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CV:早見沙織

山田(尚子)監督の希望による。


概要編集

本作のメインヒロイン。後述のとおり先天的な聴覚障害を持っている。

常にニコニコと笑っている愛想のいい心優しい少女であるが作中で彼女の内面を描写される事は基本的になく、読者にミステリアスな印象を与えるキャラクターである。


小学生編編集

祖母との4人暮らし。

(母親が硝子妊娠中に罹患した風疹ウィルスと思しき感染症による)先天性の聴覚障害を持っており、滑らかな発声と聞き取りが困難であるが

「障害に甘えず」「強く育って欲しい」という母親の意向から、ろう学校ではなく普通学校に通っていた。

以前の学校では5年生になるまで通えていたもののいじめを受けるようになり聴覚障がいに理解のある学校をうたっていた石田たちの通う水門小学校に転校する事となる。


転校初日。クラスメイトの前に立った西宮は、用意していた筆談用ノートを開いた。


わたしは皆さんとこのノートを通して仲良くなりたいと思っています。



しかし、実際には水門小学校には障害者をサポートする体勢など整ってはいなかった

学校側は生徒たちに西宮の世話と介護を押し付けた。

当初はそれでも生徒たちは西宮に友好的に接してたものの、何の訓練も受けてないただの小学生たちに障害者の世話はあまりにも負担が大きく、筆談による通訳をやらされたり、授業が遅れたりとクラス全体が西宮の扱いに困り不満を抱くようになった。

佐原や喜多先生等、それでも西宮に優しくしてくれてた人物はいたものの、周囲の反応もあってどちらも離れてしまう。


そして、合唱が台無しとなったのを機についに石田たちから本格的ないじめを受ける事となってしまう。


西宮はいじめに対して苦笑いや愛想笑いを向けていたが、それが逆に石田の反感を買った事でいじめがエスカレートしていった。

流血沙汰となったり、補聴器を何度も壊された事でついに母親が学校に相談した事でいじめが明るみとなり、学級裁判が始まって主犯である石田が全ての責任を取らされる形となった。


その後、いじめられている石田に同情した西宮は石田に優しく接していたのだが、石田には上手く伝わらず彼のプライドを傷つけた事で取っ組み合いの喧嘩となり、それがトドメとなって転校した。


尚、その後石田は西宮が実は自分をいじめから守ってくれていた(机の落書きを消す等)と知り、後悔して西宮に対して贖罪の気持ちを抱く事になる。


高校生編編集

水門小を転校して去ってから、西宮はろう学校(初等科~高等科)に通うようになっていた。

かつてのように極端に嫌われることはなく、比較的穏やかに日々を過ごしていく西宮。だが、自分は健常者と過ごしていた。皆とは違うという気持ちから周囲に壁を作り、自ら孤立していた。


そんなある日、かつて自分の「アンチ」であると思っていた同級生の一人が、自分にとって重要な意味を持つ筆談用ノートを持って突然やって来た。

最初は驚き、怖がって逃げようとしたものの石田が転んだ事で近寄り、石田が手話を習得していたことを知り「俺とお前、友達になれるか?」と手話で言われた事を機に交流を持つようになる。


それをきっかけに、かつて自分に優しくしてくれた佐原と再会したり石田を通じて植野や川井といった様々な人物と交流を持つようになっていく。


石田から過去の贖罪の意味も含まれてるとはいえ、優しく思いやりの行動を受ける内に彼に惹かれていき、恋心を抱いて口頭で告白するが上手く言えなかった為に石田には伝わらなかった。


映画という一つの目標に向かって皆で協力し、交流を深める日々に楽しさを覚えるようになったが、過去のいじめの件が露見したことで石田と周囲の人達が言い争い、グループが崩壊してしまう。

その事にショックを受け、自分のせいだと自責の念にかられた硝子は出来る限りの人間関係の精算を終わらせた後、祭の日に飛び降りる自殺を図る。


しかし、偶然居合わせた石田によって救出され代わりに石田が落ちてしまい意識不明の重体となってしまう。

その事をきっかけに自分を見つめ直し、自分に何が出来るかと考えて映画作りに奔走するようになる。


意識を取り戻した石田からは謝罪され「生きるのを手伝って欲しい」と伝えられ、その言葉を受け入れた。


その後、文化祭で石田たちは和解し西宮も将来に向けて前に進むようになっていく。


その後編集

ろう学校卒業後は東京の理容室で働きながら理容師資格を取ろうとしている。


成人式では石田と褒めあったりして植野に「イチャついてんじゃねぇよ」と揶揄される程親密な関係を築いているが、作者曰く「現時点では恋人関係にはなっておらず、何もない」らしい。しかしながら「お互いの恋愛感情がない訳ではない」らしい。


人物像編集

自己評価が非常に低く、周囲の人を不幸にすると思い込み、半ば開き直りに近い諦めの気持ちで人生を生きていた。

聴覚障がいがあるとは言え、聴力自体は完全に失っておらず理解力もあるので聞き取り自体は割と出来る。

また、母親の意向や母が会話に入れるようにと西宮は口話でのコミュニケーションを健聴者と取ろうとしていたが、障害者故に呂律が回らず上手く喋れてない事もあって妹からは「喋らない方がいいよ」と言われたり周囲の反応等もあって口話でのコミュニケーションを完全に諦めて筆談でのコミュニケーションを試みるようになった。


それ以降は本当ならば聞こえる事や理解出来る事でも完全に聞こえてないかのように振る舞うようになり、その姿を植野は「話をする気がない」「都合悪いものから逃げてるだけ」と指摘している。


中盤までは自己防衛のため愛想笑いをしたり一応聞こえているのに完全に聞こえていないフリをしたりしていたが将也との再会後や植野とのやり取りから徐々に素直な喜怒哀楽を出すようになり、口頭でのコミュニケーションを望むようになる。


聴覚障害のせいで西宮は後になってから本当の事を知ることが多く、自力での情報収集こそ不得手とするが、行動力自体は高く、ノートを追って川に飛び込んだり、母校水門小学校を映画撮影に使おうと1人で交渉に行ったりしている。

散髪はそれなりに手慣れており、妹のボーイッシュな髪型は硝子の散髪によるものである。


容姿編集

背は中程度だが、胸は高校以降、相応のサイズがあり、佐原に揉まれたことも。

水着などを見ても本作の女性ではかなり大きめである。

髪はピンクにも見えるが、茶髪という設定である。

幼少期~小学時代はロングヘアーだったが母の意向でベリーショートにされかけ、石田母の機転でボブカットにしている。高校時代は再びロングヘアーである。

告白のときはポニーテールにしたり、浴衣の際はアップスタイルにしたりしている。またある事件以後はアップスタイルでない場合もヘアピンで耳を出しているなど、髪型の変化が激しいキャラである。

耳には聴覚障害者用の補聴器をつけているが、右耳の聴力が低下したため、左耳だけにしている。これに関しては映画にて補足的に描かれているシーンがある。


関連イラスト編集

聲の形またね最後こえのかたち


映画『聲の形』:文部科学省編集

このサイトでは、映画『聲の形』とのコラボによって、学校における障害やいじめのある子供に対する『文部科学省』が進める取組について紹介されている。

「聲の形×文部科学省」スペシャルコンテンツ編集


関連タグ編集

聲の形 大今良時

石田将也 西宮結絃 佐原みよこ

永束友宏 真柴智

島田一旗 広瀬啓祐 植野直花 川井みき

西宮八重子 西宮結絃 西宮いと 手話←彼女や主人公他多数のキャラが使っている。作中にも多く登場。


カップリングタグ編集

将硝


外部リンク編集

先天性風疹症候群とは

全日本ろうあ連盟……原作と映画に監修を行っている

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