CV:早見沙織
山田(尚子)監督の希望による。
概要
本作のメインヒロイン。後述のとおり先天的な聴覚障害を持っている。
設定上、映画においては『完璧でいい子でなおかつ努力家の美少女』とされている事から公式でも美少女である。
映画版においては明確に『耳が聞こえないヒロイン』と明記されている。
小学生編
(母親が硝子妊娠中に罹患した風疹ウィルスと思しき感染症による)先天性の聴覚障害を持っており、滑らかな発声と聞き取りが困難であるが
「障害に甘えず」「強く育って欲しい」という母親の意向から、ろう学校ではなく普通学校に通っていた。
度々転校を繰り返しているが、これは行く先々の学校で不適切な扱いや所謂“いじめ”を受けていたためである。
母親の意向から元々西宮は口話でのコミュニケーションを健聴者と取ろうとしていたが、家族を含めた様々な影響を受け、口話でのコミュニケーションを諦めてしまう。
そして水門小への転校と同時に、筆談でのコミュニケーションを試みるようになる。
転校初日。クラスメイトの前に立った西宮は、用意していた筆談用ノートを開いた。
『わたしは皆さんとこのノートを通して仲良くなりたいと思っています。』
高校生編
水門小を転校して去ってから、西宮はろう学校(初等科~高等科)に通うようになっていた。
かつてのように極端に嫌われることはなく、比較的穏やかに日々を過ごしていく西宮。だが、いつも一人の時が多いことから、「友達」と呼べる人物が学校にいるかは不明。
そんなある日、かつて自分の「アンチ」であると思っていた同級生の一人が、自分にとって重要な意味を持つ筆談用ノートを持って突然やって来た。
更に西宮にとって驚くべきことに、かつて自分が伝え、拒絶されたはずの“言葉”を、その拒絶した当人から伝えられるのだった。
背は中程度だが、胸は高校以降、相応のサイズがあり、佐原に揉まれたことも。
水着などを見ても本作の女性ではかなり大きめである。
髪はピンクにも見えるが、茶髪という設定である。
幼少期~小学時代はロングヘアーだったが母の意向でベリーショートにされかけ、石田母の機転でボブカットにしている。高校時代は再びロングヘアーである。
告白のときはポニーテールにしたり、浴衣の際はアップスタイルにしたりしている。またある事件以後はアップスタイルでない場合もヘアピンで耳を出しているなど、髪型の変化が激しいキャラである。
耳には聴覚障害者用の補聴器をつけているが、右耳の聴力が低下したため、左耳だけにしている。これに関しては映画にて補足的に描かれているシーンがある。
ろう学校では理容科に通っており、ろう学校卒業後は東京の理容室で働きながら理容師資格を取ろうとしている。
人物像
自己評価が非常に低く、周囲の人を不幸にすると思い込むが、ある事件をきっかけに前向きに生きていこうとするようになる。
また中盤までは自己防衛のため愛想笑いばかりしていたが、将也との再会後は徐々に素直な喜怒哀楽を出すようになっていった。
聴覚障害のせいで自力での情報収集こそ不得手とするが、行動力自体は高く、ノートを追って川に飛び込んだり、母校水門小学校を映画撮影に使おうと1人で交渉に行ったりしている。
散髪はそれなりに手慣れており、妹のボーイッシュな髪型は硝子の散髪によるものである。
関連イラスト
映画『聲の形』:文部科学省
このサイトでは、映画『聲の形』とのコラボによって、学校における障害やいじめのある子供に対する『文部科学省』が進める取組について紹介されている。
「聲の形×文部科学省」スペシャルコンテンツ
関連タグ
西宮八重子 西宮結絃 西宮いと 手話←彼女や主人公他多数のキャラが使っている。作中にも多く登場。
外部リンク
全日本ろうあ連盟……原作と映画に監修を行っている