概要
『119エマージェンシーコール』は、2025年1月から3月までフジテレビ系列の月9ドラマ枠で放送されるドラマ。主演は本作がゴールデンプライム帯初の主演となる清野菜名。脚本はアニメ『ゴジラS.P』で軍事考証及び脚本協力を担当、『ウルトラマンブレーザー』で田口清隆監督と連名でシリーズ構成を担当した小柳啓伍とドラマ『わたしのお嫁くん』、『降り積もれ孤独な死よ』等でメインライターを担当した橋本夏。(メインライターは橋本)
主題歌は羊文学の『声』。
登場人物
横浜市消防局司令課3係
- 粕原雪(演:清野菜名)
横浜市消防局司令課3係の指令管制員。前職は銀行職員。
幼少期に実家で火災が発生し、消防隊員のみならず指令管制員の励ましに救われたことで「声で人を救う」ことを夢見るようになり、前職を退社して入庁。
瞬時に人の声を聞き分けられる聴覚の良さを買われて採用されており、いたずら電話を掛けた若者の友人の声を二度目の通報で瞬時に看破し注意している。
通報現場に日を改めて訪れ、音では判断できない視覚的情報を入手している。
一方で、現場とのコミュニケーションをとり更なる円滑な救助活動を行うためとはいえ、現場に介入しようとする悪癖があり、そのせいで上杉から不興を買い、兼下からも「俺たちは通報を切ったらそこで終わり。現場に駆けつけるのはあくまで消防隊だ。」と注意されていた。
- 兼下睦夫(演:瀬戸康史)
横浜市消防局司令課3係の指令管制員。雪の教育係。元消防隊。大学時代、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)のボランティアとして参加した際に被災者の姿を見て消防士を志す。
消防士時代に自身のミスが原因で後輩の潮見が重傷を負い、彼の消防士人生を奪ってしまったことに負い目を感じて退職し現在の職に就いた。そのため、3係にそこまで思い入れがないと本人も口にしている。
妻・栞と結婚している既婚者で、小学生の息子・光がいる。
指令管制員へと転職していることを光には告げられずにいた。
合理的な現実主義者。指令管制員の仕事は「現場との繋ぎ」だと認識しており、現場に首を突っ込もうとする雪を「余計なことはしなくていい。」「俺たちは通報を切ったらそこで終わり。現場に駆けつけるのはあくまで消防隊だ。」と注意しており、後に彼女がわざわざ現場に行っていることを知った際には前職での辛い経験もあり激怒した。「自分の手の届くやれる範囲のことをやる」という彼のモットーは自身の失敗を反省し考えた上で出した結論である。
無愛想な性格でもあり、端的に改善点を注意するだけのため、指導係としては難がある。いたずら電話を「ジャンクコール」と呼んでいるが彼の造語。
雪が事情を知らずに光に指令管制員であることを明かしたため、光からはそのことを隠されていたことを含め失望されてしまった。そのことにショックを受け、息子と向き合うのを億劫に感じていたが、工場火災の際に雪と行った通報後の現場視察の際に気づいた大量のアルミニウムのドラム缶の存在から工場が消防に届出を出していなかったことに気づき直前で放水の中止を指示、最悪の事態を回避することに成功したため、息子と改めて向き合う決意を固め、関係も修復した。
- 新野紗良(演:見上愛)
指令管制員。雪の先輩。同僚とも殆ど喋ろうとしない寡黙な性格。しかし、頭の回転が早く火災前の異臭騒ぎや停電、防火扉の作動などの僅かな情報から火災原因を瞬時に導き出した。
- 与呉心之介(演:一ノ瀬颯)
指令管制員。救急救命士の資格を持つ。雪が兼下に厳しく指導されていた姿を見て、雪に自身の経験を踏まえた上で親近感を持って接している。カピバラ捕獲の通報を受け入れたことで兼下から「そんなことまで受け入れたら現場の負担が大きくなる。」「動物の保護も119番というイメージが付いてしまう。」と注意された。
- 箕輪健介(演:前原滉)
指令管制員。かなりのおしゃべりで3係のムードメーカー。
- 堂島信一(演:佐藤浩市)
主任。別名「伝説の指令管制員」。通報との向き合い方に悩む雪に「忘れることと切り替えることは違う。」「想像力は人を救う為だけに使え。」とアドバイスした。
高千穂は直属の後輩。
- 高千穂一葉(演:中村ゆり)
係長。大のお酒好き。仲間を飲みに誘うが、あまり構ってもらえない。
一方で、俯瞰的な視点の持ち主でもあり、根を詰めすぎていた雪に「あんまり一つ一つの通報に真剣に向き合わない方がいいよ。」とリラックスするようアドバイスした。
雪の聴覚の良さを買っており、彼女の管制員としての成長を期待している。
堂島は直接指導してもらった先輩である。
横浜中央消防署
- 上杉昴(演:酒井大成)
消防士。現場第一主義者で、現場に介入する雪の存在を快く思っていない。
- 飯田慎吾(演:谷恭輔)
消防救助隊長。睦夫の消防隊時代の元同僚。
総務課
- 田中悠(演:三浦獠太)
職員。兼下が指令管制員になった経緯を知っている。
粕原家
- 粕原銀(演:遠山俊也)
雪の父。フリーのコピーライター。
- 粕原春香(演:堀内敬子)
雪の母。スーパーでパートの仕事をしている。
- 粕原小夏(演:蓮佛美沙子)
雪の姉。イラストレーター。幼少期に実家で発生した火災の影響で失声症を患っている。
兼下家
- 兼下栞(演:高田里穂)
睦夫の妻。
- 兼下光(演:高木波瑠)
睦夫の息子。父親が消防士を辞めて指令管制員になっていることを知らなかった。しかし、雪が事情を知らず告げてしまったことで隠されていたことも含め父親に失望してしまう。
しかし、父親が改めて自分自身と向き合ってくれたおかげで関係は修復した。
余談
- 消防庁とのタイアップポスターの配布が予定されていたが、中居正広の女性トラブルにフジテレビの職員が関与していたと報道されたことで消防庁側がコラボの延期を発表した。
- また、1月27日に放送予定だった第3話はフジテレビによる「やり直し会見」の延長により2月3日に延期となった。
関連タグ
ボイス110緊急指令室:同じく緊急通報(110番)の通信司令室を舞台としたドラマ。こちらにも「声」繋がりで様々な声優が声や顔出しで出演している。