 「……お前が思い出したくないなら、仕方、ねえか」 茶屋に現れる少年。実は朔の幼なじみ(5歳までご近所さん)兼同じ一族の血を僅かにとひく者。 朔の素性を知らずに片思いしていたが素性を知って戸惑っている。 口調はやや荒っぽいが情に深く、意外に物事をよく考えている。 朔より年下に見えるが実は年上。 朔が記憶喪失な事に対して残念に思うよりこれから親しくなればいい、とポジティブ。 青みがかった黒髪に薄い茶色の瞳。 *朔を狙う(連れ戻そう)とする青年 『水月(みつき)』 「お前は私の物。それが定めだ」 周の元雇い主。朔を閉じこめていた張本人の一人。 朔と同じ一族の血を濃くひいている。その為幼い頃から長になれ、と教育されてきた人。 自分と同じ(近い)立場の朔を娶り子を成す事が自分の一番成すべき事だと思いこんでいる。 (実は朔も記憶を失うまでは水月に娶られる事を運命だと諦めて受け入れかけていた) だが閉じこめていた時とまるで違う朔の姿を見て、戸惑いや様々な感情が浮かび素性を隠して接触しようとする。 (だが周によって直接的な接触は防がれていた&2週目以降は直接接触可能的な) 水月は字(あざな)本来は『満月(みつき)』とかく。 銀髪、薄い茶色い瞳。(瞳は朔と同じように月の光を浴びると金色に似た色合いに変化) (ゲーム的にいうと二週目以降の攻略キャラ的立ち位置) *主人公とは違った意味で因果な血筋をひく青年 『末人(まつと)』 「……君は僕にとって最初の姫君なんだよ?」 主人公の近所(長屋)に住む浮世離れした遊び人。 女物の鮮やかな小袖を羽織り長い髪をまとめもせず自由気ままに生活している。よく女性を侍らす。(ヒモ?) どうやらどこぞの尊い血筋のご落胤との噂があるも本人もそれを否定せず、むしろ利用している節が有るため噂のうちにすぎない。 何でも屋の一環として茶屋の店番していた主人公と出会ってからちょっかいをかけるようになる。 実は宮家の傍流の姫とその当時の権力を牛耳っていた家柄(将軍家)の直系の青年の子。(つまりご落胤、という表現は間違ってはいない) 主人公たちの一族と政府(将軍家)の関わりを知ってはいるが煩わしい権力闘争に巻き込まれるのを厭い関わろうとしない。(むしろ非干渉を徹底しようとしていた)が偶然に幼い頃の朔と素性を互いに知らぬまま過ごしたことがあり末人の心に大事な思い出として刻まれている。本名は『末仁(すえひと)』長めの黒髪に黒い瞳。
  • 天泣

    【あらすじ】 ・親の仕事の都合により都会へ引っ越した主人公:蓮音(はすね)は、高校1年の夏休みを利用し旧地元である祖母の家に来ていた。 神社で毎年行われている夏祭りへ遊びに行き、境内で美しい鈴を拾う。 鈴が音色を響かせた途端、蓮音は神隠しにあったようにその場から忽然と姿を消してしまう。 祭りの喧騒が嘘のように蓮根の周囲は一変し、闇と静寂がどこまでも広がる森の中へ。 自体を把握しようと辺りを見渡すと、森の奥の方が怪しい光りを帯びた。その先には提灯行列があった。 不安から逃れるように明かりの元へ向かい目に映ったものは俄かには信じられないような光景だった。 そこに人の姿はなく、代わりにこの世にはない畏敬の姿をした怪異たちの行列だった。 驚きと恐れでその場から逃げ去ろうとした時、先程拾った鈴が浴衣から零れ落ち美しい音色を響かせた。 怪異に存在を気付かれ後を追われる蓮根。その時、狐の面を付けた男が現れ、窮地を救われる。 狐面の男に手を引かれ逃げる二人に、今度は菅笠に狸の尾を生やした男が現れ、告げてきた。 森の主神である神名火(かんなび)様が『花嫁の鈴』を持つ者を怪異共に探させているという。 その鈴は常世と現世の境界を超える力を持ち、且つ鈴を鳴らした者は神名火様の花嫁になる宿命の者だと。 拾った鈴の曰くを知り、ここが常世だと知った蓮根は、このままでは神名火様の花嫁にされてしまうと言われ、現世に戻る方法を探るが、“ある条件が重なった時、鈴を鳴らせば良い”としかわからなかった。 蓮音は成り行きで関わり合いを持った狐面の男:狛(はく)と、助言をくれた謎の狸尾の男:葉隠(はがくれ)と共に現世に戻る方法を探す事になった。 葉隠が神名火様に化けて召喚した式神:土塊(つちくれ)を情報収集の為、怪異の元へ紛れ込ませる。 土塊の働きにより、怪異共の噂から現世に戻る方法の手がかりを得たが、その内容というのは“朔(新月)の夜、行列の神名火様が大鳥居をくぐる時、『花嫁の鈴』を鳴らして逆方向からくぐる”という極めて難しい物だった。 しれでも蓮根達は、次に訪れるチャンスに賭けてみる事に。 現世に戻れる方法がわかった一方、蓮根の心中は複雑な思いが溢れた。 共に隠遁生活を送っていた事で、今まで感じた事の無い絆のような物を感じていた。 現世に戻れば二度とは会えない。けれど、こちらに残ればいずれ神名火様の花嫁にされてしまうだろう。 蓮根の中に葛藤が生じる。この気持ちは初恋だろうか。 そして運命の時は訪れ、蓮根は心に迷いを抱えたまま現世に戻る為、実行に移る。 大鳥居をくぐろうとし躊躇したその瞬間、予期せぬ事が起きる。狛が蓮根を背から包み込むように抱きしめ、共に迷っていた蓮根の事を大鳥居に押し混んでくぐらせた。 驚いて狛を見ると、今まで見せた事の無い笑顔で光の塵となり霞み消えゆく姿だった。 本当の気持ちに気付き気持ちを叫ぶ蓮根だったが、届く事も叶う事もなく事は冷酷にその姿を現世の消えた時間、消えた場所へ戻していった。 後悔の気持ちが溢れ、涙が止まらない蓮根はその場に座り込んでいた。 そばにいた葉月が驚き近寄ると、蓮根の足元に狐の面と結守が落ちている事を告げる。 その面と結守を手にすると、蓮根の耳元で囁く声が聞こえた。 『お前の気持ち、ちゃんと届いたから俺をこの世に残してくれたんだよ』 驚いて見上げると、そこには浴衣姿で蓮根を覗き込むように微笑む狛の姿があった。 【登場人物】 ・主人公:蓮音(はすね)15歳(16)高校生1年。 ・友人:葉月(はづき)引っ越し前の中学までの親友(女子) ・狐:狛(はく)→無骨でそっけない態度だが、本当はとても人好き。ほおっておけない。悪戯が過ぎる面も。 葉っぱが無くても化けられるが長持ちしない。 ・狸:葉隠(はがくれ)→明るく陽気な態度だが、実は極めて淡泊。時に頼りになる。悪戯が過ぎる面も。 化かしの術は狐より一枚上手。 ・案内人:土塊(つちくれ)→葉隠が与えた式神。基本的には神籬の式なので化けて出す。半人前の式。 ・神名火(かんなび)様:神籬(みづがき)→森の神さま。花嫁の鈴の婿。普段実態を見る事は無く、 鈴を鳴らす事ができる花嫁を、悠久の時間ずっと待っていた。
  • 守護霊学園高等部へようこそ!

    【あらすじ】 主人公、並木こずえ(なみき こずえ)は、色気より食い気の元気が取り柄の女子高生。 ある晴れた日の午後の下校途中、偶然見かけた一匹の野良犬に車が突っ込んできているのを見かけ、こずえは危険を省みず咄嗟に道路へ飛び出してしまう。 結果、医師の懸命の救命活動も虚しく、若くしてこずえは帰らぬ人に……。 不慮の事故により、地上界との別れを惜しむまもなく、天上界へと召されたこずえ。 そこで、長い白髪に顎には立派な白髭を蓄えた老人と出会った……その老人こそ、天上界で一番お偉い地位にいる大神様だった。 こずえの勇気ある行動に感化された大神様は、『守護霊学園高等部』への入学を強く勧める。 そこは、こずえと同世代の行き場を失った若く優秀な霊達が集まり、新たに守護霊として生まれ変わる為の勉強をする学校だというのだ。 大神様の固い決意を見せつけられ、観念して入学を決心するこずえに、大神様はもう一つの提案をする。 それは、生徒会役員にならないかという勧めだった。 しかし、それは同時に楽しいはずの学園生活が一転、悩まされる学園生活になろうとは……。 『お前のような無能な奴に、この生徒会役員は不適任だ』 眼鏡をかけ、見た目はイケメンだが冷酷無比な生徒会長、東條 要(とうじょう かなめ)。 『君のその無邪気さが、今の生徒会に華を添えるようで良いかもしれませんね』 涼しげな目元と柔らかな口調がグッとくる温厚無比な副会長、藤崎 宗一郎(ふじさき そういちろう)。 『アンタみたいな可愛い娘が来てくれたら、俄然張り切っちゃうよ』 大きな瞳にあどけなさを感じるヤンチャな少年タイプの監察役、佐伯 隼人(さえき はやと)。 守護霊学園高等部初の紅一点役員として奮闘するこずえに、戸惑いながらも芽生える仲間意識、そして自然と沸き上がる淡くて切ない気持ち。 日本の空の上、天上界で繰り広げられる学園ラブコメディー。 【登場キャラクター】 ※並木 こずえ(なみき こずえ) 主人公。道路の隅で怯えていた野良犬を助ける為に飛び出したことが災いし、十七歳という若さでこの世を去ってしまう女子高生。 だが、その勇敢な姿勢が天上界の大神様の目に留まり、守護霊学園高等部の生徒会役員として推薦される。 生前は、警察官を父に持つ一人娘であった。 ※大神様(おおがみさま) 突如、地上界から天上界へ召されたこずえが一番最初に出会うお方。実は天上界のトップであり、守護霊学園の創始者という肩書きを持つ。 見た目年寄りで弱々しく見えるが、ちょっとエッチな性格が玉に瑕(たまにきず)。 何かとこずえに世話を焼きたがる一面もあり。 ※東條 要(とうじょう かなめ) 守護霊学園高等部の生徒会会長。 眼鏡をかけており、一見イケメンだが、実は冷酷無比な性格。 言わば自分と真逆の性格であるこずえには、やたらと冷たく接する。 生前は、大財閥の御曹司だったらしい。 ※藤崎 宗一郎(ふじさき そういちろう) 守護霊学園高等部の生徒会副会長。 涼しげな目元に反して、物腰の柔らかい口調の温厚無比な性格。 誰に対しても優しく、学園では一目置かれた存在である。 生前は、国会議員のご子息だったらしい。 ※佐伯 隼人(さえき はやと) 守護霊学園高等部の生徒会監察役。 大きな瞳が印象的なヤンチャな少年タイプで、喜怒哀楽のハッキリした性格。 持ち前の明るさで、男女問わず学園内で人気者である。 生前は、元人気俳優の二世だったらしい。
    10,357文字pixiv小説作品
  • 鬼待ち人

    【あらすじ】787字  ──春宮立樹(はるみや たつき)が行方不明となった。  高校の夏休みが始まった最中、弟が行方不明になったと書かれた手紙を受け取った春宮直(はるみや なお)は、戻ってくるなという祖母の言い付けを破り、約十年ぶりに故郷を訪れる。  二度と帰ってきてはいけないと言われていた故郷の風景は、直が過ごしていた頃と何一つ変わってはいなかった。──ある山を除いては……。 「何をしに戻って来たというの? ここに貴方の居場所はないわ、帰りなさい」  剣呑さを孕む視線に、冷ややかな言葉。  十年ぶりに帰ってきた故郷で直を出迎えたのは、祖母からの冷淡な態度だった。  ──それでも、弟を捜したい。  帰れという祖母の反対を押し切り、直は町中を必死に駆け回り弟の手掛かりを探す。  学校、商店街、公園……目につく場所を、手当たり次第に探した。  そうして気づけば幼い頃によく遊んでいた岐澄(きずみ)山──その山中へ足を進めていた直を待ち受けていたのは、妖しく笑う影の群れだった。  次は直の番、と不気味に語りかけてくるそれらから逃れるよう走り出すも、直はいつしか道に迷ってしまう。  あと一歩、というところで影の手に捕まりかけた直を救ってくれたのは、一人の青年だった。 「んな風にぼさっとしてるから妙なモノに連れてかれそうになんだよ」  極度の面倒くさがり屋の幼馴染である青年──槐静十郎(えんじ せいじゅうろう)。 「呪いを解くためなら、俺は誰だろうと何だろうと利用する気だからね」  一族にかけられた呪いを解くために、利用出来るものは何でも利用するという笑顔の青年──折目八登(おりめ やと)。  面倒くさがり屋で歪んだ性格の持ち主である静十郎と、あっけらかんと物騒な物言いばかりをする八登──犬猿の仲である二人の協力を得つつ、直は弟を捜していくことに。  それは同時に、鬼と少女の長く続く過去の因縁と、自分に課せられた運命を紐解いていくことになるのだった……。 【キャラクター紹介】 春宮 直(はるみや なお) 主人公。17歳。幼い頃に神隠しに遭っており、その際に鬼に魅入られた。以来、祖母からの言い付けにより遠方で暮らしている。弟が行方不明になったと聞き、十年ぶりに故郷を訪れることに。 芯が強く、一度自身で決めた事は最後まで諦めない性格をしている。反面、自己の犠牲を省みない点がある。 槐 静十郎(えんじ せいじゅうろう) 妖刀をその身に宿している青年。17歳。 常に気だるげな雰囲気を纏っており、興味を引くこと以外では滅多に表情を変えない。良くも悪くも物事をはっきりと口にし、人の弱点等を見つけると嬉々とした笑みを浮かべるなど、少々歪んだ性格をしている。その事について、直とはよく口喧嘩になってしまう。幼い頃はよく直と遊んでいたらしいが……。 極度の面倒臭がり屋であり、生活能力に欠けている。人に対しては一見冷めたような性格をしているが、懐に入れた人間には甘いところがある。口には出さないものの、直のことは命に代えても守るという強い意志を持っている。 折目 八登(おりめ やと) かつて先祖が春宮の一族である巫女を殺したことにより、罪人として呪いを受けた一族の青年。18歳。 一族の呪いを解くため、直を守ると口にする。口許にはいつも笑みを浮かべてはいるものの、目は決して笑っていない。呪いのせいか眼球に光はなく一見すると怖い目付きをしている。しかし話すと年頃の男子らしい一面も垣間見える。静十郎とは犬猿の仲。 楽しいこと、騒がしいことが好きで一見何も考えていないように見えるが、その実誰よりも物事を考えており、人を傷つけることを好まない。 利用できるものは何でも利用すると断言しているため、直には好かれていないだろうなと思っている。それ故に、優しく接されると真っ赤になって動揺する。しかしそれは嬉しさからであり、決して嫌悪からではない。 天満(てんま) 直が山の中で出会う不思議な男性。年齢不詳。謙虚な姿勢で、直に対しては丁寧な口調で接してくるが、無表情の上に淡々とした語り口の為いまいち心情は読めない。 時折、人間ではないようにも取れる意味合いの発言をしてくる。性格は計算なのか天然なのか分からない節が多々あるも、根は優しくなんだかんだと直の力になってくれる人の一人。
    10,836文字pixiv小説作品
  • 七ノ夕ー解キ糸カイシ綾トナスー

    〈あらすじ〉 ――どうして私はここにいるんだろう…… そう自分に問いかける主人公――倉木綾華、高校二年生。 親の都合、いいや、自らの都合でアパートの一室で一人暮らしをしている彼女は、学校でも親しい友人はおらず。けれど何時の頃か、このままではいけない――と思うようになり、そこから脱するための糸口を探そうとする。しかし、その糸は彼女の持つ思い等で複雑に絡み合い、彼女自身どうやって解けばいいのか、どこから解けばいいのか分からなくなっていた。手当たり次第に解き始めても、突っかかってまた絡まり始め。ならばと、誰かに相談しようとしても、前途の通り気軽に話せる人もおらず――で。 次第に彼女の中には諦めが浮き上がる。いっその事このままでもいいかもしれない――と。自分で解くための糸口が見つからなくても、何か外部からのきっかけさえあれば見つかると思っていた。けれどそのきっかけすら、勇気がないせいで掴めずにいたのだ。 そんな時、彼女の前に不思議な五人組が現れて。 ――青いリボンタイが印象的な、穏やかで優しい雰囲気を持つ、セイ。 ――季節外れの白いカーディガンを羽織り、ふわふわと柔らかい雰囲気を持つ、ヨウ。 ――涼しげな青系統の服に身を包んだ、どこか不思議な雰囲気を持つ、ルカ。 ――黒のスーツをまとい、威圧的で恐ろしい雰囲気を持つ、ニーオ。 ――緑色のキャスケットを被り、少女と少年の間を彷徨うような中性的で可愛らしい雰囲気を持つ、エド。 セイ曰く、自分達はある場所より彼女の力になるために来たという。 始めは彼女も不信感を露わに、彼らとの関わりは避けていた。けれど彼女自身も驚いた事に、不思議と直ぐに彼らと馴染めている自分がいて――。 やがて彼女は誰かの手を取る。そうして解き始める、自らの糸を。 解き方は人それぞれ。果たして【あなた】は誰の手を取り、どのようにして解くのか…… これは恋とは少し違う何かに支えられて、少女が自らの世界を変えるための物語―― 〈登場人物〉 ○倉木綾華(変更可)…主人公・高校二年生・高校に入ると同時にアパートで一人暮らしをする事に。学校では親しい人はおらず、いつも一人。他人と関わろうにもその為の勇気が足りず、自分を面に出す事が出来ないで内に籠りがちになっていた。そんな自分を変えたいと思うように。両親が海外へ行くにあたって、自ら残る事を決めた彼女の考えは…… ○セイ…20歳くらい・服装は白いカッターシャツに青いリボンタイ、紺のベスト、黒いズボン。髪は茶色のロングウルフで襟足部分は青いリボンで束ねられ。瞳は黒・突然主人公のもとへ訪れた五人組の内の一人で、五人の中では中心的な存在ともいえる。物腰柔らかく穏やかな雰囲気をまとっており、主人公に対して過保護気味。 「私は何でも知ってますよ、あなたの事は。とはいっても、ある範囲において、ですけれどね」 ○ヨウ…18歳くらい・服装は白いカットソーに生成りのカーディガン、白いズボン。髪は銀かかった白色のエアリー調ショート。瞳は薄茶・何故だかいつも季節外れのカーディガンを羽織っている。ふわふわした感じで妙に癒される雰囲気の持ち主。主人公に懐いている様子で……。 「僕からアドバイス。眠れない時は羊を数えると良いよ――なんて、尚更目がさえるだけだよね」 ○ルカ…17歳くらい・服装は白~青までの色でまとめられたカジュアル(長袖のカットソー、薄手の羽織、ジーンズ等)系。髪は透き通る感じの水色っぽいショート。瞳は青・物静かで透明感のある、どこか神秘的な雰囲気をまとっている。主人公を連れて行きたい場所があるらしく……。 「俺は青色が好き、海の青さが。君は、何色が好き?」 ○ニーオ…22歳くらい・服装は白いカッターシャツに黒いネクタイ、黒の上下スーツ。髪は黒色のウルフで前髪の片半分を後ろへ流している。瞳は金・全身黒で背が高いためか、威圧感があり恐ろしい雰囲気を醸し出している。何故か、一番年上に見えるがセイに対して「さん」付け。それは単に彼が中心だからなのか。主人公に対し観察する様な目を向ける事も……。 「俺にいちいちビクつくな。それとな、お前はもう少し自分を信じてやれ」 ○エド…16歳くらい・服装はフリルのついたロング丈(腰部後ろリボンで締められる)の白い(所々アクセントに緑)ブラウス、襟元に緑のリボン、膝下までの白い(下方左右に緑リボン)ドロワーズに似た物、白地に緑の模様の入ったハイソックス、緑色のキャスケット、背中に卵型で羽が生えたデザインの鞄。髪は金色で型は帽子に入っているため不明・少女にも少年にも見える、どこかのドールのような綺麗で可愛いらしくもある雰囲気をまとっている。けれども、その実主人公に対して辛辣な面が……。 「僕が言いたいのはね、あんたはもう少し周りに目を向けるべきだって事だよ」 ※「」内の文章はあくまでイメージです
    10,171文字pixiv小説作品
  • Last Present

    あらすじ 「お兄ちゃんがいなくなってから、私の物語が止まってしまった」 大好きな兄が難病のためアメリカに転移した前後の記憶を失くした主人公の藤城望 小説家である彼女は兄がいなくなってから小説が書けなくなってしまった 兄の母校の大学に合格した記憶も曖昧な彼女だが、彼女は兄と同じ演劇部に入部する 兄との思い出が詰まった演劇部でなら、物語を書けると信じ もう一度彼女の物語が読みたいという兄との約束の為に そこで出った個性的で素敵な演劇部員達と始まったばかりの大学生活 果たして彼女の物語は動き始めるのか そして曖昧な彼女の記憶の真相とは 主人公 藤城 望 ふじしろ のぞむ 19歳。一浪したため大学1年生。高校1年生の時作家デビューし、新人賞を総なめしたベストセラー作家。難病のため兄の悠一がアメリカへ転院した後から小説が書けなくなる。父親を幼い時に亡くしており、母親とは折り合いが悪い。笑顔を絶やさないが、ストレスが限界に達すると心を閉じる。病的なブラコン。 鮫島 倫直 さめじま みちなお 25歳。病気の治療のため大学入学が遅れた。大学3年生。主人公が入部した演劇部の 部長。望の兄に救われた事があるため、悠一に憧れて演劇部に入部した。 穏やかで明るい性格。 榊 湊 さかき みなと 20歳。大学3年生。主人公が入部した演劇部1の美形。子役時代から培っていた演技力に定評がある。口数が少なく、思った事を素直に言うため周りに冷たい印象を与える。   実は面倒見がよく、厄介事を持ち込む倫直に呆れながらもつきあう。 芹沢 京 せりざわ きょう 18歳。大学1年生。演劇部に入部した新入生。学部、学科も主人公と同じ。主人公の熱狂的なファンで主人公を追いかけて入学した。 ファンであることを隠して主人公に近づく。 市宮 幸久 いちみや ゆきひさ 29歳。主人公が入部した演劇部OBかつ顧問。主人公の亡くなった兄の親友。童顔なため、よく学生に間違えられて怒っている。若くして準教授の席につく天才。
    10,372文字pixiv小説作品
  • リブロ・ディ・マジーア

    【あらすじ】 魔術と人が共存する現代、しかし急速な科学技術の発達からヒトの信仰心が薄れ、弱体化した術者たちは大幅に数を減らしていた。継承者保護のため国内に設置された養成校のひとつ『私立アルタリア学園』では、古今東西の魔術を受け継ぐ少年少女たちが学舎に集い、一人前の術士を目指す――高邑はるかもそのひとりだ。千年以上続く名門の一族に生まれながら実家の陰惨な呪術を嫌う彼女は、学園で新しい魔術に出会う。  『biblion magia』  特殊な魔動書を使い、物語や伝承のキャラクターを呼び出して戦う新時代の召喚魔法。ジャンルとして確立してからまだ200年にも満たない新興魔術に夢中になったはるかは、周囲の危ぶむ声にも耳も貸さずビブリオマスターへのめり込んでいく。  ひとつは、我が身に流れる血の楔から逃れるため。  もうひとつは、この学園で再会した「あの人」に少しでも近づくため。  幼いころ何も知らずに出会い、それ以来ずっと胸の奥で凍りつかせていた蕾を花開かせるため、少女は魔動書を手に戦う。約束された箱庭の中で――   【登場人物】 ・高邑 はるか(たかむらはるか) 母方は東方魔術、父方は西方魔術に長けた名家の出身。しかし本人は生け贄を常用する両親の術が苦手で、比較的歴史の浅いビブリオマスターの道を選ぶ。外見どおりのおとなしく我慢強い性格だが、心の中では辛辣な突っ込みを入れることもある。 ・弓家 千尋(ゆげ ちひろ) 薬草学と召喚術に長けた魔女の末裔で、幕末の混乱期に欧州から帰化した一族の5代目。明るく好奇心旺盛な才女で面倒見もよく、同性からも好かれるタイプ。はるかとは学園で出会い、読書の趣味が近かったことから親友になった。普段は女の子だが先祖にインキュバスと交わったものがいるため、1年のうちある一定期間は男になる。 ・加茂 馨(かも かおる)  実家は道教をベースにした符呪使いの一族。はるかとは幼馴染みで昔からよく絡んでは苛めていた。五つ上の兄を差し置いて次期当主に選ばれるほど実力があり、そのため自信家で口も悪いが整った容姿から女生徒にもてる。だが飽き性なので2ヶ月と続かない。 ・レオニード・サントラム 召喚科の副担任で、はるかの指導教官である召喚師。190㎝を越える長身なのに常に猫背で歩き、くわえて垂れ目に丸眼鏡という容貌のせいで生徒には舐められがちだが、術師としては教官の中でもトップレベル。性格は温和で人当たりがよく、指導方法も生徒の自主性に任せる方針なので人気は高い。しかし努力の足りない者は卒業試験で容赦なく落とすので実情を知る人間からは鬼と怖れられている。 ・ガウェイン はるかが召喚した円卓の騎士。本来は全盛期である壮年の姿で呼び出されるはずだったが、不完全な術のせいで騎士叙勲を受けたころの少年になってしまった。金髪碧眼の王子様然とした美貌の持ち主だが、生真面目で融通の利かない性格ゆえ現世で度々トラブルを起こして召喚主であるはるかを悩ませる。
  • イカイマヨヒガタリ

     主人公、【シラヤマ キクヨ】は平凡な高校二年生。  ある朝、幼馴染の【クサバ ケント】と高校へ向かう途中、数珠のようなブレスレットを拾う。先生に届けると、持ち主へ直接渡すように頼まれた。 持ち主の名前は【ヒラサカ コヨミ】―ーそれが、変人と噂高い先輩との出会いだった。  ただ落し物を渡そうとしただけの主人公だったが、ヒラサカが部長をしているオカルト研究部へ無理やり入部させられてしまう。オカルト研究部には様々な依頼が持ち込まれた。透明人間、ドッペルゲンガー、異界列車に神隠し・・・。次々と起こる怪異を解決する度に、部員との仲が深まっていく。  そしてある時、主人公も自分がかつて不可思議な出来事と遭遇していたことを思い出した。言葉もうまく話せないような幼い頃に、自分にしか見えない犬と遊んでいた記憶。幼馴染であるケントにその事を話すと、ぞっとするような笑顔で囁かれた。「忘れていれば幸せだったのに」その口元には、鋭い犬歯が除いていた――。 登場人物 【シラヤマ キクヨ】 主人公、高校二年生の女の子。 オカルト研究部に入部させられてから様々な怪異に巻き込まれることになる。 【クサバ ケント】 主人公の幼馴染。ぶっきらぼうだが面倒見が良い。主人公をオカルト研究部から退部させようとしているが、うまくいっていない。 【ヒラサカ コヨミ】 高校三年生。オカルト研究部の部長であり、怪奇現象に目がない。 人形のように整った顔だが、学校一の変人。 【イグチ ヒロフミ】 ヒラサカの同級生であり、野球部の部長。体も大きいが声も大きい。何故かヒラサカのことを気に入っていて、オカルト研究部にも所属している。 【ユウキ ヨウ】 高校一年生。人付き合いが苦手で、いつもビクビクしている。 依頼解決後、報酬としてオカルト部に入部させられる。
  • アナザー エンド

    あらすじ どこにでもいる平凡な私佐倉井姫良は、親の都合で転校を余儀なくされた。でもまさか、その転校が姫良の高校生活を平凡から非平凡なものへと変わってしまう事なんて、きっとこの時は姫良自身でさえ気づいていなかった。 新しい高校は、様々な変わった名の学科があり、そこで彼らと出会う。 出会った先の彼らから言われたのは、私の前世が童話に出てくるお姫様であるという頭がパニックになる事実。 そこから始まる彼らとの高校生活、一体私はどうなるのか?! そして、彼らと出会ってから不思議な夢を見るようになる。それは前世の私が何かを訴えてくるもの。その気持ちは悲しく、でも悲しみの中に温かなものがある。前世の私は一体何が言いたかったのか?! そして、高校生活を過ごすうちに次第に明かされる真実、私が複数の前世持ちではなく、あの童話のお姫様だと事実。そして、前世ではある理由から王子様から離れなくてはいけなかった真実。 前世の私は、一体なぜ王子様から逃げるようにあのような行動をとったのか?深まる前世の謎。 前世を超えて、現世では私とあの人が幸せになれるのか? ★城崎 結貴 シロサキ ユウキ 白雪学科の愛されキャラの1年生。 背が低いことをコンプレックスに思いつつも、最大限にそれを利用している。 前世でなぜヒメが悲しそうな顔をしていたか分からないが、現世はそんな顔にしたくないと思っている。 ★須賀良 零司 スガラ レイジ    シンデレラ科の学科長兼生徒会長 何に対してもトップでプライドが高い。また、須賀良家は世界有数の名家。その為一般と認識がずれている事もしばしば。 前世では、何故姫が城から出て行ったのか分からないままだったので、現世ではその理由を知りたいと思っている。 ★藍染 星也 アイゾメ セイヤ    人魚科、2年で水泳部のエース。 前世と現世の姉妹の影響で、女性恐怖症。 いつも難しそうな顔をしていることから他の人から遠巻きで見られている。 前世では、泡となって消えた姫の仲間から精神的攻撃にあい、現世ではとにかく平穏に暮らしたいと考えている。    ★赤原 翠 セキハラ スイ 茨科の学科長で、1年留年した3年生。 いつも眠そうで、ゆる~い言動が目立つ。 有名なモデル雑誌の看板モデルで、仕事の時はモードが切り替わる。 前世では、旅に出て行ってきり戻ってこなかった姫にどうやったら構ってもらえるか考えている。 ★主人公   佐倉井 姫良 サクライ キラ 何に対しても好奇心が旺盛で、色々な事に興味がある。だが、色々な事に手を出してはすぐに冷めてしまう為、何に対しても中途半端なままで終わってしまう。そんな自分が嫌で何か夢中になれるか探している。 白雪姫、シンデレラ、人魚姫、眠り姫の前世を持っているらしいが、その記憶は無い。
  • 罪と恋の庭

    あらすじ 田舎のおばあちゃんの家に遊びに来ていたヒロイン、小久保有紀は退屈まぎれに入った森で光る石を見つける。それを拾って、夕日に透かした瞬間。石は強く光りだして有紀の頭に不思議な声が響いた。『お前は何を罪とする?』気を失ってしまった有紀が目を覚ますと、そこは森だった。しかし、元いた森ではなく色とりどり、季節関係なく花が咲き乱れ光に溢れる美しい森だった。その森で、ヨルという青年と出会う有紀。ヨルに連れられてやってきたのは、ヨルが他の人と五人で住んでいるというお屋敷。中に入ってみると、ヨルの他にタイヨウ、ツキ、カゲロウ、ソラという五人の男性に出会った。石がきっかけでこの世界に来てしまったことを告げると、ツキはこの世界についての説明をしてくれた。この世界は『神様の失敗作』と呼ばれる人間が住む『精霊の箱庭』という場所で、ここにいる人間は、生涯箱庭から出られないらしい。しかしごく稀に、時空の狭間ができて、有紀のように紛れ込んでしまう人間がいるという。そのような迷子はこの世界から抜け出せるから安心するようにと笑うヨル。この世界から抜け出すには、来たときと同じことをすればいいと語るカゲロウ。つまり有紀の場合は、光る石を見つけて太陽に透かせばいい。ヨルは意気揚々と手伝うというが、実は迷子がこの世界に来たきっかけを探すさい、そのものが光って見えるのは、主人公に好意を持っている人間のみ。その好意というのも、友愛などではなく、恋愛だという。石が光る人間になる条件は、有紀に恋をすること。しかし、石を見つければ有紀は帰ってしまう。つまり有紀に恋をして石が光り、石を見つけてしまえば有紀との別れにつながるという。普段迷子が返る期間は一か月。有紀が全員を意識したまま、帰るための石を探す一か月は幕を開けた。 ヨル 黒髪短髪で、いつも人懐こそうな笑顔を浮かべている青年。有紀のことをアリスと呼ぶ。一番有紀と年が近い。『失敗作』としての能力は『人の心を読める』こと。しかし有紀には最後の最後まで隠し通した。 タイヨウ 関西弁メガネ、たれ目。一見すると気のいいお兄ちゃんという体だが、その心は……?『失敗作』としての能力は『器用なこと』どのくらいに器用かというと、一人で戦車を組み立てられる程度。箱庭にいれば無用に求められる能力でもないし、周りは喜んでくれるしで割と重宝している。 ツキ 黒い髪を下の方で結んだ、一番顔の整った男。少し古風な面がある。割とおちゃめ。『失敗作』としての能力は『ずば抜けた剣術の才』その能力は国ひとつ滅ぼせる程度だとも。実は箱庭にいるのは自分ひとりでもいいんじゃないかと思いつつ、傷つけたくないがために有紀から一線引いている。 カゲロウ 中学生。童顔で声変わりがまだなのがコンプレックス。もちろん学校には通っていない。ヨルが大好き。『失敗作』としての能力は『念力』しかし人体には影響を及ぼせない模様。生意気なのは素直になれないだけで、有紀にも興味がある。退屈な毎日に飽き飽きしているのはヨルよりもカゲロウ。 ソラ 精神年齢上一番大人かもしれない。いつも柔和な笑顔を浮かべている。しかし、腹の中に隠したものは四人もしらない。『失敗作』としての能力は『人の身体を自由に操ること』カゲロウと対になっているかのようであまり居心地はよくない。過去の出来事はそれぞれしらないが、ソラはたまに過去のことを思い返すような発言をするが、その真意は不明。 小久保有紀 ヒロイン。田舎のおばあちゃんに育てられたようなので、感受性豊かでそれが魅力であり玉に瑕。できるだけ一人で石を見つけようとするが……。 好きの一歩手前というのを私なりに考えてみると、好きになってはいけない状況。となりました。そんな感じです。 こんな箱庭が本当にあったら切なくてたまりませんね。神様っていうのは残酷だ。
  • 初夏の庭とタカラモノ

    「LOVE&ART」 7人目のシナリオライターコンテスト 参加作品です。 あらすじは全編について書いています。 ○あらすじ  宝石専門の怪盗クロウが世間を賑わせている。  警察犬訓練員で警察官の西谷花音は警察犬セータ号と共に、早瀬正義警部の率いる特別チームに引き入れられる。怪盗クロウから、宝石を盗むという予告状が届いたため、チームメンバーの緑川昴巡査部長らと共に、大富豪・如月家のオークション警備の職務につくが、花音は誘拐されかけていた女の子を助けるために持ち場を離れ、その時「初夏の庭」のような青年に助けられる。女の子は如月氏の孫娘だった。結局、出品されていた宝石が全て偽物にすり替えられてしまうが、翌日、怪盗クロウから「犯人は自分ではない」という声明が出される。  花音は緑川とコンビを組み捜査を続けていくが、不穏な影が忍び寄り、命を狙われるようになる。不安に耐えながら気丈に職務に励む花音を、緑川は不器用な態度で守り、励ます。また、花音の幼なじみの氷川駿斗が探偵として花音の前に現れ、彼も怪盗クロウを追っていると告げる。  ある時、「初夏の庭」のような青年と花音は、二度目の邂逅を遂げる。烏丸蓮と名乗る青年は、自分は怪盗クロウであると告白し、花音の祖母が昔ある大富豪から贈られた宝石を一目見たいのだと告げる。花音の命を狙っていたのはその宝石を狙う者で、如月家の遠縁にあたる富豪だった。富豪は金に困っており、オークションの事件や誘拐未遂事件を起こしたのはこの一家だった。  花音の祖母の恋人のものであった屋敷には仕掛けがあり、祖母に贈った時計が、宝石を発見するための鍵だった。その時計を祖母の形見として持っていたために狙われ、攫われた花音は、その事実を聞かされ愕然とするが、曲者に大切な時計を渡すことは出来ないし、警察官として犯人を許すつもりはないと激しく抵抗する。  緑川は職務を放棄して花音を助けに向かう。同時に怪盗クロウや早瀬正義、氷川駿斗もそれぞれの目的のために屋敷に向かっていた。  緑川によって花音は救出され、祖母に贈られた宝石を手にする。祖母の思い出を綺麗に残したいと願う花音によって宝石は再び封印される。緑川と花音は結ばれ、公私ともに良きパートナーになる。 ○登場人物 西谷 花音(にしたに かのん) 23歳。動物に好かれる体質で自分も動物好きの警察犬訓練員で階級は巡査。警察犬セータ号と共に怪盗クロウ事件を追う。明るく前向きな性格で芯が強い。物が捨てられず、古いものを大量にとっているので部屋は常に汚い。 緑川 昴(みどりかわ すばる) 26歳、階級は巡査部長。子供の頃に犬に噛まれたせいで犬嫌い。常に上から目線で花音に接するが、正義感が強く職務のためにはなりふり構わない。上司の早瀬を尊敬している。花音には同じ年齢くらいだと思われているが、花音より年上。実は甘党。 早瀬 正義(はやせ せいぎ) 30歳、階級は警部。怪盗クロウ対策チームのリーダー。穏やかで冷静な態度を崩さず、部下思いの優秀な上司。一流大卒のエリートでキャリアとして警察に入ったはずだが、何故か捜査の最前線で働いている。怪盗クロウとは因縁がある様子。 氷川 駿斗(ひかわ しゅんと) 21歳。花音の幼なじみだが、花音が小学3年生の時に引っ越しで離れ離れになっていた。今は探偵をしている。甘えん坊で憎めない性格だが、時々腹黒い発言をする。すっぱい食べ物に目がなく、常に梅干しを持ち歩いている。花音の祖母に宝石を贈った男の孫。 烏丸 蓮(からすま れん)・怪盗クロウ 年齢不詳。全てが謎に包まれ、その姿を見た者はいないという神出鬼没の宝石専門泥棒。表の顔は花屋でアルバイトをしている24歳の好青年で運動神経が良く、趣味はテコンドー。気配を消すことと変装が得意。動物好きだが嫌われるのが悩み。 よろしくお願いいたします。
    10,773文字pixiv小説作品
  • 本当は嫌だけど相談承ります。

    LOVE&ARTシナリオライターコンテストの応募作品です。 【あらすじ】 平穏に学生生活を送りたかった。 …けど…“この学校”に来た時点でもう無理なんだろうと覚悟していた。 「常磐高校」 不良が大半だが、中学の時不登校だった子。受験に失敗し、ここしか受験できなかった子。家庭の事情でこの学校しかなかった子… など、様々な事情を持った生徒がいる。 ちなみに私は受験失敗もあるけど、家が徒歩10分と近いからいいかなって思って。 不良がいっぱいいるし、あまり目立たないように日々を送りたい私。 「九十九鈴」(つくも すず) 運動神経・中の中。 容姿・中の中…いや、中の下かな…? 頭脳・中の中 といったいわゆる“モブ”要員。 唯一…私の特技とも言える 「ヒラメキ」「カン」 が異常にあるためか、一部の生徒の 【相談役】 になってしまっている… それだけでも鬱陶しいのに、ある時、私の噂を聞きつけた、この学校及びここら地域の不良を占めているグループと出会ってしまった。 彼らは私に言い放った。 「相談…のってくれねぇか…?」 たった一度の出会いから、 たった一回の相談事から、 大きな事件へと巻き込まれてゆく鈴。 果たしてこの事件を解決できるのか!? …あれ、恋愛は…? 【キャラクター】 「九十九鈴」(つくも すず) ・主人公。16歳。 主人公なのに平凡ステータスを持つ。のんびり屋で、基本平均よりテンション低めだが、ツッコミ体質でもある。 “この漢字何て読むの”などといった勉強のこと以外であれば、どんな相談事でも持ち前の「ヒラメキ」と「カン」で解決へと導いてくれるため、便りにはされている。 相談役には、断れないし、悩んでる人を見過ごせない性格もあってか渋々受けている。 自分のことになると疎いのがたまにキズ。 辛いものが苦手で、甘いもの好き。 特にめちゃくちゃ甘ったるいアメが大好き。 「駒井紅葉」(こまい もみじ) ・主人公の腐れ縁。16歳。 幼馴染みでもあり、主人公曰く“腐れ縁の旧友”。 文武両道、才色兼備の美人だが、「自己中心」「ナルシスト」「男勝り」「ドS」。 主人公以外はどうでもいいが、害をなせば許さない。 「佐藤蓮」(さとう れん) ・不良グループのトップ。17歳。 不良をまとめているグループのトップで、喧嘩はかなり強い。 基本的にクールで無表情だが、美形。自分が認めた人しか信用しない。 周りからは厚い信頼をされており、飛び抜けたカリスマ性も備え持つ。 ただ、冷静な彼も、自分の家族の話をされると異常に嫌悪感を出す。 「渡辺一月」(わたなべ いつき) ・トップの補佐兼参謀。17歳。 補佐役として蓮のフォローを務める。尋常じゃなく頭が良く、また頭の回転も速い。 少し長めの茶髪目を細くさせていつもニコニコと笑みを浮かべ、飄々としているが、裏では何を考えているかわからない。 「鈴木壱太朗」(すずき いちたろう) ・時々出会う謎の人物。19歳。 真っ白な髪に綺麗な容姿で、無口無表情な長身の青年。いつも眠たそうな目をしている。 たまに主人公の前に現れては意味深なことを言って去っていく。主人公に懐いているようにも見え、彼女からは“大型犬”に思われている。 蓮や、そのグループにも関わっており、蓮と一月以外は嫌われている。 寝るのが好き。 ※期間中は随時追加・添削していきます。

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