概要
2018年4月から6月にかけてフジテレビ系列局他にて放送された。また、映画版「ロマンス編」が2019年5月17日から公開されたうえ、その翌日には映画版のアフターストーリーである2時間ドラマ「運勢編」も放送されている。2020年7月18日に映画2作目「プリンセス編」が公開されている。また、2022年1月14日に映画第3作「英雄編」が公開された。
また、韓国版(『コンフィデンスマンKR』)や中国版(『CN』)も制作予定である。
(が、理由はわからないが、制作されている様子はない)
『SUITS/スーツ』第2シリーズの、COVID-19による途中放送凍結を受け、2020年4月27日と5月4日に特別再放送を実施している。
悪どいやり方で儲けてきた金の亡者達を騙し、彼らから大金を巻き上げる詐欺師トリオの活躍を描く、1話完結型のドラマ。その騙し方たるや超大がかりで、もしかしたら視聴者側にも騙された人がかなりいるのではないだろうか。
その金に糸目を付けないやり口故に取り分が小銭しか返ってこなかった回や赤字になった回もある。
映画では主に海外を舞台にしており、映画第1作と第2作は香港やマレーシア・ランカウイ島で撮影を行った。しかし、第3作はCOVID-19により海外渡航が困難となり、マルタ共和国・マルタ島の風景をCG合成した上で和歌山県にあるポルトヨーロッパや神奈川県横須賀市で撮影が行われた。
登場人物
コンフィデンスマン
様々な手口を使い、悪徳な方法で大金を稼ぐ者から巨額のカネを騙し取る詐欺師達。狙うターゲットを「オサカナ」と称し、弱者に不利益をもたらす悪徳商法の他、反社会的組織の人間と結託した違法行為等で巨額の富を築いたトップから大金を盗み出し、自分たちの稼ぎにしたり、時には弱者に分け与えたりする義賊的な一面もある。
3人の中の掟として、「万が一、命の危機に陥る事態が起こっても助け合わない」というものがあるが、根はお人好しなためか、結局は事前に仕掛けていたトリック等で助け合っていることが終盤で判明するのがオチ。
色仕掛け以外の詐欺を見事にこなす、詐欺の天才。普段の振る舞いはエキセントリックそのものであり、度々ボクちゃんを振り回している。
小心者で人が良く、自分が騙されやすい性質を持っているのに詐欺師稼業に片足を突っ込み、ひどい目にあってしまっている青年。ある意味ダー子(とリチャード)の被害者。「僕は足を洗う!」と毎回引退宣言をしているものの、なんやかんやでダー子たちの元に帰ってきてしまう。
変装と人心掌握に長けた、笑顔がとても胡散臭いベテラン詐欺師。ダーコ達の収支管理も任されている。
ダーコ達の協力者の一人。彼もまた詐欺師。元々はかなりあくどい詐欺師だったが、ダーコに出会ったことで自分のやっていることの間違いに気付き、割とまともな性根を持つようになった(もちろん詐欺師という行為自体法に引っかかっちゃうが)。
毎回ヌルッと登場することからボクちゃんから「いたのか五十嵐!」とよく言われる。
特別再放送の際作られたショートドラマでは、自分にそっくりな弁護士・蟹江貢を引っかけている。
モナコ(演:織田梨沙)
「ロマンス編」から登場。元々はジェシーの子猫であったが、ダー子と出会ったことで主人であったジェシーの元を離れ、ダー子の一番弟子として仲間になった。ダー子のことを「師匠」と呼んでいる。
コックリ(演:関水渚)
「プリンセス編」から登場。本名は「こころ」。結婚詐欺師・ウメの娘であったが、母の死後、天涯孤独の身となったためたらい回しにされた挙句、ヤマンバと呼ばれる詐欺師の元でこき使われていたところをダー子が拾った。ダー子に救われた後、フウ一族から大金を騙し取るために「ミシェル・フウ」に成りすまし、最終的にはフウ家の当主となった。
チョビ髭(演:赤ペン瀧川)
3人の詐欺師の部下。様々な役柄に扮し、3人を助ける。
スタァ(演:竹内結子)
ダー子の知己であるコンフィデンスウーマン。かつてダー子を完膚なきまでに騙し抜き、身も心も奪ったダー子にとっては「師匠」のような存在。個人的な呼び方らしく、詐欺師業界での通り名として使われているかは不明。
映画第1作「ロマンス編」では、香港の大財閥「射手座集団(サジタリウス・グループ)」総帥であるラン・リウに成りすました上で完璧に演じ切り、赤星とジェシーを騙すことに成功した。
映画第2作「プリンセス編」では、冒頭にてダー子と組んだ仕事を失敗したことから彼女と仲違いしたが、かつて世話になったウメへの義理から、陰でフウ一族相手の仕事を手伝っていた。
映画第3作「英雄編」では、名前のみ登場。(演者の竹内氏の逝去を受け。)
ボクちゃん曰く警察(というより、警察になりすましたタンバリン)からの手を恐れて行方をくらましている。だが、その裏で、ダー子たちの計画のために一役買ってくれた。
タンバリン(演:松重豊)
ダー子の3人目の弟子。モナコやコックリにとっては後輩弟子であり、彼から見ると2人は姉弟子に当たる。(年齢は明らかに還暦手前のおじいさんであるが。)
長年詐欺師として活動しており、その過程でダー子たちに惚れ込み、自ら弟子入りを志願した。
一応既婚者であるが、仕事が仕事なだけに妻にはロクな暮らしをさせてやれなかったと嘆いていた。
だが、その追跡力は本物であり、ジェシーやスタァが行方をくらましたのも彼が独自で居場所を突き止めたのが原因。
映画第3作「英雄編」では、警視庁捜査第二課の刑事「丹波」として赤星に接近し、マリウス真梨邑によって絶体絶命の危機に瀕していたダー子達を脱出させる手引きを作った。
ダー子達のオサカナ
コンフィデンスマントリオに騙された被害者たち。大企業の社長や地元の名士等、いずれも各業界で名の知れた著名人で、あの手この手で世間から金を巻き上げてきた富豪ばかりである。しかし中には過去の辛い経験から人生が歪んでしまった者もおり、そうしたオサカナには、それとなく人生の再スタートを切れるよう、3人が根回しをしたり酌量の余地を見せたりすることもある。
赤星栄介(演:江口洋介)
公益財団「あかぼし」の会長で、表の顔は文化芸術やスポーツの振興、慈善事業に勤しむ名士だが、その裏では地上げや贈収賄などの経済ヤクザとして暗躍し、「日本のゴッドファーザー」とも呼ばれる男。
幼いころの悲惨な境遇からか、口先では「ファミリー」と呼ぶ仲間や信頼を重んじている一方、掟を破った際には容赦ない制裁を加えるなど、実際は誰のことも信じず、自らへの忠誠心のみを求めており、ハナから他人を信用する心を持ち合わせていない。
ドラマ版第1話でダー子達に騙されて以降、3人を目の敵にしており、映画第1作と第2作ではメインヴィランとして立ち塞がったものの、3人には終ぞ敵わず小物感が漂い始めている。第3作では一時的に共闘するものの、結局彼女達に騙されていた(しかも前2作とは別の形で)。ただ、本人にとっては最早「コンフィデンスマン達と対峙する事」そのものがライフワークになってしまっている節もある。
ジェシー(演:三浦春馬)
映画第1作「ロマンス編」に登場する天才恋愛詐欺師。以前ダー子と組んだことがあるが、標的の女性を身も心も弄び大金を巻き上げるやり口を嫌う彼女とはすぐに決裂している。
パープルダイヤを騙し取るためダー子たちに先んじてランのもとに潜り込んでいたが、仕事が進まないためダー子を引き抜いてランを騙してダイヤを奪う。その後依頼人である赤星の存在とスパイとしてモナコを潜り込ませていたことを明かし、ダー子たちを赤星に引き渡そうとするが、ラン率いる香港警察に包囲されそうになったため赤星と共にヘリで逃亡する。
しかし、実は彼と赤星こそが今回の「オサカナ」であり、仔猫の鈴木をカモにされたことに怒ったダー子によって標的に。結果、ダー子達にまんまと騙されてしまい、赤星から手酷い仕打ちを受けることに。
映画第2作「プリンセス編」では仕事のサポートをさせようと目論んだダー子に誘導される形でパーティーに呼び出され、同じ会場にいた赤星に見つかることを恐れ渋々協力した。
映画第3作「英雄編」では名前のみ登場。(演者である三浦氏の逝去を受け。)
ボクちゃん曰く警察(というより、警察になりすましたタンバリン)からの手を恐れて行方をくらましているが、ちゃんとダー子達に裏方として協力はしていた模様。
マルセル真梨邑(演:瀬戸康史)
映画第3作「英雄編」に登場するインターポール(国際刑事警察機構)のスーパーエリート捜査官。第3作でダー子達に「オサカナ」として目をつけられたゴンザレスとは友人関係にあり、ヘテロクロミアが印象的。
実は、彼こそがダー子達の本来の「オサカナ」であり、ダー子達の師匠である「3代目ツチノコ」(演:角野卓造)から勝手に「ツチノコ」の名を引き継ぎ「4代目ツチノコ」として世界中の財宝を盗み出していた悪徳詐欺師。
「マルセル真梨邑」の名前ももちろん偽名であり、本物の真梨邑(演:真木よう子)は赴任前にマルタを観光がてら下見していた。
もちろんまんまとダー子達に騙されてしまい、これまでの財宝を全て奪い取られ、赴任したばかりの本物の真梨邑に逮捕された。
関連タグ
Official髭男dism:この作品を通して主題歌を担当
GREAT_PRETENDER:同じ題材のオリジナルアニメ。本作の脚本を書いた人が脚本を手掛けたりしている。さらには18話でなんと五十嵐が胡散臭い易者(兼ローランとかいう怪しいおフランス人の協力者)として登場(声もちゃんと小手氏)。また、フジテレビ、関西テレビ、東海テレビおよびテレビ西日本とか北海道文化放送でも放送。
青鬼オンライン:2022年にコラボが行われた。